青葉城恋唄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
青葉城恋唄 | ||
---|---|---|
さとう宗幸 の シングル | ||
リリース | 1978年5月5日 | |
ジャンル | フォーク | |
レーベル | キングレコード | |
チャート最高順位 | ||
|
||
さとう宗幸 年表 | ||
青葉城恋唄 (1978年) |
岩尾別旅情 (1978年) |
青葉城恋唄(あおばじょうこいうた)は、仙台市のご当地ソングで、さとう宗幸のデビュー曲でもあり、代表曲である。
作詞:星間船一、作曲:さとう宗幸。
目次 |
[編集] 発売
1978年5月5日、キングレコードより発売された。1993年にも、同社からCDシングルとして発売されている。
仙台を拠点に活動し、Date fmで毎週水曜日に「MESS-AGE」という番組のDJをしているラッパーCUZSICKが、この「青葉城恋唄」をカバー。2006年2月には、「青葉城恋唄21」というタイトルで東北・北海道でリリースした。
[編集] 歴史
1978年当時、さとうがDJを務めていたラジオ番組「FMリクエストアワー」(NHK仙台放送局)の企画に、リスナーだった星間が詩を寄せて誕生した。ただし、実際にはさとうが多少詞を書き換えたという。
レコード化するに当たり、レコード会社では、ダークダックスが歌うレコードと2種類のヴァージョンで発売された。
当初は、ダークダックスが歌う方が売り上げが多かったが、この年にあった宮城県沖地震後の復興の意をこめて、さとう宗幸が当時生中継で歌い上げ、また仙台駅でも常時流されるようになった。それ以降、青葉城恋唄はさとう宗幸の曲として定着し、レコードの売上も逆転した。ダークダックスにとってはヒットし損ねた曲になってしまった。最終的な売上はさとう宗幸110万枚[1]、ダークダックス30万枚[2]。
この「青葉城恋唄」は、レコード売り上げ枚数100万枚を突破、1978年の日本レコード大賞等の新人賞にも選ばれ、この年の第29回NHK紅白歌合戦にも出場。仙台で活躍していたシンガーソングライター・さとう宗幸は、この曲により全国区になった。この青葉城恋唄は大ヒットしたため、さとう宗幸を代表する曲としてCDアルバム「さとう宗幸全曲集」や「青春歌年鑑」などにも収録されている。
仙台城(青葉城)が歌のモデルとされ、仙台駅の1~8番線、あおば通駅の1、2番線で使用されている発車メロディのモチーフにもなったと言われている。
仙台七夕祭では、アーケード街でこの曲が流されている。また、コマーシャルソングに取り上げられたりするなど、懐メロの定番ソングでもある。
又、仙台を本拠地にしている東北楽天ゴールデンイーグルスのチャンスマーチ(応援団が作成)のイントロ部分にも、青葉城恋唄が使用されている。
仙台市民・宮城県民または出身者のカラオケでの定番曲となっており、県民歌・市民歌のように扱われ歌われている。
[編集] 脚注
- ^ 喜早哲『日本の美しい歌―ダークダックスの半世紀』、新潮社、2007年、158頁。ISBN 9784103048510
- ^ 喜早哲、前掲書161頁。