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仙台駅 - Wikipedia

仙台駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

仙台駅
西口(2007年11月)
西口(2007年11月)
せんだい - Sendai
所属事業者 東日本旅客鉄道駅詳細
仙台市交通局駅詳細
所在地 仙台市青葉区中央宮城野区榴岡
■Templateノート・鉄道PJ)
東口(2008年1月)
東口(2008年1月)
宮城野通り口(2007年11月)
宮城野通り口(2007年11月)
JR仙台駅構内(2階および3階コンコース部分)
JR仙台駅構内(2階および3階コンコース部分)

仙台駅(せんだいえき)は、宮城県仙台市青葉区中央宮城野区榴岡に跨る東日本旅客鉄道(JR東日本)・仙台市地下鉄である。

目次

[編集] 利用可能な鉄道路線

[編集] 駅構造

[編集] JR東日本

JR 仙台駅
2階中央改札口
2階中央改札口
せんだい - Sendai
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所在地 仙台市青葉区中央宮城野区榴岡
駅構造 地下駅地上駅高架駅
ホーム 7面14線
乗車人員
-統計年度- 
78,914人/日(降車客含まず)
-2007年-
開業年月日 1887年明治20年)12月15日
乗入路線 7路線
所属路線 東北新幹線
秋田新幹線
キロ程 351.8km (東京起点)
白石蔵王(45.0km)
(43.2km)古川
所属路線 東北本線
常磐線SAT仙台空港アクセス線
キロ程 351.8km (東京起点)
長町(4.5km)
(4.0km)東仙台
所属路線 仙山線
キロ程 0.0km (仙台起点)
◄-(-km)
(3.2km)東照宮
所属路線 仙石線
キロ程 0.5km (あおば通起点)
あおば通(0.5km)
(0.8km)榴ヶ岡
■Templateノート・鉄道PJ)
東北新幹線ホーム
東北新幹線ホーム
3番線ホーム(仙台空港鉄道車両)
3番線ホーム(仙台空港鉄道車両)
仙石線10番線ホーム
仙石線10番線ホーム

コンコースは在来線が2階、新幹線が3階にある。

駅内外を結ぶ出入口は西口と東口の2つで、駅を東西に貫通する通路は、2階(西口南町通り側)と東口(宮城野通り側)バスプールを結ぶ東西自由通路と、Loftを経由してJRの駅と仙台市営地下鉄の駅を結ぶ西口地下自由通路、仙石線東口とあおば通駅を結ぶ東西地下自由通路の3つである。

在来線改札口は西口側に「中央口」、S-PAL(エスパル)地下に「地下南口」、仙石線地下改札口に「東口」の3か所で、俗に言う東口(宮城野通り口)に改札口はない。

みどりの窓口は、2階中央口(在来線乗車券・回数券・定期券、特急スーパーひたち」・快速南三陸」指定券、小さな旅ホリデー・パスなど在来線利用の特企券のみ)・3階中央みどりの窓口・2階新幹線乗り換え口(当日分のみ)の3か所で、仙石線地下改札口(仙台駅東口改札)と地下南口改札にはない。

