塩崎真
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塩崎真 オリックス・バファローズ No.31 |
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基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 熊本県八代市 |
生年月日 | 1973年6月29日(34歳) |
身長 体重 |
178cm 72kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 内野手 |
プロ入り | 1996年 3位 |
初出場 | 1997年4月9日 |
年俸 | 5,700万円(2008年) |
経歴 | |
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塩崎 真(しおざき まこと、1973年6月29日 - )は、プロ野球オリックス・バファローズに所属する内野手(本来のポジションは遊撃手だが、ユーティリティープレイヤーである)。
状況に合わせた粘り強い打撃が持ち味。内野をどこでも守れ、足もあるため破綻の無い使いやすい選手である。
目次 |
[編集] 来歴・人物
熊本工高時代に甲子園に出場。このときは一回戦で高木大成(後の西武ライオンズ)率いる桐蔭学園に敗れている。卒業後東洋大学に入学するも中退、新日鉄広畑を経て1996年ドラフト3位でオリックス・ブルーウェーブに入団する。
ルーキーイヤーの1997年にいきなり100試合出場を果たし、将来のレギュラー候補として大いに注目された。しかし3年間は打率が.250を超えることのない低空飛行で、守備でも内野すべてを守れるものの際立ってうまいわけではなく、なかなかアピールできなかった。
2000年に9番遊撃手で開幕スタメンを果たし、遊撃手のレギュラーをつかんだ。シーズン終盤には田口壮に代わって1番も任され、打率は初めて.250を超えた。
2001年は横浜から移籍した進藤達哉にレギュラーを譲らず、1年間遊撃手のレギュラーを守り抜いた。初の2ケタ盗塁も記録している。高い得点圏打率で注目を浴びたが、それ以外は目立ったところはなかった。
2002年は極端な打撃不振に陥り、打率は2割を少し超える程度だった。2003年になると後藤光尊や平野恵一の台頭で自己最低の出場機会に終わり、年々期待も下がっていった。
しかし2004年、バットを投手方向に極端に傾ける新フォームが大当たりし打撃が覚醒する。前年までとは打って変わって簡単に三振しない粘り強いバッティングで出塁率が向上し、6月まで後藤光尊に奪われていた遊撃手のポジションを実力で取り返した。前半戦は打率4割を維持し絶好調で、後半戦になると自身初の4番も任されるようになった。得点圏打率は4割を超え、打率も規定打席未満ながら.341を記録して十分4番の働きをした。チーム事情で毎日のように守備位置が変わり、遊撃手43試合、二塁手17試合、三塁手11試合、指名打者3試合でスタメン出場した。
2005年は球団合併で遊撃手のライバル阿部真宏が加入し出場機会が減ったが、それでも規定打席未満ながら打率.315を記録した。三塁手としてチーム最多の60試合を守り、二塁手14試合、遊撃手23試合を守った。
2006年は1番二塁手で開幕スタメンに名を連ねた。主力が次々と故障し打線が定まらない中で、安定した成績を残し貴重な存在となった。5年ぶりに規定打席に到達し、レギュラーが固定できないチーム事情の中でチーム最多の打席数を記録した。4番と9番以外すべての打順でスタメン出場し、守備でも二塁手67試合、三塁手43試合、遊撃手38試合と3ポジションを満遍なく守り、さまざまな打順・守備位置で結果を残した。
オフ、FA宣言し移籍を希望していたが、オファーを上げる球団が無かったためにFA宣言前にオリックスが打診していた年俸より低い7000万円(推定)で契約に合意せざるを得なくなる。また、メジャーリーグ出身のコリンズ新監督が残留を想定していなかったため、一時は日高剛とともに構想から外れ、現在も急遽獲得したグレッグ・ラロッカに出場機会を奪われた。結局2007年は主に三塁の守備固めとして34試合のみの出場で、打率.141、本塁打1本と自己最低の成績に終わってしまった。
松坂大輔や斉藤和巳投手を得意としており、仰木監督が作る非常に相性を重視したオーダーでは、彼らが先発する試合は上位打線やクリーンナップを担うことが多かった。
入団当初は打撃に難があり、高畠康真コーチの打撃指導などもあったものの打率2割近辺で低迷、2003年には故障もあり自由枠ルーキーの平野恵一などの出場機会を優先される。しかし2004年、突如打撃開眼し290打数で打率.341を記録。シーズン後半はオリンピックや主力選手の故障などもあり、村松有人と3番・4番を打った。チームが近鉄と合併した2005年も2年連続で3割を記録、2006年も中軸として活躍、隠れたパンチ力も発揮した。9月18日の千葉ロッテ戦でプロ野球で413人目となる1000試合出場を達成。
