北仙台駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北仙台駅 | |
---|---|
JR北仙台駅 駅舎 |
|
きたせんだい - Kita-Sendai | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(駅詳細) 仙台市交通局(駅詳細) |
所在地 | 仙台市青葉区昭和町・堤町 |
北仙台駅(きたせんだいえき)は、宮城県仙台市青葉区昭和町・堤町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・仙台市地下鉄の駅である。仙台市地下鉄とバスとの乗り継ぎ指定駅である。
過去には仙台鉄道および仙台市電も乗り入れていたが、これらの路線は既に廃止されている。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 過去に乗り入れていた路線
[編集] 駅構造
JR 北仙台駅 | |
---|---|
駅ホーム |
|
きたせんだい - Kita-Sendai | |
◄東照宮 (1.6km)
(1.7km) 北山►
|
|
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■仙山線 |
キロ程 | 4.8km(仙台起点) |
所在地 | 仙台市青葉区昭和町 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
3,926人/日(降車客含まず) -2006年- |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)9月29日 |
備考 | みどりの窓口 有 |
[編集] JR東日本
島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車の行き違いが行われる。ホーム・コンコースともに1階にある地上駅であるが、線路が盛り土の上に設置されているので、線路とホームは駅舎よりも高い位置にある。改札は駅の南側にある駅舎に1箇所設置されている。トイレは改札内に設置されており、車椅子用トイレも併設されている。改札外からは原則として利用できない。
社員が終日配置される管理駅となっており、仙山線東照宮駅~東北福祉大前駅の各駅を管理下におく。みどりの窓口(営業時間6:40~21:00)、自動改札機および自動券売機を設置している(自動精算機は無し)。1980年前半に利用者が落ち込んだ時期があり、仙山線のCTC化と同時に無人化が検討された。しかし、利用者の声と国鉄の余剰人員活用対策のために仙台駅機動要員センターからの派遣という形で駅員配置を存続した。
改札とホームを結ぶ昇降設備は階段のみでエレベーターやエスカレータの設置がなく、バリアフリー化は進んでいない。下り線をくぐる通路や階段は幅が狭い。階段の両側には海中をイメージした図像が描かれている。
JRの特定都区市内制度における「仙台市内」の駅である。
- のりば
1 | ■仙山線 | 愛子・作並・山寺・山形方面 |
2 | ■仙山線 | 仙台方面 |
1・2番線とも仙台方・羽前千歳方の出発信号機が備えられている。
[編集] 仙台市地下鉄
仙台市地下鉄 北仙台駅 | |
---|---|
駅ホーム |
|
きたせんだい - Kita-Sendai | |
◄台原 (1.1km)
(1.2km) 北四番丁►
|
|
所属事業者 | 仙台市交通局(仙台市地下鉄) |
所属路線 | ■南北線 |
キロ程 | 5.4km(泉中央起点) |
所在地 | 仙台市青葉区昭和町・堤町 |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
6,819人/日(降車客含まず) -2006年- |
開業年月日 | 1987年(昭和62年)7月15日 |
島式ホーム1面2線の地下駅であり、ホームは地下2階、コンコースは地下1階にある。仙山線の北仙台駅からやや西寄りに位置する。地上への出入り口は北1出口、北2出口、南1出口の3箇所で、南1出口が仙山線乗換口となっている。
乗車ホームを分かりやすくするため、駅名表示板は方面別に色分けされている。ホームとコンコースの間にはエスカレータおよびエレベーターが設置されている。