全改札口に自動券売機自動改札機自動精算機設置。

JRの特定都区市内制度における「仙台市内」の駅であり、運賃計算の中心駅となる。

[編集] のりば

  • 1番線 - 1面1線の相対式ホーム。下り寝台特急北斗星カシオペア)はこのホームに停車する。ホーム中央部にキオスクあり。
  • 2~4番線 - 1面3線の島式・切欠きホーム。切欠き式となっている3番線は、青森方には進行不可能である。ホーム北寄り(青森方)にキオスクが、ホーム中央南寄り(東京方)に喜久水庵(お茶・和菓子店)がある。
  • 5・6番線 - 1面2線の島式ホーム。快速南三陸、特急スーパーひたち、上り寝台特急は主にこのホームに停車する。ホーム中央部と南寄りにキオスクがあり、さらに南側に蔵王そば茶屋(立ち食いそば店、こばやしの駅弁も販売)がある。
  • 7・8番線 - 1面2線の島式ホーム。仙山線専用のホームとなっているが、仙山線に入線しない団体列車や臨時列車も大半がこのホームに停車する。中央部にあじさい(立ち食いそば店)、南寄りにキオスクあり。
  • 9・10番線 - 地下2階にある1面2線の島式ホーム。
  • 11~14番線 - 4階高架にある2面4線の島式ホーム
1・2 東北本線 利府小牛田一ノ関方面
3 東北本線 白石福島郡山方面
SAT仙台空港アクセス線 仙台空港方面
4 東北本線 利府・小牛田・一ノ関方面
白石・福島・郡山方面
常磐線 亘理原ノ町いわき方面
SAT仙台空港アクセス線 仙台空港方面
5・6 東北本線 白石・福島・郡山方面
常磐線 亘理・原ノ町・いわき方面
7・8 仙山線 愛子作並山形方面
9 仙石線 あおば通
10 仙石線 多賀城本塩釜松島海岸石巻方面
11・12 東北・秋田新幹線 盛岡八戸秋田方面
東北新幹線 郡山・大宮東京方面
13・14 東北新幹線 郡山・大宮・東京方面

[編集] 旅客案内

[編集] 番線標

地平ホームの駅名標や番線標には路線名は入っているが、ラインカラーは仙台空港アクセス線の青をのぞき、すべて緑に統一されている。7・8番線は仙山線専用ホームに固定されているものの、ラインカラーは路線カラーである黄緑ではない。地下ホームは仙石線独自のホームなので、地下化された2000年より駅名標や番線標に路線名や方面表記、ラインカラーが表示されている。乗車位置案内は地平ホーム・地下ホーム共足元にペイントされている。

[編集] 案内放送設備
  • 地上ホーム(1~8番線)
ATOS(東京圏輸送管理システム)が導入されている路線と同じタイプの自動放送がなされており、列車の行先や編成両数、発車時刻などの詳細な情報が案内されている(当駅および仙台地区にATOSが導入された訳ではない)。これは仙台空港アクセス線の開業で当駅発着の列車が大幅に増えることを考慮し、2005年4月の電子連動化工事に併せて導入されたものである。自動放送の他にも駅員によって適宜放送が行われている。また、さとう宗幸作曲の「青葉城恋唄」をモチーフにしたとされる発車メロディが使われている(作曲者は仙台市出身の榊原光裕)。演奏時間は約30秒。回送列車が発車する際には、発車メロディーは使われず、ベルと音声による案内のみがなされる。
  • 仙石線地下ホーム(9・10番線)
列車の接近の際、音声案内の他に注意喚起の電子音が鳴り、列車が発車する際にはベルが鳴る。以前は仙台駅が仙石線の始発駅だったため、地平ホームと同様の発車メロディが用いられていたが、仙石線延伸に伴い発車メロディをあおば通駅に譲った。
  • 新幹線ホーム(11~14番線)
榊原光裕が作曲した発車メロディ(在来線ホームのものとは異なる)が使われている。演奏時間は約30秒。新幹線ホームの乗車位置案内については、11~14番線にLED式の乗車位置案内表示器が設置されている。

[編集] 仙台市地下鉄

仙台市地下鉄 仙台駅
せんだい - Sendai
所属事業者 仙台市交通局仙台市地下鉄
所在地 仙台市青葉区中央
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度- 
36,079人/日(降車客含まず)
-2006年-
開業年月日 1987年(昭和62年)7月15日
乗入路線
所属路線 南北線
キロ程 8.5km (泉中央起点)
広瀬通(0.6km)
(0.9km)五橋
乗換 あおば通駅JR東日本仙石線
備考 東西線2015年度に開業予定。
■Templateノート・鉄道PJ)

JRあおば通駅と同仙台駅の中間部分に存在する形となっており、双方の駅とは地下通路で連結されている。出入口は、北1~9、中央1・2、南1~6の全17箇所。改札口は北側と南側の地下1階部分に1箇所ずつあり、東西線開通に合わせて、地下2階駅中央部にも新たに設置される予定である。

