パワプロクンポケット7
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ジャンル | スポーツ |
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対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1~2人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 | 2004年12月2日 |
価格 | 5,229円(税込) |
売上本数 | 19万本 |
パワプロクンポケット7とは、2004年12月2日にコナミ(※)から発売されたゲームボーイアドバンス用のゲームソフトである。パワプロクンポケットシリーズの7作目にあたる。キャッチコピーはガッツだ!ファイトだ!パワポケ7!
※発売当時の版権はコナミコンピュータエンタテインメントスタジオが所有していたが、2005年4月1日の開発子会社吸収によりコナミへ移行。2006年3月31日の持株会社化に伴い、新設子会社のコナミデジタルエンタテインメントに移っている。
目次 |
[編集] 概要
パワプロクンポケットシリーズの7作目。今作をもって、本編のパワポケのGBA版は終了である。(以降はDS、ダッシュは本編ではない)。
[編集] 7での主な新要素・変更点
[編集] 野球
今作では野球部分については球場が広くなるといった改善された部分はあるものの、以下のような調整ミスがあり、酷評されている。
- ランナーが一塁にいる際、センターに速いゴロを打つとセンターがボールを素早く二塁に送球しセンターゴロになる。
- ライトに速いゴロを打つとライトゴロになることが多い。
- 外野にヒットを打っても、一塁に送球してくる。草野球でもない限り、通常はありえない光景である。
- ピッチャー返しをほぼ100%捕られる。
- 一塁から三塁まで直接走れてしまうバグ。
- 3ボールの時に塁上のランナーに盗塁を仕掛けさせて四球になるとファーストに送球してフォースアウトになる。
- 守備における、送球の操作システム(Aボタン+指定の塁)を変更できないので、プレーヤーによっては、非常に操作しづらい。
[編集] 俺ペナ
- 天狗メーターがなくなり、年俸のシステムと年間目標と評価メーターが追加し、プレイする球団がサクセスで決めた球団に変更された。
- 能力を上げるコマンドの能力にランダム欄が追加され、前作までの俺ペナになかった特殊能力や特殊変化球の取得が可能になった。
- 俺ペナをクリアした選手が他の球団の選手で登場する。
[編集] その他
- パワポケPでガチャガチャが楽しめる。
- アルバムモードである操作をするとゲーム中のBGMを聞くことができる。(次回作以降はサウンドテスト。)
- キャンプモードに投球練習が追加された。
[編集] バグ
選手が何度も作り直せるバグやポイントが無限になるバグなどが存在している。
[編集] 7のみのモード
- 俺の基地
- 兵器を使って対戦するモード。俺のペナントで稼いだ年俸で兵器を買って設置し、完成した兵器を使って友達と通信し、自動で戦って終わると相手を破壊した兵器に応じてパワポケPがもらえるが、自分の兵器が全滅になってしまうと半分しかもらえなくなる。破壊された兵器は復活しない。兵器は値段が高いほど強力で、安いほど弱い。設置場所や構成によって影響することがある。
[編集] 収録ミニゲーム
- くるまでパァーン
- 制限時間内に決められたコースを走って、風船を割って点数を稼ぐゲーム。色によって点数が違い、赤色が一番高い。障害物の針を当たってしまうと終了になる。サクセス中は1万点になるとクリアになる。単独では難易度により4つのコースが遊べる。
- ふわふわすかいドーン!
