ランナー (SS-275)
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| 艦歴 | |
|---|---|
| 発注: | |
| 起工: | 1941年12月8日 |
| 進水: | 1942年5月30日 |
| 就役: | 1942年7月30日 |
| 退役: | |
| 除籍: | 1943年10月30日 |
| その後: | 1943年6月または7月に喪失 |
| 性能諸元 | |
| 排水量: | 1,526トン（水上） 2,424トン（水中） |
| 全長: | 307ft (93.6m)（水線長） 311ft 9in (95m)（全長） |
| 全幅: | 27.3 ft (8.3 m) |
| 吃水: | 15.3 ft (4.6 m) |
| 機関: | ゼネラル・モーターズ248型16気筒5,400馬力ディーゼルエンジン 4基 ゼネラル・エレクトリック2,740馬力発電機 2基 |
| 最大速: | 水上：20.25 ノット (37 km/h) 水中：8.75 ノット (16 km/h) |
| 航続距離: | 11,000カイリ（10ノット時） （19 km/h 時に 20,000 km） |
| 試験深度: | 300ft (90m) |
| 巡航期間: | 潜航2ノット (3.7 km/h) 時48時間、哨戒活動75日間 |
| 乗員: | 士官6名、兵員54名 |
| 兵装: | 3インチ砲1基、21インチ魚雷発射管10基、機銃4基 |
ランナー (USS Runner, SS-275) は、アメリカ海軍の潜水艦。ガトー級潜水艦の一隻。艦名は亜熱帯水域に生息し、飛び跳ねる特徴を持つ魚のランナーに因む。
目次 |
[編集] 艦歴
ランナーは1941年12月8日にメイン州キタリーのポーツマス海軍造船所で起工する。1942年5月30日にジョン・H・ニュートン夫人によって進水し、艦長フランク・W・フェンノー・ジュニア少佐の指揮下1942年7月30日に就役する。コネチカット州ニューロンドンでの整調後、ランナーは1942年後半に東海岸を出航、パナマ運河を経由して1943年1月10日に真珠湾に到着した。
[編集] 第1・第2の哨戒
1月18日、ランナーは最初の哨戒でミッドウェー島で中継の後マリアナ諸島を経てパラオ諸島方面に向かった。この哨戒では5隻の貨物船に対して攻撃を行ったが、いずれも撃沈を確認できなかった。2月19日、ランナーは「中国大陸から日本の陸軍部隊がいくつかの船団でラバウルに輸送（丙三号輸送）されるので、その船団を待ち伏せよ」との命令を受けたので、ランナーは警戒を厳にして船団を待ち伏せていたところ、昼過ぎにそれと思われる船団を発見した。この船団は愛国丸 （大阪商船、10,437トン）、護国丸 （大阪商船。10,438トン）、清澄丸（国際汽船。8,613トン）の3隻の特設巡洋艦と、護衛の駆逐艦朝雲、五月雨で構成されていた。14時30分を過ぎた頃、ランナーは五月雨に対して魚雷を3本発射したが、舵を左に切って回避した。この時、上空にいた零式水上偵察機がランナーの潜望鏡を発見し爆撃した。250キロ爆弾は司令塔のそばで爆発し、潜望鏡を初めとして音響装置や発電機、ジャイロコンパスなど艦のあらゆる部分にダメージを受けた。ランナーはもう2本の魚雷を愛国丸、護国丸、清澄丸のいずれかに対して発射した後、48日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。
4月1日、ランナーは2回目の哨戒で東シナ海、南シナ海方面に向かった。4月20日に香港沖のペドロ・ブランコ・ロックに機雷を敷設したあと海南島方面に向かい、その途中で一隻の貨物船を撃破し、その他に船の爆発音を聞き取ったものの、戦果は確認できなかった。4月24日には香港南方で病院船ぶゑのすあいれす丸（大阪商船。9,625トン）を撃破した。5月6日、ランナーは35日間の行動を終えてミッドウェー島に帰投し、艦長がジョセフ・H・ブーランド少佐に代わった。
[編集] 第3の哨戒・喪失
5月27日、ランナーは3回目の哨戒で千島列島、北海道方面に向かった。しかし、その後ランナーからの報告は途絶え、7月20日、ランナーは喪失したものと認定され、1943年10月30日に除籍された。
日本側の記録および、他の潜水艦との記録を照らし合わせると、ランナーはこの哨戒では以下に述べるような行動をとっていたものと推定された。6月11日に津軽海峡で貨物船Seinan Maru（？。1,338トン）を撃沈し[1]、6月26日には松輪島方面で神竜丸（内外汽船。4,935トン）を撃沈したとされる。一方、この頃の日本側の対潜攻撃は6月16日に白糖灯台沖と釜石沖で、6月22日と23日に白糖灯台沖でいずれも水上艦艇および水上偵察機によって実施されている。また、三陸方面に敷設されていた対潜機雷礁に踏み入れて触雷した可能性もある。しかし、いずれかの対潜攻撃によってランナーが沈没したとなれば、神竜丸撃沈は他の潜水艦によるものということになるが、この場合は他の潜水艦、特にダッチハーバーから哨戒に出ていた潜水艦がその候補になる。
ランナーは第二次世界大戦の戦功で1個の従軍星章を受章した。
[編集] 脚注
- ^ 『日本商船隊戦時遭難史』には記載がない
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- Theodore Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II" Naval Institute press、ISBN 0-87021-731-3
- 財団法人海上労働協会編『復刻版 日本商船隊戦時遭難史』財団法人海上労働協会/成山堂書店、1962年/2007年、ISBN 978-4-425-30336-6
- Clay Blair,Jr. "Silent Victory The U.S.Submarine War Against Japan" Lippincott、1975年、ISBN 0-397-00753-1
- 木俣滋郎『日本軽巡戦史』図書出版社、1989年
- 木俣滋郎『敵潜水艦攻撃』朝日ソノラマ、1989年、ISBN 4-257-17218-5
- 野間恒『商船が語る太平洋戦争 商船三井戦時船史』私家版、2004年
[編集] 外部リンク
- history.navy.mil: USS Runner
- navsource.org: USS Runner
- hazegray.org: USS Runner
- On Eternal Patrol: USS Runner
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