江頭2:50
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江頭 2:50(えがしら にじごじゅっぷん、本名:江頭 秀晴〈えがしら ひではる〉、1965年7月1日 - )は、日本のお笑い芸人。芸能事務所大川興業の所属にして同社の筆頭株主であり、かつ同社の前総裁でもある(現総裁は大川豊)。愛称は「エガちゃん」。血液型はB型。身長178cm。
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[編集] 来歴
佐賀県神埼郡千代田町(現:神埼市)出身。九州産業大学経済学部経済学科中退。
ばってん荒川に憧れ芸人となる。そのため、デビュー当時は「バッテン江頭」の芸名を名乗っていた。「2:50」という芸名は、夜中に酒を飲んで酔いが回ると必ずと言っていいほど深夜2時50分以降に暴れだし、ゲイキャラになることから名付けられた。
大川興業に入社した経緯について、江頭は「大川興業の書類応募に、ラサール石井の本を丸写しして出した。こいつは天才だと言うことで面接に呼ばれた」、「面接でいきなり『持ちネタを披露してください』と言われ困った挙句、芸人になる前に経験したアムウェイの訪問販売を実演したところ、大ウケして採用された」とラジオ番組で語っている。
元々は「店頭公開」というコンビを組んでいたが、相方に迫ったところ逃げられてしまった。その後コンタキンテと共に「男同志」というコンビを組み『タモリのボキャブラ天国』等に出演していたが、コンタキンテが大川興業を退職しフリーとなったためコンビ解消。現在のスタンスは基本的にピン芸人だが、時々寺田体育の日と組んで「おやじ同志」として活動している。
2004年2月に体調を崩し、芸能活動を一時休止。本人がラジオで語ったところによると、「表情がなくなる病気・感情表現が出来ない病気」だったという。休業中に、生活のためにスポーツ新聞に掲載された「ヌードモデル募集」の広告を見て面接に行った際のエピソードをラジオおよび『電気グルーヴのモグラネグラ』で語っている。同年9月に復帰。休業の間に髪が薄くなったが、その後回復しつつある。
[編集] 家族
複雑な家庭環境で育っており、この点を過激な発言が許される媒体『hon-nin』(太田出版)のインタビューで語った際、インタビュアーの吉田豪から「書ける訳がないです!」とさじを投げられた[1]。
父方の祖父は江頭政六(元佐賀県千代田町長)[2]。
実父は佐賀県で酒屋を営んでいたが、息子が有名になってから江頭2:45(えがしら にじよんじゅうごふん)の芸名でタレント活動を始めた。きっかけは、江頭の地元の佐賀県立鳥栖商業高等学校の文化祭への出演依頼が父親の元に来た際、「スケジュールの都合で江頭2:50は来られない」と勝手に断ったうえに、父親自身が文化祭に出演したことによる。かつて裁判形式のバラエティ番組・『ウンナンの桜吹雪は知っている』 (TBS) にて、江頭が「父親が自分の芸をパクって、勝手に芸能活動をしている」として父親のタレント活動を抑制してほしいと訴え出るも、その後“人権無視の暴言”を連発したために敗訴した。なお、江頭2:45は2006年に息子の任期満了に伴う第3代大川興業総裁選に出馬し、落選している。
[編集] 人物
共演者の話や楽屋の隠し撮り場面などに現れる素顔の江頭は真面目で礼儀正しい常識人。非常に大人しくて腰が低く、週刊文春の芸能人特集で「店員が恐縮するほど礼儀正しい人」と記載されたほど。大川興業総裁の大川豊は「ああいう暴れたりするのはテレビ用だから」と語っている。真面目過ぎるために自身に対する期待を理解し、それを踏まえた上で暴走しているとも言える。
控えめな性格であり、雑誌のインタビューでは「僕のことをおもしろいと思ってる人だけ笑ってくれれば、それでいいんです」と語っている。「カッコいいはカッコ悪い、カッコ付けるはカッコ悪い、カッコ悪いがカッコいい」をポリシーの一つとしている。
