青葉山 (仙台市)
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青葉山(あおばやま)は、宮城県仙台市青葉区にある丘陵、またその周辺の地名である。特定の山ではなく、仙台平野の西を縁取る丘陵群の一つである。最高点は青葉台団地付近の標高202m。仙台城本丸・西の丸、東北大学植物園、東北大学青葉山キャンパス(理学部・工学部)、宮城教育大学、青葉山市有林遊歩道がある。
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[編集] 地形
青葉山丘陵は、西には蕃山丘陵に続き、それを介して遥かに奥羽山脈に連なる。北に伸びる尾根は東流する広瀬川に迫って断崖をなす。南では竜の口沢が八木山との間に深い渓谷を刻む。広瀬川は緩く湾曲して青葉山の南東で竜の口沢をあわせる。青葉山と広瀬川によって囲まれた段丘部を川内という。
仙台市街地に最も近い山であり、住宅地はほとんど無く、仙台城(青葉城)のほか、東北大学青葉山キャンパス、宮城教育大学、ゴルフ場、森林となっている。仙台城と仙台市博物館周辺は青葉山公園として整備され、市民に親しまれている。東北大学植物園の園内に広がる原生林(潜在自然植生)は、天然記念物「青葉山」に指定されている。
[編集] 歴史
青葉山の南東端は、南と東に断崖を持つ要害で、戦国時代に千代城が、1601年からは仙台城が築かれた。そのため、江戸時代に青葉山の森林は城の後背地として保全された。明治時代から第2次世界大戦まで、川内に置かれた陸軍の第2師団の演習地として用いられ、戦時中は軍の食糧自給のため一部が農場になった。戦後の一時期はその跡に引き揚げ者のための開拓地が設けられたが、東北大学の移転によってなくなった[1]。
[編集] 脚注
- ^ 高橋宏明『青葉山散歩』12-28頁。
[編集] 参考文献
- 高橋宏明『青葉山散歩』、あづま書房、1983年。