茨城県
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茨城県(いばらきけん、英語表記:Ibaraki prefecture)は、関東地方の北東に位置し、太平洋に面する県である。県庁所在地は水戸市。都道府県人口は、静岡県に次いで全国11位、面積は全国24位である。
令制国の常陸国が大部分を占めるが、一部に下総国の地域がある。
目次 |
[編集] 県名の由来
県名は廃藩置県後、間もなくに行われた県の統合の際に、茨城郡の水戸に県庁が置かれたためその郡名が採用された。
茨城という名は、一説に、賊を討つために茨の城(柵)を築いたことに由来し、常陸国風土記の茨城郡条には、「穴に住み人をおびやかす土賊の佐伯を滅ぼすために、イバラを穴に仕掛け、追い込んでイバラに身をかけさせた」とある。また、万葉集にも「みちのへの茨(うまら)の末(うれ)に延(ほ)ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」という歌があり、この故事にちなむ茨城(うばらき)という地名がみられる。
読みについては、カ行音が濁音化する茨城弁(東関東方言に属する)の特徴もあり、「いばらぎ」と認識される場合も多いが、日本語共通語・茨城弁共に正式な読み方・表記は「いばらき」で、大阪府茨木(いばらき)市と同じである。近年では、正しい読み方を啓蒙する宣伝、活動が多く見られるようになった。
「茨城」を一文字で表わす場合「茨」と表記し、県内では普通にこれを「いば」と読む((例)茨城大学→茨大(いばだい))。しかし、正式な「茨」の読みに「いば」はないので、県外では通用しない読み方である。古くはバラは「うまら」「うばら」と呼ばれ
[編集] 自然地理
- 地方:関東地方、北関東、東関東、首都圏、東京圏
- 隣接都道府県:福島県、栃木県、埼玉県、千葉県
- 平野・台地:関東平野、常陸台地、常総台地
- 山・山地:筑波山(日本百名山の一つ)、加波山、八溝山地
- 川:利根川、鬼怒川、小貝川、江戸川、那珂川、久慈川、新利根川、桜川
- 湖・沼・利水施設:霞ヶ浦(日本で第2に大きい淡水湖)、北浦、千波湖、涸沼、牛久沼、菅生沼、渡良瀬遊水地、常陸川水門、霞ヶ浦用水
- 海浜:鹿島灘、大竹海岸、大洗海岸
[編集] 自然公園
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[編集] 歴史
(明治維新以前の茨城県については、常陸国 のページを参照する事)
[編集] 明治から第2次大戦まで
- 廃藩置県に先駆けて若森県(つくば市)成立
- 1871年8月29日(旧暦7月14日):廃藩置県により、宍戸県、水戸県、笠間県、下館県、下妻県、松岡県、竜崎県、松川県、土浦県、石岡県、志筑県、牛久県、麻生県、多古県、小見川県、高岡県が成立。
- 1871年12月24日(旧暦11月13日):宍戸、水戸、笠間、下館、下妻、松岡県が合併し茨城県(~1875年)が、若森県、竜崎県、松川県、土浦県、石岡県、志筑県、牛久県、麻生県、多古県、小見川県、高岡県が合併し新治県が成立。このとき新治県の下総三郡を千葉県へ、常陸六郡を茨城県へ編入。
- 1875年8月5日:茨城県(~1875年)と新治県が合併し、現在の茨城県が成立した。このとき千葉県のうち四郡及び相馬郡と葛飾郡の一部を編入。
- 1888年:人口100万人突破。
- 1889年:水戸市市制施行。
[編集] 昭和後期(第2次大戦後)
- 1947年:初の県知事選挙。人口200万人突破。
- 1949年:茨城大学発足。
- 1954年:横山大観と板谷波山が名誉県民に。
- 1969年:筑波研究学園都市起工。
- 1973年:筑波大学発足。
- 1974年:茨城国体・第10回全国身体障害者スポーツ大会開催。
- 1976年:第27回全国植樹祭開催。
- 1977年:常磐自動車道起工。
- 1985年:国際科学技術博覧会(通称:科学万博)開催。
- 1986年:エミリア・ロマーニャ州(イタリア)とエソンヌ県(フランス)と、国際友好州県を提携する。
