井上嘉浩
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井上 嘉浩(いのうえ よしひろ、1969年12月28日 - )は、元オウム真理教幹部。京都府京都市左京区出身。ホーリーネームはアーナンダ。教団内でのステージは正悟師。地下鉄サリン事件の3日前の尊師通達で正悟師に昇格した。また、教団が省庁制を採用した後は諜報省大臣としても抜擢された。その背景には教団代表麻原彰晃の寵愛があったという。
[編集] 来歴
高校1年時に阿含宗入信。京都の私立洛南高等学校卒業後、日本文化大学法学部に入学するも直後に出家し、夏休みに同大学を中退。
非常に信心深く、修行に際しては同じ行を繰り返し行うことで知られていたことがワイドショーに出演した元信者の告白などで語られている。ワイドショーでは水中クンバカの行を行い、7分近くも水中で結跏趺坐を組み続ける姿も放映された。
[編集] 事件への関与と裁判
目黒公証人役場事務長拉致監禁致死事件、地下鉄サリン事件、新宿駅青酸ガス事件、東京都庁小包爆弾事件など10事件に関与し、逮捕、起訴された。第一審では無期懲役、控訴審では死刑判決を受けた。2008年6月現在、上告中。かつて麻原の妻である松本知子に口答えしたために、麻原から厳しい肉体的罰を受けて、一週間ほど立つのにも苦労した経験があったことを公判中に語った。