神官
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神官(しんかん)とは、国家の官吏として、何らかの神に仕える、または神を祀る施設に奉職する者のことである。現在、日本には神官は存在しない。
日本の神道に関しては、古文献に神職(神社の祭祀や事務に従事する者)を指す語として用いられる例が散見され、現在も日常語では神職の通称として用いられている。明治時代初期に神祇官が再興された際、全ての神職が官吏(神職=神官)になったが、制度上の問題から伊勢神宮・官国幣社の神職に限定され、1894(明治27)年以降は伊勢神宮の神職のみが官職としての神官とされた。大東亜戦争(第二次世界大戦)敗戦の後、GHQによって出された神道指令によって制度上の神官は廃止された。
また、古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマなどで神殿に奉職していた者(主として男性)のことも神官と呼ばれる。
[編集] サブカルチャーと神官の語
ファンタジーやロールプレイングゲームなどにおける「神官」は、特に何の宗教ということはなく聖職者という意味合いであったり、キリスト教の聖職者(司祭・牧師)のことを神官と呼んでいたりする。