笠間稲荷神社
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笠間稲荷神社 | |
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楼門より見た拝殿 |
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所在地 | 茨城県笠間市笠間1 |
位置 | 北緯36度23分9.9秒 東経140度15分14.8秒 |
主祭神 | 宇迦之御魂命 |
社格等 | 村社・別表神社 |
創建 | 伝 白雉2年(661年) |
例祭 | 4月9日 |
主な神事 | 追儺式 初午祭 御田植祭 |
笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)は茨城県笠間市にある神社(稲荷神社)である。旧社格は村社で、現在は神社本庁の別表神社となっている。別称胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)、紋三郎稲荷。
祭神は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)である。五穀豊穣、商売繁盛の神として古くから厚く信仰され、関東はもとより日本各地から年間350万人の参拝客が訪れる。また正月の初詣には80万人近くの参拝者が訪れ、茨城県初詣参拝者数第一位である。
日本三大稲荷の一つとされている(笠間稲荷ではなく祐徳稲荷神社という意見もある)。
東京都中央区日本橋浜町には、当時の笠間城主牧野家の下屋敷があり、その地には藩主が笠間稲荷神社より分霊を受けて建てられた笠間稲荷神社東京別社がある。
目次 |
[編集] 歴史
社伝では白雉2年(661年)に創建されたとされるが、近世までの沿革は不詳である。常陸国風土記によると、7世紀ごろにはすでに当地で宇迦之御魂神への信仰が行われたと記されている。
江戸時代になると広く知られるようになり、歴代の笠間藩主が厚く崇敬した。三代藩主松平康長や忠臣蔵で有名な浅野家なども、転封し笠間を離れても分霊を新たな領地で祀るなど、庶民のみならず歴代藩主からも手厚い信仰を受けてきた。