JR線から地下鉄への連絡には、以下のような経路がある。

  • 西口2階からペデストリアンデッキを通り、南3出口(もしくは南4出口)に入り、南側改札口へ
  • 西口1階(タクシープール)から北9出口に入り、西口地下自由通路を通って北側改札口へ
  • 地下南改札から地下鉄連絡通路を通って、Loft店内へ入り、エスカレータで地下2階へ下って中央1出口から北・南側改札口へ

[編集] のりば

1 南北線 富沢方面(
2 南北線 泉中央方面(

注:上記のカッコ内の2色はホーム・行き先をわかりやすく表すためのものであり、駅名表示板に基づくものである。

[編集] 南北線

愛宕上杉通り道路下に位置する。コンコースが地下1階、踊り場が地下2階(南側改札口のみ)、ホームは地下3階にある、島式1面2線の構造である。JR仙石線の延伸に伴い、JR線との乗り換えはあおば通駅が至近となった。地下鉄仙台駅とJRあおば通駅の間には乗り換え専用の改札口がある。

2007年12月から、インターネットを活用した電子ペーパー広告の運用実験を行っている。ホーム3箇所に設置されている。この実験は、2008年8月まで行われる。

[編集] 東西線

2015年度の開業を目指して建設中。南町通り道路下に設置される予定。ホームは地下4階、コンコースは地下1階または地下2階(新たに増設)となる。

南北線からの乗り換えは、南北線地下3階ホームから、地下2階コンコースへ上り、東西線地下4階ホームへ下る、という経路となる。

[編集] 駅弁

新幹線上りホームの駅弁売店
新幹線上りホームの駅弁売店

仙台駅は駅弁の種類が日本で最も多い駅である。「伯養軒」と「こばやし」の2つの業者が1つの駅で競い合っていたこと、仙台~東京間・仙台~東北各都市間のビジネス客による需要や、東北新幹線車内の需要、観光客による需要が多いこと、仙台は山海の食材が豊富に揃う、といった点から駅弁の種類が増加していった。

現在は先の2社の他に「日本レストランエンタプライズ」(NRE)が加わり、3社の駅弁が1つの駅で競合する状況である。これにより各社の弁当開発競争が進む事となり、仙台の駅弁の質は高まっている。

こばやし

  • 炭火焼き牛たん弁当(売り上げNo.1、各賞を受賞。)
  • 政宗辨當
  • 仙臺まるごと辨當
  • 四季菜
  • 鮭いくら丼
  • 各驛停車
  • 幕の内弁当
  • 宮城ろまん街道
  • みやぎ黄金海道
  • 七夕ものがたり
  • 花すし
  • 帆立まるごと弁当
  • ソースかつ重
  • 栗めし
  • おはよう
  • 仙臺おにぎり
  • ハローキティの仙台こけし弁当
  • 仙台小分け弁当
  • うにほたて釜めし
  • うなぎ笹おこわ
  • みちのく鶏てり焼き弁当
  • 一念ホッキめし
  • うな重
  • みやぎ牛肉ひとめぼれ

ウェルネス伯養軒仙台支店

  • 阿武隈川鮭はらこめし
  • 前沢牛めし
  • 三陸うにめし
  • 帆立釜めし
  • とりめし
  • 牛たんづつみ
  • 仙台味づくし
  • 仙台好飯

上記の他に、NREがJR東日本管内の有名駅弁を集めて販売している売店「駅弁屋 旨囲門」が中央改札外にあり、東北地方の主な駅弁も当駅で購入できる。

[編集] 利用状況

年度 乗車人員推移(一日平均)
JR 地下鉄
2001 76,649 37,744
2002 76,309 36,272
2003 76,001 35,444
2004 75,886 35,997
2005 76,723 36,573
2006 76,162 36,079

[編集] JR東日本

  • 2007年度の1日平均乗車人員は、78,914人(新幹線を含む)であり、JR東日本の首都圏以外の駅の中では最も多い。
    • 新幹線:2005年度の乗車人員は、1日平均22,496人である。[1]
    • 旅客収入額はJR東日本の駅の中では東京駅新宿駅に次いで第3位である。