特技の一つに料理があり、『「ぷっ」すま』の料理企画で腕前を披露し、味見した料理の材料を細かく当ててみせた。学力も優秀で、2006年10月の『めちゃイケ』の抜き打ちテスト企画・第5回『W.B.C(ワールド・バカ・クラシック)』決定戦では初参戦ながら12人中5位の成績で、共演者たちを驚かせた。
発想・機転は非常に豊かであり、「借金取りから逃げるために、畳の裏に穴を掘り部屋の外まで繋いだ」、「何かと巧妙に理由を付けられては、ついつい彼に金を貸してしまう」、「『「ぷっ」すま』に出演しようと、番組ホームページの掲示板に「エガちゃんだして:がっぺ250」と自作自演」、「大川総裁にPHSを無料でプレゼントし、GPSで行動を把握して楽しむ」などのアイデアを発想し、実行に移している。
2007年6月10日に放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』のコーナー・「おもしろ廊下歩きコンテスト」で、江頭の私服姿が公開された。普段はニット帽にサングラス、古着のジーンズといった出で立ちで、スタイルの良さと相まって非常にオシャレで格好良く、共演者に驚かれ絶賛された。
映画についての造詣が深く、3日に1回、年間約120回は劇場に足を運ぶという。その知識を基に『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』の映画紹介コーナー「エィガ一刀両断」で、江頭が紹介する映画のシーンを演じて再現するといった、独自の手法を行っている。これがきっかけとなり、映画評論の本『江頭2:50のエィガ批評宣言』(扶桑社)を出版した。ちなみに、同書で選ばれている、江頭の「好きな映画ベスト25」は以下の通り(1位から)。「ゴッドファーザーPart2」「オールド・ボーイ」「善き人のためのソナタ」「少林サッカー」「ゆきゆきて、神軍」「太陽を盗んだ男」「ファイト・クラブ」「シティ・オブ・ザ・ゴッド」「生きるべきか死すべきか」「奇人たちの晩餐会」「パッチギ!」「奇跡の海」「ライフ・イズ・ビューティフル」「フラガール」「12モンキーズ」「ディア・ハンター」「ミザリー」「ジュリエット・ゲーム」「キッズ・リターン」「飢餓海峡」「生きる」「モンスターズ・インク」「スティング」「パプリカ」「マルコビッチの穴」。
中華料理人の金萬福と親交があり、一緒に食事やカラオケ、水上スキーに行くとのこと。金は『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』でゲスト登場(録画映像)した際、江頭が食事の際に毎回「モミモミ行く?」と持ちかけてくると明かしている。
犬が苦手である。小学1年の時に犬に襲われた経験がトラウマになったと言う。
女性に嫌われているイメージがあるが「ピーピーピーするぞ」では女性ファンが結構来ている
[編集] 芸風
テレビ番組では、上半身裸に黒スパッツ姿(黒タイツと思れがちだが、実際にはチャコット製の黒いスパッツと黒い靴下を履いている)がトレードマーク。一見同じに見える黒スパッツには、数多くの種類がある。そのスタイルとアクションはUSAのパンクロック歌手・イギー・ポップに由来しているという噂がある[3]。
登場時のBGMは、布袋寅泰の『スリル』。元々は『笑っていいとも! クリスマス特大号』のモノマネ歌合戦において、ナインティナインの矢部浩之が江頭のモノマネポーズをした際、この曲をBGMに使ったことに由来する(後に矢部と江頭は『笑っていいとも!』で競演が実現。『めちゃ²モテたいッ!』でも江頭が「博多の案内人」として出演を果たしている)。江頭本人は、『イケてるCDTV』のコーナーで布袋のシングル・『サーカス』のPVのパロディーを披露したところ、後に布袋に自身の横浜アリーナでのコンサートに招待されたと語っている。なお、最近では『「ぷっ」すま』や『アメトーク』に出演した際、プロレスラー・蝶野正洋の入場テーマである『CLASH』がBGMとして流れたこともある。
