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グリーンリング (潜水艦) - Wikipedia

グリーンリング (潜水艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

艦歴
発注:
起工: 1940年11月12日
進水: 1941年9月20日
就役: 1942年1月21日
退役: 1946年10月16日
除籍:
性能諸元
排水量: 1,526トン(水上)2,424トン(水中)
全長: 307ft (93.6m)(水線長)
311ft 9in (95m)(全長)
全幅: 27.3 ft (8.3 m)
吃水: 17 ft (5.2 m)
機関: ゼネラル・モーターズ278A16気筒ディーゼルエンジン 4基
ゼネラル・エレクトリック発電機2基
最大速: 水上:20.25 ノット (37 km/h)
水中:8.75 ノット (16 km/h)
航続距離: 11,000カイリ(10ノット時)
(19 km/h 時に 20,000 km)
試験深度: 300ft (90m)
巡航期間: 潜航2ノット (3.7 km/h) 時48時間、哨戒活動75日間
乗員: 士官6名、兵員54名(平時)80~85名(戦時)
兵装: 3インチ砲1基、21インチ魚雷発射管10基

グリーンリング (USS Greenling, SS-213) は、アメリカ海軍潜水艦ガトー級潜水艦の2番艦。艦名はカムチャツカからカリフォルニア州の海域にかけて生息するアイナメの一種グリーンリングに由来する。同名の米軍艦(USS Greenling)としては初代。

目次

[編集] 艦歴

グリーンリングは1940年11月12日にコネチカット州グロトンエレクトリック・ボートで起工する。1941年9月20日にR・S・ホームズ夫人によって進水し、1942年1月21日ニューロンドン潜水艦基地において艦長H・C・ブリュトン少佐の指揮下就役。竣工後の訓練を終了した後、3月7日、太平洋に出航した。

[編集] 第1の哨戒

4月3日、グリーンリングは真珠湾に到着。4月20日、1回目の哨戒でマーシャル諸島及びカロリン諸島方面に向かった。4月30日にエニウェトク環礁近海で初めて敵と遭遇。グリーンリングは海軍輸送船西阿丸(大阪商船。6,659トン)に対して雷撃を行ったが、損傷を与えただけで撃沈には至らなかった。グリーンリングは再三にわたって撃沈を試みたが、しぶとい反撃に遭って退散した。次いでトラック諸島近海に進出。トラック諸島から進出著しいソロモン諸島などへの補給路を断つことにした。5月4日夕方、グリーンリングは北緯9度25分、東経151度15分[1]の地点で小型の特設巡洋艦金城山丸(三井船舶。3,262トン)を発見、これを撃沈した。金城山丸沈没による犠牲者はゼロであった。グリーンリングはこの後も6月4日まで同海域で哨戒を続けた後、6月14日に真珠湾に帰投した。

[編集] 第2の哨戒

7月10日、グリーンリングは2回の哨戒で再びトラック諸島方面に向かった。8月5日未明、グリーンリングは北緯9度50分、東経150度38分の地点でトラック諸島から出てきた大型の船舶を発見した。この船舶は空母に改装されるため横須賀に向かっていた海軍輸送船ぶら志る丸(大阪商船、12,752トン)[2]であった。グリーンリングはぶら志る丸に魚雷2本を命中させ、ぶら志る丸は0時58分の被雷後7分で沈没した[3]。グリーンリングは攻撃後浮上し、救命艇を探索し捕虜1人を得た。翌8月6日には、北緯9度4分、東経150度54分の地点でパラオ丸日本郵船。4,492トン)を撃沈した[4]。その後、写真偵察を行った後南下し、ニューアイルランド島近海を哨戒、トローラー1隻を撃沈した後9月1日にミッドウェイ島に帰投した。

[編集] 第3の哨戒

9月23日、グリーンリングは3回目の哨戒で日本の本州近海に向かった。10月3日、北緯38度46分、東経142度2分の尻屋埼沖で金開丸(小山杢之助。5,852トン)を、翌10月4日にも北緯39度48分、東経142度8分の尻屋埼沖で節洋丸(東洋汽船。4,146トン)を撃沈した。グリーンリングはその後南に下り、10月14日、北緯39度33分、東経142度15分の三陸沖で拓生丸(岡田商船。3,509トン)に魚雷3本を命中させて撃沈、10月18日早朝にも北緯37度35分、東経141度30分の原町[5]で海軍輸送船箱根山丸(大洋興業。6,673トン)を撃沈した。さらに10月21日にはサンパンを撃沈し、グリーンリングは11月1日に真珠湾に帰投した。

