ミズノ
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種類 | 株式会社 | ||||
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市場情報 |
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本社所在地 | 〒559-8510 大阪本社:大阪市住之江区南港北一丁目12-35 〒101-0052 東京本社:東京都千代田区神田小川町三丁目22 |
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電話番号 | 06-6614-8000(大阪本社) 03-3233-7032(東京本社) |
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設立 | 1923年7月19日 | ||||
業種 | その他製品 | ||||
事業内容 | スポーツ用品の製造販売 | ||||
代表者 | 代表取締役社長 水野明人 | ||||
資本金 | 261億3700万円(2007年9月30日現在) | ||||
売上高 | 単体1,262億4,900万円、連結1,616億9,500万円(2007年3月期) | ||||
総資産 | 単体1,282億7,500万円、連結1,455億5,100万円(2007年3月31日現在) | ||||
従業員数 | 単体2,059人、連結5,926人(2007年9月30日現在) | ||||
決算期 | 3月 | ||||
主要株主 | 財団法人ミズノスポーツ振興会10.12%、美津濃6.15%、財団法人ミズノ国際スポーツ交流財団5.91%、従業員持株会1.84%、協栄会持株会1.38%(2007年9月30日現在) | ||||
関係する人物 | 水野利八(創業者)、水野正人(代表取締役会長) | ||||
外部リンク | http://www.mizuno.co.jp/ | ||||
特記事項:登記上本社は大阪市中央区北浜四丁目1番23号に所在。 | |||||
ミズノ株式会社 (登記社名:美津濃株式会社)は、日本国内で最大のスポーツ用品メーカーである。
目次 |
[編集] 概要
1906年の創業以来、スポーツ振興には特に力を注ぎ、小さなスポーツ大会からオリンピックをはじめとするさまざまな国際大会にいたるまで幅広く協力。世界でも屈指の総合スポーツ用品メーカーとして、国内外から高い評価を受けている。同じ大阪に本社を置くデサント・ゼット・スポーツSSK・ザナックス・ヒットユニオンと並ぶ関西のスポーツ用品メーカーの一つ。
また1980年代からは関西テレビ制作・フジテレビ系列で放送され、人気を博した「ねるとん紅鯨団」や「とんねるずのハンマープライス」などのスポンサーを担当していたことでも知られる。
社名の由来は、創業者水野利八の出身地が岐阜県(美濃)であったことから、苗字の水野と美濃を掛け合わせたものである。
あらゆる種目のスポーツ用品・ウェアを手掛けており(ただし武道では柔道衣のみで、過去に剣道の防具を製造していたこともあったが、全日本剣道連盟と意見の衝突があったことや、利益がとれなかったこともあり、途中で撤退している)中でも野球に関してはプロ・アドバイザリースタッフが多く、圧倒的なシェアを保っている。また、2002年に野球バット、ビヨンドマックスを発売した。ボールがミートする部分にやわらかい材質がついていて、当たったときにボールがつぶれないようにしてものすごく飛ぶことになるこれが大ヒット商品になった。ただサッカーはあまり愛用者が多くなくアディダスやプーマの後塵を拝する形であるが、1993年のJリーグ発足時にはリーグ全チームのリーグ戦用ユニフォームがミズノ製であった(ただし、プレシーズンマッチやヤマザキナビスコカップなどでは各チームが契約していたメーカーのユニフォームを使用)。またリヴァウドが若い頃から愛用していたこともあり、全盛期には彼の足を科学測定したシューズを作りそれを一般販売するなど広告塔としていた。2008年時点では、セレッソ大阪、徳島ヴォルティス、サンフレッチェ広島、アビスパ福岡、愛媛FC、FC岐阜の6チームがミズノ製ユニフォームを採用しているが、低迷しているチームへの供給が多いため、サポーターにはネガティブなブランドイメージを持つ者もいる(但し、セレッソ大阪、徳島ヴォルティス、サンフレッチェ広島と2008年から参入のFC岐阜はJリーグ参入1年目から、アビスパ福岡はリーグ戦に限っては参入1年目からであるため、一概にそうは言えない)。
