通貨
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通貨(つうか)とは流通貨幣の略称で、国家などによって価値を保証された、決済のための価値交換媒体である。
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[編集] 概要
狭義の「貨幣」は、中央銀行などが発行する現金通貨のみを意味する。通貨は、現金通貨に加えて、銀行などに預けられている普通預金・当座預金(手形・小切手)などの流動性の高い預金通貨、流動性がやや落ちる定期預金や外貨預金などの準通貨をも含む概念である。ただし経済学では、「貨幣」は準通貨をも含むより広い意味で用いられることが多い。
現金通貨は、一般に「(お)金」(かね)と呼ばれる(但し、「お金持ち」などのように資産全体を指す用法も存在する)。
[編集] 各国の通貨
などの単位がある。
普通、通貨はその価値を保証する国の中だけで利用されるが、ユーロや米ドルのような国を超えて利用されている通貨を国際通貨という(下記参照)。
[編集] 国際通貨
インターナショナルカレンシー(国際通貨)とは、 国際取引や為替取引に使用される通貨のこと。
国際通貨の中で中心的な役割を果たす通貨であるキーカレンシー(基軸通貨)は現在はUSドルが主流となっている。現在の国際決済にかかわる使用通貨はUSドルが75%程度ユーロは15%、円やその他の通貨は10%程度である。
また、国際市場で国際通貨など他国の通貨との自由な交換が可能な通貨の事をハードカレンシーと言う。通貨がハードカレンシーであるための条件として、国際的に信用があること、国際的な銀行における取引が可能なこと、あらゆる場所での換金が可能なことなどがあげられる。通常、現在のハードカレンシーは、USドル、ユーロ、UKポンド、スイス・フラン、円、カナダドル、デンマーク・クローネ、スウェーデン・クローナ、ノルウェー・クローネ、オーストラリア・ドルの10通貨である。アジアでは円のみ。もしくはペッグ制のシンガポールドル(USドル、ユーロ、円などの複合通貨のペッグ制)、香港ドル(米ドルペッグ制)を入れて3つ。これにニュージーランド・ドルを加える場合もある。 特にUSドル、ユーロを指して世界二大通貨と呼ぶ場合もある。円を加え世界三大通貨と呼ぶ人もいるが、国際的には円の実力はスイス・フラン等に比べ、未だその地位には至っていない。