- 1987年:東関東自動車道佐原香取IC(千葉県)~潮来IC(茨城県)の県内初区間開通。
- 1988年:常磐自動車道県内区間が開通。第8回全国豊かな海づくり大会開催。
[編集] 平成期
- 1993年:森田茂が名誉県民に。
- 1994年:北関東自動車道、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線(当時の常磐新線)起工。
- 1995年:第6回世界湖沼会議が霞ヶ浦沿岸地域で開催される。
- 1997年:人口300万人突破(北部で減少、南部で増加)。
- 1998年:第7回全国知的障害者スポーツ大会開催。
- 1999年
- 現在の茨城県庁舎竣工。総工費は約800億円で、都道府県庁舎としては、東京都、群馬県に次いで全国第3位。高さは116mで、県内最高の高層ビルに。
- 東海村JCO臨界事故が発生。
- 2001年:カシマサッカースタジアムがリニューアルオープン。
- 2002年:2002 FIFAワールドカップ、2002年茨城総体開催。
- 2003年:首都圏中央連絡自動車道つくばJCT~つくば牛久ICの県内初区間が開通。
- 2005年:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線開業、第56回全国植樹祭開催。
- 2006年:2004年から続いた平成の大合併が全て施行され、32市10町2村に再編される。
- 2006年:第18回全国生涯学習フェスティバルまなびピアいばらき2006開催。
- 2007年:ご当地ナンバーの「つくばナンバー」が県南・県西の13市町に導入される。
- 2007年3月10日:首都圏中央連絡自動車道つくば牛久IC~阿見東IC開通。
- 2007年:第20回全国健康福祉祭茨城大会ねんりんピック茨城2007開催。
- 2008年:第23回国民文化祭・いばらき2008開催予定。
- 2009年:第47回技能五輪全国大会・第31回全国障害者技能競技大会・いばらき大会2009開催予定。
[編集] 産業
[編集] 農業
常陸国風土記では「常世の国」と謳われたように、日本屈指の農業地帯として有名である。
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[編集] 水産業
※長年有名の霞ヶ浦の鯉は、コイヘルペスウイルス騒動で壊滅状態。現在、再養殖が可能か試験中である。
[編集] 製造業
[編集] 県内に工場のある企業
ほか、日立市、つくば市、土浦市、ひたちなか市、かすみがうら市、石岡市、鹿嶋市やその周辺に、大手製造業の研究拠点が多く存在する。
[編集] その他生産品目
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[編集] サービス業
[編集] 県内に本社のある主要企業
※ 日立製作所は日立市が発祥地であるが、本社は東京都にあり、県内に本社はない。東日本銀行(水戸市発祥)や、県内に多数の店舗を持つココスジャパン(1号店は土浦市)も同様。
[編集] 行政
→茨城県知事一覧参照。
[編集] 財政
- 財政力指数:0.55(17年度)
[編集] 政治
[編集] 茨城県議会
会派名 | 人数 |
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自由民主党 | 48、公認39 |
民主党 | 6 |
公明党 | 4 |
自民県政クラブ | 4 |
日本共産党 | 2 |
欠員 | 1 |
[編集] 衆議院
[編集] 参議院
- 茨城県全体では、国政選挙・県政選挙ともに投票率が低い傾向があり、参議院議員通常選挙をとってみると、第16回参院選(36.62%)・第17回参院選(36.94%)・第18回参院選(50.99%)・第19回参院選(50.18%)・第20回参院選(50.07%)と、選挙区の投票率が3回連続全国最低やワースト2位となっている他、知事選挙では1997年9月14日が31.87%、2001年9月16日が29.93%。衆議院議員総選挙でも年々下がり続け50%台で推移、県議選も2002年は40%台まで落ち込んだ。
