三瀬幸司
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三瀬 幸司 福岡ソフトバンクホークス No.57 |
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基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 香川県観音寺市 |
生年月日 | 1976年3月11日(32歳) |
身長 体重 |
177cm 76kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2003年 ドラフト7巡目 |
初出場 | 2004年3月28日 |
年俸 | 5,000万円(推定) |
経歴 | |
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三瀬 幸司(みせ こうじ、1976年3月11日 - )は福岡ソフトバンクホークス所属のプロ野球選手(投手)である。
目次 |
[編集] プレースタイル
左のサイドハンドからのキレのある投球とコースいっぱいに投げ込むコントロールが持ち味で、クロスファイヤー気味の投球を用い右左の打者の相性を苦にせずテンポよく打ち取る。変化球はスライダー、シュート、チェンジアップ、カーブを投げる。
反面、崩れだすと止まらない、雰囲気に呑まれやすいことから精神面での弱さを指摘されることも多い。
[編集] 来歴
高校は進学校で入学時は外野手であったが、当時の監督に勧められ投手に転向した。大学は2部リーグ、社会人ではクラブチームに在籍。社会人時代のNTT西日本中国クラブは広島市民球場の隣りであったが、広島東洋カープのスカウトが見に行った試合はいつも打たれていたらしく、スカウトの目に留まることは無かった。
この年限りで活動停止が決まっていたNTT西日本中国クラブのエースとして、都市対抗野球中国地区第1代表を獲得。1回戦(対大阪ガス戦)に先発。敗戦投手になったが、キレのある変化球が注目され、数球団のスカウトが注目した。しかしその時点で27歳であったことから、ほとんどの球団が敬遠した。
ドラフト7巡目でダイエー(当時)に入団。28歳と遅咲きであったが、チーム事情により抑えに定着。この年、横山道哉(日本ハム)と並び32SPで最優秀救援投手のタイトルを獲得。新人王にも選ばれた。愛称は、名前から三瀬店長(三瀬→店)。また、初めてのお立ち台で「毎日沢山の皆様にお越し頂きまして、ありがとうございます!」とまるで店長のようなコメントをした事も、愛称の由来の一つである。9回に三瀬が登板しきっちりと試合を終わらせることから「店仕舞い」と言われた。
開幕から絶好調で、4月22日の西武戦で10セーブ目をあげた。開幕から24試合目での二桁セーブ到達はプロ野球史上最速記録となった。
5月1日の対ロッテ戦に調整登板した三瀬はベニー・アグバヤニにスリーランホームランを浴び、シーズン初失点。5月9日のヤクルト戦で城石憲之にサヨナラヒットを打たれる5月27日の中日戦で立浪和義に同点打、タイロン・ウッズには決勝3ランを打たれる。6月2日の阪神戦、金本知憲の頭部付近へ死球が危険球と判断され、退場を宣告された。試合後、怒った阪神ファンの一部が暴徒化し、球場を出ようとするホークスの選手を乗せたバスを取り囲む騒ぎを起こした。このことで精神面にダメージを受け、以降は別人のように投球が崩れるようになる。7月4日の楽天戦では10球連続ボールを含む3連続四球と大乱調で、二軍降格となった。
復帰後は対左打者のワンポイントリリーフとして活躍している。
[編集] エピソード
- プロ入り前は阪神ファンだった。(岡山理科大学時代に「三瀬君のページ がんばれ阪神Tigers」という名でホームページを作成していた。)
- 2004年6月22日、日本ハム戦で1点リードの8回からリリーフとして登板するも同点にされてしまった。10回裏に荒金久雄がサヨナラ打を打ったためチームは勝ったのだが、勝った瞬間に嬉しさのあまりに荒金が放り投げたヘルメットが三瀬の顔面を直撃。三瀬は鼻血を出してしまい、歓喜の輪に入れなかった。その場に居合わせた城島健司は、「あれ(荒金が投げたヘルメット)は避けられただろうに、避けなかった三瀬さんの方が悪い」とコメントしている。
- 元千葉ロッテの初芝清には相性が悪く、2005年に対戦した際は2打席連続で死球を与えている。さらにその後のプレーオフ第2ステージ最終戦では逆転に繋がる不運な内野安打を打たれている。
- また、大西宏明(近鉄→オリックス→現・横浜)にも相性が悪い。三瀬が新人王・最優秀救援投手を獲得した2004年の被本塁打は6本であるが、うち3本が大西から打たれたものである。特に7月18日の近鉄戦では、9回2アウトから大西にサヨナラ本塁打を打たれた。2005年にも1本の本塁打を浴びている。