2008年1月現在、駅改札口及びコンコースにおいて新しい液晶板(発車案内)が工事中である。
- のりば
1 | ■南北線 | 仙台・富沢方面(□) |
2 | ■南北線 | 泉中央方面(□) |
注:上記のカッコ内の2色はホーム・行き先をわかりやすく表すためのものであり、駅名表示板に基づくものである。
[編集] バス
[編集] 北仙台駅・葉山町
北仙台駅と葉山町は地下鉄乗継指定停留所であり、乗継割引が適用される(こまくさ苑、長生園も同様)。地下鉄北仙台駅バス停に対し単に北仙台駅を名乗っているが、地下鉄バスプールを経由するバスはごく僅かで、JR駅と地下鉄駅南口間の距離も65mしか離れていないことから、JRと地下鉄両方の駅前という意味で、「北仙台駅」となっている。
[編集] 地下鉄北仙台駅
北仙台駅北口(仙山線北側)に位置し、仙台市営バスのバスプールがある。地下鉄開業当初は北仙台駅止まりのバスが多数設定されていたが、中山や桜ヶ丘方面から仙台駅へは乗継割引を適用してもバスで直通する場合の運賃より高額となるため、女子商行きを除き、全て仙台駅まで直通するようになった。
しばらくは都心直通後もバスプールを経由していたが、次第に乗客が見込めない、時間のロスなどの声があり、現在は西勝山線を除いて全てバスプールを経由しなくなった。このため、地下鉄客へは葉山町(北仙台駅)で降りるよう案内される。
地下鉄北仙台駅も同様に乗継割引が適用される。
- 1番のりば:欠番
- 2番のりば:仙台駅
- 3番のりば:西勝山、西勝山・実沢営業所、貝ケ森一丁目・女子商
[編集] 北仙台
北仙台駅入口交差点から西よりの旧国道4号沿いに設置されている。なお、この停留所は地下鉄乗継割引が適用されない。なおこの停留所は以前「北仙台駅前」と称した。
[編集] 仙台市営バス
北仙台駅を経由するバスの他、以下の路線がある。
- 瞑想の松循環
- 黒松団地・八乙女駅
[編集] 宮城交通
|
[編集] ミヤコーバス
- (高速)古川・大崎合同庁舎
- 古川駅前(あけの平・吉岡経由)
[編集] 東日本急行
[編集] 宮城交通 北仙台ターミナル(廃止)
- 2003年に宮城交通の本社が現在地(泉区北部)に移転するまでは、当地が宮城交通の本社であり、それに付属するバスターミナルとして「北仙台ターミナル」が置かれた。
- これは、かつて仙台鉄道の始発駅があり、廃止後は仙北鉄道と合併して宮城バスとなった時代より続いているものであった。このため、当初は始発のバスが多数設定されていた。
- なお、本ターミナルは北仙台発便のみ乗車取扱を行い、それ以外の全系統及び北仙台着便は北仙台停留所のみを経由し、ターミナルへの乗り入れは行わなかった。
- 全盛期には岩沼、塩釜方面および秋保温泉、村田、川崎方面の他に山田自由ケ丘方面の一部も始発となっていたが、2000年に秋保線が県庁市役所始発になり、2003年にターミナル機能を北根に移転(塩竈方面からの北仙台発着便は全便北根三丁目発着に変更、長町方面は従来通り)、2005年には仙台 - 村田普通便を廃止、12月には特急仙台 - 村田・蔵王町線開業に伴い、仙台 - 村田特急便も廃止。川崎方面も大幅減便の上、仙台駅を始終点にして全廃された。
- 現在、宮城交通本社・北仙台ターミナル跡地は大京マンション「ライオンズタワー仙台青葉」となっている。
[編集] 利用状況
年度 | 乗車人員推移(一日平均) | |
---|---|---|
JR | 地下鉄 | |
2000 | 3,421 | 7,418 |
2001 | 3,321 | 7,020 |
2002 | 3,366 | 6,796 |
2003 | 3,654 | 6,880 |
2004 | 3,708 | 6,800 |
2005 | 3,809 | 6,793 |
2006 | 3,926 | 6,819 |
2006年度の1日平均乗車人員はJRが3,926人、仙台市地下鉄が6,819人であった。
- 近年は地下鉄の乗車人員が減少から横這いであるのに対し、JRの乗車人員は増加傾向にある。理由としては運賃がJRが北仙台~仙台は180円であるが、地下鉄は240円と割高であり、乗車時間もさほど変わらないことと仙山線の列車本数の増加もあいまっているためである。
[編集] 駅周辺
[編集] 周辺施設
- 仙台市武道館・青葉体育館 - 徒歩5分(駅北側)
- 北仙台駅前郵便局 - 徒歩1分
- 仙台浅草 - 徒歩2分