- 制限時間内に障害物を避けながら、扉までいくとクリアになる。針を当たってしまうとしばらく動けなくなり、タイムロスになる。風船の体になっており、壁などにぶつかるとバウンドしてしまう。単独では難易度により4つのコースが遊べる。
- わくわく数ジーン
- 制限時間内に5番目の数字を選びまくるゲーム。間違えるとタイムロスになる。サクセス中は10問正解するとクリア。難易度が上がると制限時間が短くなる。
- くる来るクルくるぅー
- 同じ色を4つの四角を作ると消えるパズルゲーム。サクセス中は対戦で、消すと爆弾が移動して相手まで移動させると勝ち。単独ではシリーズ初の通信対戦可能で、1人用のエンドレスもあり、消していかないと時間が減っていくが、消していくと時間が回復する。
以下のミニゲームは単独で遊べない。
- 射的おみくじ
- ヒーローVSガンダーロボ
- カジノ
[編集] 表サクセス(甲子園ヒーロー編)
「1」、「4」に続いてシリーズ3度目の高校野球を舞台にしたサクセスモード。
クリア自体ならヒーローに頼ることができるので楽である。しかし、ハッピーエンドを目指す場合は能力の高いヒーローとの戦闘や、ヒーロー抜きで甲子園の試合を勝たなければならないので難易度は格段に高くなる。夏の地区大会に負けたり、ヒーローの試合とミニゲーム(この2つは条件を満たすと対決になる)に負ける、または今作のみ登場のリスクメーターが満タンになったときはゲームオーバーになってしまう。今回からサクセスでゲームオーバーになってもリセット回数があれば、やり直すことが出来るようになり、キャラメイク時に野手はどのようなタイプの選手にしたいのか選ぶことができる(投手は不可)。今回から作成した選手を入団させる球団の選択はサクセスのイベント中に行われるようになった。
今作から選択肢のある一部のイベントに制限時間が付き、制限時間の追加により時間切れや選択した項目でかかった時間によって内容が変化するようになり、以後のシリーズに採用されるようになった。
今作から9まで、彼女キャラはデフォルトでは5人しか登場しない。6人目の彼女を登場させるにはサクセスを始めるときパワポケポイントを使用する必要がある。このいわゆる『隠し彼女』からは誕生日に野球超人伝をもらえる。
ヒーロー編といえども以前のようなダークさは健在。特にヒーロー戦に負けたときのアルバムでは多くの人がトラウマになった。
なお、現在のところでは今回以降の正史は公式には語られていない。
[編集] あらすじ
地方大会で苦戦する花丸高校。しかし、そこにレッドと名乗る人物が突然現れてホームランを打ち、試合に逆転サヨナラ勝利をする。
次の日、主人公達が学校でレッドの話をしていると、その本人が転校してくる。
そして彼は野球部に入部し、野球部は甲子園を目指し始めたのだが・・・・
[編集] 登場人物
[編集] 野球部員
- 主人公
- 花丸高校野球部員。シリーズで初めて両親が健在。ヒーローに翻弄されながらもチームメイトと共に練習し野球の試合でヒーローを破り甲子園に出場。甲子園で優勝した後、再び現れたレッド達を黒野博士が作ったガンダーロボに乗って戦い勝利した。誕生日は5月の4週目。
- 湯田浩一
- 台場正
- 白石琢巳
- 森盛勇気
- 普段は大人しいが怒ると別人格になり、その際の記憶は飛んでしまう。最終的には主人公の手伝いもあり自由にコントロールできるようになる。ポジションは捕手。
- 有田修吾
- 野丸太郎
- 「普通である事」を異常な程に追い求める男。それ故、高校入学時に「太郎」に改名した。名字はノーマルから。ポジションは外野手。親の都合でいろんなところに引越したりしたのでいろいろな方言がしゃべれる。連続イベントが進むといろんな意味で壊れてしまう。
- 黒打ブラック
- 二年目に転校してくるクラスメイト。無口だが頼りになる男。ポジションは外野手。コロコロコミックのデザインコンテストで採用された選手でかなり能力が高い。生枠のヒーローマニア。興味がある事はとことん喋る。主人公がブラックと接触した翌週に学校に転校してくる。ブラックの正体と思われがちだが、特に関係はない。
- 東優