[編集] 地域
[編集] 県庁による地域区分
県下には、県庁所在地の水戸市を始め、32市7郡10町2村がある(町は「ちょう」ではなくすべて「まち」と読む)。それらは、茨城県庁によって以下の5つの地域に区分されている。以下、地域内人口と、都市圏等を記載する(地域内人口は2005年国勢調査の値、都市圏の人口は2000年国勢調査に基づく都市雇用圏の値)。
- 県北地域:約65.5万人 - 日立都市圏(37.8万人)(県北は「けんぽく」と読むのが正しい)
- 県央地域:約46.6万人 - 水戸都市圏(66.1万人)
- 鹿行地域:約27.9万人 - 鹿嶋都市圏、鹿島臨海工業地帯(鹿行は「ろっこう」と読む)
- 県南地域:約98.6万人 - 東京70km圏、つくば都市圏(55.5万人)
- 県西地域:約58.9万人 - 東京70km圏、両毛デルタ隣接部・R50ベルト地帯→両毛
茨城県は、全国47都道府県の内11番目に人口の多い県であり、政令指定都市が存在しない都道府県としては最多。総面積は全国24番目であるが、可住地面積では全国第4位である。これらの統計で見ると、特定の都市に一極集中せず、全体に広く人口が分布しているとも言えるが、地域圏でみると、県民約300万人の内1/3が東京圏(列びにつくば都市圏)に含まれ、残りの200万人がそれぞれの地域で商工業を基盤とした地域圏を形成している。
[編集] 県央地域
人口465,583人。
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[編集] 県北地域
人口655,286人。
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[編集] 鹿行地域
人口278,906人。
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[編集] 県南地域
人口986,146人。
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[編集] 県西地域
人口589,102人。
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[編集] その他の地域区分
- 北部・南部
- かつての気象予報区や、陸運事務所の管轄はこれに近い。北部が茨城県( - 1875年5月6日)、南部が旧新治県に当たる。
- 北部・南東部・南西部
- 「地方」に市町村名などを冠していう方法
- 市町村の事務組合で使用されることがある。
[編集] 地域的特徴
北部(1875年5月6日までの茨城県)と南部(旧新治県)では、地域色が異なっており、北部と南部の人口・経済・都市化の格差を「南北問題」と呼ぶ事もある。旧新治県でも、国道51号沿線と国道6号沿線とでは、経済的基盤も異なっている。
- 北部
- 水戸を中心にした地域。
- 戦国時代は佐竹氏の領土で、江戸時代には水戸藩の領土に属した。
- 日立市、ひたちなか市およびその周辺には、日立製作所関連の工場が多く存在する。
- 人口減少や大型店の撤退などが相次いでいる。又、山間部には過疎地域も存在し、年々増加する傾向にある。これは、東京一極集中などの影響で青年層が都市部へ流出していることが原因の一つだと見られている。
- 利用者の減少が続いていた日立電鉄線が、設備更新の経費増大などを理由に廃線となった。
- 東海村や大洗町周辺は、東海第二発電所を初め、原子力関連施設が集中する地域の一つである。
- 久慈川以北の沿岸部では、方位を指す際に、「海側・山側・水戸側・平側」と呼ぶ事もある。
- 南部
- 土浦を初めとする地域。1875年5月6日までは「新治県」の一部で、常磐線・国道6号の沿線。
- 平安時代には平将門の地盤となった地域で、江戸時代には土浦藩の領土に属した。