[編集] 仙台市地下鉄

  • 2006年度の1日平均乗車人員は、36,079人(前年度比-494人)である。
    • 仙台市地下鉄の駅の中では第1位である。

[編集] 駅周辺

仙台市都心部も参照

西口
西口
西口のペデストリアンデッキ
西口のペデストリアンデッキ
仙台ロフト(2007年9月撮影)
仙台ロフト(2007年9月撮影)
客待ちのタクシー(西口)
客待ちのタクシー(西口)
東口(2007年11月)
東口(2007年11月)

駅西口北側2階部分に新商業施設「S-PAL II」が2008年6月18日に開業した。また同年秋にパルコ(PARCO)の開業も予定されている。

[編集] 西口(中央口)

JRの駅ビルS-PALホテルメトロポリタン仙台が駅南側に連結している。2階コンコースと直結するペデストリアンデッキは、新幹線開業前の1977年12月に完成したもので、その面積・総延長距離は日本一である。デッキ上には多くの樹木が植えられており、多くの人で賑わう。ペデストリアンデッキは、アエルさくら野百貨店LoftLABIE-beansといった、駅前に立地する大型店に連結している他、2008年には仙台PARCOとエスパルIIとも連結される。さらに今後、アエルから広瀬通り宮城交通高速バス総合案内所まで延長されることが決まった。ペデストリアンデッキの階段にはロードヒーティングが設置されているので、雪が降っても積もらずに融ける。

駅の西側が仙台市の中心街、並びに繁華街である。メインストリートである青葉通りは、大手銀行や証券会社が連なり、金融街を形成している。

西口北側は、繁華街である一番町に通じるショッピングストリート中央通りが東西に伸び、多くの買い物客で賑わう。

西口南側の南町通りと柳町通りの間(E-beansの裏)には「仙台朝市」があり、生鮮食料品を始めとする店舗が立ち並ぶ。なお、朝市と名乗ってはいるが、日中・午後も営業している。

[編集] 郵便局

[編集] 東口(宮城野通り口)

仙台市の中心街は西口側に広がり、東口周辺は中小規模の店舗が多かった。1990年代に土地区画整理事業が開始され、道路が拡張され、ヨドバシカメラ仙台店(マルチメディア仙台)などの大型店が進出した。仙石線ホームも、元々こちら側に東北本線に対して斜めに位置していた。

2003年に撤退した旧ラオックス跡にはBiVi仙台駅東口がオープンした。ライブホールZeppも進出している。他方で駅前広場の再開発も進められ、2004年7月に東口ペデストリアンデッキが新たに供用を開始し、同時に高速バス乗り場も整備された。現在、JRバス東北日本中央バス帝産富士交通(運行休止中)・宮城交通などが高速バス乗り場を使用している。また代々木ゼミナール東進衛星予備校プラザ予備校グループ)、河合塾仙台校(河合塾文理から改称)、駿台予備学校四大予備校の地方校舎があり、市内の高校生・高卒生からは「東口大学」「予備校銀座」「親不孝通り」などと呼ばれることがある。

東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地、クリネックススタジアム宮城への最寄り駅は仙石線の宮城野原駅であるが、仙台駅東口ペデストリアンデッキから球場正面入口まで宮城野通りを一直線に1.6km程度(徒歩20分)なので、徒歩でも行くことができる。また試合開催時に限り、東口バスプール - 宮城球場間のシャトルバス(仙台市交通局・宮城交通の共同運行/運賃100円)が運行されるほか、JRバス東北の高速バスの一部が延長運転し宮城球場前まで乗り入れる。

地下街が建設されない理由

仙台市には地下街がない。これは七大都市圏の中心都市の中で、仙台市だけである。

東北新幹線の開通(1982年)に合わせて改築していた仙台駅西口前に地下街を造る構想が1970年代後半にあったが、1980年8月16日に発生した静岡駅前の「ゴールデン街」のガス爆発火災によって地下街の安全性が問題になり、構想が立ち消えとなった。

その後仙台駅西口付近の地下部には、地下鉄南北線仙台駅、続いて仙石線のあおば通駅が建設され、現在、地下鉄東西線の仙台駅の建設が開始されるなど、優先される地下空間利用があるため、地下街構想は頓挫したままとなっている。

