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シエラレオネ - Wikipedia

シエラレオネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

シエラレオネ共和国
Republic of Sierra Leone
シエラレオネの国旗 シエラレオネの国章
国旗 (国章)
国の標語 : Unity - Freedom - Justice
英語: 団結 - 自由 - 正義)
国歌 : 高く我らは汝、自由の国を賞賛する
シエラレオネの位置
公用語 英語
首都 フリータウン
最大の都市 フリータウン
元首
大統領 アーネスト・コロマ
首相 なし
面積
総計 71,740km²116位
水面積率 0.2%
人口
総計(2004年 5,883,889人(102位
人口密度 82人/km²
GDP(自国通貨表示)
合計(2005年 3兆3,406億レオン
GDPMER
合計(2005年 11億ドル(155位
GDPPPP
合計(2003年 30億5,700万ドル(157位
1人当り 500ドル
独立
 - 宣言
イギリスより
1961年4月27日
通貨 レオンSLL
時間帯 UTC 0(DST: なし)
ccTLD SL
国際電話番号 232

シエラレオネ共和国(シエラレオネきょうわこく)、通称シエラレオネアフリカの西部、大西洋岸に位置する。北はギニア、南東はリベリアと国境を接する。奴隷制から解放された黒人達の移住地として1808年イギリスの植民地となり、1961年に独立した。約10年近く続いた内戦により、世界で最も平均寿命が短い国のひとつとなっている。

目次

[編集] 国名

正式名称は英語で、Republic of Sierra Leone(リパブリック・オブ・シエラ・リオン)。通称、Sierra Leone(シエラ・リオン)。

日本語の表記は、シエラレオネ共和国'。通称、シエラレオネ

国名は、ポルトガル語のSerra Leoa(ライオンの山)をスペイン語に翻訳した言葉Sierra Leónから来ている。「ライオンの山」と名付けられた理由については、諸説ある。現在のフリータウン付近にいたポルトガル人が、山の方からライオンのように轟く雷鳴が聞こえたため名付けたという説や、山から海へ吹き降ろす風がライオンの咆哮に似ているので名付けたという説などがある。

