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ハダック (潜水艦) - Wikipedia

ハダック (潜水艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

艦歴
発注:
起工:
進水: 1941年10月20日
就役: 1942年3月14日
退役: 1947年2月12日
除籍: 1960年8月23日
その後: スクラップとして売却
性能諸元
排水量: 1,526トン(水上)
2,410トン(水中)
全長: 307ft (93.6m)(水線長)
311ft 9in (95m)(全長)
全幅: 27.3 ft (8.3 m)
吃水: 19.3 ft (5.9 m)
機関: フェアバンクス・モース38D-1/8 10気筒ディーゼルエンジン 4基
エリオット・モーター発電機2基
最大速: 水上:20.25 ノット (37 km/h)
水中:8.75 ノット (16 km/h)
航続距離: 11,000カイリ(10ノット時)
(18.5 km/h 時に 20,000 km)
乗員: 士官、兵員70名(平時)
士官、兵員80 - 85名(戦時)
兵装: 3インチ砲1基、21インチ魚雷発射管10基

ハダック (USS Haddock, SS-231) は、アメリカ海軍潜水艦ガトー級の一隻。艦名はタラ目の魚の一種、ハダック(コダラの英名)に因む。その名を持つ艦としては2隻目。

目次

[編集] 艦歴

ハダックはメイン州キタリーポーツマス海軍工廠でで起工する。1941年10月20日にウィリアム・H・アレン夫人によって進水し、艦長アーサー・H・テイラー少佐の指揮下1942年3月14日に就役する。ニューイングランド海域での訓練と調整を終えた後、6月19日に真珠湾に向かい、7月19日に到着した。

[編集] 第1・第2の哨戒

7月28日、ハダックは最初の哨戒で東シナ海に向かったが、この時、ハダックには最新のSJレーダーが装備された潜水艦の1隻だった。このSJレーダーを装備することによってアメリカ潜水艦は以後、夜間や視界の悪いときの戦闘でも目標を逃さず探知して攻撃できるようになった。

8月22日、ハダックは北緯26度7分、東経121度29分の基隆沖で、海軍徴用船辰鳳丸辰馬本家商店。6,334トン)を撃沈し[1]、4日後の8月26日には北緯27度5分、東経121度23分の台湾海峡帝春丸(帝国船舶。2,251トン)を撃沈した。その後ハダックは南西諸島方面を哨戒し、9月19日に52日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。

10月11日、ハダックは2回目の哨戒で東シナ海と黄海を結ぶ海域に向かった。2度の遭遇で戦果を挙げることができなかった後の11月3日、ハダックは北緯32度18分、東経126度52分の地点で鉄海丸(原田汽船。1,925トン)を発見し撃沈した[2]。11月6日にも艦艇を発見したが、航空機に制圧された。その後11月11日には北緯35度45分、東経123度46分の地点でべにす丸川崎汽船。6,571トン)の船尾に魚雷を命中させ撃沈した。11月13日、11月16日にも攻撃を行ったが戦果は不明だった[3]。一連の攻撃で魚雷を使い果たしたハダックは、12月4日に54日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。

[編集] 第3・第4の哨戒

12月28日、ハダックは3回目の哨戒で本州南方海域に向かった。1943年に入って、ハダックは2隻の駆逐艦から執拗な攻撃に遭ったが回避した。1月17日、北緯34度31分、東経137度48分の地点で4,000トン級の貨物船を撃沈。2日後の1月19日にも北緯34度13分、東経136度59分の地点で6隻の貨物船で構成された輸送船団を発見し、最後尾の貨物船を攻撃し撃沈した。しかし、護衛艦艇が反撃してきたので、ハダックは戦果を広げることができなかった。その後、悪天候に見舞われ、難渋しながらも2月17日に51日間の行動を終えてミッドウェイ島に帰投[4]。艦長がロイ・M・ダヴェンポートに交代した。 3月11日、ハダックは4回目の哨戒でパラオ諸島方面に向かった。この頃、パラオ方面に第58任務部隊による大規模な空襲が予定されており、ハダックはその支援も命じられた。4月3日、パラオ沖で応急タンカー有馬丸日本郵船。7,389トン)を発見。有馬丸は夕月と会合すべく無電を発したが、これがハダックにキャッチされた。ハダックは昼過ぎに有馬丸を撃沈したが、直後から夕月が爆雷攻撃を行った。爆雷は26発投下され、ハダックは100メートルを超える深深度に潜んでいたにもかかわらず爆雷の被害を受けた。125メートル過ぎでは司令塔が圧壊しかけるなどダメージを受けた。爆雷攻撃が終わると。ハダックは90メートルの深度まで上昇し、応急修理を行ったうえ哨戒をとりあえずは続け、4月8日、北緯5度4分、東経139度43分のメレヨン島南西で東陽丸(岡田商船。1,916トン)を撃沈した[5]。4月19日に39日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。

