情報機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
情報機関(じょうほうきかん、Intelligence agency)とは、安全保障の目的で国内外の情報を収集・分析し、政府に報告することで政策立案に資する国家機関。情報収集の一環として合法・非合法の諜報活動を行う機関の総称であるが、国によってその任務や組織はさまざまである。国内の情報収集、スパイ予防を任務とするものは防諜機関、国外の情報収集を主とするものを諜報機関(ちょうほうきかん)と分ける場合がある。またそれ以外にも、スパイ機関(すぱいきかん)、特殊機関(とくしゅきかん)、あるいは、特務機関(とくむきかん)とも呼ばれることもある。
目次 |
[編集] 情報機関の意義
政府の政策立案、軍隊の軍事戦略策定、警察の対テロ捜査などにおいて情報の優劣は効率的な戦略立案や活動計画にとって非常に重大な要素であり、特に政治や軍事の局面に大きく影響する。その情報面における優劣をめぐる競争、いわゆる情報戦に対応することが情報機関の大きな意義である。特に敵対、友好関係に限らず他国の情勢など対外組織の内部事情に関する情報などは基本的に入手が極めて難しく、専門的な手段が必要となる。他省庁との関係は国によって若干異なるが、おおむね情報機関は中央政府にこういった入手が難しい情報を収集する。そしてその情報を顧客(政府、軍隊など)のニーズを考慮して分析し、報告書として提供するために存在している。この任務に加え、入手した情報を流出させないための防諜を行う。
国によっては情報操作や印象操作を行い、また情報源となる人物を買収し、時には秘密裏に特定の組織に資金援助、軍事支援などを行う。ただしすべての情報機関がこういった活動を行っているわけではない。
情報機関として有名なものは、アメリカのCIA、同じくNSA、イギリスのMI5、同じくSIS、現ロシアSVR、旧ソ連のKGB、イスラエルのモサドなどがある。
[編集] 情報収集の手段
詳細は諜報活動を参照
[編集] 日本の情報機関
日本の情報コミュニティ(★印は、内閣情報会議又は合同情報会議のメンバー。)
情報機関的機能を有するとされる組織
日本では警察(公安警察)や法務省に属する公安調査庁などが、国内のスパイ活動・テロ活動や、極右活動・極左活動などに対して調査活動を行っている。
公安警察では警察庁警備局による指揮・管理の下、警視庁公安部を筆頭に、各道府県警の警備部が実際に調査活動を行っている。
信書の開封や盗聴などの非合法捜査や、「転び公妨」(捜査員が容疑をかけた人物の前でわざと転び、公務執行妨害や傷害などの罪名をつけて無理に逮捕すること)などが問題になったことがあり、盗聴については、神奈川県警が日本共産党国際部長宅の電話通話を盗聴していたこと(日本共産党幹部宅盗聴事件)が、1986年11月に発覚して国と県に損害賠償を命じる判決が確定している。
また、北朝鮮問題など、近隣諸国における安全保障問題については警察・公安調査庁の他にも、防衛省情報本部(旧・統合幕僚会議第二幕僚室ほか)や、内閣官房の内閣情報調査室、外務省の国際情報統括官組織などが情報収集に当たっている。
自衛隊海外派遣に際して、陸上自衛隊の中央情報隊隷下の『現地情報隊』が、先遣隊として、現地に派遣され、ヒューミントで、情報収集にあたる。
他には海上関係の公安情報については海上保安庁警備救難部警備課情報調査室が情報収集に当たっている。
2007年6月、陸上自衛隊情報保全隊が、自衛隊を『敵視している』と看做す個人・団体に対する周辺調査活動を秘密裏に行なっていた事が発覚し、問題になった(情報保全隊の市民活動監視問題)。
2007年6月12日、元公安調査庁長官の緒方重威(しげたけ)(73)が経営する会社に朝鮮総連が東京本部の土地建物(評価額20億円以上)を売却していた事が報道された。緒方はこの売買契約で1円も支払いを行っておらず、詐欺の疑いで東京地検特捜部が捜査、28日に緒方他2名を逮捕(朝鮮総連本部ビル売却問題)。既に退官後とはいえ、朝鮮総連を見張る立場であった公安調査庁の元トップの不祥事に、国民の多くが日本の情報機関に失望した。
[編集] 日本以外の情報機関
[編集] アングロ・サクソン
- アメリカ合衆国 - アメリカ政府は、2001年9月の同時多発テロを受けて、情報機関の連携強化などを目的として国家情報長官を設置した。国家情報長官は連邦政府の15の情報機関の予算、人事を統括する権限をもつ。しかし、各情報機関への指揮権は不明である。予算規模も公表されていなかったが、2005年、メアリー・マーガレット・グラハム(Mary Margaret Graham)国家情報副長官がテキサス州サン・アントニオの会合で誤って公表し、15の情報機関を合わせて年間約440億ドルという巨額に上ることが明らかになった。
- CIA(Central Intelligence Agency)中央情報局 - (第二次世界大戦中の戦略事務局OSSの後継機関。NIA、OPC、CIGなどの名称を経て現在のCIAに至る)