1965年に、水着では国際的な知名度を有する英国のメーカー、SPEEDO社とライセンス契約を結び、日本における同社ブランド製品の製造・販売のみならず、SPEEDOブランドグループ全体における最先端技術の開発の役割も担ってきた。しかし2006年、創業100周年を機に、『全商品のブランドを“MIZUNO”に統一する』方針を決定。これに基づき、まだ期間が残っていたライセンス契約を、2007年5月31日付で打ち切り、以後は自社ブランドの水着を製造・販売することとなった。なおライセンス契約については、三井物産に事実上譲渡(三井物産が改めてSPEEDO社と契約)し、契約切れ後直ちに商品展開。三井物産は、商品製造をゴールドウインに委託。
日本オリンピック委員会(JOC)副会長でもある美津濃の水野正人会長は、新華社の記事(2008年4月9日)で「私は中国の食品に基本的に問題はないと感じている。先ごろ、小さいことがメディアで盛んに報道されたために、国民が少し心配しているにすぎない。これは現在、日本国民が最も心配している問題ではないと思う。みんなが最も心配しているのは、五輪の入場券を買えず、現場で競技を観戦できないことである。」と報道され、一部の団体から本社前などで抗議活動を展開された。
[編集] 沿革
- 1906年(明治39年)4月 大阪市北区で美津濃兄弟商店として洋品雑貨及び運動服の製造販売業を創業。
- 1923年(大正12年)7月 美津濃運動用品株式会社を設立。
- 1942年(昭和17年)1月 美津濃株式会社に名称変更
- 1961年(昭和36年)10月 大阪証券取引所第2部に上場
- 1962年(昭和37年)12月 東京証券取引所第2部に上場
- 1970年(昭和45年)9月 財団法人水野スポーツ振興会を設立(現在の名称はミズノスポーツ振興会)
- 1972年(昭和47年)7月 東証第1部、大証第1部に指定替え。
- 1977年(昭和52年)2月 財団法人水野国際スポーツ交流財団を設立(現在の名称はミズノ国際スポーツ交流財団)
- 1981年(昭和56年)9月 ミズノランバード株式会社を設立
- 1988年(昭和63年)2月 名古屋証券取引所第1部に上場(2003年4月に廃止)
- 2008年(平成20年)2月 時間外労働の賃金を支払っていなかったとして、大阪南労働基準監督署から是正勧告を受けたと発表[1]。その後の調査で、残業代の不払いが18億6,000万円に達することが明らかとなり、水野明人社長ら役員の報酬を減額[2]。
[編集] 関係会社
[編集] 連結子会社
- ミズノテクニクス(岐阜県養老郡養老町)(スポーツ用品販売事業)
- ミズノインダストリー四国(高知県長岡郡大豊町)(スポーツ用品販売事業)
- ミズノインダストリー波賀(兵庫県宍粟市)(スポーツ用品販売事業)
- ミズノインダストリー阿山(三重県伊賀市)(スポーツ用品販売事業)
- ミズノインダストリー氷上(兵庫県丹波市)(スポーツ用品販売事業)
- ミズノランバード(兵庫県宍粟市)(スポーツ用品販売事業)
- MIZUNO USA, INC.(アメリカ・ジョージア州)(スポーツ用品販売事業)
- MIZUNO CANADA LTD.(カナダ・オンタリオ州)(スポーツ用品販売事業)
- MIZUNO (TAIWAN) CORPORATION(中華民国・台北市)(スポーツ用品販売事業)
- MIZUNO CORPORATION OF HONG KONG LTD.(香港)(スポーツ用品販売事業)
- SHANGHAI MIZUNO CORPORATION LTD.(中華人民共和国・上海)(スポーツ用品販売事業)
- MIZUNO(CHINA)CORPORATION LTD.(中華人民共和国・上海)(スポーツ用品販売事業)
- ミズノウエルネス(大阪市中央区)(その他事業)
- ミズノアベール(大阪市中央区)(その他事業)
- ミズノアルファーサービス(東京都千代田区)(その他事業)
[編集] 保有するクラブチーム
ミズノは自らもクラブチームを有する。その最大の目的は、商品開発に欠かせない各種データを収集することである。陸上競技だけだったが、2007年、水泳用品も自社展開することになり水泳部も発足させた。
[編集] MTC(ミズノトラッククラブ)
ミズノ社の正式な陸上部である。
- 主要所属選手
- 主なOB
