ボツワナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- ボツワナ共和国
- Lefatshe la Botswana (ツワナ語)
Republic of Botswana (英語) -
(国旗) (国章) - 国の標語 : Pula
(ツワナ語: 水、雨) - 国歌 : 私たちの大地
-
公用語 英語、ツワナ語 首都 ハボローネ 最大の都市 ハボローネ 独立
- 日付イギリスより
1966年9月30日通貨 プラ(BWP) 時間帯 UTC +2(DST: なし) ccTLD BW 国際電話番号 267
ボツワナ共和国(ボツワナきょうわこく)、通称:ボツワナは、南部アフリカの内陸に位置する国。南アフリカ共和国、ナミビア、ジンバブエに囲まれた内陸国。ツワナ系の人々が多く住む。
目次 |
[編集] 国名
正式名称は英語で、Republic of Botswana(リパブリック・オブ・ボツワーナ)。通称、Botswana。
日本語の表記は、ボツワナ共和国。通称、ボツワナ。「ツワナ族の国」と言う意。
[編集] 歴史
イギリスによる保護領時代についてはベチュアナランドを参照。 詳細はボツワナの歴史を参照
[編集] 政治
独立以来、アフリカでは例外的に複数政党制に基づく民主主義が機能しており、政情はきわめて安定している。 与党は1966年の独立以来一貫してボツワナ民主党(BDP)。 野党として、ボツワナ国民戦線(BNF)とボツワナ議会党(BCP)が国会に議席を確保している。
[編集] 地方行政区分
ボツワナの地方行政区分 を参照。
[編集] 地理
ボツワナの西部はカラハリ砂漠におおわれており、北には沼地地帯が広がる。中央部にはサバンナ気候のためサバンナがおおうが、サバンナといってもぼつぼつ低木と草が茂って生えてるところがある。 南部はほぼ砂漠になっている。南アフリカ、国境地域にリンポポ川とモロベ川を沿って国境になっている。
- 首都ハボローネの大半は住宅地によって構成されている。主に住宅地には貧困住宅地と富裕住宅地にわかれる。しかし高層ビルは少ない。
[編集] 経済
ボツワナは、1966年の独立以後、手堅い経済政策に基づき、世界最高水準の経済成長率を1980年代末まで維持し続け、他のアフリカ諸国とは異なり世界最貧国グループから抜けだした。特に、ダイヤモンド鉱脈が1967年に発見されたのに続き、1970年代に多数の鉱脈が相次いで発見されたため、ダイヤモンドの採鉱事業は、ボツワナ経済の中心となっている。ダイヤモンドだけで、GDPの3分の1を超え、輸出総額の75%から90%、国の歳入の約半分を占める。その他の鉱物資源としては、銅やニッケルなどがあり、これらの輸出によって外貨を得ている。農業部門では、自給農業と牛や羊の畜産が中心で、牛肉の輸出の割合が大きい。工業はほとんど未発達である。
政府の公式発表では失業率が20%を超え、民間の調査結果では40%近いものも報告されている。また、エイズ(HIV/AIDS)感染率が世界最高(2000年の調査で成人の38.8%)となっている。政府は、国の歳入の多くを失業対策とエイズ対策に注ぎこまざるを得ない状況である。
CIA The World Factbook による2000年の輸出入データは以下の通り。
- 輸出品目 : ダイヤモンド 90%、銅、ニッケル、ソーダ灰(工業用炭酸ナトリウム)、肉、織物
- 輸出先 : 欧州自由貿易連合 (EFTA) 87%、南部アフリカ関税同盟 (SACU) 7%、ジンバブエ 4%。
- 輸入品目 : 食料品、機械類、電化製品、輸送設備、織物、石油燃料、石油製品、木製品、紙製品、金属、金属製品
- 輸入先 : 南部アフリカ関税同盟 (SACU) 74%、欧州自由貿易連合 (EFTA) 17%、ジンバブエ 4%。
[編集] 国民
もともとコイサン語族に属する言語を話す人々が住んでいたが、17世紀半ば南部より移動してきたツワナ族が支配した。 コイサン系の言語を用いる人々は人口は少ないが現在も国内各地に住んでいる。彼らは以前、狩猟、放牧での移動生活をしていたが、現在では国による定住政策がかなり進み以前のような生活をしている人は少ない。 現在この国の人口の約95%をツワナ族が占め、他には少数部族のカランガ族、サン族などが住んでいる。