- 水郷筑波国定公園の一角で、筑波山を望む地域である。
- 専ら南側志向が強い地域で、千葉県東葛地域(柏など)や東京との繋がりが深い一方で、北部(水戸など)との繋がりは浅い。2005年夏につくばエクスプレス線が開通した外に、圏央道の整備が進んでおり、都市化や東京のスプロール現象を受けて、大規模なニュータウンの造成や、大型店進出や、人口増加が続いている。
- 県外からの転入者が多くを占めている外に、古くからの地元民にも、東葛地域や東京へ通勤・通学する人が多い。逆に、東葛地域から茨城県南西部への昼間人口移動も活発である。この為に、千葉県と相互に強い影響を及ぼしあっている茨城県の地域という意味で、「ちばらき」とも諷刺されている。
- 近年に茨城県南西部に転入して来た住民は、ニュータウンの造成などによる転入が特徴的で、東京に通勤・通学する住民が多く、地元への定着性も低い。消費活動も通勤・通学先で行われる傾向があり、特に東京都区部に通勤・通学する住民は、「茨城都民」と諷刺される事もある[1]。
- 国政選挙の投票率は県内最高位だが、県知事選挙の投票率は県内最低位である。この現象を、一部の全国紙ローカル面では「県南現象[1]」・「県南問題[要出典]」と呼ぶ事がある。
- 南東部(鹿行)
- 鹿嶋を初めとする地域。1875年5月6日までは「新治県」の一部で、大洗鹿島線・鹿島線・国道51号の沿線。
- Jリーグ・鹿島アントラーズの地盤であり、その本拠地たる鹿嶋にはサッカーが定着している。
- こちらも水郷筑波国定公園の一角で、筑波山を望む地域である。水郷や鹿島神宮など観光名所が多くある。
- 旧新治県の一部ではあるが、モータリゼーションの煽りで鹿島鉄道線が廃止に追い込まれたように、土浦など常磐線沿線との繋がりは浅くなっている[要出典]。
- 千葉県の国道51号沿線(成田、千葉市など)や総武線沿線(銚子など)との繋がりが深い為に、こちらも「ちばらき」と諷刺される事もある。
- 農業では、遠州灘沿岸(静岡県西部と愛知県東部)と列ぶメロンの大産地である。又、鹿島臨海工業地帯が造成されて以降は、臨海工業地域になっている。
- 西部
- 古河や筑西を初めとする地域。旧猿島郡や旧真壁郡に相当する。
- 古河は宇都宮線の沿線なので、埼玉県や栃木県、はたまた「両毛県」の一部だと誤認される事も多い。
- 結城も新4号国道が通っている為、埼玉県・栃木県・両毛との繋がりが深いのに対して、常磐線沿線との繋がりは浅い。
- 国県の出先機関が集中する筑西も栃木県との境にあり、県庁所在地の水戸方面との繋がりは浅い(移動手段として自動車を使用すれば、栃木県の県庁所在地宇都宮市の方が、水戸よりもはるかに近い)。
地域格差を解消するための施策として、県では、2006年から2010年度までの5ヶ年計画で、鹿行・県南・県西の各地域を「南部広域連携圏」とし、県北山間・県北臨海・県央の各地域を「北部広域連携圏」に分けた展開の方向性を示している。「南部圏」は、首都圏との更なる連携を強める交通インフラに重点を置いた地域造りを、「北部圏」は、北関東における物流拠点や先端産業拠点と、首都圏に依存しない広域交通基盤の整備を目指している。
又、県庁内に、県北地域の振興を専門に行なう県北振興室が新設され、県北地域振興を担う(財)グリーンふるさと振興機構とともに、「いばらき さとやま生活」と名付けた主に団塊世代をターゲットにした移住・二地域居住など、県北地域でのゆったりと豊かなライフスタイルを発信、推進している。
今後は、東京に近く人口も増えている南西部の発展が続くと予想されている。逆に北部は過疎地域が増加する傾向にあるため、衰退の可能性も妊んでいる。
[編集] 主な学校
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- 公立(19校、うち分校1校)
- 市立(1校)
- 国立(1校)
- 国立茨城工業高等専門学校(ひたちなか市)
- 学校教育以外の施設
- 公立(1校)
[編集] マスメディア
[編集] 放送局
- テレビ