- DHS(Department of Homeland Security) - 国土安全保障省
- CGI(Coast Guard Intelligence) -沿岸警備隊情報部
- DIA(Defence Intelligence Agency) - 国防情報局
- NSA(National Security Agency) - 国家安全保障局。CSS(Central Security Service:中央保安局)は、NSAの軍事部門
- NGA(National Geospatial-intelligence Agency) - 国家地球空間情報局
- NRO(National Reconnaissance Office) - 国家偵察局
- 陸軍情報部 - G-2(情報参謀)、INSCOM(Intelligence and Security Command;情報・保安司令部)等
- 海軍情報部 - ONI(Office of Naval Intelligence;海軍情報局)等
- 空軍情報部 - Air Force ISR Agency(空軍諜報・監視・偵察局;旧AIA(Air Intelligence Agency;空軍情報部(空軍情報局とも))等
- 海兵隊情報部 - Marine Corps Intelligence Command(アメリカ海兵隊情報本部)等
- FBI(Federal Bureau of Investigation) - 連邦捜査局
- NSB(National Security Branch) - 国家保安部(国内向けCIA 2005年に新設された機関 FBI傘下)
- OIS(Office of Intelligence Support) - 財務省情報支援局
- INR(Bureau of Intelligence and Research) - 国務省情報調査局
- NNSA(National Nuclear Security Administration) - エネルギー省国家核安全保障庁
- イギリス - イギリス政府は、2001年9月の同時多発テロを受けて、情報機関の連携強化などを目的として、2002年、安全保障・情報問題担当内閣常任秘書官(調整官)を設置した。調整官は、同時に情報支出財務監督官(SIA)、情報機関常任秘書官委員会議長(PSIS)、公的安全保障委員会(Official Committee on Security)委員長、内務省附属非常事態秘書官顧問であり、合同情報委員会議長も彼に従属する。
- Joint Intelligence Committee(JIC) - 合同情報委員会
- Security Service(SS,MI5) - 内務省保安局
- Secret Intelligence Service(SIS,MI6) - イギリス情報局秘密情報部
- GCHQ(Government Communications Headquarters) - 政府通信本部。旧・政府暗号学校GCCS。
- DIS (Defence Intelligence Staff) - 国防情報参謀部
- NCIS (National Criminal Intelligence Service) - 国家犯罪情報局
- Special Branch - ロンドン警視庁特別局。
- カナダ
- 国防省情報局
- CSE(Communications Security Establishment) - 通信安全保障局
- カナダ安全情報局(Canadian Security Intelligence Service) - カナダ安全情報局
- CSIC(Criminal Intelligence Service Canada) - カナダ犯罪情報局
- オーストラリア
- ONA(Office of National Assessments) - 首相府国家評価室
- ASIO(Australian Security Intelligence Organisation) - オーストラリア保安情報機構
- ASIS(Australian Secret Intelligence Service) - 外務省オーストラリア保安情報庁
- DSD(Defence Signals Directorate) - 参謀本部国防信号局
- DIO(Defence Intelligence Organisation) - 国防情報機構
- DIGO(Defence Imagery and Geospatial Organisation) - 国防画像・地球空間機構
- MIC(Maritime Intelligence Centre) - 海事情報センター
- APS(Australian Protective Service) - オーストラリア警護局
- ニュージーランド
[編集] 中南米
- メキシコ
- CISEN(Centro de Informaciуn de Seguridad Nacional) - 国家安全保障情報センター