テレビでは“暴走キャラ”として知られる。「いきなり出演者に体当たりをする」、「暴言を吐いたり説教を行う」、「客席に飛び込む」、「男女問わず出演者にキスを強制する」など、徹頭徹尾暴れ回る。スタッフから「今日は生放送だから何もしないように」と言われると、本人は脳みその独自のフィルターを通して「何かやれ!!」と解釈する[4]。しかし、これが江頭最大のセールスポイントであり、コアなファンを掴む要因にもなっている。本人も「客を引かせることが何より楽しい」と語っている。
大川興業仕込みの危ない橋渡り的やり方でネタを披露することが多く、特に『「ぷっ」すま』では大量の塩(塩の摂取致死量・30~300グラムを遥かに超える量)を丸飲みしたり、ボトル3~4本分のワインを一気飲みしたりするなど、下手をすれば死にかねないような行為を後先考えずに実行することが多い。『めちゃイケ』の「単位上等!爆走数取団」においては、テロップ表記ではあるが「笑いのためなら死ねる数少ないサムライ芸人」として称えられている。
いわゆる「裸芸人」のひとり。コンビ時代から学園祭などに呼ばれた際には必ずと言っていいほど全裸になっており、現在も録画番組でしばしば全裸になることも。その下品で卑猥な芸風から、日経エンタテインメント!の「嫌いな芸人」ランキングで6年連続ダントツ1位に輝き、ananの「寝たくない男性芸能人ランキング」では常にワースト3にランクイン、そして2006年と2007年には「最低な男」第1位になるなど、数々のランキング調査に名を連ねている。
大川興業で行われている本公演と呼ばれる芝居では、テレビとは全く違った舞台役者としての江頭を見ることができる。役柄については真面目な好青年、狂気的なサラリーマンなど演技の幅は広い。
[編集] 持ちネタ
- 取って、入れて、出す
- 江頭の基本のギャグ。腰を引いて両手を出す動作は、素人時代に勤めていた旭硝子の工場での工程のひとつ「ブラウン管をカバーに入れ、次の工程に渡す作業」の表現である。はじめ同僚たちはこのあまりの奇妙な動作を嘲笑していたが、江頭の主張通りにやってみた結果スピードアップが図れるようになり、江頭が工場を辞める頃には、同僚の誰もがこの動作をしていたという。
- 左右狂い跳ね
- 意味もなく、ただ左右に倒れるように飛び跳ねる芸。下記の前の芸のお約束として披露される。
- シャチホコ立ち(別名:エガちゃんブリッジ)
- シャチホコのように顔を地面に付け、両足を揃えて上に向けて直立する。本人によればこのポーズは逆立ちではなく、地球を持ち上げている状態であるという。
- 観客席ダイブ
- 雄叫びを上げ、文字通り観客席に向かって突っ込んでいく芸。その際江頭が暴れ回るため、観客がそれに巻き込まれて怪我をすることも。
- 坐禅飛び
- 読んで字のごとく、坐禅してジャンプを行う芸。また、トルコでオイルレスリングの前座として乱入した際には、発展型の「座禅縄跳び」を披露している。
- アナル芸
- 肛門から小麦粉や水を吹きかける。
- 江頭アタック
- プロレス技のヒップアタック。ターゲットへ尻を向けて突っ込んでいく。
- キレて全裸になる
- テレビ番組では担当スタッフが局の上層部から始末書を書かされるほどの危険な芸。
- がっぺむかつく
- 江頭の代表ギャグのひとつで、「がっぺ」で片方の手を後頭部に持って行き、「むかつく」でもう一方の手で指差す。
- ダンダーン
- 両手を乳首の前に持って行き、「ダンダーン」と言いながら連続して前に出す。しかし、この芸が披露される機会は滅多にない。
- エア揉み