- NHK水戸放送局(地上デジタルテレビジョン放送を使って県内放送実施)
- ラジオ
- NHK水戸FM放送は、一部時間帯において水戸局独自の番組を放送
その他はテレビ、ラジオとも関東広域圏、或いは東京都を含む近県をエリアとする放送局を受信する。
民放テレビ5大キー局・ネットワーク(NNN・JNN・FNN・ANN・TXN)、NHK東京テレビ2波は、東京タワーからの広域放送の電波の他、県内に中継局が存在する。
他に放送大学テレビ、チバテレビ、テレ玉、群馬テレビ、とちぎテレビは電波が届く南部~西部において、アンテナを設置している家も見られる。TOKYO MXは、茨城県内のデジタル放送局とアナログ14ch・デジタル20ch共に被っているため、最近では南西部の一部地区(放送エリアの取手市・守谷市・つくばみらい市・利根町や、NHK水戸放送局のエリア外)を除き受信困難な地域が増えて来ている(ただしケーブルテレビを介して受信することは可能)。
またチバテレビ(アナログ46ch)は、アナログNHK教育水戸中継局とチャンネルが被り、テレ玉(アナログ38ch)はアナログフジテレビ水戸中継局チャンネルが重なるため、県央・県北では視聴困難に近い(県域民放テレビ局の開局を見越してそうしたのかもしれないが、真偽は不明。ただし水戸中継局は垂直偏波なので高性能アンテナを利用すればノイズが出るものの受信できる場合もある。チバテレビについては、デジタル放送であれば視聴できる場合もある)。それが原因で、県央以北の地域はすべてのUHF局が視聴困難ないし視聴できない状態となっており、茨城県にも民放テレビ局を開局してほしいと願う住民も多い。
県央・県北だけではなく、県南地区でもtvk(アナログ42ch)はNHK教育石岡中継局・日本テレビ水戸中継局と重なるため、これまた視聴が困難である。(ただし、南西部では高性能アンテナを利用する事でノイズが出るものの視聴する事が出来ることもある。)
民放FMに関しては、bayfmが最も広くカバー(水戸以南)しており、県北を除き複数の近県民放FM局が受信できる地域が少なくない。又、NACK5(主に南西部)やRADIO BERRY(主に旧真壁郡)、ふくしまFM(旧多賀郡)も県内のリスナーが多い。それに加え国際放送のNHKワールド・ラジオ日本の送信所が県内にある。
- 県内で受信が可能な近県民放FM局一覧(太字はJFN系列局)
茨城県は、平成新局以降全都府県で「県域民放テレビ局」と「県域民放FM局」が存在しない県であり、特に県北は「電波過疎地域」や「UHF局無縁ゾーン」との異名も存在する(その理由は前述を参照)。そのため、テレビ・ラジオメディアに関しては最も出遅れている県といえる。
かつては民放テレビ局、民放FM局が開局するとの情報があったが、テレビ放送を計画していた茨城放送はテレビ放送を断念。民放FM局は「スポンサーが付かない」「現在の放送局で充分」との声も多く、周波数の空きも十分になく、実現に至らなかった。電波過疎地域を北関東で二分していた事もある栃木県は、「県域民放テレビ局」と「県域民放FM局」とも開局した。茨城県には県域デジタル放送の開局となっているが、それでも県域民放テレビ局が開局しているとはいえないため、テレビメディア関連が他の地域より出遅れている印象を覆す事はできなかった(そのことがあったため、民放テレビ局を求める若年層がこの地域から離れていき、県北の過疎化をより加速させる原因の一つになったといえる[要出典])。
又、1997年にはCS放送プラットフォームのパーフェクTV!(現・スカイパーフェクTV!)において、つくばテレビ(所在地:東京都)が運営した「ほっと茨城テレビ(HIT)」が開局し、茨城県の地域情報を提供することを目指したが、前述のスポンサーが充分に集まらなかった事と、加入者も思うように伸びなかった事などが原因となり、僅一年で廃止した。その後、つくばテレビは、グラビアアイドルなどセクシー女優専門チャンネル(現在のエンタ!371)に業態を変更した。