- キューバ
- DGI - 内務省情報管理局
- 革命軍軍事防諜局
- キューバ共産党中央委員会アメリカ部
- グアテマラ
- D-2(Direcciуn de Inteligencia del Estado Mayor de la Defensa Nacional) - 国防参謀本部情報局
- SAE(Secretaria de Analisis Estrategico) - 戦略分析事務局
- DICAI(Departamento de Inteligencia Civil y Analisis de Informacion) - 民間情報・情報分析部
- ブラジル
- ABIN(Agencia Brasileira de Inteligencia ) - ブラジル情報局
- チリ
- DINA(Direcciуn Nacional de Inteligencia) - 国家情報局
- CNI(Centro Nacional de Informaciуn) - 国家情報センター
- DIDN(Direcciуn de Inteligencia de la Defensa Nacional) - 国防情報局
- アルゼンチン
- CNI(Central Nacional de Inteligencia) - 国家情報センター
- SIDE(SecretarМa de Inteligencia de Estada) - 国家情報事務局
- ペルー
- DINTE(Direccion de Inteligencia del Ejercito) - 対外情報局
- SIE(Servicio de Inteligencia del Ejercito) - 対外情報庁
- ウルグアイ
- NDI(National Direction de Intelligencia) - 国家情報局
[編集] CIS
- アルメニア
- 国家保安庁
- ウズベキスタン
- 対外情報庁
- 国家保安庁
- 国防省情報局
- キルギスタン
- 国家保安庁
- タジキスタン
- 保安省
- トルクメニスタン
- トルクメニスタン国家保安省
- テュルクメンバシュ身辺警護庁
[編集] 北欧・バルト
- エストニア
- エストニア軍参謀本部第2課
- KAPO (Kaitsepolitseiament) - 内務省警備警察部
- ラトビア
- SAB - 憲法擁護局
- 内務省保安警察
- 国防省軍事情報・防諜庁
- 大統領・議会保安庁
- 後備軍本部情報局
- リトアニア
- 国家保安部
- AOTD prie KAM (Antrasis operativiniu tarnybu departamenatas prie Krasto apsaugos ministerija) - 地域警備省附属作戦庁第2部
- STT (Specialiuju tyrimu tarnyba) - 特殊捜査庁
- 大統領・議会保安庁
- VAD prie VRM (Vadovybes apsaugos departamentas prie Vidaus reikalu ministerijos) - 内務省官房警備部
- フィンランド
- SUPO (Suojelupoliisi) - 保安警察
- ノルウェー
- POT (Politiets overvеkingstjeneste) - 警察・情報庁
- デンマーク
- PET (Politiets Efterretningstjeneste) - 保安・情報庁
- FE (Forsvarets Efterretningstjeneste) - 軍事情報庁
[編集] 東欧
- ポーランド
- AW(Agencja Wywiadu) - 情報局
- ABW(Agencja Bezpieczenstwa Wewnetrznego) - 国内保安局
- チェコ
- 保安・情報庁
- 民間防諜庁
- 国際関係情報局
- スロバキア
- SIS(Slovenska Informacni Sluzba) - スロバキア情報庁
- 国防省秘密局
- ルーマニア
- SRI(Serviciului Roman de Informacii) - ルーマニア情報庁
- SEI(Serviciul de Informaеtii Externe) - 外務省対外情報庁
- SPP - 警護・警備庁
- 国防省特殊通信局
- 国防省防諜局
- 国防省軍事情報局
- 内務省情報局
- 法務省情報部
- 法務省独立捜査局
- セルビア
- BIA (Bezbednosno-informativne agencije) - 保安・情報局
- クロアチア
- UNS(Ured Za Nacionalnu Sigurnost) - 国家安全保障局
- HIS(Hrvatska Izvestajna Sluzba) - クロアチア情報庁
- NS(Nadzorna Sluzba) - 監察庁
- SO(Stozer Osiguranja) - 保安本部