- 契約更改に置いては基本的に一発サイン。増額なら感謝を延べ、減俸では自分の成績への反省の弁を残す。
[編集] 年度別投手成績
年度 | チーム | 登板 | 完投 | 完封 | 無四球 | 勝 | 負 | S | 勝率 | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 四球 | 死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
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2004年 | ダイエー | 55 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 28 | .571 | 67 2/3 | 47 | 6 | 19 | 9 | 71 | 28 | 23 | 3.06 |
2005年 | ソフトバンク | 54 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 18 | .500 | 45 2/3 | 30 | 8 | 20 | 7 | 45 | 24 | 24 | 4.73 |
2006年 | 40 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | .250 | 32 2/3 | 26 | 2 | 9 | 2 | 15 | 17 | 17 | 4.68 | |
2007年 | 28 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | 18 1/3 | 12 | 1 | 5 | 5 | 17 | 6 | 5 | 2.45 | |
通算成績 | 177 | 0 | 0 | 0 | 7 | 9 | 47 | .438 | 164 1/3 | 115 | 17 | 53 | 23 | 148 | 75 | 69 | 3.78 |
- 2007年シーズン終了時
[編集] タイトル
- 新人王(2004年)
- 最優秀救援投手(2004年)
[編集] 関連項目
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監督 |
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89王貞治 |
コーチ |
80秋山幸二(チーフ)|88森脇浩司(内野守備走塁)|87井出竜也(外野守備走塁)|81新井宏昌(打撃) 85杉本正(投手)|82高山郁夫(投手)|84大石友好(バッテリー)|92山川周一(コンディショニング) |
二軍監督・コーチ |
76石渡茂(監督)|71鳥越裕介(内野守備走塁)|79五十嵐章人(外野守備走塁)|75山村善則(打撃) 77藤田学(投手)|74岩木哲(バッテリー)|94田之上慶三郎(コンディショニング補佐)|95川村隆史(コンディショニング) |
投手 |
00ホールトン|11小椋真介|13高橋秀聡|14馬原孝浩|16篠原貴行|17大場翔太|18新垣渚|19森福允彦 20スタンドリッジ|21和田毅|24高橋徹|28大隣憲司|31佐藤誠|33星野順治|34山田秋親|35ニコースキー 38神内靖|39久米勇紀|40藤岡好明|41岩嵜翔|43ガトームソン|44水田章雄|47杉内俊哉|48甲藤啓介 49パウエル|54川頭秀人|56柳瀬明宏|57三瀬幸司|59大西正樹|61山村路直|63大田原隆太|64西山道隆 66斉藤和巳|68竹岡和宏|91陽耀勲 |
捕手 |
12高谷裕亮|22荒川雄太|25的山哲也|26的場直樹|29加藤領健|62山崎勝己|70田上秀則 |
内野手 |
0仲澤忠厚|3松中信彦|5松田宣浩|9小久保裕紀|10本間満|32森本学|36明石健志|37福田秀平 45李杜軒|46本多雄一|50吉本亮|52川崎宗則|53金子圭輔|65藤井翼 |
外野手 |
1柴原洋|6多村仁|7大村直之|8江川智晃|23城所龍磨|27中西健太|30長谷川勇也 42レストビッチ|51荒金久雄|55小斉祐輔|58辻武史|60中村晃|69井手正太郎 |
育成選手 |
121山田大樹(投手)|122吉川元浩(内野手) |
福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス) 2003年ドラフト指名選手 |
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自由獲得枠:馬原孝浩 / 2巡目:城所龍磨 / 4巡目:明石健志 / 5巡目:榎本敏孝 6巡目:金子圭輔 / 7巡目:三瀬幸司 / 8巡目:竹岡和宏 |