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アンバージャック (SS-219) - Wikipedia

アンバージャック (SS-219)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

艦歴
発注:
起工: 1941年5月15日
進水: 1942年3月6日
就役: 1942年6月19日
退役:
除籍: 1943年3月22日
その後: 1943年2月16日に戦没
性能諸元
排水量: 1,526トン(水上)
2,424トン(水中)
全長: 307ft (93.6m)(水線長)
311ft 9in (95m)(全長)
全幅: 27.3 ft (8.3 m)
吃水: 15.3 ft (4.6 m)
機関: ゼネラル・モーターズ278A16気筒ディーゼルエンジン 4基
ゼネラル・エレクトリック発電機2基
最大速: 水上:20.25 ノット (37 km/h)
水中:8.75 ノット (16 km/h)
航続距離: 11,000カイリ(10ノット時)
(18.5 km/h 時に 20,000 km)
試験深度: 300ft(90m)
乗員: 士官6名、兵員54名(平時)
士官、兵員80 - 85名(戦時)
兵装: 3インチ砲1基、21インチ魚雷発射管10基

アンバージャック (USS Amberjack, SS-219) は、アメリカ海軍潜水艦ガトー級潜水艦の8番艦。艦名はニューイングランドからブラジル西部大西洋に生息するカンパチの一種に因む。

目次

[編集] 艦歴

アンバージャックは1941年5月15日にコネチカット州グロトンエレクトリック・ボート社で起工する。1942年3月6日にランドール・ジェーコブス夫人によって進水し、艦長ジョン・A・ボール・ジュニア少佐の指揮下1942年6月19日に就役する。アンバージャックは7月20日からコネチカット州ニューロンドンおよびロードアイランド州ニューポート沖の海域で整調、訓練を行った。その後8月中旬、パナマ運河を経由して太平洋に出航、8月20日にハワイ州真珠湾に到着し訓練を実施した。

[編集] 第1の哨戒

アンバージャックは、9月3日から最初の哨戒任務に就いた。2日後、ジョンストン島で給油を行った後、ニューアイルランドの北東海岸からブーゲンビル島間での哨戒を再開した。9月15日、アンバージャックはニューアイルランド島カビエン沖を偵察する。3日後には駆逐艦が護衛する大船団に遭遇、魚雷4発を発射するがどれも命中しなかった。9月19日、ブーゲンビル海峡を哨戒する間、潜水艦は2発の魚雷を海軍徴用船志ろがね丸(日本海運。3,630トン)に向け発射した。2発が見事命中し、志ろがね丸は竜骨が真っ二つに折れて沈没した。沈没地点は、南緯6度33分、東経156度5分であった[1]。この戦功によりアンバージャックは殊勲部隊賞を受賞した。9月25日にも日本艦艇と接触し、駆逐艦に護衛された大型巡洋艦を発見する。しかしながら攻撃開始前に敵駆逐艦に発見され、アンバージャックは潜行を強いられた。数発の爆雷が投下されたが、アンバージャックの損傷はなかった。その数日後にはタウ島、キリナイラウ島、グリニッジ島、オーシャン島への偵察を行う。9月30日、アンバージャックは巡洋艦を発見し、魚雷を4本発射したが命中しなかった。アンバージャックはさらに2本発射したが、結果は同じであった。1週間後の10月7日、アンバージャックはカビエン港外で海軍徴用船鮮海丸(嶋谷汽船。2,103トン)を発見。これに対し魚雷を2本発射した。1本は外したものの、もう1本が命中。しかし、鮮海丸は沈む気配を見せず相変わらず航行を続けていたので、アンバージャックはこれを追跡した。1時間後、鮮海丸からアンバージャックに向けて発砲があったが、効果は見られなかった。さらに2時間監視を続けた後、止めの魚雷を1本発射。魚雷は鮮海丸の左舷に命中し、鮮海丸はついに沈没した。沈没地点は北緯1度12分、東経153度33分だった。アンバージャックは潜望鏡越しに、鮮海丸の救命ボートが浮いているのを発見した。