- 『「ぷっ」すま』において、“エガ神”と称されるトランス状態に入った際に行われる。
- 性器押し付け
- かつてはテレビ番組においても行われていた芸だが、現在では行うと即出入り禁止になってしまう。
- テポドン(別名・「ドーン」)
- スパッツに手を突っ込む。後述の『ハッスル』でも露。
上記以外に『アメトーーク!』では、無茶振りによるモノマネも披露している(ただし、喋り方や表情を変えながら名前を言うのみ)。
[編集] エピソード・事件簿
「1クールのレギュラーよりも、1回の伝説」をモットーに掲げており、テレビ出演のたびに「伝説残してやるよ!」と叫ぶのが常。多くの事件が、テレビ等のメディアで突如全裸になって性器を露出するというような狼藉行動である。『ネプベガス』ではこれらに関する自分の体験を、オリエンタルラジオの「武勇伝」スタイルで「トルコに行って全裸になった♪ ポリスに捕まり国際問題♪」、「橋田壽賀子とホントにキスした♪ 笑っていいとも出入り禁止♪」「食い物なくて塩があった♪ 塩を食べたら死にそうになった♪」などと披露した。
[編集] 鮭フェラ事件
1991年12月、ニッポン放送のラジオ番組・『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』での生放送中、江頭は福島県からの中継でメスの鮭のつかみ取りに参加し、生きた鮭に自分の性器を咥えさせた。ラジオだったため大事には至らなかったが、この一件は「鮭フェラ」として東京スポーツの一面でも報じられ、それまで無名だった江頭を世間に知らしめることとなった。後日、この写真がドイツの雑誌に流れた模様。
[編集] 浅ヤン
江頭がテレビで広く知られるきっかけになった番組・『浅草橋ヤング洋品店』では、水中で息止めをして時間を測る企画(江頭グランブルー)で4分14秒の記録を出した(安全性の問題から再度の計測は行われなかった)。江頭はその後に大川興業の公演を控えていたが、周囲が代役をたててはどうかと懸念するほど、心身共に耗弱しきっていた。同番組ではお菓子CMに出演した際のギャラ500万円を元に、ブローバ・カウンタック(ランボルギーニ・カウンタックのレプリカ)を新車で購入したものの、すぐに350万円で売り払ってしまっている。
[編集] レギュラー20分終了事件
テレビ番組『名門パープリン大学日本校』へのレギュラー出演が決まっていたが、周りが芸人ばかりであったため発奮した江頭はピロピロ踊りの後に全裸になった。凍りつく周囲の状況に負けん気を出して逆上した江頭はライターで陰毛を燃やす。するとスタジオからスポンサーの人の姿が消え、レギュラーどころかものの20分で首を切られた。
[編集] トルコ全裸事件
江頭が引き起こした最も有名な事件であり、当時は大規模なニュース沙汰に発展した。
- 全容
1996年、江頭はテレビ東京の『ザ・道場破り!』の企画の一環として、トルコで行われたオイルレスリング交流試合の会場に前座として乱入、3000人以上のトルコ人を前にして自らの芸を披露した。事前に準備した「座禅縄跳び」が予想以上にウケたため、江頭は調子に乗り芸をエスカレート。しまいにはふんどしを脱いで「3号機発射!」と叫び全裸パフォーマンスを敢行したが、肛門にでんでん太鼓を刺して逆立ちした直後、会場からはブーイングの嵐[5]。江頭は逆立ちしたまま会場から退場したが、その後即座にトルコ警察によって身柄を拘束され、同時にわいせつ物陳列罪の容疑で逮捕されてしまった。
イスラム教国家のトルコでは戒律の関係上、公衆の面前で性器・肛門等を露出する事が日本よりも強く規制されている。後のトークショーにおいて江頭は、これがアフガニスタンだった場合はサーベルによる断首刑に処せられていた可能性があったことを語っている。幸いにもトルコは罰則が厳しくなく、江頭は罰金刑(日本円で75円)のみで釈放された。
