ファイブフォックス
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場
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本社所在地 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-60-7 |
電話番号 | 03-3478-2811 |
設立 | 1976年12月8日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 婦人服、紳士服、子供服、宝飾、生活雑貨などの企画製造卸小売業 |
代表者 | 上田稔夫(代表取締役社長) |
資本金 | 7,750万円 |
売上高 | 1,752億円(2007年8月期末現在) |
従業員数 | 7,416名(2007年8月期末現在) |
株式会社ファイブフォックス(英称:FIVE FOXes Co.,ltd.)は、「コムサ・デ・モード(COMME CA DU MODE)」で知られるアパレルメーカー。単体では国内最大手。
自社の公式サイトを持たないことで有名。だが、2007年より求人募集専用として開設された。代表取締役社長は上田稔夫。
目次 |
[編集] 概要
1980年代のDCブランドブームにおいて「コムサ・デ・モード」や、「ペイトンプレイス」などのブランドで一世を風靡したが、ブームが終焉した上、ブランドの軸となるようなスターデザイナーが存在しなかったことからのちにSPA化へ転向。1990年代のモード全盛期に躍進。かつてのアパレル業界は芸術志向の風土が強く、感性や経験則に頼った経営が行われていたが、ファイブフォックスでは企業的手法による商品開発・数値的管理・徹底教育の仕組みを取り入れたのが特徴である。
こうした取り組みは大手他社へも波及し、業界の近代化を先導した。商業色の強いSPAの台頭により、流行の主導権がデザイナーではなく消費者に移行し、各々の編集力を楽しめるストリート系や裏原系が開花した。IT化は商品管理などでの必要最小限にとどめ、人間的な知覚や感度を重んじるとの立場から公式サイトは開設されていない(情報流通過多によるブランド力低下を避ける意図か)。
そのデザインは黒を基調とし、落ち着きのある「モード」を志向。日本的美意識と西洋の融合を提示し、ストイックなモードであるとの信念を持つ。「笑顔」「挨拶」「おたたみ」は、販売員に必ず課せられる業務である。
近年では、商圏の郊外化ならびに低価格化に応じた「コムサイズム」を展開している。
[編集] 沿革
- 1976年12月8日 - 会社設立。コムサ・デ・モード発足
- 1978年 - 札幌にて直営1号店営業開始
- 1981年 - コムサ・デ・モード・メン発足、ペイトンプレイス発足
- 1983年 - コムサ・デ・モード・フィユ(子供服)発足
- 1985年 - ペイトンプレイスフォーメン(PPFM)発足
- 1987年 - コムサ・デ・モード・シャリテ(宝飾)発足
- 1989年 - バジーレ28(レディス)発足
- 1993年 - コムサイズム発足
- 1995年 - アンフォンテーヌ独占輸入販売
- 1995年 - 株式会社イーストポイント(現 株式会社イーストボーイ) グループ脱退
- 1996年 - ギャバジン K.T(レディス)発足
- 1997年 - コムサ・コレクション(メンズ)発足
- 1998年 - コムサ・ボーイズ(レディス)発足
- 1999年 - モノコムサ発足、ボナ・ジョルナータ(レディス)発足、パトリックコックスワナビー発足
- 2000年 - コムサストア開設
- 2000年 - 株式会社イーストポイント(現 株式会社イーストボーイ)グループ復帰
- 2001年 - ボナ・ジョルナータ(メンズ)発足、スリーミニッツハピネス発足、コムサ・コミューン発足、コムサモデルズ(レディス)発足
- 2002年 - コムサ・ボーイズ・プレティーン(子供服)発足、複合店シアター・コムサを札幌に開設、アルチザン発足、コムサ・マーケット(セレクトショップ)発足
- 2004年 - コムサ・モデルズ・メン発足
- 2005年 - PPFM2(レディス)発足、パープル&イエロー(レディス・メンズ)発足、パトリックコックスワナビー提携終了、プリッグス(紳士服)発足
- 2006年 - タカラトミーとの提携によるJOUJOU(玩具)発足、CCM発足
- 2006年3月6日 - CCMの1号店を熊本県熊本市の鶴屋百貨店に出店。
- 2007年 - コムサ・コレクション(COMME ÇA COLLECTION)から、プラチナ・コムサ(Platinum COMME ÇA)へ、ブランド名称変更。
- 2007年 - コムサ・デ・モード・メン(COMME ÇA DU MODE MEN)から、コムサ・メン(COMME ÇA MEN)へ、ブランド名称変更。
- 2008年 - プリッグス(PRIGS)撤退。
[編集] ブランド
[編集] コムサ・デ・モード (COMME ÇA DU MODE)