- NSEI(Nacionalna Sredisnjica Elektronickog Izvidanja) - 国家電子監視庁
- SZUP(Sluzba Za Zastitu Ustavnog Poretka) - 内務省憲法体制擁護庁
- OBS(Obavestajna Bezbednostna Sluzba) - 外務省秘密情報庁
- クロアチア軍
- SIS(Sigurnosno Izvestajna Sluzba) - 保安情報庁
- OSHV(Obavestajna Sluzba Hrvatske Vojska) - クロアチア軍情報庁
- ObU-GS-OS(Obavestajna Uprava pri Glavnom Stozeru Oruzanih Snaga) - 参謀本部情報局
- UNS(Ured Za Nacionalnu Sigurnost) - 国家安全保障局
- スロベニア
- SOVA(Slovenska Obveseevalno-Varnostna Agencija) - スロベニア情報・保安局
- 国防省保安局
- ボスニア・ヘルツェゴビナ
- 情報・保安局
- アルバニア
- SHIK - 国家情報センター
[編集] 西欧
- オーストリア
- BVT(Bundesamtes fur Verfassungsschutz und Terrorismusbekumpfung) - 連邦憲法擁護・テロ対策局
- HNA(Heeresnachrichtenamt) - 軍事情報部
- HAA(Heeresabwehramt) - 軍事防諜部
- ベルギー
- MCIV(Ministerieel Comit‚ voor Inlichting en Veiligheid) - 情報・安全保障問題閣僚委員会
- SVD(Staats Veligheids Dienst) - 国家保安庁
- ADIV(Algemene Dienst Inlichtingen en Veiligheid) - 参謀本部情報・保安局
- ルクセンブルグ
- HCSE(Haute Commissariat de la Securite Exterieure) - 高等対外安全保障委員会
- SRDE(Service de Renseignements de l'Etat) - 国家情報庁
- Deuxieme Bureau de l'Arme - 軍事情報局
- アイルランド
- G-2 - 軍事情報局
- 国家警察特別局C3班
- フランス
- 対外治安総局 (DGSE)(Direction Générale de la Sécurité Extérieure) -SDECE―防諜・外国資料局より改称。
- 軍事偵察局 (DRM)(Direction du Renseignement Militaire) - 軍事偵察局 (国防省に属する機関)
- 国土監視局 (DST) (DST:Direction de la Surveillance du Territoire) (内務省に属する機関)
- スペイン
- CNI(Centro Nacional de Inteligencia) - 国防省国家情報センター
- Direcciуn General de Administraciуn de la Seguridad - 内務省国家保安総局
- Comisarнa General de Informaciуn - 内務省情報総合委員会
- ポルトガル
- SIS(Serviсo de Informaсoes de Seguranca) - 情報・保安庁
- SIEDM(Servico de Informacoes Estrategicas de Defesa e Militare) - 国防戦略情報庁
- ギリシア
- HIS(Hellenic Intelligence Service) - ギリシア情報庁
- 公共秩序省(アスファリア)
- 参謀本部A-2
[編集] 中近東
- トルコ
- 国家情報調整委員会
- MIT(Milli Istihbarat Teskilati) - 国家情報機構
- シリア
- イダラート・アル=アムン・アル=シヤシ - 政治保安庁
- イダラート・アル=アムン・アル=アンム - 総合保安庁
- シュバト・アル=ムハバラート・アル=アスカリッヤ - 軍事情報部
- イダラート・アル=ムハバラート・アル=ジャウィッヤ - 空軍情報部
- イラン
- 特別作戦会議
- VEBAK - 情報・保安省
- 軍事情報部
- サウジアラビア
- アル=イスタフバラフ・アル=アマフ - 総合情報庁
- ヨルダン
- ムハバラート・アル=アンマ - 総合情報庁
- レバノン
- ムハバラート・アルミ - 軍事情報部
- アムン・エル=アムン - 総合保安局
- アムン・エル=ダウラ - 国家保安局
- カタール
- ムバハザート - 内務省捜査警察
- ムバヒス - 国家保安捜査局