現在は、茨城県の広報番組である「おはよう茨城」がキー局のフジテレビで放送されている。そのため、茨城県域の情報が他の関東1都5県でも見ることが出来る状況にある(他県ではこのような広報番組は県域民放テレビ局で行うのが普通である。その点でも茨城県のメディア関連が他県よりも劣っている原因になっているようだ[要出典])。
2004年にNHK水戸放送局が地上波デジタル放送を開始するも、チューナーが高価な点から普及度はそれほど進んでいない(但し、CATV再送信が行われている地域がある)。将来的にデジタル放送への完全移行後、民放テレビ局・民放FM局を開局する計画が浮上する可能性は十分あるものの、そのメドは今のところ立っていないといえる(FM放送もデジタル完全移行まで一部の周波数が使えないため開局は不可能に近い)[要出典]。その代わり、地上波デジタル放送を視聴していない世帯では、ゆうどきネットワーク・首都圏ネットワークや首都圏ニュース845、こんにちはいっと6けんなどの番組でローカルニュースやローカル情報を得る機会を作っている。
[編集] ケーブルテレビ局
[編集] 新聞
かつては、新いばらき(水戸)が存在した。
他には、全国紙5紙、ブロック紙1紙(東京新聞)のエリア。全国紙は、夕刊も配達するエリアである(夕刊を発行しない産経新聞を除く)。東京新聞は朝配達の統合版となる。
[編集] 交通
[編集] 空港
国内線では東京国際空港(羽田空港、東京都大田区)、国際線では成田国際空港(成田空港、千葉県成田市)の利用者がほとんどである。一部に福島空港の利用者も存在する。
- 百里飛行場(愛称:茨城空港/首都圏茨城空港)(航空自衛隊百里基地の軍民共用化。2009年度「開港」予定、建設中)
- 大空港に近い土地柄、就航都市と便数面での見通しが悪いことから、首都圏第3空港としてアジアのハブ空港への国際線LCC就航を主眼に入れた整備が行われている。行政主導でもあり、財政が逼迫する中での「赤字空港の建設は不要」とする声も一部では出ている。
[編集] 鉄道
南から北にかけてJR常磐線が県内を縦断し、東京都心と取手・土浦・水戸・日立・高萩方面を結んでいる。
つくばエクスプレス線開業までは、パスネット加盟社局が存在しなかった。
上記の県内各線の駅他、県境に近い県内市町村住民が隣県にある近くの駅を最寄駅としてよく利用する例もある。
- 東日本旅客鉄道
[編集] 道路
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(→茨城県の県道一覧)
[編集] 路線バス
平地が多く、鉄道密度が比較的低い土地柄、網の目のように路線が広がっているのが特徴。ただし近年では農村部路線を中心とした廃止が多く、県北・鹿行・県西地域を中心に交通空白地帯・不便地域が広がっている傾向にある。水戸・つくば・ひたちなか・古河・土浦の5大都市では路線・便数が多く、バスサービスの県内間落差が激しい。一方でコミュニティバスや福祉バス等、自治体によっては新たな運営システムでの乗合バス等も増えている。
県内で最も多くの路線を持つ会社は関東鉄道である。水戸周辺では茨城交通の路線が最も多い。
また県外を結ぶ高速路線の数も多く、特に東京都心と水戸、鹿島神宮を結ぶ路線は利用が多く便数も多い。
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[編集] 港
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[編集] フェリー
[編集] 施設
[編集] 博物館・美術館など
[編集] ホール・コンベンション施設
- 茨城県立県民文化センター(水戸市)
- 水戸市民会館(水戸市)
- 日立シビックセンター(日立市)
- 日立市民会館(日立市)
- 高萩市文化会館(高萩市)
- ひたちなか市文化会館(ひたちなか市)
- 東海文化センター(東海村)
- 小美玉市文化センター(小美玉市)
- 土浦市民会館(土浦市)
- 土浦市亀城プラザ(土浦市)
- つくば国際会議場(つくば市)
- ノバホール(つくば市)
- つくばカピオ(つくば市)
- 市民ホールやたべ(つくば市)