10月10日、なおもカビエン港外で監視を続けていたアンバージャックは、獲物を求めて港内に侵入。停泊していた第二図南丸(日本水産。19,209トン。第三図南丸と同型)などに向けて魚雷4本を発射。魚雷の命中を受けた第二図南丸は沈没を避けるために座礁、後に浮揚して日本本土に戻っている。10月16日、アンバージャックはバラストタンクの修理のためにエスピリトゥサント島に向かい、10月19日に到着の後修理を実施した。その後、アンバージャックは特別任務としてツラギ島に対する補給を命じられた。これより先の10月13日、戦艦金剛榛名ガダルカナル島のヘンダーソン飛行場を艦砲射撃し(ヘンダーソン基地艦砲射撃)、航空機の他所在の航空ガソリンも砲撃により炎上。このため、緊急に航空ガソリンを輸送する必要が生じた。1番手として駆逐艦メレディス (USS Meredith, DD-434) や艦隊曳船ヴィレオ (USS Vireo, AM-52) などからなる小船団がガダルカナル島に向かったが、船団は途中で瑞鶴機に発見され、メレディス沈没、ヴィレオ自沈処分などにより船団は退却し輸送は失敗した。次に輸送艦として選ばれたのがアンバージャックであった。アンバージャックは9,000ガロンの航空ガソリン、200個の爆弾、15名の陸軍航空隊搭乗員を搭載し、10月25日にツラギ島に到着し揚陸。ヘンダーソン飛行場はこれで当面の活動が出来るようになった。任務完了後、アンバージャックはブリスベンに向かい、10月30日に帰投した。

[編集] 第2の哨戒

アンバージャックは潜水母艦グリフィン (USS Griffin, AS-13) に横付けして改装を実施した後、11月21日に2回目の哨戒でソロモン諸島方面に向かった。11月27日、アンバージャックは2隻の駆逐艦を発見し、艦尾発射管から魚雷を4本発射したが、いずれも命中しなかった。攻撃後深々度潜航で避退し、2時間後に浮上。特に損害が認められなかったので、新しい哨区をショートランド島沖に設定し移動した。2日後の11月29日、トレジュアリー諸島沖合いで日本の潜水艦を発見し攻撃をしようとしたが、相手が潜航して退散したので攻撃の機会は得られなかった。ショートランド島沖の哨区に到着したアンバージャックは、12月3日に泊地に停泊していた潜水艦を発見し魚雷を4本発射したが、これも命中しなかった。その後はしばしば船舶を発見したものの、いずれも攻撃の機会を得ることが出来なかった。12月15日に発見した輸送船団に対しては攻撃の機会があり、大型貨物船と小型タンカーに向けてそれぞれ魚雷を1本ずつ発射したが、命中しなかった。

12月19日17時ごろ、アンバージャックはニューブリテン島南南西70海里の地点で、駆逐艦有明江風に護衛されニュージョージア諸島に向かっていた輸送船宏山丸(山本汽船。4,180トン)を発見、魚雷6本を発射した。しかし、命中はしなかった。有明と江風はアンバージャックの潜望鏡を発見し爆雷攻撃に移った。発見されたアンバージャックは75メートルの深度に避退して爆雷攻撃が収まるのを待った。爆雷は6個投下され、船体のバルブが外れ、また、潜望鏡が2本とも破損。SJレーダーを支える台も破損した。浮上し応急修理を施した後、ニューアイルランド島北東海面に移動して哨戒を続行した。1943年1月3日、アンバージャックは新しい目標を発見し雷撃したが、命中しなかった。1月5日、アンバージャックは哨区を離れてブリスベンに帰投することとし、1月11日にブリスベンに帰投した。

[編集] 第3の哨戒

アンバージャックの3回目の哨戒は1月24日から始まったが、当初は十分な休養を取ってから出撃するはずであった。しかし、ソロモン方面の戦局は予断を許さないものであり、12日間で休養が打ち切られた。ブリスベンを出港したアンバージャックであったが、故障が発生したためブリスベンに引き返し、修理の上2日後の1月26日に再度出撃した。1月29日、テテパレ島付近でショートランド島への航路を通過した後北西方面に移動。2月1日にはブカ島の西方に位置していることを報告した。2月3日、アンバージャックはブカ島の沖合いでスクーナーを発見し浮上砲戦で撃沈した後、ベララベラ島~ブカ島~ショートランド島を結ぶ海域に移動するよう命令を受けた。

2月4日、アンバージャックは「5,000トン級の貨物船と交戦、5本の魚雷を発射してこれを撃沈したが[2]、アーサー・C・ビーマンが反撃の機銃掃射を食らって戦死し、上級将校が負傷した」と、この哨戒での2度目の報告をした。2月8日、アンバージャックは南緯7度30分付近、ラノンガ島の西寄りの位置に移動し、ラバウル~ブカ島~ショートランド島間の航路を哨戒するよう命令を受けた。アンバージャックからの3度目で結果的に最後となった通信は2月14日に受信された。敵駆逐艦2隻により潜行を強いられる。2月13日には敵飛行士2名を救助、捕虜とする。その後は引き続き南緯6度30分以北のラバウル航路の偵察を命じられた。その後アンバージャックからの応答は無く、3月10日の定時報告も行われることはなかった。1943年3月22日に喪失が推定された。

