テツandトモ
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テツandトモ(てつアンドとも)は、日本のお笑いコンビである。ニチエンプロダクション所属。
流行語大賞となった頃は「テツ&トモ」という表記もあったが、現在は「テツandトモ」と表記するのが普通である(姓名判断の結果を受けて変更したとされる。)。
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[編集] メンバー
- 滋賀県滋賀郡志賀町(現:大津市)出身、日本大学藝術学部演劇学科卒業。血液型A型。ツッコミ。赤いジャージを着て踊る。愛称はテッちゃん。
- デビュー当時は出身高校の石山高校のジャージを着ていた。
- 2004年5月9日に入籍、翌年2月に長男が誕生した。
- 「笑点」の大喜利メンバーとして知られる落語家の三遊亭楽太郎や、テレビ朝日アナウンサーの山口豊に似ているとの声もある。
- 面長でアゴが出ているため、過去に発表したことのあるテツandトモの自己紹介の歌ではトモに、「ちょっと面長いい男♪」と歌われたり、「たまに阿部寛(または「ナイナイのやべっち」)に似てると言われて喜んでるけど、だけどよく見りゃ(漫画)「奇面組」の「一堂零」、もしくはモアイ像、やっぱりあご勇~♪」と歌われている。
- 「なんでだろう音頭」では、「お面つけるとアゴが出る~♪」と歌うテツに対し「それはお前だけ~♪」とトモのツッコミが入る。
- 「なんでだろう」の動作で腕を激しく動かすため腱鞘炎になりかけたことがあり、寝ている間も無意識に「なんでだろう」の動作をしていたらしく、目が覚めるとタオルケットが腕に絡まっていた事がある(TBSテレビ『ぴったんこカン・カン』より)。
- 精神的に脆い面があり、極端に落ち込む場合がある。
- トモ(本名:石澤 智幸 - いしざわ ともゆき、1970年5月10日 - )
- 山形県山形市出身、日本大学芸術学部演劇学科卒業。血液型A型(以前はB型と記載されていたが、2008年4月プライヴェートの健康診断でA型ということが判明)。ボケ担当。青いジャージを着て、本来テツの持ち物であるギターを弾いている。
- デビュー当初は、出身高校の日本大学山形高等学校のジャージを着ていたため、地元では英雄扱いだった。ちなみに、フジテレビアナウンサーの武田祐子は幼稚園から中学校までの同級生である。
- 結成前の1991年ごろ、「星期六我家的電視・三宅裕司の天下御免ね!」内の素人パフォーマンスコーナー「岸谷五朗の日比谷公開堂」に、「チョビひげ次郎(トモ)」「モンキー・チャム」という2人組のグループ「モンチョビ2」としてしばしば登場していた。また1996年には、NHKのど自慢(東京都中野区大会)に出場し、チャンピオンになる。
- 特技は詩吟。詩吟の経験のせいか、演歌歌手のように小節(こぶし)の入った歌い方をする。声量と歌唱力の評価は高い。
- ピックを使わないで激しくギターを弾くため、指の皮が裂けて流血沙汰になったことがある。
- 「似てないものまね」が特技(自己紹介の歌でも、テツから「特技は似てないものまねよ♪」と振られてものまねを披露する。後述の立川談志の他にも、石橋貴明やマギー司郎などのレパートリーがある)。
- ボルシチが苦手。
- 高所恐怖症のため仕事で初めて飛行機に乗った際、離陸の瞬間に悲鳴を上げながら横にいた相方の手を握り締めた(今は平気)
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- もともと演歌歌手志望であったテツと俳優志望であったトモが結婚式の余興でデュオを組んだところ、それをスカウトされる(ただし歌ったのはまじめな歌だった)。まじめに歌手をやるつもりで上京したのだが、なぜかお笑いを無理矢理やらされることになり、現在の形になった。
[編集] 概要
赤・青の揃いのジャージを着て、トモがギターを弾き、テツがおかしな踊りを踊り、「なんでだろ~」と連呼しながら日常の何気ない疑問について繰り広げる漫談で有名になった。「なんでだろ~」は2003年の流行語となり、新語・流行語大賞にも選ばれた。漫談の中でトモが立川談志などのモノマネを披露する事もある(似ていない事をネタにしている)。
- ネタは全て綿密な打ち合わせによって成り立っており、同じものを通しで二度以上繰り返すことも可能だという(ただし、客の盛り上がり具合に応じてテツの動きの激しさは変化する)。