[編集] 第4の哨戒

12月9日、グリーンリングは4回目の哨戒でトラック諸島とソロモン諸島の中間海域に向かった。海域に到着して間もない12月21日、ブーゲンビル島沖で小船団を発見した。グリーンリングは直ちに攻撃し、「南緯5度5分、東経156度4分の地点で第35号哨戒艇を撃沈した」と報じているが、同艦艇は1942年9月2日にラエ近海で航空機の攻撃で沈没しており、グリーンリングが本当は何を攻撃したのかは不明である。その後トラック近海に移動し、北緯0度41分、東経148度52分の地点で陸軍輸送船日照丸(日産汽船。5,857トン)を撃沈した[6]。グリーンリングはもう1隻、4,000トン級の貨物船も撃沈したと記録したが、日本側に該当記録はない。年変わって1943年1月10日、グリーンリングはタンカーを攻撃したが、護衛艦艇に阻まれて指一本触れることなく退去した。1月16日15時35分ごろ、カビエン近海に進出したグリーンリングは南緯2度47分、東経149度10分のチンオン島西方17海里の地点海軍徴用船金峰山丸(三井船舶。3,261トン)を撃沈した。グリーンリングは攻撃後浮上し、付近を探査して浮遊物等を処分した。グリーンリングはブリスベンに移動することとなったが、行きがけの駄賃として1月21日と22日にアドミラルティ諸島を偵察した。グリーンリングは1月31日にブリスベンに帰投した。帰投後、艦長がジェームズ・D・グラント少佐に交代した。

[編集] 第5・第6・第7の哨戒

2月21日、グリーンリングは5回目の哨戒でソロモン諸島及びビスマルク諸島方面に向かった。この哨戒では通常の哨戒とともにニューブリテン島にスパイを上陸させる任務も請け負っていた。3月2日、ニューブリテン島の東海岸にスパイを上陸させることに成功した。その後は通常の哨戒に従事したが、獲物はなく4月26日にブリスベンに帰投した。

5月17日、6回目の哨戒でソロモン諸島及びニューギニア方面に向かったが、この哨戒でも6月9日、10日と27日に3度船舶を撃破したものの、いずれも撃沈させるには至らず、7月8日にブリスベンに帰投した。

7月29日、7回目の哨戒でまたもやソロモン諸島に向かったが、主任務はトレジャリー諸島(南緯7度20分、東経155度40分にある、ブーゲンビル島とショートランド島に挟まれた島)にアメリカ海兵隊のレンジャー部隊を上陸させるものであった。部隊は上陸後、その地にレーダー基地を建設するための作業に従事することになっていた。グリーンリングは8月22日から23日にかけて部隊を上陸させることに成功した。その後真珠湾に戻ってオーバーホールを受けるよう命令され、その帰途にタラワ島の偵察を実施し帰投。サンフランシスコでオーバーホールを受けた。

[編集] 第8・第9・第10・第11の哨戒

12月5日に戦列に復帰したグリーンリングは、12月20日に真珠湾を出撃しカロリン諸島方面に向けて8回目の哨戒に出た。12月31日、北緯5度18分、東経160度16分のポナペ島南方の地点でクェゼリンに向かっていた第3128船団を発見、攻撃し、海軍徴用船昌宝丸(三井船舶。1,936トン)を撃沈した[7]。攻撃後、護衛の第30号駆潜艇からの爆雷攻撃を受けたが、さしたる損害もなく切り抜けた。その後、ウェーク島を偵察の後1944年1月28日にミッドウェイ島に帰投した。

次の出撃はやや間が開いて、3月20日に9回目の哨戒でマリアナ諸島方面に向かった。この方面には大規模な反攻作戦が計画されており、特にグアム島テニアン島サイパン島の偵察を命じられていた。グリーンリングは任務を無事こなし、その偵察成果は他の成果とともに6月の本番に生かされる事となった。帰投後、艦長がジャック・D・ガーウィック少佐に代わった。

7月9日、グリーンリングは10回目の哨戒で台湾近海にセイルフィッシュ(USS Sailfish, SS-192)、ビルフィッシュ(USS Billfish, SS-286)とともにウルフパックを組んで向かった。8月8日にトロール漁船を撃沈したが、それ以外に戦果はなく、9月12日にミッドウェイ島に帰投した。

いまやベテランとなったグリーンリングは、10月5日に日本の本州海域に向けて11回目の哨戒に出た。11月7日、グリーンリングは北緯34度32分、東経138度33分の石廊崎沖の地点で5隻の輸送船からなる船団を発見し、魚雷4発を発射。魚雷は2隻の小型タンカー、第八桐丸(山陽燃料汽船。945トン)と興太丸(近海油槽船。959トン)に命中しこれを撃沈した。攻撃後もグリーンリングは同海域に留まり、11月10日には第46号哨戒艇を撃沈。11月23日真珠湾に帰投した。

