なんばパークス
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なんばパークス(NAMBA PARKS )は、大阪府大阪市浪速区難波中2丁目の南海電気鉄道難波駅の南側にある「緑との共存」を大きなテーマとする大型商業施設。
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[編集] 概要
南海電気鉄道が大阪球場跡地(大阪市浪速区難波中)に、「未来都市なにわ新都」をコンセプトとして再開発を実施した。2003年10月7日に第1期部分が、2007年4月19日に第2期部分が開業。なお、2005年4月1日からは、同鉄道の完全子会社「南海都市創造」が営業を行っている。
建物はキャナルシティ博多や六本木ヒルズを手がけたアメリカ人のジョン・ジャーディ(Jon Jerde)の設計。地球上の大峡谷に似せた建物の外観は雄大で、壁面は壮大な時間と地層を模している。第1期、第2期エリアを含めて彼の建築作品は完成となる。
イメージソング「Loving Life」を手がけるなど、葉加瀬太郎がイメージング・プロデューサーとして参加している。また、南海グループが高島屋と共同で行っている難波地区のPRキャンペーン「Lov↑ng NAMBA」(ラヴィング・ナンバ)の現在のマークも彼の手による。
[編集] 全体構造
施設全体は、大きく分けて「なんばパークス Shops&Diners」(商業棟)および「パークスタワー」(オフィス棟)の2つにより構成されている。
[編集] なんばパークス Shops&Diners
[編集] フロア構造
地上10階、地下3階建て。地上部分は段丘状に建てられている。植栽を多用し、屋上部分は「屋上庭園 パークスガーデン」として3階から9階まで緑が広がる1期部分の屋上庭園には、約235種類、約40,000株の植物が植えられている)。 1階部分には、隣接する商業施設「なんばCITY」南館との共同ショッピングモール「なんばカーニバルモール」がある。2階部分(キャニオンストリート)には、旧大阪球場のホームベースとピッチャープレートのまったく同じ位置に記念プレートが埋め込まれている。かつて数多くの名勝負がこの場所で生まれたのを記念したものである。
2階イベントスペース「キャニオンコート」には、2007年3月に189インチの大型ビジョン「パークスビジョン」(松下電器産業製「LEDアストロビジョンAZ-LE080Fシリーズ」を使用。同シリーズの屋外への設置は国内初)が新設された。
3階から上のフロアには段丘状の屋上公園「パークスガーデン」が設けられている。約7万株の植物の緑が植えられ、都心で自然を楽しめる。なお、ガーデンの第1期部分については、財団法人都市緑化技術開発機構が主催する「第4回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」において、2005年10月25日付で「屋上緑化大賞・国土交通大臣賞」を受賞している。[1]
8階部分には「円形劇場」と呼ばれる野外イベントスペースがあり、その右側および観客席の階上には、「アーバンファーム」[2]という貸菜園への出入口が設けられている。なお、2Fキャニオンコートから8F円形劇場に繋がるエレベーターの上には、「パークスムーン」という丸い銀幕があり、イベント情報や、「なんばクリエイターファクトリー」の塾生による動画アートなどを映していたが、2007年3月末に投影用プロジェクターが撤去され、現在は夜間照明が当てられている。
[編集] 第2期エリアの増築
2007年4月19日開業のなんばパークス2期エリアには、松竹とティ・ジョイ(東映グループのシネコン運営会社)が共同運営する、大阪市内最大規模[3]のシネマコンプレックス(複合映画館)「なんばパークスシネマ」(11スクリーン・2,164席)が核施設として6~10階に入居し、さらに、高島屋が「なんばパークス T-Terrace by TAKASHIMAYA GROUP」という名称で、1~3階東側部分(延床面積約7,200平方メートル)において専門店街をプロデュースしている。その他、旭屋書店や日本トイザらスの日本独自業態なども入居している。[4]