基幹ブランド。商業的に開発されたブランドであり、デザイナーを非公開にしていることが多い。単品の個性を主張するのではなく、トータル・コーディネート(調和)を重視。黒髪の日本人に合う服=モードを基調としている。コムサ・ラインナップの中で最高峰に位置づけられるコムサ・コレクションについては、デザイナー発の創作性を目指し作品発表などの活動を認める。
[編集] アルチザン(ARTISAN)
コムサ・デ・モードの上位ブランド。ARTISANのブランドコンセプトは『コムサデモードの服づくりの歴史の中で培われた、さまざまな職人技を、日本の美意識で表現した服』。創作性を打ち出しているコムサ・コレクションとは対極に、モノトーンを基調としたシンプルなデザインに特化し、純粋に上質なブランドとして位置づけられている。生地もそれに合わせて上質なものを選び、縫製も職人の手作業に拠るところが多い。
[編集] プラチナ・コムサ(Platinum COMME ÇA)
コムサ・デ・モードのメンズブランドであるコムサ・メンの上位ブランド。かつてのコムサ・コレクション(COMME ÇA COLLECTION)。2007年、デザイナーの伊藤健治が部長に就任したことでブランド名称を変更した。東京コレクションにも参加している。生地や縫製は上質のものを使用し、その分価格も高めに設定されている。デザイナーの創作性を打ち出したブランドにケンジイトウ・コムサ・コレクション(KENJI ITO COMME ÇA COLLECTION)があったが、こちらは2007年に終了となった。
[編集] コムサ・メン(COMME ÇA MEN)
かつてのコムサ・デ・モード・メン(COMME ÇA DU MODE MEN)。2007年に伊藤健治が部長に就任したことでブランド名称を変更した。
[編集] コムサイズム (COMME ÇA ISM)
商圏の郊外化、百貨店の集客力低下、ショッピングセンターの台頭、ユニクロなどに代表される価格破壊、団塊ジュニア世代は結婚を迎え「パパ・ママ」化によるヤングファミリーの出現など、2000年代の社会的な構造変化を反映した特筆すべきブランドである。まだバブル経済の余韻を残し、その後の深刻な不況を予測しえなかった1993年の発足は先見の明があった。このコムサイズムは、極めて手頃な価格設定で、生活圏へ出店し、対象を「家族みんな」として量販店モデルに近づけながらも、イメージを損なわない適度なブランド価値を維持。大人から幼児服まで扱い、ベビーカーを引いた親も負担なく入店できる店舗レイアウトとした。さらに、張り付き接客の禁止、あらゆる商品の返品も可能とした。これらは高級感・希少性を謳い、高額販売を維持してきたブランドビジネスの常識を大きく覆すものであった。従来空白であったゾーンを一気に開拓し、時代の要件にも適合したことで、コムサイズムは成功の業態となった。現在、同社では利益の半分程度をイズム自体が稼ぎ出すと見られる。他社もこのカテゴリに追随しようとしたが、いずれも失敗に終わった。また、従来のライン・ヒエラルキーに変化が生じ、第二の廉価ライン「ボナ・ジョルナータ」は名称変更によりコムサブランド排除に踏み切った。
[編集] CCM
コムサイズムの派生ブランドとして2006年発足。1号店は、熊本県熊本市の鶴屋百貨店に出店。その他、佐賀県佐賀市のゆめタウン佐賀などにも出店している。
[編集] プリッグス(PRIGS)
大きく趣を異にするブランドであり、大人の男のセクシーさを前面に打ち出す、としている。服の単品一つ一つで個性を主張し、ブランドのモチーフは薔薇の花。生地や縫製は上質のものを使用しているため、価格は高め。2007年AWセール終了後、撤退。
[編集] ペイトンプレイスフォーメン(PPFM)
ストリートを意識しつつも個性を強調する若者向けのブランド。価格は低めに抑えられている。
[編集] スリーミニッツハピネス(Three Minutes Happiness)
“安いけどおしゃれ”がコンセプトの雑貨ブランド。文字通り、低価格で洒落た商品を取り揃える。ちなみに雑貨だけでなく、衣料品も取り扱う。また、キャリーバックが有名である。
[編集] デザイナー
- 高瀬清子 - KTブランドのデザイナー。株式会社ファイブフォックス副社長。
- 坂口徹 - テツ・コムサ・デ・モードのデザイナー。しかし、退社している。
- 伊藤健治 - 元PRADAのデザイナー。株式会社ファイブフォックスの部長に就任。ケンジイトウ・コムサ・コレクション(KENJI ITO COMME ÇA COLLECTION)のデザイナーでもあった。
[編集] 日本の主なアパレルメーカー順位
[編集] その他
- ファイブフォックスの1ブランドである、「コムサ・コムサ・コムサ」の名称を「BUONA GIORNATA(イタリア語で「よい一日を」の意)」に変更。
- 似た名前のブランド、コム・デ・ギャルソンとは全くの無関係。
- コムサの店内のBGMには、ビートルズの楽曲が常に流される(上田稔夫の方針による)。
[編集] 外部リンク
- 株式会社ファイブフォックス採用情報
- カフェコムサ
- コムサイズム
- 株式会社味岡 - 革小物類ライセンス製造
- カネ美食品(コムサ・デリ)
- EASTBOY - スクールスタイルを提案。方向性が重複するコムサ・ボーイズは廃止。