- 宮城県赤十字血液センター(日本赤十字社北仙台献血センター) - 徒歩3分
- 仙台北警察署 - 徒歩5分
- 青葉神社 - 徒歩7分
- 宮城県仙台合同庁舎 - 徒歩10分
- 宮城調理製菓専門学校 - 徒歩3分(地下鉄北仙台駅北1出口からは徒歩1分)
- 仙台市立上杉山中学校 - 徒歩7分
- 宮城教育大学附属中学校 - 徒歩15分
- 宮城県立盲学校 - 徒歩17分
[編集] 歴史
- 1922年(大正11年)10月6日 - 仙台鉄道通町 - 八乙女間開通により、仙台鉄道北仙台駅開業
- 1929年(昭和4年)9月29日 - 仙山東線仙台 - 愛子間開業により、国鉄北仙台駅開業。
- 1937年(昭和12年)10月26日 - 仙台市電北仙台線(北四番丁駅 - 北仙台駅前駅)開通により、仙台市電北仙台駅前駅設置
- 1956年(昭和31年)3月14日 - 仙台鉄道北仙台 - 加美中新田間廃線により、仙台鉄道北仙台駅廃止
- 1969年(昭和44年)4月1日 - 仙台市電北仙台線廃線により、仙台市電北仙台駅前電停廃止
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 駅員が仙台駅からの派遣になる(書類上の無人化)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。派遣中止、有人化。
- 1987年(昭和62年)7月15日 - 仙台市営地下鉄南北線が開業。
- 2003年(平成15年)3月6日- JR北仙台駅に自動改札導入。
- 2003年(平成15年)10月26日 - JR北仙台駅でICカードSuicaを導入。
- 2004年(平成16年)10月16日 - JR北仙台駅改札口にLED発車標を導入
- 2005年(平成17年) - JR北仙台駅に「お知らせ」LED導入、発車標のデザインを変更。
- 2006年(平成18年)12月15日 - JR北仙台駅の管理範囲が変更
- 2008年(平成20年)3月 - JR北仙台駅のホーム待合室が改築・完成
[編集] その他
- 10~20階級建てのマンションが数多く林立している。現在も北仙台地区一帯でマンション建設ラッシュにあり、駅から徒歩10分ほどの場所には地上30階建ての超高層マンションの「ライオンズタワー勾当台通」も建設中である。
- 仙台市電北仙台駅前電停は仙山線北仙台駅の出口付近に存在した。
[編集] 駅名の由来
仙台の北に置かれた駅なので、北仙台駅と名づけられた。1937年�01956年には仙山線、仙台市電、仙台鉄道が乗り入れ、後の宮城交通北仙台ターミナル設置もあり、駅周辺の地域を総称・通称して北仙台と呼ぶようになった。駅の所在地は昭和町であるが、多くの近隣施設が「北仙台」を冠した名称を使用している。
[編集] かつて存在した施設
-
- 売店・バス乗り場・社員食堂
-
- 仙台市と塩竈市にあったスーパーマーケット「トーコーチェーン」(破産)のテレビCM、および一部店舗のシャッターに「丸光デパート姉妹店」と記載されていたという
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
仙山線 |
---|
仙台 - 東照宮 - 北仙台 - 北山 - 東北福祉大前 - 国見 - 葛岡 - 陸前落合 - 愛子 - 陸前白沢 - 熊ヶ根 - (臨)西仙台ハイランド - 作並 - (臨)八ツ森 - 奥新川 - 〔仙山トンネル(面白山信号場)〕 - 面白山高原 - 山寺 - 高瀬 - 楯山 - 羽前千歳 - 北山形 - 山形 |
仙台市地下鉄南北線 |
---|
泉中央 - 八乙女 - 黒松 - 旭ヶ丘 - 台原 - 北仙台 - 北四番丁 - 勾当台公園 - 広瀬通 - 仙台 - 五橋 - 愛宕橋 - 河原町 - 長町一丁目 - 長町 - 長町南 - 富沢 |
仙台鉄道線(廃線) |
---|
通町 - 北仙台 - 東照宮前 - 八乙女 - 山ノ寺 - 陸前大沢 - 黒川小野 - 富谷 - 志戸田 - 吉岡 - 大童 - 大衡 - 本町 - 王城寺原 - 加美一ノ関 - 西四竈 - 四竈 - 鳴瀬川 - 加美中新田 - 西古川(中新田) |
仙台市電北仙台線(廃線) |
---|
(仙台駅前方面<<) 二日町 - 北六番丁電波監理局前 - 北八番丁児童相談所前 - 堤通 - 北仙台駅前 |