この話には後日談があり、その際居合わせたトルコの民衆が危うく暴徒になりかけた。女性客は会場から逃げ出し、男性客は「アラー・アクバル(アラー万歳)!」と叫びながら、江頭に襲いかかろうとした。そのため、江頭はほとぼりが冷めるまでトイレで身を潜めていたらしい。その際、トイレの窓からひっくり返された自動車が炎上していたのを目撃した。
この件について大川豊は、個人的な意見として「彼だけ責めるのは冷静に見ておかしい」、「でんでん太鼓状態までかなり間があり、ふんどしを外した時点でなぜ誰も止めなかったのか」と述べており、「半分ブーイング状態でもネタを続けたのは、彼なりの焦りの現れではないか」と語ると、「というのも彼はそもそもオイルレスリングをするためにトルコ入りしたが、練習中に頭部を2針も縫う怪我をこうむり、やむなく急遽ネタをする運びとなった。この事件は誠実な迷惑をかけてすまないという思い、彼なりの負い目からことに及んだのではないか、件のVTRの江頭からはその様に感じる」と推察、「また、彼は現地コーディネーターに『SEXを連想することはタブー』と注意されていたが、自身は「オレのはもっとバカバカしい」と思っていたようだ」と証言している[6]。
- 影響
この一件はトルコ国営放送や地方紙によって大きく報道され、後に日本でもセンセーショナルに扱われた。日本のトルコ大使館は「詳しい話は聞いていないが、決して嬉しい話ではない」とコメント。当時『FNNスーパータイム』のアナウンサーであった露木茂からは「国辱者」と非難され、『ワイド!スクランブル』のニュースキャスターを務めていた水前寺清子からも「情けない、最低」とけなされた。
同時期に放送された『進め!電波少年』では、番組終了間際に一定期間「トルコの江頭はウチではありません」との注意書きが表記された。これは当時の「電波少年」が“アポなし取材”を特徴としており(国内外の様々なところへタレントが押し掛け、騒動を起こす様を放送するスタイルだった)、トルコの全裸事件も「電波少年」によるものという誤解が生じたためと思われる(あるいは、それを逆手に取った制作側のギャグとも取れる)。
また、しばらく後に行われたトルコ国内の調査において、江頭は有名な日本人としてオノ・ヨーコに次ぐ第2位となった。
- 事件後
2002年のワールドカップ日韓大会の際、江頭は六本木でトルコ料理店を経営する在日トルコ人に捕まった。店主から「お前があの江頭か!」、「トルコを応援したら個人的には許してやる」と言われた江頭は、贖罪のつもりでトルコ戦開催のスタジアムやトルコ料理店で必死にトルコを応援。決勝トーナメントの日本VSトルコ戦においてもトルコを応援した。この件について江頭は、開催終了後のライブにて「今年のワールドカップは日本・韓国・江頭の共催だった」と発言した。
なお、この事件後江頭はテレビ東京において長らく出入禁止の状態になっていたが、2008年1月13日放送の『どハッスル!!』にて11年ぶりにテレビ東京の番組出演を果たしている。
[編集] バイアグラ卒倒事件
1997年、中野駅に近いパブでホステス4人をはべらせていた江頭は、ブランデーの水割りを次々と一気飲み。すると、調子に乗った江頭は「一気飲みするゾ。オレは不死身だ!」と絶叫するやいなや、周囲のウケを狙ってバイアグラ5錠を水割りと共に飲み干し、間もなくして卒倒。搬送先の病院で急性アルコール中毒と診断され、点滴治療を受けた(その後まもなく回復し、入院することなく帰宅)。この事件は一般紙を含むメディアで大きく報道され、結果として厚生労働省によるバイアグラの認可が遅れたという逸話が残っている。後日テレビでコメントを求められた専門家もこれには言葉を失った。ある医療関係者[要出所明記]は、「バイアグラは単独で服用しても、人によっては突然死の危険性をはらんでいるのに、アルコールと一緒に飲むとは自殺行為に等しい。回復したのは運が良かった」と語っている。