[編集] アンバージャック?の最期

戦後日本側から提出された報告書には、恐らくアンバージャックを沈めたであろう攻撃が記録されている。

1943年2月16日、水雷艇鵯と第18号駆潜艇はコロンバンガラ島に兵員と補給物品を輸送する特設輸送船能代丸(日本郵船。7,189トン)を護衛しラバウルを出撃した。出港後の15時28分、船団がニューブリテン島の最東端であるセントジョージ岬沖を通過中、船団の右側約4,000メートルから魚雷が4本向かってくるのを発見し、ただちに回避運動を実施して難を避けた。この際、上空を哨戒していた第九五八航空隊所属の哨戒機が、敵潜水艦が魚雷を発射した位置を発見したことを受け、15時34分に南緯5度5分、東経152度37分の海域でこれを攻撃した。また、15時40分には現場に急行してきた鵯が9個の爆雷を、15時46分には第18号駆潜艇が6個の爆雷を投下し、これらの攻撃の結果、多量の重油と外郭部分が海面に浮かんだ。16時前には第18号駆潜艇から再度3個の爆雷が投下された。16時20分、鵯が救命筏と思われる浮遊物を回収している。

この攻撃によりアンバージャックは沈没したと考えられるが、これと前後してグランパス (USS Grampus, SS-207) がほぼ同海域で失われており、撃沈されたのがアンバージャックであると断言することは不可能である。普通ならば、数々の証拠から2月16日の攻撃でアンバージャックは沈んだと考えられるが、仮にアンバージャックがこの攻撃を乗り切ったとすれば、グランパスのものとされる攻撃と目撃例のいくつかはアンバージャックによるものであったかもしれない。なお、日本側では「2月24日にこの海域で敵潜水艦を目視した」という報告があるが、これが事実となるとアンバージャックかグランパスのどちらかが、通説の喪失日を越えて健在だった可能性もゼロではない[3]

アンバージャックは第二次世界大戦の戦功で3個の従軍星章を受章した。3隻の船を含む総トン数28,600トンを沈め、14,000トンに損害を与えた。真珠湾潜水艦基地の下士官兵用のレクリエーション・センターは本艦に乗務して2月4日の銃撃戦で戦死したアーサー・C・ビーマンに因んで命名されている。アンバージャックの艦名はテンチ級潜水艦アンバージャック (SS-522)に継承された。

脚注
  1. ^ 『日本商船隊戦時遭難史』では、同船は「9月17日に汕頭付近で雷撃により沈没」とある。また、『日本商船隊戦時遭難史』に掲載されている「しろがねまる」と名乗る戦没船は、当該船しかいない。さらに、9月19日に沈没した輸送船は『日本商船隊戦時遭難史』や『戦史叢書』によれば1隻もいない(喪失原因が雷撃のみならず、空爆や事故等も含め)。アンバージャックがこの時本当は何を攻撃したのかは不明だが、ここでは英文版およびRoscoe "United States Submarine Operetions in World War II"の記述に拠った
  2. ^ 『日本商船隊戦時遭難史』では該当船舶はない。Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II"でも撃沈は認定されていない。おそらく損傷に留まったものと考えられる
  3. ^ 例えば木俣滋郎が『敵潜水艦攻撃』でこの見解を示している。なお、木俣は「当時この辺には米潜水艦はいなかった」としている

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • Theodore Roscoe "United States Submarine Operetions in World War II" Naval Institute press、ISBN 0-87021-731-3
  • 財団法人海上労働協会編『復刻版 日本商船隊戦時遭難史』財団法人海上労働協会/成山堂書店、1962年/2007年、ISBN 978-4-425-30336-6
  • 防衛研究所戦史室編『戦史叢書62 中部太平洋海軍作戦<2> 昭和十七年六月以降』朝雲新聞社、1971年
  • Clay Blair,Jr. "Silent Victory The U.S.Submarine War Against Japan" Lippincott、1975年、ISBN 0-397-00753-1
  • 木俣滋郎『日本空母戦史』図書出版社、1977年
  • 木俣滋郎『日本戦艦戦史』図書出版社、1983年
  • 木俣滋郎『敵潜水艦攻撃』朝日ソノラマ、1989年、ISBN 4-257-17218-5

[編集] 外部リンク


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