[編集] 第5・第6・第7の哨戒

6月30日、ハダックは5回目の哨戒でカロリン諸島方面を経て、再びパラオ諸島方面に向かった。7月21日、ハダックは北緯16度29分、東経133度57分のパラオ北方980キロの地点でオ505船団を発見。12時30分ごろにサイパン丸(日本郵船。5,532トン)を攻撃し、魚雷を船尾に命中させた。その後、12時38分に2発目を、12時45分に3本目をサイパン丸に命中させ、サイパン丸は12時50分に沈没した。反撃もあったが微々たる物であった。その後、複数回にわたって攻撃を繰り返したが、戦果を広げることはできなかった。ハダックは8月6日にミッドウェイ島に立ち寄り、8月10日に41日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。

9月2日、ハダックは6回目の哨戒でトラック諸島方面に向かった。9月15日、北緯9度32分、東経150度38分のトラック北方で石炭船Samsei Maruに損傷を与え[6]、9月20日には、トラックの西方100海里の地点で水上機母艦能登呂を雷撃し命中させ、さらには火災も発生させたが、損傷にとどまり撃沈することはできなかった。9月21日にも北緯8度53分、東経148度30分の地点で新夕張丸(北海道炭鉱汽船。5,355トン)を撃破[7]。これらの攻撃で魚雷を使い尽くし、9月28日に27日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。ハダックは3隻39,200トンを撃沈したと申告したが、実際の戦果は撃沈ゼロだった。

10月20日、ハダックは7回目の哨戒で再びトラック諸島方面に向かった。11月1日、ハダックは輸送船団を攻撃したが不十分なものに終わった。11月6日にはトラック西方でタンカー宝洋丸(日東汽船。8,691トン)を大破させた[8]。11月15日に27日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。ハダックは5隻32,600トンを撃沈したと申告したが、実際の戦果は今回も撃沈ゼロだった。また、艦長がジョン・P・ローチに代わった。

[編集] 第8・第9・第10の哨戒

12月14日、ハダックは8回目の哨戒でハリバット(USS Halibut, SS-232)、タリビー(USS Tullibee, SS-284)とともにウルフパックを組み、マリアナ諸島方面に向かった。3隻は12月17日に合流。1944年1月19日、ハダック以下3隻はサイパン島東方沖を航行中、「トラックから空母が出てくるので迎撃せよ」との命令を受信し、空母が通るであろう海域に急行した。その時、ハダックは潜望鏡を揚げて観測していたところ、距離18,000メートルで空母雲鷹瑞鳳を発見し、攻撃態勢に入った。そして、雲鷹との距離が2,000メートルを切った所で魚雷を6本発射し、うち2本が雲鷹の前部船体に命中。雲鷹は前甲板が垂れ下がる被害を受けた。その後、ハリバットが雲鷹に止めを刺そうと試みたが撃退されてしまった。ハダックは2月5日に53日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。

3月10日、ハダックは9回目の哨戒で本州海域に向かった。獲物に不足はない海域だったはずだったが、4月24日に小型船1隻を撃沈したにとどまった。ハダックは5月10日に、62日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。その後、戦列に戻ってきたのは秋になってからであった。

10月8日、ハダックはハリバット、ツナ(USS Tuna, SS-203)とともにウルフパックを構成。フィリピン海方面で、近くフィリピンを攻撃する第38任務部隊の支援などの任務に従事した。10月25日のレイテ沖海戦ではルソン海峡東方を哨戒しており、小沢治三郎率いる機動部隊を監視していたが、ハダックは潜望鏡が故障するトラブルに見舞われ、あまり活躍できなかった。ハダックは12月10日に60日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。