その後、『めちゃ²イケてるッ!』に出演した江頭は「生きてて良かった」と発言した。
[編集] 『ポンキッキーズ』事件
1998年夏、『めちゃ²イケてるッ!』にて子供番組『ポンキッキーズ』イベント会場でのロケが行われた際、ポンキッキーズのキャラクター・Pちゃんに酷似した「Eちゃん」の着ぐるみで登場した江頭は、山本圭一とFolder(後のFolder5)がダンス対決の最中、突如性器を露出。会場には約6000人にものぼる一般の子供たちが居合わせており、露出の際にすぐさま映像は伏せられたが、BGMのシングに合わせてFolderのけたたましい悲鳴などが放送され、画面が元に戻った後には茫然自失となった子供の姿が映し出された。FolderのAKINAは『うたばん』に出演した際、この蛮行に触れ「男性のアソコはもっと綺麗なものだと思っていたんですよ」と述べた。
[編集] 浦和レッズサポーター大激怒事件
2000年7月、鳥栖スタジアムでサガン鳥栖対浦和レッズの試合が行われた際、ハーフタイムショーに江頭が登場。左右狂い跳びとエガちゃん倒立を披露した江頭は、「俺は27時間テレビを断ってここに来たぞー!」と宣言し、鳥栖のサポーターを沸かせた。試合は鳥栖が2-0で浦和に勝利。試合終了後、調子に乗った江頭は勝利者インタビューにおいて、「サガン鳥栖のためにばんざーい!! 浦和レッズなんてがっぺむかつく!!」と発言。これに激怒した浦和サポーターがフーリガンと化し、江頭を攻撃。江頭の逃亡を阻止すべくスタジアムの全出入り口を封鎖し、江頭に向けて缶や瓶を投擲。興奮のあまり「江頭出て来ーい!!」と憤激する者まで現れた。江頭は浦和のユニフォームを着てその場を脱出し、ことなきを得た。
[編集] エガラップ誕生秘話
2001年2月に放送された『めちゃイケ』で、江頭はDA PUMPと共演。恒例の「お前に一言物申す」にて、メンバーのSHINOBUに対し「お前ら新成人が成人式で暴れやがって! 大人をなめるのもいい加減にしろ!!」と半狂乱状態で罵倒した。しかし、江頭はSHINOBUが2001年の新成人ではないこと[7]に気づき、リアクションに困り果ててしまう。そして、今度はKENが得意のラップを披露すると、江頭もこれに対抗し即興でラップを披露。
「チェッケ、チェッケ、チェケガッペ♪ (中略)俺の生まれは佐賀県で、俺の親父(江頭2:45)は酒屋さん♪ 俺の生まれは、…逆子♪ (中略)俺の名前は江頭2:50♪ 俺の親父は江頭2:45♪ 5分違いの親子をよろしく♪ (中略)俺が好きなのばってん荒川♪ ばってんばってん婆さんよ♪ 男か女か分からない♪ ばってん婆さん逆子だよ♪」
と熱唱し、『めちゃイケ』メンバーとDA PUMPらを爆笑させた。更に周囲からの声援を受けた江頭は、
「何もないけど出さなきゃね♪ それがお笑い、難しい♪ (『めちゃイケ』プロデューサーの中嶋優一を指差し)中嶋見ると何か答える♪ 聞こえてきそうだ、だけど無理♪[8] 中嶋君は…、逆子だよ♪」
と言い放つが、直後に矢部浩之から「中嶋、逆子ちゃうよ」と突っ込まれた。これが好評を博し、後に『めちゃイケ』では「エガラップ」のコーナーが作られ、以後数回にわたり放送されることになった。
[編集] 『クイズ$ミリオネア』暴動事件
2001年5月17日放送の『クイズ$ミリオネア』にて、江頭はスーツ姿にメガネという身なりでサポーターの寺田体育の日と共に条件付きの下補欠枠で出場。補欠1位通過でスタジオ入りしたが、試合の状況によりサイレンが鳴り放送時間が終了。それに不満を漏した江頭は、突如着ていたスーツを脱いで全裸となり、(映像はほとんどカットされていたものの)観客席に上がり込んでエンディングを私物化。放送後にはクレームが殺到した。
[編集] 『いいとも』キス事件