2003年10月に開業した第1期の商業棟を南側へ拡張。2期の敷地面積は、11,000平方メートルで一期と合計で33,000平方メートル。投資額は200億円程度。これに併せて「屋上庭園 パークスガーデン」も拡張され、約240種、約30,000株の植物が追加された。これにより、第1期、第2期合計の屋上庭園では、約300種、約70,000株の植物が植えられていることになる。
1~5階は物販、6~8階は飲食店舗が入居。8、9階には新たに3,500平方メートルの公園が整備され、屋上公園は計11,500平方メートルに拡大した。これらの屋上公園内をガーデン事務局スタッフの案内でゆったりと散策する「パークス・ガーデンガイドツアー」という異色の建物めぐりツアーも設定。
なお、南側に隣接するヤマダ電機LABI1 なんばとは、2Fレベルでペデストリアンデッキによって直通している。
また隣接地に分譲マンション「ザ・なんばタワー ~タワーレジデンス・イン・なんばパークス~」がパークス2期と一体で建設されている(分譲販売は終了)。
[編集] フロアコンセプト
- 9F 都心で自然を楽しめるガーデン
- 8F 高感度な大人のダイニングフロア
- 7F 高感度な大人の飲食フロア
- 6F 一味違うカジュアルレストランフロア
- 5F 大人が自由に心を遊ばせる ライフスタイルフロア
- 4F 遊び心溢れる大人のためのフロア
- 3F 自然体でおしゃれを楽しむ男女のフロア
- 2F 新生パークスのメインストリートフロア
- 1F なんばCITYとつながるカーニバルモール
[編集] 主な入居施設
- 10F-6F 複合映画館 なんばパークスシネマ
- 9F-3F パークスガーデン
- 9F 南海ホークスメモリアルギャラリー[5]、ステップガーデン、はらっぱ広場、シンボルモニュメント「天海の輝き」(ジミー大西による制作)
- 8F 円形劇場(イベントスペース)
- 8F ザ ガーデンコート なんばパークス ブライダルサロン
- 7F ご当地フードパーク コバランチ(ナムコが運営する、フードコート型ご当地フードテーマパーク。旧「浪花麺だらけ」)
- 7F パークスホール(多目的ホール)
- 6F ナムコランド(ゲームセンター)
- 5F ヴィレッジヴァンガード、new style
- 5F ABCクッキングスタジオ、abc kids、Bodies
- 5F Books&Culture KuLaSu season(旭屋書店・産経学園・マザー牧場のショップなどが入居)
- 5F Francfranc DESIGN FOR LIFE
- 5F-2F なんばパークス立体駐車場[6]
- 4F in The ROOM(丸井グループの家具・雑貨店)
- 4F 南海ターミナルビル屋上駐車場・スイスホテル南海大阪・なんば高速バスターミナル連絡通路
- 3F-1F なんばパークス T-Terrace by TAKASHIMAYA GROUP[7]
- 2F-1F コムサイズム
- 2F キャニオンストリート・キャニオンコート・グレイシアコート(いずれも建築基準法上の有効空地)
- 2F インフォメーション・パークスカードカウンター、フロントインフォメーションブース
- 2F ヤマダ電機LABI1 なんば連絡通路、南海なんば駅2F中央口・2F南口連絡通路
- 2F 大阪球場ピッチャーズプレート・ホームベースプレート
- 1F TOYS "Я" US SELECT
- 1F パークスラジオパラダイスMBS(毎日放送ラジオのサテライトスタジオ。通称「PaRaPara Studio」)
- 1F ぐるめスタジアム(中央競馬開催日のみ営業するフードコート)
- 1F-B2F ウインズ難波[8]
- B1F なんばパークス駐輪場(ミニバイク収容可)
- B2F なんばパークス地下駐車場[9]
[編集] かつて入居していた主な施設
- 浪花麺だらけ(7F)
- なんばクリエイターファクトリー(6F)
- スポーツオーソリティ(6F-4F)
[編集] パークスタワー
なんばパークスには、高さ149.65m、地上30階・地下3階のオフィスビル「パークスタワー」が隣接しており、通販生活の「カタログハウスの店」などのほか、大阪府立大学の社会人向けサテライト教室、コンビニエンスストア、薬局、医院などが入居している。