- 主人公の先輩。野球部キャプテンで生徒会長。成績優秀でルックスもいい(どっちかと言うとパワプロ風)。野球の腕も確かである。ヒーローと戦うときに条件を満たしているときのみ試合に出る。ポジションは外野手。大学、プロと活躍し主人公とライバルになる。無論大学からプロなので8には登場しないが、9のアルバムには登場している。
- 勝野太一
- 主人公の先輩。小学校から野球一筋で勉強も出来ず、根暗な性格で女の子にもモテない。野球にだけは自信があるらしいがそれも大した事は無く(自覚もしている)、試合でエラーし逆転された責任を感じ失踪してしまう。ポジションは一塁手。なお裏サクセスにもわずかながら出ることがある。9に再び登場した。
[編集] ヒーロー
- レッド
- 花丸高校に突如現れた謎のヒーロー。チームが勝つ事を最優先している。話が進むごとに言葉使いが荒くなってくる。ポジションは外野手。ヒーロー戦では投手になる。ヒーロー達のリーダー。なお、8以降は選手枠の関係上ヒーローの数が増えているが、正式に存在するヒーローの数はある理由で24名で、必ず色に関する名前がある。ラッキョウがパワーの源。
- ブルー
- レッドに比べ協調性が無く冷たい印象がある。ポジションは外野手。ヒーロー達のサブリーダー。ピンクが好意を持っている。レッドのことをあまり心良く思っていない。
- イエロー
- ブラック
- 情報収集担当、身体を透明にする能力を持つ。何故かレッドが特別扱いしている。ポジションは外野手。ヒーローの中で一番の走力の持ち主。しかし、ヒーロー戦ではブルー、パープルと良い外野手がいるうえ、パワーが極端に少なくホワイトのほうが強いことから二塁手のときが多い。イエローなどから、人ごみに混じっても違和感なく動けることやレッドに優遇されていることもあって忌み嫌われている。謎の多い人物だが、あるルートを通ることでその正体を知ることが出来る。
- ピンク
- 探知能力に優秀。女口調で話す。主人公との戦いが終わった後も一部のヒーローと共に存在し続けた。ポジションは遊撃手。実は男だという噂があるらしいが、9の裏サクセスにも登場し中身は女性とわかる(裏だけの設定である可能性もあるが)。能力的にブラック相手に相性がいい。ブルーをリーダーに推している。また、ブラックと共に本作以降のアレンジのデビルスターズに選手登録されている(「10」では「9」の番長と入れ替わっている)。
- シルバー
- 突然学校の屋上から飛び降りてきて、下にいたチームメイトに飛び乗って骨が見える状態の大怪我をさせた。ポジションは投手。しかし、ヒーロー戦では、スタミナAの投手がほとんどの中、スタミナが50と能力が低い。
- ブラウン
- いきなり部室を爆弾で吹き飛ばし、部室に残っていたチームメイトにぼろ雑巾状態の大怪我をさせた。ポジションは投手。
尚、上記以外でサクセス中に登場する可能性があるヒーローはグリーン、パープル、オレンジの3人。特別なイベントはない。
[編集] 彼女候補
- 生瀬小春
- クラスメイト。「スーパーまる生」の店長の娘。ぐうたらな父に代わり店を切り盛りしている。展開次第では有田修吾の彼女となる。
- 攻略は比較的楽なのだが、ランダムで攻略不能になる可能性があるのが難点。母親は家出中である。骨法の使い手。
- 霧島玲奈
- 野球部のマネージャー。展開によっては、イエローのバイザーの下を目撃してしまい、ヒーローに洗脳されてしまう。主人公とは中学時代一度会ったことがある。学園のアイドルではないが狙っている男子生徒は多い。なぜかヒーローに洗脳されなかった場合は超特殊能力が手に入らなくなり、エンディングも無い。
- 倉見春香
- 主人公の後輩。帰宅部。東とは中学からの知り合い。主人公と一緒に補習をよく受けるが実は成績はトップクラス。純情系ハイテンション娘で容姿は美しいというよりは、カワイイ系の女の子。パワポケの彼女キャラの中では珍しくバッドエンドが存在せず、特殊能力やイベント完結の時のポイントが高い。
- 中田まゆみ
- 湯田の義理の妹。マニアである湯田を嫌っている。怒ると言葉遣いが荒くなる。攻略時、ランダム要素が絡むことは殆ど無く非常に楽なキャラ。主人公の母親との絡みが多いため、あまり人気は無い。攻略本では、『長田』と誤植されてしまっている。またある掲示板では『空気』と称され、パワポケダッシュにおいてこの作品の登場人物欄でネタにされた。
