トートグ (潜水艦)
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艦歴 | |
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発注: | |
起工: | 1939年3月1日 |
進水: | 1940年1月27日 |
就役: | 1940年7月3日 |
退役: | 1945年12月8日 |
除籍: | 1959年9月11日 |
その後: | スクラップとして売却 |
性能諸元 | |
排水量: | 水上:1,476トン 水中:2,370トン |
全長: | 307 ft 2 in |
全幅: | 27.3 ft (8.3 m) |
吃水: | 13 ft 3 in |
最大速: | 水上:20 ノット 水中:8.76 ノット (16 km/h) |
乗員: | 65名 |
兵装: | 3インチ砲1基、21インチ魚雷発射管10基 |
トートグ (USS Tautog, SS-199) は、アメリカ海軍の潜水艦。タンバー級潜水艦の2番艦。トートグの名を持つ米軍艦としては初代。艦名はアメリカ大西洋岸に生息する魚類のトートグに因む。
トートグは第二次世界大戦で最も武勲を立てた潜水艦の一隻である。トートグは26隻の日本の艦艇、船舶を撃沈しその総トン数は72,606トンに上った。敵船舶の撃沈隻数では第一位、トン数でも四位にランキングされる。
[編集] 艦歴
トートグは1939年3月1日コネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で起工され、1940年1月27日、リチャード・S・エドワーズ夫人の手で進水。1940年7月3日ジョセフ・H・ウィリンガム少佐の指揮下就役する。
就役以降主として太平洋の戦場で戦い、大きな戦果をあげた。1943年12月の9回目の哨戒では日本海にも侵入、四国、本州南岸で活動し日本海軍の艦艇を撃沈している。
トートグは1945年2月1日にミッドウェー島で哨戒を終え、訓練任務に配属される。3月2日、任務は真珠湾で対潜作戦中の航空機支援となり、一ヶ月の活動後本国への帰途に就く。トートグはカリフォルニア州サンディエゴに4月9日到着し、カリフォルニア大学の研究班と共に潜水艦の安全性を改善するための新型機材の研究実験を行う。9月7日、サンフランシスコに向かい太平洋予備役艦隊入りする。その後命令は変更され、10月31日に東海岸に向かう。トートグは11月18日にニューハンプシャー州ポーツマスに到着し、1945年12月8日に退役した。
トートグは1946年のビキニ環礁における原爆実験で標的艦として使用される予定であったが、それは取り消された。1947年5月9日に第9海軍管区での予備役訓練艦に指定される。トートグはウィスコンシン州に牽引され、1947年12月26日にミルウォーキーに到着した。その後10年に渡って、五大湖海軍予備役訓練センターで固定され訓練に使用された。トートグは訓練任務を解かれ、1959年9月11日に除籍された。船体は1959年11月15日にミシガン州マニスティーのブルティマ・ドック・アンド・ドレッジ社にスクラップとして売却された。
トートグは第二次世界大戦の戦功で14個の従軍星章および海軍殊勲部隊章を受章した。
[編集] 関連項目
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