[編集] 歴史

  • 1447年-ポルトガル人航海士アルヴァロ・フェルナンディスが上陸。
  • 1462年-ポルトガルのペドロ・ダ・シントラがシエラレオネの半島(フリータウン半島)に到着し、『ライオン山脈』と命名。
  • 1562年-イギリスの奴隷商人ジョン・ホーキンスが現在のシエラレオネにあたる地域に到着し奴隷を獲得する。
  • 1579年-イギリスの奴隷商人フランシス・ドレイクが到着。
  • 1605年-ポルトガルのイエズス会士バルタサール・バレイラが定住。
  • 1610年-バレイラはシエラレオネから去るが、その後もイエズス会士やカプチン会士による布教が続く。
  • 1664年-シエラレオネのタッソ島にあるイギリス城砦がオランダのド・リュイテル総監に攻撃される。
  • 1672年-イギリスがシエラレオネにあるヨーク島に王立アフリカ会社を創立する。
  • 1704年-フランスの軍艦がヨーク島にある王立アフリカ会社を破壊。
  • 1719年-王立アフリカ会社はベンス島(現ボンチ島)に拠点を移転。海賊が1720年までベンス島を占領し略奪を行う。
  • 1726年-王立アフリカ会社がウィリアム・スミスをベンス島へ派遣する。
  • 1727年-フーダ・ジャロンのジハードが始まる。
  • 1728年-ポルトガル人のロペスがベンス島の城砦を破壊、それに従い王立アフリカ会社はシエラレオネから撤退。
  • 1750年-王立アフリカ会社がベンス島に残した城砦がグランド・サージェント・オズワルド会社の手に渡る。
  • 1772年-フランスの商人がシエラレオネのブンス川河口にあるガンビア島に拠点を置く。奴隷身分のジェームス・サマーセットがイギリスで裁判を起こし、自由を勝ち取る。裁判官のマンスフィールド卿が奴隷制は非合法であると宣言。
  • 1771年-民間生物研究者のヘンリー・スメスマンがシエラレオネのバナナ島を訪れる。
  • 1779年-フランスがブンス島のイギリスの城砦を攻撃。
  • 1785年-ロバナのテムネ人首長がフランスに商館として使用する土地をガンビア島に提供。フランスの部隊が一時駐屯したがのちに撤退。
  • 1786年-イギリスで奴隷貿易廃止促進協会がグランビル・シャープ、トーマス・クラーソン、ウィリアム・ウィルバーフォースらによって創立される。2月、スメスマンが黒人貧困者救済委員会に書簡を送り、黒人移住者希望者から1人当たり4ポンド徴収し、シエラレオネ川付近に入植地を設置するよう提案する。
  • 1787年-奴隷貿易廃止運動で活躍したシャープを中心に「自由の国」(The Province of Freedom)建設をスローガンとしたシエラレオネへの入植計画が始まり、4月8日290人の黒人男性、41人の黒人女性、11人の黒人児童、70人の白人男性、6人の白人女性、38人の乗組員らを乗せた船がロンドンを出港し、プリマスへ向かう。その後、プリマスからさらに411人の移住者を乗せ、シエラレオネに向けて出港。5月リチャード・ウィーバーが初代総監になり、10日イギリスからの入植者がシエラレオネに到着。翌日にT・ボールドン・トンプソン船長が現地部族のトム王から入植者のための土地を譲り受け、翌日イギリスからの入植者が下船し、シエラレオネに上陸。のちに、グランビル・シャープの名からグランビルタウンを建設。9月ジェームズ・レイドが総監になる。
  • 1788年-イギリスからの入植者5人がバンス島で略奪をする。8月22日、現地部族のナインバナ王が沿岸部を提供。
  • 1790年-自由の土地の首都グランビルタウンが現地部族のジミー王によって破壊される。奴隷制廃止主義者らがセント・ジョージス・ベイ会社を創立。
  • 1791年-セント・ジョージス・ベイ会社が特許状を得て、シエラレオネ会社となる。ヘンリー・ソートンが同社代表になる。アレキサンダー・ファルコンブリッジが派遣され、入植者を保護。元のグランビルタウンがあった場所とは違う場所にグランビルタウンを再建。イギリス海軍のジョン・クラークソンがシエラレオネ会社からイギリス領カナダノヴァスコシア州ニューブランズウィック州に派遣され入植者を募集する。
  • 1792年-ノバスコシアから1190人の解放奴隷(主に、イギリス忠誠派としてアメリカ独立時に逃亡し自由になった奴隷たち)を乗せた船団がシエラレオネに到着し、フリータウンを建設。
  • 1794年-ザッチャリ・マコーレーが総監に就任。フランスの艦隊がフリータウンを攻撃及び略奪、破壊をする。
  • 1795年-トーマス・クーパーが現地部族のスス族やフラニ族と通商するためリオ・ポンガと言う場所に商館「フリーポート」を開く。バプテスト宣教協会が2人の宣教師をシエラレオネに派遣し、のちにロンドン宣教協会となり、プロテスタント超教派協会が創立される。
  • 1796年-イギリス政府がシエラレオネ会社に補助金を出し始め、マコーレー総監就任。ジミー王が死亡。
  • 1797年-グラスゴー宣教協会が2人の宣教師をシエラレオネに派遣。
  • 1799年-マコーレーがフリータウンを去り、イギリスへ向かう。この時、彼は25人の黒人男子と5人の黒人女性をイギリスでの教育のため同伴。
  • 1800年-ジャマイカからノバスコシアに移されていた元逃亡奴隷のマルーン550人がシエラレオネに向けて出航。
  • 1807年-イギリスが奴隷貿易を非合法化し、奴隷貿易の取締まりを強化。シエラレオネ会社の理事がアフリカ人の「文明化」によって奴隷貿易を廃止することを目的とした「アフリカン・インスティチューション」を創立。
  • 1808年-T・P・トンプソンが直轄植民地の初代総監になる。シエラレオネにあるレスターなど奪還奴隷のための集落地の建設に取り込む。シエラレオネはシエラレオネ会社の植民地からイギリス直轄植民地となる。フリータウンの人口2,000人。
  • 1811年-奴隷船から解放されてフリータウンに上陸した奪還奴隷数がこの年までに1991人になり、フリータウンの人口は急増。
  • 1812年-キシ族出身の奪還奴隷グループが、廃墟と化していたグランビルタウン近くの丘にキッシータウンと言う集落を建設する。
  • 1813年-イギリス海軍がセントポールズ川にある奴隷貿易商館を破壊し200人以上の奴隷を解放し、リオ・ポンガスにある商館も破壊。
  • 1814年-CMSがレスター山南東部の土地を入手し、奪還奴隷児童の教育訓練のためクリスチャン学校を開校。ウィリアム・クーパー・トンプソンが内陸部での紛争の原因と通商拡大への方策を調査するため内陸部のティンボへ派遣される。
  • 1815年-ポート・ロコをスス族のブリマ・コンクリから奪還するためテムネ秘密結社が結成され、後にポート・ロコは奪還されテムネ族の町となる。
  • 1827年-フリータウンでフォーラー・ベイ・カレッジ(FBC)が開設される。
  • 1896年-内陸地域がイギリス保護領となり、植民地と分けられる。
  • 1898年-内陸部の保護領の現地部族が反乱を起こす。イギリスが植民地支配を保護領にまで広げようとした事に対して起きたものである。