[編集] 第11・第12・第13の哨戒

艦長がウィリアム・H・ブロックマン・ジュニアに代わり、1945年1月に11回目の哨戒でセネット(USS Sennet, SS-408)、ラガート(USS Lagarto, SS-371)とウルフパックを組んで本州海域を51日間行動し、2月11日から14日にかけて、近く硫黄島攻略の援護で関東地方を空襲する第58任務部隊に呼応して、邪魔な特設監視艇を次々と攻撃した。ハダックは3月14日に51日間の行動を終えてグアム島に帰投した。その後、艦長がアルバート・R・ストローに代わった、4月からの42日間に及ぶ12回目の哨戒、および6月からの51日間に及ぶ13回目の哨戒では、ともに日本本土を爆撃するB-29の搭乗員救助に、終戦後の8月22日まで任じた。総じて12回目と13回目の哨戒は、自身が直接戦果を挙げなくとも、間接的に日本を降伏に追い込む手助けをしたこととなった。

[編集] 戦後

ハダックは9月7日に本国に向けて出航し、パナマ運河を通過後東海岸の様々な港を訪れ、コネチカット州ニューロンドンには1946年3月29日に到着する。北大西洋から出航しほぼ4年が経過していた。4月20日に予備役となり、1947年2月12日に退役する。1948年8月にハダックは第6海軍管区の予備役訓練艦に指定され、1952年5月まで同任務に従事した。その後1956年6月にニューハンプシャー州ポーツマスで訓練艦としての任務が指定される。1960年8月23日にハダックは除籍され、ジェイコブ・チェッコウェイにスクラップとして売却された。

ハダックは12回の哨戒で、第12回を除く全てが成功として記録された。ハダックは第二次世界大戦の戦功で11個の従軍星章を、第2、第5、第6、第7回の哨戒の戦功で殊勲部隊章を受章した。

[編集] 脚注

  1. ^ 『日本商船隊戦時遭難史』による。Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II"では船名を"Unknown"としてカウントしているが、これは編集時に船名が判明していなかった可能性がある
  2. ^ 『日本商船隊戦時遭難史』では11月5日沈没
  3. ^ The Official Chronology of the U.S. Navy in World War IIなどアメリカ側記録の中には、ハダックの11月16日の戦果としてNichinan Maruを撃沈したことになっているが、『日本商船隊戦時遭難史』ではこの日に撃沈された船舶はない。また、Nichinan Maruは3隻掲載されているが、3隻とも喪失日が異なる。Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II"ではカウントされていない
  4. ^ この哨戒でのハダックの戦果は錯綜している。1月17日の戦果に関しては、Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II"では船名を"Unknown"としてカウントしているが、『日本商船隊戦時遭難史』では、この日に当該海域で喪失した船舶はない。1月19日の戦果に関しては、Haddock (SS-231)では玄洋丸(浅野物産。10,018トン)撃沈としているが、玄洋丸はマリアナ沖海戦で沈没している。The Official Chronology of the U.S. Navy in World War IIではShunko Maruに損傷を与えたとある。『日本商船隊戦時遭難史』にはShunko Maruは2隻掲載されているが、この時点で健在だったのは春幸丸(大同海運。4,027トン。1944年1月16日に空爆で沈没)だが、この時に損傷を受けたかどうかは不明である
  5. ^ Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II"および『戦史叢書』によるが、『日本商船隊戦時遭難史』では、喪失原因は「空爆」となっている
  6. ^ The Official Chronology of the U.S. Navy in World War IIによる。船種は"Japanese collier"という記述によったが、Samsei Maruの詳細については不明
  7. ^ The Official Chronology of the U.S. Navy in World War IIによる
  8. ^ The Official Chronology of the U.S. Navy in World War IIおよび『戦史叢書』による

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • Theodore Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II" Naval Institute press、ISBN 0-87021-731-3
  • 財団法人海上労働協会編『復刻版 日本商船隊戦時遭難史』財団法人海上労働協会/成山堂書店、1962年/2007年、ISBN 978-4-425-30336-6
  • 防衛研究所戦史室編『戦史叢書62 中部太平洋海軍作戦<2> 昭和十七年六月以降』朝雲新聞社、1971年
  • Clay Blair,Jr. "Silent Victory The U.S.Submarine War Against Japan" Lippincott、1975年、ISBN 0-397-00753-1
  • 木俣滋郎『日本空母戦史』図書出版社、1977年
  • 駒宮真七郎『戦時輸送船団史』出版協同社、1987年、ISBN 4-87970-047-9
  • 木俣滋郎『敵潜水艦攻撃』朝日ソノラマ、1989年、ISBN 4-257-17218-5
  • 野間恒『商船が語る太平洋戦争 商船三井戦時船史』私家版、2004年

[編集] 外部リンク


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