[編集] チームミズノアスレティック
ミズノがサポートを行っている陸上競技選手の集まりであり、前述のMTCと異なり所属者はミズノ社員ではない。
- 主要参加メンバー
[編集] ミズノスイムチーム
2007年6月の水泳用品自社展開開始に合わせて発足したミズノの正式な水泳部。
- 主要所属選手
[編集] ミズノ製ユニフォーム使用チーム
- 野球
- 中日ドラゴンズ(ホーム、ビジター)
- 横浜ベイスターズ(ビジター)
- 北海道日本ハムファイターズ(ホーム)
- 福岡ソフトバンクホークス(ホーム、ビジター)
- オリックス・バファローズ(ホーム、ビジター)
- 東北楽天ゴールデンイーグルス(ホーム)
- バスケットボール
- トヨタ自動車アルバルク(ホーム、ビジター)
- JALラビッツ(ホーム、ビジター)
[編集] 主な契約選手(アドバイザリースタッフ)
- 野球
- イチロー(シアトル・マリナーズ)(スパイク以外)
- 松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)
- 田口壮(セントルイス・カージナルス)
- 福留孝介(シカゴ・カブス)(スパイク・バット・リストバンド以外)
- 落合博満(中日ドラゴンズ監督)
- 山本昌(中日ドラゴンズ)
- 井端弘和(中日ドラゴンズ)
- 荒木雅博(中日ドラゴンズ)
- 和田一浩(中日ドラゴンズ)
- 桧山進次郎(阪神タイガース)
- 安藤優也(阪神タイガース)
- 野口寿浩(阪神タイガース)
- 新井貴浩(阪神タイガース)
- 平野恵一(阪神タイガース)
- 石川雅規(東京ヤクルトスワローズ)
- 宮本慎也(東京ヤクルトスワローズ)
- 高津臣吾
- 飯原誉士 (東京ヤクルトスワローズ)
- 小笠原道大(読売ジャイアンツ)
- 谷佳知(読売ジャイアンツ)(スパイク以外)
- 野口茂樹(読売ジャイアンツ)
- 高橋由伸(読売ジャイアンツ)(グラブ)
- 二岡智宏(読売ジャイアンツ)(スパイク以外)
- 阿部慎之助(読売ジャイアンツ)(スパイク以外)
- 清水隆行(読売ジャイアンツ)(スパイク以外)
- 林昌範(読売ジャイアンツ)(スパイク)
- 東出輝裕(広島東洋カープ)
- 石原慶幸(広島東洋カープ)
- 梵英心(広島東洋カープ)
- 永川勝浩(広島東洋カープ)
- 石井琢朗(横浜ベイスターズ)
- 三浦大輔(横浜ベイスターズ)
- 村田修一(横浜ベイスターズ)
- 木塚敦志(横浜ベイスターズ)
- 工藤公康(横浜ベイスターズ)(スパイク以外)
- 仁志敏久(横浜ベイスターズ)(スパイク以外)
- 八木智哉(北海道日本ハムファイターズ)
- 坪井智哉(北海道日本ハムファイターズ)
- 佐藤友亮(埼玉西武ライオンズ)
- 石井一久(埼玉西武ライオンズ)(グラブ、バット)
- 銀仁朗(埼玉西武ライオンズ)
- 江藤智(埼玉西武ライオンズ)(シューズのみ)
- 新垣渚(福岡ソフトバンクホークス)
- 馬原孝浩(福岡ソフトバンクホークス)
- 大村直之(福岡ソフトバンクホークス)
- 柴原洋(福岡ソフトバンクホークス)
- 渡辺俊介(千葉ロッテマリーンズ)
- 小宮山悟(千葉ロッテマリーンズ)
- 清原和博(オリックスバファローズ)(バット、ファーストミットのみ)
- 礒部公一(東北楽天ゴールデンイーグルス)(バット、グラブのみ)
- 山崎武司(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- ホセ・フェルナンデス(東北楽天ゴールデンイーグルス)(シューズのみ)
- 田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)(グラブ、バットのみ)
- 嶋基宏(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- サッカー
- 柳沢敦(鹿島アントラーズ)
- 阿部勇樹(浦和レッズ)
- 永井雄一郎(浦和レッズ)
- 茂庭照幸(FC東京)
- 加地亮(ガンバ大阪)
- 本田圭佑(VVVフェンロー)
- 森島寛晃(セレッソ大阪)
- パブロ・アイマール(レアル・サラゴサ)
- ゴルフ
- その他
[編集] 契約チーム(Jリーグチーム以外)
[編集] 関連項目
[編集] 協賛・提供イベント
- ゴルフトーナメント
- 関西テレビ制作土曜夜11時枠
- キングスゴルフから福山エンジニアリングの途中まで1社提供
- 大阪国際女子マラソン - 協力・スポンサーの1社