20世紀に入ると経済が衰えクレオール人の商人は国外の貿易対象に太刀打ちが出来なくなり、活動の場はフリータウンに限られ、さらにクレオール人は政治における主導権の多くを失った。

  • 1912年-植民地政府における92の上級ポストのうちクレール人(クリオ)は15を占めるのみ。ほとんどヨーロッパ人化が進められ次第にクレオール人は排除されていく。
  • 1920年-イギリス領西アフリカ国民会議(NCBWA)がゴールドコーストガーナ)で創設され、シエラレオネからは実業家のF・W・ダウと1910年にイギリスからシエラレオネに帰国ていた、フリータウン出身のクレオール人医師バンコール・ブライトが出席。
  • 1922年-NCBWA大会がフリータウンで開催され、保護領の権利を拡大する「教育を受けた原住民委員会」を創設する。
  • 1924年ブライトの出席のもと西アフリカ学生同盟が創立される。
  • 1931年-ダイヤモンド鉱が発見される。スス族のイスラム教指導者ハイダラ・コントーフィリがイスラム教の改宗を人々に訴え、イスラム教に改宗しなければ殺害すると脅したため、政府軍は彼を殺害する。
  • 1934年-シエラレオネのクレオール出身のウォレス・ジョンソンがゴールドコースト(ガーナ)で西アフリカ青年連盟を創設。
  • 1937年-イギリス領ナイジェリアの原住民統治制度がシエラレオネの内陸部の保護領で導入される。ジョンソンがシエラレオネに帰国。
  • 1946年-SLPPは保護領でシエラレオネ組織協会を設立。
  • 1950年-メンデ族出身のミルトン・マルガイを党首としてシエラレオネ人民党(SLPP)が結成。8月にブライトがフリータウンでクレオールのシエラレオネ植民地国民議会(NCCSL)を創立。
  • 1951年-選挙では植民地フリータウンで、エスルドレッド・ジョーンズ師(別名ラミナ・サンコー)によりフリータウン人民党が統合される。SLPPはブライトとジョンソンらのNCCSLを破る。
  • 1954年-保護領の南部や東部でのダイヤモンドのラッシュの動きが本格化。ダイヤモンドの採掘人は推定30,000人にのぼる。クリオの弁護士シリル・B・ロジャースライトが統一シエラレオネ進歩党(UPP)を創設。植民地と保護領の融和に説く。
  • 1955年-フリータウンで暴動が発生。増税に反対してポート・ロコで暴動が起きる。
  • 1957年-SLPPは選挙で大勝しマルガイはシエラレオネ初代首相となる。
  • 1958年-ミルトン・マルガイの異母兄弟のアルバート・マルガイが人民国民党(PNP)を創設。ブライトが死亡。
  • 1959年-フォーラー・ベイ・カレッジ(FBC)がシエラレオネ大学(USL)となる。
  • 1960年-にはロンドン代表団を派遣しシエラレオネの完全独立を認めるよう要求する。
  • 1961年-イギリス連邦の一員として独立。
  • 1964年-フリータウンの市長にシアカ・スティーブンスが当選。シエラレオネ銀行が創設され、新通貨にレオンを導入。4月28日、ミルトン・マルガイ首相が死亡。後任としてアルバート・マルガイが首相になる。
  • 1967年-2月にクーデター未遂事件が発覚。のちにアルバート・マルガイ首相はギニアと防衛協定を結ぶ。3月17日の選挙には異議会が出され、APCが国会での過半数の議席を主張。3月21日に軍の指導者であるデビッド・ランサナ准将が無血クーデターを起こす。3月23日に軍と警察幹部が支配権を握り、国家改革協議会を設置し、アンドリュー・ジャクソン=スミス准将が議長になる。
  • 1968年-軍部クーデターが起こり、のちにシアカ・スティーブンスを首相としてAPCとSLPPによる連合政権が樹立。
  • 1970年-統一民主党が創設。9月11日ダイヤモンド産業が国有化。10月8日統一民主党が非合法化。