『笑っていいとも!』に準レギュラー同然の扱いで出演していた時期があったが、2001年7月30日の番組中にゲストの橋田壽賀子が「トルコに行ったら江頭のせいで同じ日本人ということで被害を受けた」(※トルコ全裸事件参照)と話し始めたところ、江頭は橋田を口止めするかのようにキスを行った。その後番組がCMに入った際、香取慎吾にこの蛮行をたしなめられたが、二人のやり取りが放送されてしまうミスが起きている。この一件以降、江頭は『いいとも!』への出入りを禁止されてしまった。
[編集] 北朝鮮で禁句事件
2000年頃、江頭は大川豊と共にお笑いの勉強のため北朝鮮を訪れた。その際に現地の放送局からインタビューされ、その模様が北朝鮮中に流されたが、その放送を傍受していた日本の放送局で「江頭が北朝鮮のテレビに出てる!」と大騒ぎになり、夕方のニュースで報道された。『NNNニュースプラス1』では、現地で律動体操を踊る江頭の姿が紹介された。
江頭は2003年に再び訪朝し、現地の人々と交流。そのパーティーの席で、当時流行していたテツandトモの「なんでだろう」の朝鮮語バージョンを披露した。同行した通訳らの喝采を受けた江頭は、現地の人に友好の印として「なんでだろう」の楽譜がハングルで書かれたステッカーをプレゼントしたが、乗車したバスの運転手がそのステッカーを胸に貼っていたところ、当局の事情聴取を受け(北朝鮮において「なんでだろう」は現体制を批判する“禁句”とされている)、江頭らは危うく反乱分子として身柄を拘束・逮捕されかけた。
[編集] 『ハッスル』事件
- 全容[9]
2006年夏、プロレス・『ハッスル・ハウスvol.18』のリングに江頭が突如乱入。得意の左右狂いはねを披露すると「俺は伝説を残しにここにやってきたんだよ!!」とマイクパフォーマンス。そしてカンニングの竹山隆範よろしく「ここでうんこするぞぉ~!!」と絶叫するやいなや、黒スパッツを下ろし尻と性器を露出。事態を目の当たりにした女性レスラー・Ericaとマーガレットは恐怖に慄いたが、その直後に下半身黒タイツ姿の川田利明が「川田19:55」としてリングイン。川田が江頭の起こした蛮行に対し一言物申すと、江頭は再び『ハッスル』に乱入することを示唆し、「がっぺむかつく!!」と吐き捨て会場を後にした。
この一件は同年8月13日の『アッコにおまかせ!』(TBS系列)で大々的に取り上げられた(江頭が黒スパッツを下ろした場面でVTRはストップし、「これ以上は放送できません」というお詫びナレーションとテロップが流された)。和田アキ子は「(プロレスにこのようなことがあるなんて)力道山の時代だったら考えられない」と発言した。
江頭は2006年12月26日の後楽園ホール『ハッスル・ハウス クリスマスSP part2』でプロレスデビュー。川田、天龍源一郎らと真っ向勝負を繰り広げた。
[編集] 『笑いの金メダル』事件
- 彼が出演しているラジオ番組によると彼が「ボケモン」で外国人の小学生を前にオナニーをしたことでスタジオ内は凍りついた。
- その「ボケモン」は2月11日の放送回でコーナー打ち切りし、その後の江頭は3月に出演を降板。笑金は4月にリニューアルするもの6月24日の放送を持って終了。
- 後番組の「サンデーデラックス」では彼の出演が無くなり、ABCテレビでの江頭の現在はないと見られる。
[編集] 江頭のファンであることを公言する有名人
草彅剛やナインティナインなど、芸能界内にも多くのファンが存在し、彼らの出演する『「ぷっ」すま』や『めちゃ²イケてるッ!』には、たまに呼ばれ準レギュラーとなっている。
- 『おしゃれイズム』にて、江頭の大ファンであることを公言。
- 江頭の楽屋に入った際、本人から楽屋内の食べ物を食べる許可を得たところ、10分で全てを平らげてしまった。そのため、彼からホームレスと勘違いされてしまったことがある。
- 江頭の映像を携帯電話の待ち受け画面に設定している。
- ライブのフリートークでは必ず江頭の話題をしている。また、手紙で江頭を「純芸人」と称えたことも。