- 石川梨子
- 学校に行かずバイトをして生活している。好きになったら一直線の性格。会うたびに空き缶を投げてくるので空き缶女と主人公から呼ばれている。実は元花丸高校の生徒で、野球選手になるという夢がある主人公に対して劣等感を感じることもある。会話のテンポから主人公とは漫才のような展開を生み出す。ワルクロ団のバイトもしている。
- 芹沢真央
- どことなくネコっぽい女の子。捨て猫にスキヤキという名前を付けて飼っている。無口だが内に秘めている秘密は大きい。正体を知ろうとする主人公の願望こそがハッピーエンドへの鍵となる。好感度が上がっても下がってもパラメータに表示されないことが多い。隠し彼女候補で登場させるにはポイントが必要で、ポイントが無い場合は登場すらしない。エンディングは3パターンある。
[編集] ライバル
- 阿和尾黒介
- 万台高校の部員。主人公と同じ学年でキャプテンでもない。二回戦うことになる。ポジションは二塁手。ちなみに万台高校は「4」に出てきた鎮台高校の姉妹校。
- 鶴田・G
- ジャンボ中原高校の部員。口癖は「ジャンボ、ジャンボ」。ポジションは外野手。この高校は全国から生徒を集めていることで有名(入学条件は身長180cm以上)。高校名の由来はどこかのスーパーマーケットの名前で、選手名は格闘家をもじったものが多い。
- 目史亜桐人
- 選手全員がキリスト教に関する名前で構成された寛容高校の部員。ポジションは一塁手もしくは外野手。無表情で目が怖い。試合に勝つとグラウンドで神に祈りを捧げだす。勝敗は神によって定められているという。
- 水原勇気
- パワフル高校の監督。髪の毛が薄いことを気にしている。「1」では1の主人公のチームメイト。
- 雨月占
- 快晴高校の部員。ポジションは一塁手もしくは外野手。高校名に似合わず、名前も容姿も爽やかさは無い。選手名に必ず天気に関する漢字が含まれている。
- 亜礼久三太
- 選手全員が古代エジプトに関する名前で構成されたオリエント高校の部員。どう見てもおっさんにしか見えない。ヒーローを一方的にライバル視している。ポジションは一塁手。なお、オリエント高校自体は10に引き続き登場する。
- 衛具是岩男
- 選手全員がカプコンのキャラクター及びシリーズに関する名前で構成された(ロックマンエグゼシリーズとボクらの太陽の共演が原因)緑満高校の部員。ポジションは外野手。この高校には毎回甲子園に出場するが、毎回二回戦敗退するというジンクスがある。ちなみに、この高校の1番である「阿佐」(アーサー)は「8」でホッパーズに入団している(能力は低下している)。
- 富流斗莫段
- 選手全員が爆弾に関する名前で構成された二十六高校の4番。カタカナ混じりで話す。ポジションは一塁手。
[編集] その他
- 佐和田勝
- 花丸高校野球部の顧問。長年野球部の監督をしているが甲子園出場の経験はない。ヒーローに非常に肩入れをする反面、ヒーローがいないととたんにやる気をなくすなどのことで生徒の評価は芳しくない。しかし、この作中で初期のころから最も甲子園を目指す意欲が高い人物である。9、10にも登場。
- 本村あつさ
- 主人公のクラスの担任。生徒に好かれる熱血先生を目指して努力している。初めは権力に弱く、その性格が災いして生徒たちとの間に溝ができてしまうも、主人公の励ましにより立ち直り、校長に直談判。偶然も重なり、成績不振者への罰を和らげることに成功し、信頼される先生となった。9の裏では宇宙妖精として登場している。
- 堂島竜一
- 花丸高校校長。野球が嫌い。ヒーローの人気を利用して選挙に当選しようとしたが、落選する。その際の事情で校長も辞めさせられるということで自暴自棄になった際、湯田を突き飛ばしてしまうが、倒れてきたゴールポストから湯田をかばい入院。彼がこのように地位を求めたのはある出来事がきっかけだった。しかし最終的には丸くなり、主人公たちを応援してくれる。
- ワルドス