  • 1971年-ジョン・バングラ准将を中心とするクーデター未遂事件が起き、ギニア軍が治安維持のため派遣される。共和制に移行。スティーブンスが大統領になる。
  • 1973年-隣国リベリアとマノ川同盟(MRU)を創設で合意。
  • 1975年-西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)に条約調印。
  • 1976年-スティーブンスが大統領に再選
  • 1977年-学生らによる反政府デモが起きる。
  • 1978年-スティーブンスによる1党共和制
  • 1980年-アフリカ統一機構(OAU)のサミットがフリータウンで開催される。10月25日ギニアがMRUに加盟する。
  • 1984年-FBCで学生デモが起きる。
  • 1985年-FBCがリビアと関係を持つ過激な学生として41人の学生を退学処分。スティーブンス大統領が辞任、後継者として軍司令官のジョセフ・サイドゥ・モモ少将を指名し、大統領になる。
  • 1986-年クーデター計画が発覚。第一副大統領のフランシス・ミナら60人以上が逮捕され反逆罪の罪で告訴される。5月10日ミナを含む16人に死刑判決。
  • 1987年-シエラレオネ反政府活動家アハメド・フォディ・サンコーがリビアで軍事訓練を受け、後に革命統一戦線(RUF)を創設する。3月11日給料不払いなどに抗議するデモが発生する。モモ大統領が非常事態を宣言。内閣改造。
  • 1988年-サンコーがリビアでリベリア国民愛国戦線(NPFL)の指導者チャールズ・テーラーと出会う。
  • 1989年-モモがAPC事務総長に再選。8月モモ大統領が憲法改正を示唆。10月ミナら10人が処刑される。11月28日内閣改造。
  • 1990年-8月24日シエラレオネ部隊を含む西アフリカ諸国経済共同体停戦監視団(ECOWAS、ESOMOG)がリベリアのモンロビアに到着。モモ大統領が国家憲法改正検討委員会の30人の委員を指名。
  • 1991年-テーラー率いるリベリア愛国戦線(NPFL)、シエラレオネのリベリア内戦への派兵に抗議してシエラレオネに侵入。サンコー率いる統一革命戦線(RUF)も戦闘に参加する。シエラレオネ内戦が起こる。
  • 1992年-軍部のクーデターによりバレンタイン・ストラッサーが元首に就任。
  • 1995年-シエラレオネ政府に雇われていたアメリカ人傭兵ロバート・C・マッケンジーがRUFとの戦闘で死亡。
  • 1996年-1月、ビオ准将による無血クーデター。3月、アフマド・テジャン・カバー大統領に就任。
  • 1997年-5月、軍事クーデターが起こる。6月、軍事革命評議会(AFRC)のジョニー・ポール・コロマ少佐が国家元首に就任。
  • 1998年-AFRCが駆逐されカバー大統領がフリータウンに帰還。
  • 1999年-ロメ平和合意が成立する。16日に逃亡中のRUFの指導者サンコーがフリータウンの自宅で市民らによって拘束されシエラレオネ警察に引き渡される。
  • 2000年-シエラレオネ政府、RUFと停戦合意。イギリス政府、シエラレオネにイギリス軍の小隊をシエラレオネのフリータウンに派兵、駐留。
  • 2001年-武装解除について実施の方法について政府、RUFと合意成立。
  • 2002年-カバー大統領、1月18日に武装解除を終了宣言し、2月イギリスのトニー・ブレア首相がシエラレオネに訪問。3月1日には国家非常事態の終了宣言。シエラレオネ内戦終結。
  • 2003年-RUFの指導者だったサンコーがフリータウンの病院で死亡。
  • 2006年-3月29日、反政府勢力RUFの支持などで戦争犯罪などの罪で起訴され、ナイジェリアへ亡命していたリベリアのテーラー元大統領が拘束されシエラレオネに移行し、フリータウンにある国連特別法廷の収容所施設に身柄を移行される。