- グッドウィル・グループ株式会社の創業者。これが縁となり、グッドウィルのパーティーに江頭が出演した。
- 総合格闘家。江頭とはkamipro誌上で対談を果たしている。
- 『めちゃ×2イケてるッ!』の笑わず嫌い王で江頭のファンであることを告白。
[編集] 主な出演作品
[編集] テレビ
いずれも不定期出演。
- めちゃ²イケてるッ!(フジテレビ系)準レギュラー
- 「ぷっ」すま(テレビ朝日系)準レギュラー
- アメトーーク!(テレビ朝日系)準レギュラー
[編集] ラジオ
- 火曜日のリスナーズ・チョイス「エビシャケ」に不定期出演。
[編集] Web番組
- 江頭2:50のピーピーピーするぞ! (TFM+)
- お笑いデジタルコンテンツ研究所にてポッドキャスト配信していた。三浦和義とも共演。
[編集] 過去
- たまにはキンゴロー(フジテレビ系)
- 夜鳴き弁天(フジテレビ系)
- 浅草橋ヤング洋品店(テレビ東京系)
- たかじんnoどォ!(よみうりテレビ)
- 笑いの金メダル(朝日放送・テレビ朝日系)
- 森田一義アワー 笑っていいとも!(フジテレビ系)
- タモリのボキャブラ天国(フジテレビ系)男同志としてコンビで出演。
[編集] 映画
[編集] CM
- おなじみのスパッツ姿で登場。「武富士ダンス」に類似した踊りで、古書等の買い取りをアピールする。
- さまざまなポーズをとりながら、おなじみの姿の彼がこの会社の歌のようなものを披露、ラジオCM(主にCROSS FMでオンエアされている)では地元ローカルタレントのコンバット満や村仲皆美と共演している。また、新店舗開店の際には他の関係業者と共に花輪を提供することもある。
- SEX MACHINEGUNS/世直しGOOD VIBRATION/IGNITION
- 電激倉庫(東北地方にて店舗を展開する家電量販店チェーン)
- ロッテ・トッポ
[編集] CD
- 男同志『a・ナルシズム』(キャプテンレコード) 1991年4月
[編集] PV
[編集] ゲーム
- 『カンフー パニック』 Xbox(声の出演)
[編集] 書籍
- 『江頭2:50のエィガ批評宣言』 (扶桑社・ISBN 978-4-594-05478-6)
[編集] 脚注
- ^ 吉田豪「hon-nin列伝」『hon-nin』vol.05掲載
- ^ 『たかじん・ナオコのシャベタリーノ!』(毎日放送)出演時のゲスト紹介VTRより
- ^ しかし、日本のパンクバンド・オナニーマシーンのVo&Basであるイノマーとの対談において、本人はイギー・ポップのファンであることを表明するも、その点を指摘された際には否定を行っている。
- ^ 『誠のサイキック青年団』出演時の発言より
- ^ 本人は「リハーサルで少人数の前でやった時には大ウケだった」と言及している。
- ^ 大川豊著 「Weeklyぴあ」連載、書籍「金なら返せん! ビッグバンの巻(上)」収録の記事より要約
- ^ SHINOBUは1980年2月15日生まれのため早生まれにあたり、2000年に新成人になっている。
- ^ 中嶋プロデューサーはこの発言に対し、苦笑しつつもそれを否定するように首を横に振っている。
- ^ ハッスル・ハウスvol.18、江頭2:50、お株を奪われ「仕事断れよ!」も参照のこと。
[編集] 関連項目
- お笑いタレント
- リアクション芸人
- はなわ
- 大川興業
- コンタキンテ
- 男同志
- 佐賀県出身の人物一覧
- 「ぷっ」すま
- めちゃ×2イケてるッ!
- 4月1日 (2006年)「えがえが!」
- 川田19:55
- プロレスイベント・『ハッスル』における江頭のライバル。
[編集] 外部リンク
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