政府
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政府(せいふ、英:Government)は、国家、もしくは国内の地方のある一部分(地方公共団体など)における統治機関・政治機構の総称。狭義には、行政権の属する「行政府」のことであり、広義には、統治に関わる立法・行政・司法など全ての機関・機構の総称である。
マルクス主義の立場からは「支配階級の政治委員会」である。
政府という言葉は、明治時代以降現在に至るまでの日本政府を指す意味で使われることもある。この用法に関する解説は日本近代史、明治、大正、昭和、平成、日本の政治などの項目を参照。特に草創期のものについて、江戸幕府と区別する意味で明治政府と呼ぶこともある。
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[編集] 政府の概念
民主政の国家では、統治・政治・運営の主体と客体とが共に国民(市民)とされ、その信託に基づいて国の統治・運営が行われる。そのため、国民は、政府を国民自身の考えに基づいて機能させるために固有の権利を持っている。
現在の国家の機能は、三権分立(権力分立)の概念から、立法、行政、司法の3つに大きく分けられている。現代においては、このうち、行政の果たす役割が大きく、行政府を指して政府と呼ばれることも多い。(詳しくは、行政を参照のこと。)
[編集] 政府の機能
詳細は政府の機能を参照
政府は貿易、教育あるいは医学の様な人間の活動の多くの領域を規制および処理することに関係している。支援と合法性を維持する典型的な方法は、管理、公正、輸送、コミュニケーション、社会福祉などにインフラストラクチャーを供給し、エリートに利を与え、国家内の要所に市場を提供し、法律と憲法によって国家の力を制限し、ナショナリズムに訴えることを含んでいる。領域の現代の基準単位は国である。領域内では、国家下の実体が、政府としての最大権限を持っていない地方自治体を擁していることもある。
[編集] 経済学における政府の機能
経済学における政府の経済的役割は、公共の福祉の増大をその目的として、資源配分の調整(公共財・サービスの供給)、所得の再分配(累進課税・社会保障)、景気の安定化に分類される。