[編集] 政治

詳細はシエラレオネの政治を参照

この国及び政府の代表は、5年に1度選挙で選ばれる大統領である(最近は2002年5月に実施)。大統領は閣僚を任命し、統括する。シエラレオネの国会は一院制で議席数は124議席である。112議席は大統領選挙と同時に選出し、残りの12議席は大統領によって補充される。

[編集] 地方行政

シエラレオネは、西部地区(かつての植民地)と東部州、北部州、南部州(かつての保護領)、の4つに分けられる。 旧保護領の3州は148の首長領をもつ12の地区に細分されている。西部地域は地方自治体によって治められている。 3州にはそれぞれ知事がおり、州内の行政単位は小さいものから順に、村、広域村、郡区、首長領、地区議会がある。

[編集] 地理

詳細はシエラレオネの地理を参照

シエラレオネの海岸線は、首都フリータウンがあるフリータウン半島部は別としてマングローブ林に覆われている。 シエラレオネの残りはたいてい木々に囲まれた高原地帯(海抜300メートル級)で、国の東部は山間地である。(最高峰はロマ・マンサの1,948 m)フリータウン半島近くにあるバナナ島バンス島、ヨーク島やタートル諸島(シェルブロ島)などの島々もある。 気候は熱帯性で5月から12月までは雨期。

その他の都市 ポートロコ、ウォータールー、ルンギ、ジミ、カバラ、マランパ、モヤンバ

[編集] 経済

シエラレオネはダイヤモンドの輸出国であるが、その大部分が密輸出される。南西部が最もダイヤモンドの埋蔵量が多い地域であり、これを巡って内戦が発生している(紛争ダイヤモンド#シェラレオネを参照)。その他ボーキサイト金紅石の産出国でもある。

農業ではアブラヤシラッカセイコーヒーココアなど。

[編集] 交通

詳細はシエラレオネの交通網を参照

主要な空港は首都フリータウンから入り江を渡った、ルンギにあるルンギ国際空港である。国内線にへイスティングズ空港など10ヶ所である。この2つを結ぶのは数少ないフェリー便のみである。

[編集] 国民

住民は、90%がアフリカ系(テムネ族とメンデ族を中心とした現地部族)で、10%がクリオと呼ばれるクレオールである。首都フリータウンのあるシエラレオネ半島に住んでいる。クリオ人は主にイギリスや北アメリカやジャマイカなど解放奴隷の子孫と白人との混血からなっている。このほか少数だがアジア人(ほとんどがレバノン人)やヨーロッパ人も都市部に定住している。

言語は、公用語が英語で、その他にテムネ語、メンデ語、英語を母体にしたクリオ語と呼ばれるクレオール語などが使われる。

宗教は、伝統的宗教(特に南東部地)が40%、イスラム教(特に北部および西部地)が50%で、キリスト教の(特に西部地)が10%(プロテスタントがほとんどで、カトリック教は2%程度)である。キリスト教の布教活動は全国的に行われており、またイスラム教の布教も西部地域を中心に活発に行われている。

[編集] 有名人

  • サミュエル・ルイス - 立法協議会で20年以上議員を務めた。初代フリータウン市長
  • デビッドソン・ニコル - 元国連大使(1969年-1971年)、安全保障理事会(1970年)と国際連合訓練調査研究所(UNITAR)(1972年)の理事長。
  • ジョン・ムッセルマン・カレファスマート - 国土省・鉱業省・労働省の各大臣を歴任、ダイアモンド産業を組織化し、元WHOの副事務局長(1965年-1970年)。
  • モハメド・カロン(サッカー選手) - AEKアテネ所属、14歳で同国サッカー代表。
  • ソリアス・サムラ - ジャーナリストで、ドキュメンタリー作家。腐敗、貧困、紛争といったアフリカの現状を緻密な取材を元に報告している。映画「ブラックダイヤモンド」のアドバイザーも務めた。

[編集] 文化

首都のフリータウンはその名が示す通り、イギリスや北アメリカから移住してきた解放奴隷が建設した街であるため、クレオール文化的な混血具合を色濃く残す。内陸地方の現地部族は現地の伝統文化を守って暮らしている。

祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 公式

[編集] その他


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