なお、パークスタワーは2期目としての構想もあったが(パークス3期事業)、最終的には分譲マンション(ザ・なんばタワー)になった。
[編集] 沿革
- 1987年 - 南海電気鉄道、大阪スタヂアム興業、高島屋、株式会社ニッピ、クボタの5社により難波地区再開発事業研究会が発足
- 1998年11月 - 大阪球場の解体工事開始
- 1999年11月 - なんばパークス第1期部分の工事着工
- 2003年10月7日 - 第1期部分オープン
- 2004年10月6日 - 第1期オープンから1年。総入場者数は目標の2100万人を上回る、約2122万人だった。[10]
- 2005年4月1日 - 2004年5月10日に南海電鉄から分社化された南海都市創造が、なんばパークスの営業を担当開始
- 2005年6月 - 4月から準備工事に入っていたなんばパークス第2期部分の本格工事開始
- 2005年10月25日 - 「屋上緑化大賞・国土交通大臣賞」を受賞
- 2007年4月19日 - 第2期部分オープン。全館開業となる。
- 2008年4月18日 - 全館開業から。この1年間での総入場者数は目標の2100万人を大きく上回る約2920万人、売上高も目標の269億円を上回る約284億円だった。[11]
[編集] 交通アクセス
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 受賞者一覧が、財団法人都市緑化技術開発機構・公式ホームページで参照できる。
- ^ 抽選による1年契約の会員制(月額3,150円)。会員はレンタル菜園でメロンやトマトなどの野菜や花などの栽培をするガーデニング体験ができる。菜園は指導スタッフにより維持管理もされている。
- ^ シネコンとしては堺には12スクリーン・2413席のもの(MOVIX堺)が、八尾には12スクリーン・2436席のもの(MOVIX八尾)がすでに存在するが、大阪市内で11スクリーン2200席程度であれば市内最大である。また、2011年に大阪駅で完成するシネコンは12スクリーン2500席程度と見込まれているので大阪市内最大は4年程度の限定となる。
- ^ 「なんばパークス全体計画」のグランドオープン日などの決定について(南海都市創造および高島屋による報道発表資料。要「Adobe Reader」)を参照のこと。
- ^ 南海ホークスの球団年表や優勝トロフィー、ホークス全盛期の試合映像などが展示された常設コーナー。かつては第1期エリアの7Fに存在したが、2006年秋に一旦閉鎖、全館グランドオープンと同時に展示品を増やし現在の位置に移設された。なお、同球団に所属していた野村克也の名は、現夫人・野村沙知代が記載を独断で許可しなかったため一切記載されていない。
- ^ 本館1~6階(3・5階を除く)からエレベーターで連絡している。2階から5階の間に、AからEまでの駐車場フロアがあり、2FがAフロアに、4FがDフロアにそれぞれ対応しているが、2Fと4Fの間にB・Cフロアが、4Fと5Fの間にEフロアがそれぞれ存在するという構造になっているため、本館3階と5階には連絡エレベーターは停止しないので注意が必要。駐車券の色は青色。
- ^ 2Fにスターバックスコーヒー、1Fにフィットネスクラブ「ワウディー」が核テナントとして入居している。
- ^ なんばパークス第1期開業前の2002年9月に、かつての大阪球場跡から移転オープンした(施設自体は1956年に開業)。「緑と一体化した未来型ウインズ」をキャッチコピーとしている。兵庫県競馬組合が施設の一部を賃借しており、一部の地方競馬の勝馬投票券も購入できる。
- ^ 2階キャニオンコート横および1階ウインズ南側のエレベーターで連絡している。駐車券の色は緑色。
- ^ なんばパークスが開業1周年を迎えました(南海電気鉄道ニュースリリース)より
- ^ 「なんばパークス全館開業1周年(南海電気鉄道ニュースリリースより)」
[編集] 外部リンク
- なんばパークス
- なんばパークスシネマ
- なんばクリエイターファクトリー(かつてなんばパークス6Fにあった、南海電鉄・吉本興業共同プロデュースのクリエイター養成塾)
- OSAKA NOODLES CITY 浪花麺だらけ2(現在の「ご当地フードパーク コバランチ」)