一部のファンから、北村一輝似だと言われている。
[編集] 背番号
- 31(1996年~)
[編集] 年度別打撃成績
年度 | チーム | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1997年 | オリックス | 104 | 181 | 25 | 44 | 10 | 0 | 0 | 6 | 5 | .243 |
1998年 | 60 | 119 | 14 | 28 | 5 | 2 | 1 | 9 | 0 | .235 | |
1999年 | 104 | 221 | 22 | 55 | 8 | 2 | 0 | 24 | 8 | .249 | |
2000年 | 130 | 393 | 45 | 103 | 17 | 6 | 1 | 35 | 5 | .262 | |
2001年 | 132 | 439 | 58 | 115 | 17 | 3 | 4 | 45 | 10 | .262 | |
2002年 | 113 | 389 | 26 | 79 | 13 | 0 | 2 | 20 | 3 | .203 | |
2003年 | 56 | 129 | 13 | 29 | 9 | 0 | 1 | 8 | 2 | .225 | |
2004年 | 82 | 290 | 44 | 99 | 13 | 3 | 8 | 39 | 13 | .341 | |
2005年 | 96 | 254 | 27 | 80 | 13 | 0 | 4 | 25 | 0 | .315 | |
2006年 | 128 | 410 | 46 | 114 | 14 | 2 | 9 | 31 | 1 | .278 | |
2007年 | 34 | 64 | 4 | 9 | 1 | 0 | 1 | 5 | 0 | .141 | |
通算(11年) | 1039 | 2889 | 324 | 755 | 120 | 18 | 31 | 247 | 47 | .261 |
[編集] 記録
- 初出場:1997年4月9日、対西武ライオンズ2回戦(西武ドーム)、9回表に代走として出場
- 初盗塁:同上、9回表に二盗
- 1000試合:2006年9月18日、対千葉ロッテマリーンズ(千葉マリンスタジアム)、3番・二塁手として先発出場
- 初安打:1997年4月12日、対福岡ダイエーホークス2回戦(福岡ドーム)、2回表に田之上慶三郎から
- 初本塁打:1998年5月3日、対日本ハムファイターズ5回戦(グリーンスタジアム神戸)、8回裏に関根裕之から
- 初打点:1997年5月5日、対日本ハムファイターズ6回戦(東京ドーム)、2回表に芝草宇宙から
[編集] 関連項目
監督代行 |
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81大石大二郎 |
コーチ |
96住友平(チーフ)|70清川栄治(投手)|87赤堀元之(投手)|90水口栄二(打撃)|73小川博文(内野守備走塁) 74松山秀明(外野守備走塁)|85別府修作(バッテリー)|78米村理(トレーニング)|80赤川貴弘(コンディショニング) |
サーパス |
71古屋英夫(監督兼打撃)|75酒井勉(投手)|77弓岡敬二郎(チーフ兼守備走塁) 82三輪隆(バッテリー)|76大島公一(内野守備走塁)|72吉原孝介(ブルペン兼育成) 88安田昌玄(トレーニング)|84本屋敷俊介(コンディショニング) |
投手 |
6デイビー|11川越英隆|13清水章夫|14岸田護|15加藤大輔|16平野佳寿|17香月良太|18山口和男|19金子千尋|20山本省吾 21ユウキ|26康介|28小松聖|29小林賢司|33高木康成|34本柳和也|35大久保勝信|39鴨志田貴司|40宮本大輔|43菊地原毅 45光原逸裕|47延江大輔|48吉野誠|49中山慎也|50オルティズ|59梅村学人|62山崎正貴|65近藤一樹|68仁藤拓馬 91ヤング|94梶本達哉|99吉川勝成 |
捕手 |
22前田大輔|27日高剛|37辻俊哉|44鈴木郁洋|61伊藤光|67横山徹也|69土井健大 |
内野手 |
0森山周|2木元邦之|4阿部真宏|5清原和博|10大引啓次|23北川博敏|24後藤光尊|30ラロッカ 31塩崎真|42カブレラ|54一輝|56柴田亮輔|57裕次郎|58長田昌浩|60牧田勝吾|64田中彰 |
外野手 |
3村松有人|7濱中治|8ローズ|25迎祐一郎|32丹羽将弥|36下山真二|38平下晃司 41小瀬浩之|46古木克明|52坂口智隆|53相川良太|55岡田貴弘|63吉良俊則|66由田慎太郎 |
オリックス・ブルーウェーブ(現・オリックス・バファローズ) 1996年ドラフト指名選手 |
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1位:杉本友 / 2位:谷佳知 / 3位:塩崎真 / 4位:佐竹学 / 5位:栗山聡 |