- ヒーローの対抗組織、ワルクロ団の人間。ヒーローの正体を知っている。もとはサラリーマンでヒーローに雇われたらしく週刊誌では正体が報道されたこともある。ヒーロー達の粛清を逃れて逃げ延びた所を主人公に捕らえられ彼に真相を話した。後に黒野博士とともにネオワルクロ団を結成する。
- カニ怪人
- 黒野博士が作った「怪人製造マシーン」により作られたワルクロ団の怪人。基本的に「カニカニィ〜」としか喋らないが、普通に喋ることができる。正体は作中に登場した意外な人物である。9にも登場している。
- フグ怪人
- 「怪人製造マシーン」により作られたワルクロ団の怪人。真央とのイベントで出現。ワルクロ団の中でも幹部の様である。9にも登場している。
- 生瀬ヤスシ
- 小春の父。大阪弁を話す駄目大人。自分の店の商品を勝手に取ったり、怪しげなものを売りつけようとする。過去に小春に骨を折られたりしている。ちゃっかり8にも登場している。
- 任月駆
- 喫茶店の店員。2以来久々に登場した。イベント中に父親が帰らぬ人となる。主人公達に学校の勉強についての考え方や諭すなど、人間的に成長した面を見せる。正月に射的おみくじもやっている。
- 猪狩進
- 1以来の登場。パワポケはパワプロとは違う時間軸のため、選手としてではなくスポーツドクターとして登場する。兄の話をすると機嫌が悪くなる、という性格になっている。ある事情により視力が悪く、眼鏡をかける。
- 黒野鉄斎
- 悪役を演じるのが大好きなマッドサイエンティスト。レッドに「怪人製造マシーン」を盗まれる。「悪の天才科学者」を自称するがヒーローと戦う主人公を助けるなど結構善良。(普通はヒーローを倒そうとすれば悪役なのだがヒーローが間違ったことをしているので良い人になってしまっている。)ブラックと対面している。彼が語る「正義」に関しての発言は一見する価値がある。
- ポチ
- 犬。ランダムイベントでヒーローたちに色々なヒーローアイテムをつけられる。大阪弁で喋る。本人はアイテムをつけられるのを嫌がっている。最終的に主人公がすべてのヒーローアイテムをはずすことになるが、失敗するととんでもないことになる。ヒーローたちからは「ブリーフ大将軍(略ブリ将軍)」と呼ばれることになる。
[編集] 裏サクセス(大正冒険奇譚編)
シリーズ恒例となっているもう一つのサクセスモード。西暦1923年の日本が物語の舞台。4000円以上持って最後の依頼を成功するとクリアだが、1万円以下だとペナルティとしてパーツが取られるが、ラスボスを倒した時点で1~3999円だとお金を取られずに済んでクリアでき、残ったお金でパーツが買える(ただし、アルバムは手に入らない)。途中で依頼が成功した後か退却した後に赤字になっている・戦闘で死んでしまう・最後の依頼に行く前に4000円以下のうちどれかになるとゲームオーバーになる。
[編集] あらすじ
父親が残した(生きているので「遺した」ではない)1万円という膨大な借金を返済するために、私立探偵の主人公は野球人形コンテストの賞金を狙う。数々の冒険をこなしお金を集めればクリア。実際は当時の1円は現代の2000円程の価値があったそうだが、ゲーム中では当時の1円は、現代の5000円にあたる。
[編集] 武器について
大正冒険奇譚編(以下、大正編)では悪漢や外国の軍人との戦闘がメイン。主人公はさまざまな武器を、仲間は使い慣れた固定の武器を使って戦う。
[編集] 我威亜党について
依頼された仕事をこなしていくにつれて我威亜党(がいあとう)なる犯罪組織の影が見え隠れする。「天才による秩序の再構成」を謳う彼らは鉄人と呼ばれるロボットを用いてさまざまな犯罪やテロ活動を行い世界征服をたくらんでいる。
我威亜党による悪行の集大成は蒸気で動き地震を発生させる鉄人を用いて1923年9月1日に東京を攻撃すること(史実でいう関東大震災を引き起こすこと)だった。
[編集] 登場人物
- 主人公
- 世界を又にかける有名な冒険探偵。借金返済のために野球人形コンテストの出場を決意する。行き当たりばったりな性格でしょっちゅう湯田を悩ませる。HPは28。様々な武器を使いこなせる。大戦中は浪人で、上海で軍部といざこざを起こしたことがある。(珠子の発言から)また、写六曰く「僕が頭脳派なら君(=主人公)は行動派」らしい。8の裏サクセスの主人公にもなる。
