ギニア
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- ギニア共和国
- République de Guinée
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(国旗) (国章) - 国の標語 : Travail, Justice, Solidarité
(フランス語: 労働、正義、連帯) - 国歌 : Liverté(自由)
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公用語 フランス語 首都 コナクリ 最大の都市 コナクリ 独立
- 日付フランスより
1958年10月2日通貨 ギニア・フラン(GNF) 時間帯 UTC (0)(DST: なし) ccTLD GN 国際電話番号 224
ギニアは、正式名称ギニア共和国で、アフリカ西端の国。首都はコナクリ。セネガル、マリ、ギニアビサウ、シエラレオネ、リベリア、コートジボワールと隣接する。
旧フランス植民地。国民投票で独立した。
目次 |
[編集] 国名
正式名称はフランス語で、République de Guinée(レピュブリック・ドゥ・ギネ)。通称、Guinée(ギネ)。
公式の英語表記は、Republic of Guinea(レパブリック・オブ・ギニー)。通称、Guinea(ギニー)。
日本語の表記は、ギニア共和国。通称、ギニア。
「ギニア」の国名の由来には諸説ある。赤道ギニアやギニアビサウの「ギニア」の国名の由来も同じだが、それぞれ別の国である。これらを区別するため「ギニア・コナクリ」とよばれることも多い。
[編集] 歴史
詳細はギニアの歴史を参照
16世紀初頭、ヨーロッパ人が奴隷売買の地域の一つとして入植を始めた。1890年にフランスによって植民地とされた。初代総督はノエル・バレイ。また、イギリスより1887年にフランスに譲られたトンボ島に、1890年に首都コナクリが創られたが、1895年にフランス領西アフリカに併合された。
1958年にフランスからギニア共和国として独立し、セク・トゥーレ大統領が就任した。トゥーレは社会主義施策を敷き、政敵および人権論者の抑圧を行った。1984年にトゥーレが死亡すると、軍事クーデターによりランサナ・コンテ大佐が政権を掌握した。コンテはトゥーレの政治路線を大きく改め、国際通貨基金や世界銀行などの国際機関からの支援を得つつ、旧社会主義体制から自由主義体制への移行を推進した。1993年に初の大統領選挙が行われた後、1998年、2003年に大統領選が行われたが、いずれもコンテが当選している。しかし、その結果や、コンテの政治手法については多くの議論が交わされている。
2007年1月には、首相ポストの新設を要求する労働組合によりゼネストが発生。首都で発生したデモでは市民と治安部隊、警察の間で衝突が発生し、数十人もの死者が生じた。ストライキは18日間にも及び、コンテ大統領と組合間で合意が結ばれ終結が見られたものの治安は悪化。2月には、大統領が国家非常事態を宣言、戒厳令を敷いている。
首相の任命をめぐる政府と労組の立場は対立していたが、近隣諸国及び西アフリカ諸国経済共同体 (ECOWAS) 仲裁ミッションの働きかけもあり、2月23日に戒厳令は解除され、労組は同27日よりゼネストを中断することを発表。3月2日までに労組及び市民団体により推薦される首相候補の中から新首相を任命することが合意されていた。
[編集] 政治
ギニアは共和制をとる立憲国家である。現行憲法は1991年12月23日に国民投票により承認されたもの。
国家元首である大統領は、国民の直接選挙により選出され、任期は7年。再選制限は無い。首相と、内閣に相当する閣僚評議会 (Conseil de Ministres )のメンバーは、大統領により任命される。
議会は一院制の人民国家会議 (Assemblée Nationale Populaire)。定数114議席。議員は国民の直接選挙で選出され、任期は5年。
主要政党には現大統領ランサナ・コンテ率いる統一前進党 (PUP) があり、1984年から続くコンテ長期政権の維持に利用されている。野党勢力は脆弱だが、比較的有力なものに進歩復興連合 (UPR) がある。
最高司法機関は控訴院 (Cour d'Appel) である。
[編集] 地方行政区分
7の州と33の県に分かれている。
[編集] 地理
ギニア共和国の都市の一覧も参照。
- ニジェール川やセネガル川の源流がある。
- NHKのTV番組、プロジェクトXでは、日本の測量隊がギニアの国土基本図を作製(測量)した話を「地図のない国、執念の測量1500日」として取り上げている。なお、全ギニアに及ぶ国土基本図自体は、現在も未完成である。
[編集] 経済
[編集] 鉱業
- ボーキサイトの埋蔵量は世界屈指であり、盛んに採掘されギニアの経済を支えている。ボーキサイトの輸出額はオーストラリアに次ぎ世界第2位。2006年には、日本の三菱商事も探査権を獲得し、調査に乗り出している。
[編集] 国民
住民は、フラニ族、マリンケ族、スースー族、プシェロン族など。
言語はフランス語が公用語だが、日常生活では各集団ごとの言語を用いている。
宗教はイスラム教が85%、キリスト教が8%、現地宗教が7%である。
[編集] 文化
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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[編集] ギニア出身の著名人
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
- ギニア政府公式サイト (フランス語)
[編集] その他
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地域 | イギリス:セントヘレナ | フランス:マヨット - レユニオン |
「その他」は国家の承認を得る国が少ない、または無い国、あるいは独立主張をしている国。国際連合非加盟。事実上独立した地域一覧も参照。
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