- ムハバラート - 軍事情報局
- クウェート
- マハベト - 秘密局
- モクハバフ - 軍事保安局
- エジプト
- ムハバラート・エル=アーマ - 総合情報庁
- ムハバラート・エル=ハベヤ - 軍事情報庁
- ムバハス・エル=ダウラ - 国家保安捜査局
- ジハズ・アムン・アル=ダウラ - 国家保安庁
- スーダン
- アル・アムン・アル=ダヒリ - 国内保安機関
- アル・アムン・アル=ハリジ - 諜報機関
- リビア
- イスチフバラート・アル=アスカリヤ - 軍事情報部
- ハヤート・アン・アル=ジャマハリヤ - ジャマヒリア秘密機構
- チュニジア
- 内務・地域発展省
- アムン・アド=ダウラ - 国家保安局
- 憲兵
- 国防省附属特殊機関
- アルジェリア
- DRS(Departement de renseignement et de la securite) - 研究・保安部
- DSI(Direction de la securite interieure) - 国内保安局
- DDSE(Direction de documentation et de securite) - 文書・保安局
- SSS(Service de la securite speciale) - 特殊保安庁
- CCLAS(Commandement de Coordination de la lutte Contre les Activites Subversives) - 反乱活動対策調整司令部
- ナイジェリア
- NIA(National Intelligence Agency) - 国家情報局
- SSS(State Security Service) - 国内保安庁
- DIA(Defence Intelligence Agency) - 国防情報局
- モロッコ
- 内務省
- DST(Direction de la Surveillance du Territoire) - 国土監視局
- マリ共和国
- Ministere de la Securite et de la Protection Civile 保安・公安省
- モーリタニア
- DSE(Direction de la Surete de l'Etat) - 国家保安局
[編集] アフリカ
- アンゴラ
- Serviсo de Inteligencia Externa - 対外情報庁
- Servico de Informacoes - 情報庁
- Departamento da Contra Inteligencia Militar - 軍事防諜部
- ウガンダ
- ESO(External Security Organisation) - 対外保安機構
- ISO(Internal Security Organisation) - 国内保安機構
- CMI(Chieftaincy of Military Intelligence) - 軍事情報部
- JSO(Joint Security Organisation) - 統合保安機構
- ケニア
- 地方行政問題・国家保安省
- NSIS(National Security Intelligence Service) - 国内保安情報庁
- CID(Criminal Investigation Department) - 犯罪捜査部
- コンゴ民主共和国
- ANR(Agence nationale de renseignements) - 国家情報庁
- DEMIAP(Detection militaire des activites anti-patrie) - 反国家活動軍事捜索部
- SASS(South African Secret Service) - 反国家活動軍事捜索部
- IPP - 警察検察局
- ASA(Airports Security Agency) - 空港保安庁
- ジンバブエ
- PISI(Police Internal Security and Intelligence) - 国内保安・情報警察
- CIO(Central Intelligence Organisation) - 中央情報機構
- Zimbabwe National Army Intelligence Unit - ジンバブエ国軍情報部隊
- ルワンダ
- DMI(Department of Military Intelligence) - 軍事情報部
- ESO(External Service Organisation) - 対外勤務機構
- G2(Intelligence of the National Gendarmerie) - 国家憲兵情報部
- Special Intelligence - 特別情報部
- CID(Criminal Investigation Department) - 犯罪捜査部
- Domestic Security Intelligence - 国内保安情報部隊