[編集] 最後の哨戒

最後、12回目の哨戒は沖縄で行われた。1944年12月26日に真珠湾を出航し、1945年1月24日に9隻の輸送船団と遭遇した。グリーンリングは日本海軍の護衛艦の攻撃を受けた。深度90メートルに避退していたグリーンリングは、爆雷の爆発の衝撃で108メートルに押し下げられ、耐圧船殻にいくつかのくぼみが出来てしまった。さらに、魚雷発射管の中に装てんしてあった魚雷のうち5本が爆発のショックで誤作動を起こし、またジャイロコンパスも破壊され中の水銀が流出してしまった。グリーンリングは4時間に及ぶ爆雷攻撃の後にどうにか戦場を離脱した。グリーンリングは後部を中心にダメージを受け、1月27日に修理のためサイパンに向かう。サイパンでアメリカへの帰国が決定し、グリーンリングは真珠湾とサンフランシスコを経由してパナマ運河を通過しポーツマスに到着した。ポーツマス海軍造船所でのオーバーホールの後、コネチカット州ニューロンドンで1946年10月16日に退役した。

なお、グリーンリングに対する一連の攻撃に関しては、攻撃したのは第22号海防艦、あるいは水雷艇真鶴と第15号掃海艇と推定されている。第22号海防艦はこの当時、沖縄に配備される特攻艇「震洋」を輸送した特設砲艦長白山丸を護衛中であり、真鶴と第15号掃海艇も鹿児島発の沖縄向け船団を護衛中であった。第22号海防艦が対潜攻撃を実施したのは1月21日7時40分~10時30分と記録されており、攻撃地点は北緯29度1分、東経126度24分であった。また、攻撃日当夜には、4235キロサイクルで交信している潜水艦同士の対話も傍受している。しかし、この攻撃記録とアメリカ側の記録に相違がある。また、真鶴と第15号掃海艇が対潜掃討を実施したかどうかは定かではない。このことから、グリーンリングに損害を与えた艦艇は上記3隻が候補に挙げられているものの、いまだ特定されていない。

[編集] 戦後

グリーンリングは1946年12月に第1海軍管区で再就役する。ポーツマスに配備され、同所およびボストンで予備役兵の訓練を担当した。任務は1960年3月18日まで行われ、その後ボストンで退役する。グリーンリングは1960年6月16日にマサチューセッツ州チェルシーのミニチェロ・ブラザースに売却され処分された。

グリーンリングは第二次世界大戦の功績で10個の従軍星章を、第1回から第3回までの哨戒での功績で殊勲部隊章を受章した。第5回、10回、12回を除く全ての哨戒でグリーンリングは戦果を挙げている。

[編集] 脚注

  1. ^ 野間恒『商船が語る太平洋戦争』による。Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II"では北緯8度44分、東経150度56分
  2. ^ 大阪商船では、理由は定かではないが「し」は変体仮名の「志」の字を使用していた。濁音の場合は「志」に点々が付く
  3. ^ 『日本商船隊戦時遭難史』では北緯9度51分、東経150度46分の地点で沈没
  4. ^ 『日本商船隊戦時遭難史』では北緯8度00分、東経150度42分の地点で8月5日に沈没
  5. ^ 野間恒『商船が語る太平洋戦争』による。Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II"では北緯38度46分、東経142度3分。『日本商船隊戦時遭難史』では金華山
  6. ^ 『日本商船隊戦時遭難史』では北緯0度34分、東経148度58分の地点で沈没
  7. ^ 『日本商船隊戦時遭難史』では北緯5度40分、東経160度20分の地点で沈没

[編集] 参考文献

  • Theodore Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II" Naval Institute press、ISBN 0-87021-731-3
  • 財団法人海上労働協会編『復刻版 日本商船隊戦時遭難史』財団法人海上労働協会/成山堂書店、1962年/2007年、ISBN 978-4-425-30336-6
  • Clay Blair,Jr. "Silent Victory The U.S.Submarine War Against Japan" Lippincott、1975年、ISBN 0-397-00753-1
  • 海防艦顕彰会『海防艦戦記』海防艦顕彰会/原書房、1982年
  • 駒宮真七郎『戦時輸送船団史』出版協同社、1987年、ISBN 4-87970-047-9
  • 木俣滋郎『敵潜水艦攻撃』朝日ソノラマ、1989年、ISBN 4-257-17218-5
  • 野間恒『商船が語る太平洋戦争 商船三井戦時船史』私家版、2004年
  • 松井邦夫『日本商船・船名考』海文堂出版、2006年、ISBN 4-303-12330-7

[編集] 外部リンク

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