- シングルCD「なんでだろう~こち亀バージョン~」がヒット。ただ、歌詞は臨機応変・縦横無尽に変わるので、曲というよりまさに「芸」である。しかし、『うたばん』、『ミュージックステーション』、『MUSIX!』などに出演しつつ、同じ番組の出演者をネタにして「なんでだろう」を歌った。
- 1999年~2003年まで『爆笑オンエアバトル』(NHK)に出演し、23戦20勝という高記録を残して卒業して行った。
- 2003年の紅白歌合戦で、はなわとの合同により「なんでだろう佐賀県ヴァージョン」で出場した。
- ジャージは特注品で、1着10万円するという。
- トモが弾いているギターは演歌歌手を志していたころテツが購入したものである。
- 2005年7月21日には哲智のアーティスト名で「おいら。」をリリース。お笑い芸人としてではなくアーティストとして歌うため、黒のスーツに白のシャツで歌う。過去にCDは出しているものの、アーティストとしてCDを出すのは初めてであった。
- テツは元々歌手志望、トモはのど自慢チャンピオンの経験という過去を持つこともあり、お笑い芸人の中では特に歌唱力が高い。も小学生のころには既にヴィブラートを体得していたと言われる。
- 実は「M-1グランプリ」(2002年度)の決勝進出者である。ただ、決勝では漫才でなくいつもの「弾き語りパフォーマンス」を行ったため(ルール上は漫才を含めあらゆる笑いのコンテストのため問題は無かったが)審査員であったダウンタウンの松本人志は「あれを漫才ととるかは難しい」と評し、また立川談志は「お前らはここに出てくるべきではない。もういいよ」と発言した。このときテツandトモの芸そのものを否定しているように受け取れてしまったため、会場の空気は凍りついた。しかしこの発言は「漫才とは言えないネタ」に対する面もあったが、その一方で「若手ナンバーワンを競うM-1グランプリには、実力と地位を既に確立した二人は出るべきではない」という趣旨の発言でもある(これ以降M-1グランプリでは漫才のスタイルからかけ離れた芸は決勝では登場していない)。それゆえM-1決勝での点数は普通の評価だったものの、上記の審査員2人はテツandトモの芸自体を評価している。しかも、立川談志は普段からテツandトモを可愛がっているという(オンエアバトルの番外編的番組において、2人が談志に白いジャージを渡し、3人で「なんでだろう」の振りを行っている)。その後、『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)の出演の際は、松本に対するネタを披露した。
- 笑いの金メダルのコーナー・グリルの金メダルで、「テツトモカレー丼」を作ったが、電気釜に米と水を入れ、市販のカレー粉をのせてそのまま蓋をして炊くだけという安易な作り方だった為か、三宅裕司に「今までの中で一番マズい」「パサパサしてしまっているんだよね」と言われてしまった。
- 2005年春、JTB企画のスペシャルイベントとして、「テツandトモ『最初から今まで』ライブディナーソウルツアー」を企画するも、応募者が最小募集人数(200人)にも達せず、やむなく中止される事態となる。
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- 「テツandトモ『最初から今まで』ライブディナーソウルツアー」中止のお知らせ
- いつも応援ありがとうございます。 この度皆様に残念なお知らせがあります。3月24日、26日に予定していました、「テツandトモ『最初から今まで』ライブディナーソウルツアー」が最少催行人員に申込人員が満たなかった為中止となりました。 ニチエンプロスタッフはじめ、テツandトモも残念な思いでいっぱいです。 今後もまた皆様に楽しんで頂けるよう企画を立てて行こうと思っておりますので、 応援宜しくお願いします。
- 「テツandトモ『最初から今まで』ライブディナーソウルツアー」中止のお知らせ
- 2006年に女性週刊誌に「あのブームを起こした人は今」の特集にコメントを残す。2006年以降は営業を中心に地方ロケのグルメ番組などでも活動している。
- 2007年3月28日放送回の「スピードワゴンのキャラメル on the beach」(TBSラジオ)で小沢一敬から「営業で一緒になって、『少し太りましたね』って声をかけたら、お腹をおさえて『ここには何百万円入ってるんだ。』って言われた。」と売れてから嫌な一面が伺えたと暴露された。
- ラーメンズとは合同ライブを開くほど親交があり、テツトモが彼らの公演に足を運ぶ姿も多々目撃されている。また、ラーメンズのビデオ「news-NEWS」(公演の舞台裏を収録したもの)にも出演している。
