グランパス (SS-207)
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艦歴 | |
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発注: | |
起工: | |
進水: | 1940年12月23日 |
就役: | 1941年5月23日 |
退役: | |
その後: | 1943年3月5日に喪失 |
除籍: | 1943年6月21日 |
性能諸元 | |
排水量: | 水上:1,476トン 水中:2,370トン |
全長: | 307 ft 2 in |
全幅: | 27 ft 3 in |
吃水: | 13 ft 3 in |
機関: | |
最大速: | 20ノット |
乗員: | 士官、兵員59名 |
兵装: | 3インチ砲1門 21インチ魚雷発射管10門 |
グランパス (USS Grampus, SS-207) は、アメリカ海軍の潜水艦。タンバー級潜水艦の一隻。艦名はイルカの一種ハナゴンドウに因んで命名された。その名を持つ艦としては6隻目。
[編集] 艦歴
グランパスはコネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で起工した。1940年12月23日にクラーク・H・ウッドワード夫人によって命名、進水し、1941年5月23日に艦長エドワード・S・ハッチンソン少佐の指揮下ニューロンドンで就役する。
ロングアイランド・サウンドでの整調後、グランパスはグレイバック (USS Grayback, SS-208) と共に9月8日にカリブ海に向けて出航、哨戒を行い9月28日にニューロンドンに帰還した。ポーツマス海軍造船所で整調後のオーバーホールが行われている間に日本軍による真珠湾攻撃が行われ、グランパスは12月22日に太平洋に向けて出航、パナマ運河とメア・アイランドを経由して1942年2月1日に真珠湾に到着する。
グレイバックと共にグランパスは1943年2月11日にブリスベンを出航し、第6回目の哨戒に向かうが、帰還することはなかった。グランパスの喪失はいまだ謎のままである。日本軍の水上機が2月18日にグランパスの哨戒海域での潜水艦の沈没を報告している。しかしながらグレイバックは3月4日に同海域でグランパスを視認したことを報告している。この前後に同海域ではアンバージャック (USS Amberjack, SS-219) も撃沈されており、両者を取り違えた可能性もある。
3月5日に日本海軍の駆逐艦峯雲と村雨がコロンバンガラ島付近で行われたビラ・スタンモーア夜戦で攻撃を行う。翌朝濃い重油の跡が同海域で確認され、駆逐艦の攻撃によりグランパスが撃沈されたことが予想された。 グランパスとの連絡は何度も試みられたが応答はなく、喪失が宣言された。グランパスは1943年6月21日に除籍された。
グランパスは第二次世界大戦の戦功で3個の従軍星章を受章した。第1、第4、第5回目の哨戒が成功して記録された。
[編集] 関連項目
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