- 牛久市中央生涯学習センター(牛久市)
- 龍ケ崎市文化会館(龍ケ崎市)
- 取手市民会館(取手市)
- 常総市民会館(常総市)
- 坂東市総合文化ホールベルフォーレ(坂東市)
- 結城市民文化センターアクロス(結城市)
- 古河市公会堂(古河市)
- 下館市民会館(筑西市)
- 下妻市民文化会館(下妻市)
- 鹿嶋勤労文化会館(鹿嶋市)
- 神栖市文化センター(神栖市)
[編集] 観光
[編集] 旧跡・歴史施設等
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[編集] 自然景勝
[編集] 公園
[編集] 祭事
[編集] 茨城県を舞台にした作品
[編集] 映画
- 舞台
- 男はつらいよ寅次郎真実一路(牛久沼畔 - 茎崎町。現・つくば市)
- 下妻物語(下妻市、牛久市)(主演:深田恭子)
- メロン畑でつかまえて(旭村。現・鉾田市)(出演:田中健・原日出子・仲村瑠璃亜・財津一郎・渡辺裕之・長門勇他)
- ゴジラvsビオランテ(つくば市)(主演:三田村邦彦)
- ゴジラvsメカゴジラ(つくば市)(主演:高嶋政宏)
- ゴジラvsスペースゴジラ(つくば市)(主演:橋爪淳)
- ゴジラvsデストロイア(つくば市)(主演:辰巳琢郎)
- ゴジラ2000 ミレニアム(東海村、鹿嶋市)(主演:村田雄浩)
- ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(東海村)(主演:田中美里)
- HAZAN(筑西市)(主演:榎木孝明、南果歩)
- 恋するトマト(霞ヶ浦付近)(主演:大地康雄)
[編集] テレビドラマ
- 舞台
[編集] スポーツ
[編集] Jリーグ
[編集] 社会人野球
[編集] 大型スポーツ施設
- カシマサッカースタジアム(鹿嶋市) -アントラーズのホーム-
- アントラーズクラブハウス(鹿嶋市)
- カシマスポーツセンター(鹿嶋市)
- 笠松運動公園陸上競技場(那珂市) -ホーリーホックのホーム-
- 取手競輪場(取手市)
- 日本中央競馬会 美浦トレーニングセンター(美浦村)
- ひたちなか総合運動公園(ひたちなか市)
[編集] 人口
[編集] 年齢構成
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]
- データ出典:第10表/都道府県, 年齢(5歳階級), 男女別人口-総人口
(総務省統計局)
茨城県と全国の年齢別人口分布図(比較) | 茨城県の年齢・男女別人口分布図 |
■紫色は茨城県
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
総務省統計局 / 国勢調査(2005年) |
[編集] 姉妹県・姉妹州
[編集] 脚注
- ^ a b 「「茨城都民」はどう動く 知事選との同日選」asahi.com 2005年09月02日
- ^ 日本国内の鉄道路線において、路線が通過する県に1つも駅がないのは本県における東北新幹線が唯一である
- ^ http://kss-city.hp.infoseek.co.jp/yn/yn_weekly1.htm
[編集] 関連項目
- Portal:日本の都道府県/茨城県--茨城県の記事を充実させる事を目的にしたポータルページ(参加者募集中)
[編集] 外部リンク
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北海道地方 | 北海道 |
東北地方 | 青森県 | 岩手県 | 宮城県 | 秋田県 | 山形県 | 福島県 |
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九州地方 | 福岡県 | 佐賀県 | 長崎県 | 熊本県 | 大分県 | 宮崎県 | 鹿児島県 | 沖縄県 |
中央省庁の行政区分(八地方区分)による。 |
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