- 湯田浩一(ゆだ こういち)
- 主人公に同行する行商人。体力を回復する薬から、爆弾、幽霊にも効く聖水まで販売している。8にも登場。
[編集] 仲間キャラ
- アルベルト
- アメリカ合衆国の情報部員。野球人形について探っているが、よくある軍事利用が目的ではなく野球人形に対抗したアメリカンフットボール人形を作るのが目的である。パワポケの全作品で怪しげな外国人として登場。HP28で、トムプソン(攻撃力6の3連続攻撃)という強力な武器を使うが、戦闘中に逃げてしまうことがある。冒険に行く時、50円の給料が必要。なお、最初に主人公と接触したときは「アルバート」という偽名を使っていた(ただし「アルベルト」と「アルバート」は、それぞれドイツ語と英語の読み方の違いであって偽名にはなっていない)。後にアメリカでヒーローデビューしたり映画会社を設立したりなどで活躍。8にも登場。
- 大神
- 陸軍大尉。軍の生物兵器研究に絡んだ事件を調査している。パワポケ4で天才高校球児として登場。パワポケ5では期待の新人選手として大神モグラーズに登場。HPは43と高く、サーベル(攻撃力3だが、実質7)と魔弾ルガァ(攻撃力7で、霊体攻撃可能)の2つの武器を持つ。ただ給料は210円と高い。後に軍の組織改変のために活動するが、反対派のテロに路上で刺殺される。
- 倉刈
- 地方から出稼ぎにやってきた猟師。冬山でも10日間はそば粉だけで平気らしい。パワポケ2でモグラーズの貧乏選手、パワポケ3でプロをクビになり、火星オクトパスの助っ人として登場。パワポケ6では幸せ島にいる。HPは23と低く、ムラタ式(攻撃力8)を使用。また獣相手には攻撃力が上がる。給料は40円と安い。後に鋼とともに大陸に渡るが、その後の資料は残っていない。
- 智美
- 第一次世界大戦中、或る国のスパイをやっていた。(その後は、彼女曰くドイツに住んでいたらしい)初代パワポケでプロペラ団工作員、パワポケ2、3でプロペラ団日本支部長として登場。1、3では彼女候補でもある。HP28で、非常に素早い。使用武器はブラウニング(攻撃力7)。相手の攻撃をかわすこともある。給料は85円。後に新聞社を開業。その活動は海外で高く評価されている。
- 鈴音
- 木岡財閥の令嬢。刺激無き毎日に飽きている。パワポケ6に木岡(パワポケ3のラッキーフラワーズの監督)の娘として登場。HPは22と低いが、彼女の使用する対戦車ライフル(攻撃力12)は、最高クラスの攻撃力を誇る。給料は85円。冒険家として活躍した後に兵器会社を設立。8にも登場。
- 詩乃
- 巫女。パワポケ6で彼女候補として登場。関西弁が特徴。白兵レベルが高いので戦闘では重宝する。また特殊能力の加護は味方のダメージを減らすことができる。HPは30。給料は180円と高め。御神刀を取り返した後、神社に帰った。
- 珠子
- 新聞記者。パワポケ5の彼女候補として登場。色々な冒険のネタを教えてくれる。日本刀(攻撃力は4だが鋼同様実質8)を使用。接近戦最強のキャラクターだが獣には滅法弱い(弱い理由は昔寝ている時にねずみに耳を噛まれた為)。HPは31。給料は100円。後にヨーロッパで魔物ハンターに。8にも登場。
- 秋生
- ウェイトレス。パワポケ4に彼女候補として登場。「高城流鬼操術」というものを使い鬼を狩るもの。火炎放射器(攻撃力は9)や鉄の爪(攻撃力3で霊体への攻撃可能)を使う。主人公を霊体への攻撃能力に目覚めさせることもある。攻撃力はなかなかだがHPが20と最低。給料は60円。「やまない雨」の事件での選択によっては、火炎放射器を捨ててしまうので、攻撃力がかなり落ちしてしまう。
- 写六
- 探偵。4では「しゃーろっく」と読むがここでは「しゃろく」。東洋の格闘技・バリツの達人。パワポケ4に登場した湖南高校のキャプテンとして登場。HPは21と低い。ブラウニングとブラスナックル(攻撃力2だが、彼は3回攻撃可能)を持つ。給料は90円。後に武田とともに数々の難事件を解決したが、宿敵の教授ともみあい滝の下へ落ちて以後の消息は不明。
- 武田