- 2007年6月24日に放送された笑いの金メダルの最終回に出演した際、テツは安倍晋三首相(当時)の格好で登場した。
- 以前18KINが「なんでだろうに答えを出すCDを出そう」とネタで話していたが、その後嘉門達夫が「ジ・アンサー・ソング~テツ&トモに捧ぐ」(2004年)を本当にリリースした。
- 長井秀和からは、「答えようがないが、自分で答える」と言われていた。
[編集] 代表曲
- なんでだろう~こち亀バージョン
- 作詞はテツandトモ、作曲は石澤智幸、編曲は三沢またろう。メジャーデビュー曲であり、こちら葛飾区亀有公園前派出所のエンディングテーマでもある。オリコン最高位10位。20万枚以上を売り上げた。
- なんでだろう音頭
- 作詞・作曲は石澤智幸、編曲は高見優。持ち芸の「なんでだろう」を音頭バージョンにした曲。
- 大田区でプロポーズ
- 作詞・作曲はつんく、編曲は高橋諭一。テツandトモがつんく♂(シャ乱Q)に依頼して出来た曲。しかし、ファンの間から、賛否両論が相次ぐようになった。この時から、「芸人版CHEMISTRY」といわれるようになった。
[編集] 主な持ち芸
- なんでだろう
- 「○○が○○するのはなんでだろ~♪」といった形式で普段は意識されにくい世の中の素朴な疑問を歌う。
- かならずいるんだよね
- 1番と2番があり、1番は「自動販売機のボタンを同時に2つ押す奴」などと現実に起こる出来事をトモが歌いテツがジェスチャーを行うというもの。2番は1番で歌った内容をパロディー化して「自動販売機のボタンを同時に全部押す奴」などと絶対にありえない出来事を歌い、ジェスチャーをやろうとする・或いはジェスチャーを行ってからツッコミを入れるというものになっている。時間の都合などによって2番は省略される場合もある。
- 必要ないもの
- せつないね
- 「別れの挨拶をしてバスに乗ったのになかなかバスが出発しない時」「僕(トモ)も結構動いているのにテレビを見たら映ってなかった時」など、ありがちな切ない出来事を歌う。
- ちょっとだけ恥ずかしいことがある
- 「後姿で知り合いだと思って声を掛けたら知らない人だった時」など、少し恥ずかしくなるような出来事を歌う。
- そんなわけないだろう
- ついついやりたくなっちゃう
- 全部ウソなのよ
- 「先生が『怒らないから本当のことを言いなさい』と言う時」「『俺テスト勉強全然してない』と言う奴」など、嘘っぱちなことを歌う。ちなみに、テツが「(初恋の人の)名前はオサムです~♪」と歌ったあと、慌てた様子で「全部ウソなのよ~♪」と歌い出すパターンもある。
- 笑点のBGMの当て振り(顔芸)
- 「古畑任三郎のテーマ」の当て振り(顔芸)
- タイガーマスクの主題歌の当て振り(顔芸)
- 北斗の拳の主題歌(クリスタルキング「愛をとりもどせ」)の当て振り(顔芸)
- アヴェ・マリアの当て振り(顔芸)
- どどんまい
- わたしたち怒っているんです
- 何が出来るかな?-「何が出来るかな?」と歌いながらテツがバルーンアートをする。
- ショートソング(替え歌)
- ある著名な歌の替え歌でちょっとしたボケをはさむ。ネタとネタとの間に多く、特にモノマネ芸が多い。
[編集] 出演番組
- BSななみDEどーも!(NHK BS2)
- 伊予路てくてく(NHK総合(愛媛ローカル))
- 今夜はなまらナイトシリーズ(NHK山形ローカル)
- トモが山形県出身ということでテツも引きずり込まれた。
[編集] 過去
- バカヤロー!1999 ニッポン人の怒り爆裂ストレス解消3連発(日本テレビ系)ストーリー内において、路上コントをするコンビとして登場。「なんでだろう~」のネタを披露している。
- 爆笑オンエアバトル(NHK総合)常連(オンエア率20/23、20勝越え達成、ゴールドバトラー認定)最高KB 501KB
- エンタの神様 (キャッチコピーは「国民的人気お笑いコンビ」→「赤と青の打ち上げ花火」)
- F2スマイル(フジテレビ系、「笑う!通販」)
- めちゃ²イケてるッ!(フジテレビ系、「なんでだろう?」のコーナー等)
他多数
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- なんでだろう~こち亀バージョン(2003/02/05)
- 大田区でプロポーズ(2003/11/19)
- サイボウの不思議/最初から今まで(2004/08/18)
- おいら。(2005/07/21)
[編集] アルバム
- テツandトモの「マンボ大漁節」ってなんでだろう(2003/06/18)