サモア
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- サモア独立国
- Mālō Sa'oloto Tuto'atasi o Samoa
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(国旗) 国章 - 国の標語 : Fa'avae i le Atua Samoa
(サモア語: 神がサモアにあらんことを) - 国歌 : サモアの国歌
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公用語 サモア語、英語 首都 アピア 最大の都市 アピア 独立
- 日付ニュージーランドから
1962年1月1日通貨 タラ(WST) 時間帯 UTC -11(DST: なし) ccTLD WS 国際電話番号 685
サモア独立国(サモアどくりつこく)、通称サモアは、南太平洋(オセアニア)の島国。サモア諸島のうち、西経171度線を境として西側に位置する。また、この経度を境にアメリカ領東サモアと西サモアに分割されており、住民も文化もポリネシア系である。ウポル島、サバイイ島および7つの小島からなる。首都はウポル島北部にあるアピアである。 アピアは、イギリスの著名な作家ロバート・ルイス・スティーヴンソンが晩年を過ごした場所としても有名である。また、「パパラギ」に語り部として登場するツイアビは、かつてサモアに実在した首長であるといわれている。
目次 |
[編集] 国名
正式名称は、サモア語ではMālō Sa'oloto Tuto'atasi o Samoa(マーロー・サッオロト・ツートッアタシ・オ・サモア)、英語ではIndependent State of Samoa(インディペンデント・ステイト・オブ・サモア)。通称はいずれも、Samoa。
日本語表記は、サモア独立国。通称、サモア。
かつて、東側のアメリカ領サモアに対して西サモアと呼ばれてきたが、1997年7月から現在の名称に変更した。
[編集] 歴史
- 1722年オランダ人の探検家ヤーコプ・ロッヘフェーンに確認される
- 1768年にはフランス人航海者ルイ・アントワーヌ・ブーゲンビルが上陸する
- 1860年アピアが捕鯨船の補給港として栄え、ドイツ、イギリス、アメリカが勢力を競う
- 1899年ドイツが西サモアを領有し(ドイツ植民地帝国)、アメリカが東サモア(現在の米領サモア)を領有する
- 西サモアでは、当初からマウ運動と呼ばれる反植民地運動が盛んであった。
- 1919年ニュージーランドの委任統治領となる。マウ運動の活動は続いた。
- 1945年国連信託統治領となる。
- 1962年に立憲君主国として独立。 西サモアとなる。
- 1997年国名を現在のサモア独立国に変更。
[編集] 政治
政体は、立憲君主制である。議会は一院制で、サモア語でFonoと呼ばれる。議員の定数は49名で、任期は5年である。首相は、議会の多数派により選ばれ、国家元首である大首長が任命する。
[編集] 地方行政区分
11行政区で構成
[編集] 地理
ニュージーランドの北2,300km、ハワイの南3,700kmの南太平洋上に位置する広さ2,935km²(鳥取県より少し小さい)の島国である。東にはアメリカ領サモアを挟んでクック諸島、南にトンガ、そして北にはニュージーランド領のトケラウ諸島が連なる。主にサバイイ島(面積1,700km²)とウポル島(1,115km²)の2つの大きな島などで構成されている。大きな2島は18kmの海峡を挟んでいるが、その間には2つの小島(マノノ島とアポリマ島)がある。サバイイ島とウポル島はともに火山島であり、サバイイ島にある最高峰シリシリ山は標高1,858mである。海岸地帯には珊瑚礁が発達している。
[編集] 経済
経済的に生産されるものの80%以上が自給用である。農業と沿岸漁業中心で、コプラやタロイモなどを生産している。なお、ニュージーランドやアメリカ合衆国(ハワイ州・カリフォルニア州)には国内人口をはるかに上回る規模の移民が居住しており、彼らからの莫大な送金が国内の消費を支え、経常収支の赤字を埋め合せている。
[編集] 国民
サモアの国民は、9割以上がポリネシア系のサモア人である。サモア人とヨーロッパ人や中国人との混血が7%程度、また1%に満たない程度のヨーロッパ人がいる。かの有名な小錦関の親類も多く在住する。女性は多産で子供は家事を手伝いしつけは厳しく、母親となると絶大な権力を持ち、体型も小錦型になる。子は独立するまで家事を助け、長女が夫を迎え、同居する形が多くみられる。食事は、客や主人が先に食べ、その間、子供は蝿を追ったり飲み物を用意したりで、幼児を除き食物を口にすることはない。残された食事を子供や同居人が食べ、最後は豚や犬、鶏が食べ、残飯はなく合理的である。母系社会で、村落ではマタイを除けば父親の権限は強くない。夫婦の絆は一夫一婦性を堅持して、不倫は少ない。いやなら潔く夫を変えてしまう。 近年、貨幣経済の浸透でモラルは欧化している。 言語は、公用語がサモア語と英語である。住民は、日常生活ではサモア語を使うことが多いが、英語も広く通用する。
宗教は、キリスト教がほぼ100%である。 かつて〔20世紀後半まで〕は、都市や村々には他の建物とは比べものならない程立派なコンクリート製のキリスト教会があり、日曜には着飾って家族そろってミサに出かけた。午後は安息日でもあり仕事をしないで終日ごろ寝やゲームで静かに過ごす。牧師の権限は地方では大変強く、マタイ〔村落の首長〕と肩を並べるほどであった。
[編集] 文化
日付 | フランス語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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[編集] 関連項目
- サモア関係記事の一覧
- オレラリ
[編集] 外部リンク
- 政府
- サモア独立国政府 (英語)
- 日系機関
- 日本外務省 サモアの情報
- 在ニュージーランド日本国大使館 - 在サモア大使館を兼轄
- 旅行
- その他
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地域 | アメリカ合衆国:米領サモア - 北マリアナ諸島 - グアム | イギリス:ピトケアン諸島 | オーストラリア:ノーフォーク島 | ニュージーランド:クック諸島 - トケラウ - ニウエ | フランス:ウォリス・フツナ - ニューカレドニア - 仏領ポリネシア |
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