- 刑事。何度も主人公や写六の世話になっている。我威亜党事件の捜査主任に抜擢されるも部下は0人。初代パワポケでは助っ人として登場。HPは30で、使用武器は輪胴拳銃(攻撃力7)。受けるダメージが減る。給料は50円。晩年は警察の体験を書いた本が大ヒットし外国で優雅に暮らす。
- 鋼
- 士族。曽祖父の形見である刀を持ち歩いている。大神と喧嘩することもある。HPは43と高く、使用武器は日本刀(攻撃力4だが、実質6)。HPが減ると攻撃力が上がる。給料は105円。初登場はパワポケ1で、パワポケ3では仲間キャラとして再登場。多くのキャラクターのレベルアップに関わる。後に倉刈とともに大陸へ行き以後の消息は不明。
- 服部
- 神官。自称「天才予言者」。頼りない上に、胡散臭いが、十数年後の未来に起きるという大戦争を予言するなど、その能力は本物。パワポケ3では、新興宗教を開いて信者を騙していた。HPは21と低く、霊刀(攻撃力4で、霊体攻撃可能)を使用。味方のダメージを減らしてくれる。霊体への攻撃能力を持つものとしては比較的仲間にしやすいが仲間にする際パーツが壊れたりゴミパーツをもらったりするので敬遠されがち。給料は125円。後に教祖となり戦争に批判したことで投獄。敗戦後は南米で平和に暮らしたとか。
- 多力王
- ドイツの秘密兵器という設定のオートマトンでゲルマンの匂いがするらしい。パワポケ3に登場したPX-001、後のたかゆき。機械と呼ばれると怒る。HPはなんと58。鉄の爪(攻撃力4)と散弾銃(攻撃力5で全体攻撃)を使用。アルベルトと会話が弾み、結果的にかなり仲良しになる。後に、数々の武勇伝を残している。
- 青野
- 水夫。HPはロボットである多力王を除いたら48と一番高い。サーベル(攻撃力3だが大神同様に実質9)を使用。ただし、給料は165円とやや高い。主人公の活躍で、水夫たちの憧れの的であるセイラーマンサーベルを見事に手に入れる。
- 貴田
- 貴族。将来、貴族院で日本の政治を左右したいと考えている。「6」でチームメイトとして登場。HPは20と秋生なみに低い。怪盗ステッキ(攻撃力は1)を使用。給料は5円と最も低い。後に考えていた貴族議員になり、弱者救済に力を尽くし、老後はようこと穏やかな日々を過ごした。
- 堤
- 科学者。大学から抜け出してさまざまな知識を吸収したいと思っている。科学的見地から事件の真相解明に貢献する事がある。「4」で秀才として登場。HPは22と低い。奇怪発明品(攻撃力3だが霊体への攻撃もできる)を使用。給料は70円と安い。後に布具里と南米に向かったあとに行方不明。
- のりか
- 女王様。秋生と同じカフェで働いている。「1」や「2」で彼女候補として登場。HPは23と低い。毒手(攻撃力3)を使う。給料は30円と安い。ただ、アルベルト同様に戦闘中に逃げたり、混乱して自分や味方を攻撃してしまうときもある。ちなみに死なせてしまうと生き返って慰謝料と治療費を取られ、長く冒険に連れて行かなくてもお小遣いと称して取られるため非常に厄介者。また、早期に出会ってしまうと他のカフェのイベントの出現率が大幅に下がってしまう。
- 布具里
- 主人公の父親。「遺跡荒らし」と主人公に言われまわりの評判も低い(後世に日本国外で高く評価されることになる)。HPは21と低い。ナイフ(攻撃力2だが鋼や大神同様HPが低くなると攻撃力が上がる)とムチ(攻撃力3で全体攻撃)を使用。自分の力で回復することもある。ただアルベルトやのりか同様逃走することもある。給料は75円と安い。後に堤と共に南米で行方不明に。
- ようこ
- 芸者。旦那(結婚してない)は外務省に勤めており海外に行ってしまっている。「1」で主人公のクラブの顧問として登場。HPは20と秋生や貴田同様に低い。素手(攻撃力1)を使用。彼女を連れて行くと聖水(攻撃力10で霊体への攻撃もできる)がもらえることがある。給料は50円と安い。後に貴田と結婚。
- 村上
- 書生。格闘が強い。HPは38とやや高い。素手(攻撃力1)と拳(攻撃力2)と噛み付き(攻撃力3)とまわし蹴り(攻撃力4で全体攻撃)など、多彩な技を使用。頑丈である。給料は60円と安い。後に世界中を旅し伝説に。
[編集] 我威亜党関係者