- Civil Intelligence Service - 民間情報庁
- 南アフリカ
- NICOC(National Intelligence Co-ordinating Committee) - 国家情報調整委員会
- Ministery of Safety and Security - 安全・保安省
- SASS(South African Secret Service) - 南アフリカ秘密局
- National Defence Force Intelligence Division - 国防軍情報団
- NIA(National Intelligence Agency) - 国家情報庁
[編集] アジア
- アフガニスタン
- NSD (National Security Directorate) - 国家保安局
- インド
- JIC (Joint Intelligence Committee) - 合同情報委員会
- RAW (Research and Analysis Wing) - 研究・分析局
- IB (Intelligence Bureau) - 情報局
- NSG (National Security Guards) - 国家治安警備隊
- パキスタン
- ISI - パキスタン軍情報機関
- FIA - 連邦捜査局
- 中華人民共和国
- 中国共産党統一戦線工作部
- 中華人民共和国国家安全部
- 人民解放軍総参謀部
- 人民解放軍総政治部連絡部
- 朝鮮民主主義人民共和国
- 朝鮮人民軍総参謀部偵察局
- 朝鮮人民軍保衛司令部
- 朝鮮人民軍総政治局敵工部
- 国家安全保衛部
- 人民保安省
- 朝鮮労働党作戦部
- 朝鮮労働党統一戦線部
- 朝鮮労働党対外連絡部
- 朝鮮労働党対外情報調査部
- 大韓民国
- NIS (National Intelligence Service) - 国家情報院(韓国中央情報部 (KCIA) ―国家安全企画部 (ANSP) から改称)
- DIC (Defense Intelligence Command) - 国軍情報司令部
- DSC (Defense Security Command) - 国軍機務司令部(国軍保安司令部から改称)
- 台湾
- フィリピン
- NICA (National Intelligence Coordinating Agency) - 国家情報調整局
- ISAFP (Intelligence Service of the Armed Forces of the Philippines) - フィリピン軍情報局
- NBI (National Bureau of Investigation) - 国家捜査局
- シンガポール
- JID (Joint Intelligence Directorate) - 統合情報局
- G2-Army
- ISD (Internal Security Department) - 内務省国内保安部
- SID (Security and Intelligence Department) - 保安・情報部
- インドネシア
- BIN (Badan Intelijen Nasional) - 国家情報庁
- BAIS (Badan Intelijen Strategis) - 戦略情報庁
- タイ王国
- サンチバン - 特別課
- ミャンマー
- タトマダフ
- 国家情報局(National Intelligence Bureu、略称NIB)
[編集] 過去の情報機関
解散、改称又は他組織に統合され、現存しない情報機関は、以下に示す。
- イギリス
- SID (Secret Intelligence Department) - クリミア戦争に際して現地の情報収集にあたった組織。のちに統合・改編を繰り返してSISとなる。
- BSC(British Security Coordination) - 英安全保障調整局:第二次世界大戦中の特別機関(米ニューヨーク州)。
- SOE(Special Operation Executive) - 特別作戦部:対枢軸ゲリラ戦本部 第二次大戦中の特別機関。
- オーストリア=ハンガリー帝国
- エヴィデンツビュロー - 1850年頃にそれまで皇帝直属だった密使や密偵を組織化した情報機関。陸軍の直轄だった。
- クンドシャフト・ステル - 20世紀初頭に創設された軍事諜報機関
- チェコスロバキア
- StB(Statni Bezpecnost) - 共産政権下の秘密警察。チェコ保安情報庁(BIS)とスロバキア情報庁(SIS)に分裂
[編集] 文献
- Brian Freemantle(著)、新庄哲夫(訳)、『KGB』、新潮社、1983年
- Dennis Eisenberg(著)、佐藤紀久夫(訳)、『ザ・モサド 世界最強の秘密情報機関』、時事通信社、1993年
[編集] 関連項目
- 秘密警察
- 特務機関…軍事組織に於ける諜報機関について解説している。
- インテリジェンス・コミュニティー