言語は公用語が英語。その他にツワナ語が使われている。
宗教は現地固有の宗教とキリスト教がそれぞれ半分程度である。
[編集] 文化
[編集] 祝祭日
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
---|---|---|---|
1月1日-2日 | 元日 | ||
移動祝日 | 聖金曜日 | 3月 - 4月 | |
移動祝日 | 復活祭後月曜日 | 3月 - 4月 | |
5月1日 | メーデー | ||
移動祝日 | 主の昇天 | 復活祭の40日後 | |
7月1日 | サー・セレツェ・カーマの日 | 初代大統領 | |
7月第3月曜日 | 大統領の日 | ||
大統領の日の翌日 | 国民の休日 | 大統領の日とその翌日が休日となる | |
9月30日 | 独立記念日 | ||
10月1日 | 国民の休日 | 独立記念日とその翌日が休日となる | |
12月25日 | クリスマス | ||
12月26日 | ボクシングデー |
- 祝日が日曜の場合は翌日が振替休日となる
[編集] 著名な出身者
- ジャイアント・キマラ - プロレスラー
[編集] 関連項目
- ボツワナの歴史
- ボツワナ関係記事の一覧
[編集] 外部リンク
- 在日ボツワナ大使館(日本語)(英語)
- ボツワナ共和国(日本国外務省)
- Republic of BOTSWANA(英語)
|
|
---|---|
北アフリカ | アルジェリア | エジプト¹ | チュニジア | モロッコ | リビア |
西アフリカ | ガーナ | カーボベルデ | ガンビア | ギニア | ギニアビサウ | コートジボワール | シエラレオネ | セネガル | トーゴ | ナイジェリア | ニジェール | ブルキナファソ | ベナン | マリ | モーリタニア | リベリア |
東アフリカ | ウガンダ | エチオピア | エリトリア | ケニア | コモロ | ジブチ | スーダン | セーシェル | ソマリア | マダガスカル | モーリシャス |
中部アフリカ | ガボン | カメルーン | コンゴ共和国 | コンゴ民主共和国 | サントメ・プリンシペ | 赤道ギニア | チャド | 中央アフリカ | ブルンジ | ルワンダ |
南部アフリカ | アンゴラ | ザンビア | ジンバブエ | スワジランド | タンザニア | ナミビア | ボツワナ | マラウイ | 南アフリカ | モザンビーク | レソト |
その他 | ソマリランド | 西サハラ |
地域 | イギリス:セントヘレナ | フランス:マヨット - レユニオン |
「その他」は国家の承認を得る国が少ない、または無い国、あるいは独立主張をしている国。国際連合非加盟。事実上独立した地域一覧も参照。
|
|
---|
アンティグア・バーブーダ | イギリス | インド | ウガンダ | オーストラリア | ガイアナ | ガーナ | カナダ | カメルーン | ガンビア | キプロス | キリバス | グレナダ | ケニア | サモア | ザンビア | シエラレオネ | ジャマイカ | シンガポール | スリランカ | スワジランド | セーシェル | セントクリストファー・ネイビス | セントビンセント・グレナディーン | セントルシア | ソロモン諸島 | タンザニア | ツバル | ドミニカ国 | トリニダード・トバゴ | トンガ | ナイジェリア | ナウル | ナミビア | ニュージーランド | パキスタン | バヌアツ | バハマ | パプアニューギニア | バルバドス | バングラデシュ | フィジー | ブルネイ | ベリーズ | ボツワナ | マラウイ | マルタ | マレーシア | 南アフリカ | モザンビーク | モーリシャス | モルディブ | レソト |
このページはウィキプロジェクト 国のテンプレートを使用しています。