- チキン男爵
「6」にサッカー野球部キャプテン・Mr.チキンとして登場。我威亜党の幹部。ボス格の智林昭雄にこき使われまくっている。敵として登場。1回目はHP15で、武器は怪盗ステツキ(怪盗ステッキ。攻撃力1の2回連続攻撃)。シナリオが進むとHP50にパワーアップして再戦。やられ役とは言え「6」とは違いこちらでは大活躍。
- 智林公爵
「6」の表サクセスでチームメイト五郎の兄として登場。チキン男爵をこき使っている。ちなみに幹部全員に称号をつけることを考えたのは彼である。特定の冒険をすべてクリアすると最終日に戦闘になる。HPが高く全体攻撃や毒攻撃を使う面もあるが、「身構える」「パチンコ」などの弱い行動も多い。コスプレの元ネタは仮面ライダーの地獄大使と思われる。
- 綾華伯爵
「5」の表サクセスで彼女候補として登場。幽霊キャラであるため幽霊でも攻撃できるキャラ(詩乃や堤など)、もしくは霊力や幽霊にきく武器がないと攻撃がきかない。なお、5での名前は「浅上綾華」であるが、ここでは(5の裏サクセスの威流とのアルバムの続きなのか)「黒羽根あやか」である。
- 寺岡子爵
「3」の表サクセスで彼女候補として登場。兵士鉄人などを作っている。他の幹部と違って戦闘はしない。
- 秋穂侯爵
「4」の表サクセスのチームメイト。智林公爵にこき使われやすい。
- 皇帝亀田
「1」チームメイトが初出の裏サクセスの悪の親玉常連。いつものようにガンダーロボ(頑陀亜浪菩ZZ)を使い主人公の前にボスとして立ちふさがる。しかし、ある条件が満たされるとかませ犬のようになってしまう。
[編集] その他のキャラクター
- 大神伯爵
- こちらは本物の伯爵。我威亜党とは関係ない。議員もしている。彼の依頼は日にちがかかる分儲けも大きい。主人公にパーツもくれたりする、割と良い人。(裏ではいろいろやっているが。)
- 和桐会長
- ゲームはじめたときに最初に依頼する人。こちらも大神伯爵同様パーツをくれることもある。
- 任月少将
- パーツを破壊したり、妙なクラブを作ったりと権力を使い荒らす嫌な人物。東南アジア旅行中に行方不明に。
- マコンデ将軍
- 東洋の重要な文化財を破壊しようとする人。主人公との3度の接触、そして説得が功を奏し、改心して文化を守る人になると誓うものの、その後殺害される。(なお、主人公はこのことに関して、「よくあること」と語った。)
- 美咲
- 薬局経営。鬼の力を秘めており、雨を呼ぶ力がある。その能力を「すうぱあなちゅらるうえぽん」なるところで活用させようとするものの、暴走。最期は秋生にトドメをさされた。(秋生の体力によっては、秋生が死亡するときもある。また、選択肢を間違えると、秋生が死んで主人公で一騎打ちとなる。)
- アンドリュー・ボンド
- スパイ。電探の研究の為に日本に来ていたがその有用性が理解されず帝国軍の援助を受けられなくなっていた。息子の名はジェームス。落石事故で死亡。
- 茂吉
- 娘の彼氏(土屋さん)を探すよう主人公に依頼。同じ姿の別の人物はシベリアへいった息子に関することで主人公に依頼する。
- 毒キノコ太郎
- 堤や写六をつれることで明らかになる彼の正体は土屋さん。キノコに寄生されてしまった。なお、この島の名は「股子島」で、ある映画をイメージしている。
- 教頭様
- 無論名前は無い。大地主で、無茶な採掘のために人々が危機に陥りそうになっていた。
- 磯田
- マコンデ将軍の政策に反対する学生。
- カビンダ博士
- 秀才で、死体の研究をしていたが、強化ゾンビに食べられてしまった。
- ソニア
- 作家のタマゴ。クリオネの事件で知り合う。言葉使いは結構荒い。
- 取り立て屋のジョー
- 主人公の借金を取り立てに来る人。
- 邪神ほるひす
- ある特殊な条件を満たすことで登場。その能力は果てしなく強い。
なお、今回の裏サクセスでは犬の存在が忘れられていた。
[編集] 12球団収録選手一覧
選手名および球団名は2004年9月中旬当時のデータを搭載したものである。
[編集] 外部リンク
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