地下街は、歩行者や自動車路面電車などのような地上交通が集中し、混雑緩和や安全確保のために「歩車分離」が必要になっている道路において、歩行者を大量に地下に誘導するために建設される。しかし仙台市の場合、ペデストリアンデッキと、それと同様に、中央通りから一番町までのショッピング街も歩行者天国となっており、「歩車分離」がなされているため、地下街建設の動機がない。さらに、ペデストリアンデッキによって各デパートの2階が一般のデパートの1階と同じ店内構成となっているため、地下街が出来ても連携を持ちづらい状況である。

また、駅前の小売面における供給は、JR仙台駅の地下1階から3階まで駅ビルのエスパルが入っていること、仙台駅に隣接して中央通り(アーケード)が存在していることなどから、需要が満たされている。仙台で地下街が建設される場合は市の主導となるが、2000年代初頭の不況期に民業圧迫回避のために仙台駅北部地区(花京院)の再開発計画を縮小した経緯もあり、物販における既存店の業績圧迫となる地下街は、当面、建設されないと考えられる。

地下街といえるほどの規模ではないが、S-PALの地下1階部分とその周辺は、レストランやファストフード店、物産店、食料品売り場があると同時に、地下連絡通路に面していることから、平休日問わず混雑している。

[編集] バスのりば

仙台駅 (バス)を参照

[編集] 歴史

当駅は、1887年日本鉄道の駅として開業した。

当初の計画では、市街地によらず一直線に線路を通過させ(現在の宮城野貨物支線に近いルート)、現在の宮城野駅が置かれている付近に「仙台駅」を設けようとしていたが、地元で「もし駅が市街地を外れれば、伊達政宗公以来の城下町である仙台が滅んでしまう」と言う論説が新聞に発表されるなど、激しい誘致合戦が行われた。結局それら有志の募金により線路が市街地中心近くを経由する様に変更され、現在の位置に仙台駅は置かれた。鉄道黎明期には「鉄道が来れば町が衰退する」などといった理由で、地元が鉄道を市街地に入れさせるのを拒んだという鉄道忌避伝説が日本各地に残っているが、仙台の場合は全くその逆の例であった。現在もその名残で東北本線のみならずそれに並行する形で敷かれた東北新幹線も、仙台付近では線路が西に大きく迂回するルートになっている。

当時の路線は上野駅から塩竈駅(旧駅、後の塩釜駅とは別)までで、上野~仙台間を12時間20分で結んでいた。初代の駅舎は木造平屋建ての小さな建物で、幅35m、奥行き8m、面積236m²であった。

1894年に建て替えられた駅舎は木造ペンキ塗、中央部は2階建て両翼は平屋、面積8406m²で、当時の駅舎としては大きく立派なものであった。この駅舎は増・改築を重ねつつ1945年の戦災まで利用された。この間、1906年に日本鉄道は国有化され、国鉄東北本線となった。1925年に仙台地区では初の直流電化路線である宮城電気鉄道1944年戦時買収で国有化、現在の仙石線)が西塩釜駅まで開業し、1929年には仙山東線(後の仙山線)が愛子駅まで敷かれ、仙台駅は鉄道交通の要地になった。所要時間は1926年に上野~仙台間が8時間弱となり、乗降客数は1928年に1日平均9,649人を数えた。この頃の仙台駅は東北地方で最多の旅客をさばいたが、貨物では青森駅・塩釜駅(旧駅)などに引き離され、6位に留まった。

第二次世界大戦中、1945年7月10日の仙台空襲で仙台市街は大きな被害を受けた。仙台駅も破壊され、他の駅から資材を回すなどしてバラック建ての駅舎を急造した。1948年に新駅舎の建設が始まり、同年に中間工事を終え、翌1949年に竣工した。木造モルタル2階建てで、面積は2023.9m²であった。

仙台駅は1960年には1日平均で8万8千人に利用されるようになった。

東北新幹線の敷設に際しては、東北本線敷設の時と同様、新横浜駅のように市街地から離れた位置に専用駅を設ける案も立っていた。在来駅の拡張工事が不要であるなど、有力な案として検討されたこともあったが、結局は至便性を優先して仙台駅への乗り入れが決定した。

