ルーク・ドナルド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルーク・ドナルド(Luke Donald, 1977年12月7日 - )は、イングランド出身のプロゴルファーである。身長172cm、体重71kg。通算優勝は5回、PGA2回、2006ホンダクラシックなどEPGA3回。世界ランキング自己最高位は8位。
ルークは3人兄弟の末っ子で、長兄のクリス・ドナルドがキャディを務める。趣味は絵で、CMでもその腕前を披露している。ワインも好きで、自分でワインを作ったりもしている。端整な顔立ちで、爽やかな雰囲気を備えている。
アマチュア時代はウォーカーカップで欧州チームの2度の優勝に貢献した。出身はイングランドながら、大学はアメリカ合衆国でオールアメリカンにもたびたび選出された(4回)。イングランド6傑(ジャスティン・ローズ、ポール・ケーシー、ニック・ドハティ、デビッド・ハウエル、イアン・ポールター)の一人。2004年のEMCワールドカップではポール・ケーシーと組み、優勝を手にした。
彼は美しいスイングで知られており、フィニッシュがブレることも、フルスイングする事も少ない。しかしそのために飛距離は日本のプロとあまり変わらず、同じ組のプロから数十ヤード置いていかれることもよくある。またアダム・スコットやセルヒオ・ガルシアなど多くの若手トップ選手の中であまり飛ばないのはドナルドぐらいである。アイアンショットの飛距離に関しては、飛ばし屋と言われるプロと比べても遜色ないようである。
しかし、徹底的なフェアウェイキープとアプローチの上手さで、メジャーでは殆んど上位にいる。日本のプロで例えるなら、谷口徹のようなタイプと言える。だが、優勝争いで1打差の2位にいても、決してピンを狙わずグリーンセンターを狙ってくるので、「攻めるポイントを分かっていない」「見ていてイライラする」といった批判も多く聞かれた。実際、ソニーオープンの時、解説者は「勝つ気があるのか」と言っていた。そのために2位・3位といった成績がかなり多い。
だが、その作戦が有効なのがメジャーや世界ゴルフ選手権などの大規模な大会である。2007年マスターズ10位、2006年アメリカン・エクスプレス選手権6位、2006年ブリヂストン招待選手権8位、全米プロゴルフ3位、全米オープン12位など、大きな大会での上位フィニッシュで批評が少しは緩くなっている。