そのため新幹線に対応するべく駅舎新築が始まった。まず1972年に小さな仮駅舎を用意し、その裏で工事を進めて1977年に完成し、在来線のみの駅として利用を開始した。新幹線の開通は工期の遅れもあって1982年になった。利用客は1986年には新幹線も合わせて1日平均17万5千人になった。また、1990年代に入ると駅構内の東側にあった無数の留置線が次第に整理され、家電量販店やアミューズメント関連施設の用地へと姿を変えた。

[編集] 年表

[編集] その他

中央改札口前に復刻された大時計
中央改札口前に復刻された大時計
伊達政宗像(2代目。現在は撤去)
伊達政宗像(2代目。現在は撤去)
  • 「ショッピング、食事、ホテル等の施設も充実し、文化の発信基地としての役割も担う駅」として、東北の駅百選に選定された。
  • 原宿クレープのような歩きながら食べられる安価なグルメ(ここでは「歩き食べ」という)として、仙台駅では「ずんだシェイク」が人気である。中央通り笹かまぼこ屋の「ひょうたん揚げ」、一番町のお茶屋の「抹茶ソフトクリーム」と並び、仙台の三大食べ歩きとなっている。
  • 仙台駅3階の新幹線中央改札口の脇に、「牛タン通り」「寿司通り」と称して、仙台牛タン焼きの店とすし屋が軒を連ねている。
  • 1925年6月5日、宮城電気鉄道(現在の仙石線)開業当初の宮電仙台駅は日本で最初に建設された地下駅(単線、地下区間約280m)であった(宮城電気鉄道仙石線の項を参照の事)。
  • 現在、南北線に次ぐ仙台2本目の地下鉄である東西線が事業化中で、2015年度(平成27年度)の開業を目指している。同線は仙台駅を中心に仙台市を東西に走る約13.9kmの路線である。車両には鉄輪式リニアモーターカーが採用される予定である(詳細は仙台市地下鉄東西線の項目を参照の事)。なお、仙台市は開業時の一日平均乗車人員を34,200人と見込んでいる。
  • 駅西口と中央改札口との間にある「ステンドグラス前」と横にあった伊達政宗像(2代目)の前「伊達前」は、仙台市都心部の待ち合わせ場所として有名。なお、この伊達政宗像は2008年10月から12月デスティネーションキャンペーンに向けた駅改修のため、同年3月1日をもって大崎市に譲渡され、同月16日より同市にある陸羽東線有備館駅に移設された。
  • また、同じく2008年のデスティネーションキャンペーンに向け、同年2月1日より、4代目の駅舎に設置されていたものを復刻したアナログ式の大時計が2階中央改札口前のコンコース壁面に設置されている。
  • 「ステンドグラス前広場」は催事場として、各種の物販イベントやギャラリーなどに用いられる。また、ステージを設置して、無料のミニコンサートもしばしば開催される[1]
  • 定禅寺ストリートジャズフェスティバル in SENDAI仙台ゴスペル・フェスティバルでは、ペデストリアンデッキ上で演奏が行われる。

[編集] 隣の駅

東日本旅客鉄道
東北新幹線
白石蔵王駅 - 仙台駅 - 古川駅
東北本線
長町駅 - 仙台駅 - 東仙台駅
常磐線
長町駅 - 仙台駅
SAT仙台空港アクセス線
長町駅 - 仙台駅
仙山線
仙台駅 - 東照宮駅
仙石線
あおば通駅 - 仙台駅 - 榴ヶ岡駅
仙台市地下鉄
南北線
広瀬通駅 - 仙台駅 - 五橋駅
東西線(建設中)
一番町駅(仮称) - 仙台駅 - 新寺駅(仮称)

[編集] 脚注・参考文献

  1. ^ 赤煉瓦 杜の都コンサート東日本鉄道文化財団
  • JR東日本仙台駅編『仙台駅百年史』、JR東日本仙台駅、1987年。
  • 仙台鉄道管理局編『仙台鉄道管理局40年史』、仙台鉄道管理局、1960年。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
他の言語


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