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黄色 - Wikipedia

黄色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この項目ではについて扱っています。閲覧環境によっては正しい色が表示されない可能性があります。
黄色
きいろ
 
16進表記 #FFD400
RGB (255, 212, 0)
CMYK (1, 14, 99, 0)
HSV (50°, 100%, 100%)
マンセル値 4.0Y 8.5/12.3
黄色い花
黄色い花

黄色(きいろ)は、基本色名の一つであり、色の三原色の一つである。ヒマワリ花弁のような色。英語では yellow であり、外来語イエローはこれに由来する。暖色のひとつ。波長 570~580nm の単色光は黄色であり、長波長側は橙色に、短波長側は黄緑色に近付く。マンセル色体系の色相ではの中央に位置する。

現代日本語では一般に「黄色」(名詞)、「黄色い」(形容詞)と呼ぶ。これは小学校学習指導要領で使われ[1]、また母語として最初に学ぶ色名の一つである[2]。しかし JIS 基本色名やマンセル色体系における公式名称は黄色ではなく(き)である。複合語内の形態素としては、黄緑黄身など、「黄」が少なくない。

目次

[編集] 物体色としての黄色


[編集] 印刷技術におけるイエロー

イエロー
yellow
 
16進表記 #FFD800
RGB (255, 216, 0)
CMYK (0, 13, 100, 0)
HSV (51°, 100%, 100%)
マンセル値 5Y 8.5/14
カラー印刷用のインク。右側がイエロー
カラー印刷用のインク。右側がイエロー

色料の三原色のひとつが yellow と取決められている為、イエローと呼ぶ場合、単に黄色の英語名というよりも色料の三原色の一つとしての黄色であることを指示することが多い。カラー印刷でのインクトナーに使われる。通常、シアン (cyan)・マゼンタ (magenta)・ブラック (black) と共に使われ、CMYK と呼ばれる[3]印刷技術専門用語ではと呼ぶこともある。ちなみに CMYK 値で表すと

C=0 M=0 Y=100 K=0

となる。

ただし、現在の技術では「理想の」イエローのインク・トナーを作ることは少なくとも現行不可能であり、黄色のインクは理想的なイエローとは違う色をしている。

[編集] 色材・色料における黄色

黄色の染料黄色の有機顔料黄色の無機顔料を参照。


[編集] JIS規格における黄色・イエロー

黄色JIS慣用色名
  マンセル値 5Y 8/14
イエローJIS慣用色名
  マンセル値 5Y 8.5/14

JIS では黄色およびイエローがそれぞれ定義されている。 この黄色とイエローはわずかに異なる色として示されている。


[編集] 光としての黄色

Yellow (webcolor)
  16進表記 #FFFF00
LightYellow (webcolor)
  16進表記 #FFFFE0

光の三原色である (#FF0000) と (#00FF00) を一対一の割合で混合した色に該当し、RGB 値では

( R, G, B ) = ( 255, 255, 0 )

で表される。ウェブカラーYellow を指定すると、#FFFF00 と同等に扱われる。 これは、固有色名でいう檸檬色に近い。

また、LightYellow というコードも指定可能である。物体色の黄色には Gold が近い。


[編集] 黄色の染料

植物由来の天然染料と化学的に合成された合成染料が存在するが、合成染料はレーキ化することによって有機顔料としても用いられるので、本節では天然染料について述べる。黄色の合成染料については黄色の有機顔料を参照。

  • キハダ
    • キハダ(黄檗)は「黄肌」という意味で、ミカン科の植物である。5から6月頃黄緑の花をつける。樹皮の内側は黄色であり苦味がある。樹皮は染色に使用される。樹皮の薬用名は黄檗(オウバク)であり、健胃剤や火傷の薬である。なおキハダで染色する場合は媒染剤を用いず直接染料として用いる。
  • カリヤス
    • カリヤス(刈安)はイネ科の植物である。灰汁を媒染剤に用いる。
  • ウコン
    • ウコンショウガ科の植物である。地下茎を黄色の染料として用いる。媒染剤不要の直接染料。香辛料・食品用の天然着色料としても用いられる。
  • クチナシ
    • クチナシアカネ科の植物である。果実を黄色の染料として用いる。媒染剤不要の直接染料。食品用の天然着色料としても用いられるが、天然着色料として用いる場合は黄色から緑、にかけての幅広い色調をカヴァーする。
  • ズミ
    • ズミはバラ科の植物である。樹皮を黄色の染料として用いる。ミョウバンを媒染剤に用いる。煎餅の着色にも用いられる。
  • ハイノキ
  • メギ
    • メギはメギ科の植物である。樹皮を黄色の染料として用いる。媒染剤不要の直接染料。

[編集] 黄色の有機顔料

一般工業製品や学校で使われる絵の具類には、毒性の少ない有機顔料が使用される。但し一般印刷に使用されている汎用品は赤と同様紫外線に弱いため、数箇月屋外に掲示されたポスターなどは赤と黄色が無くなり、青色に見える。なお黄色の有機顔料のうちレーキ型のものは黄色の合成染料を金属塩の形にして不溶化したものである。

  • アゾ系黄色顔料
    • アゾ基を有する化合物で、顔料としては顔料色素型とレーキ顔料型がある。顔料色素型のモノアゾ系黄色顔料の種類は膨大であるが概して耐溶剤性に劣る。ただし高分子化するにつれ耐溶剤性は高まる。レーキ顔料型は鮮明な色相を有し耐溶剤性も有する。一般印刷用インキや塗料、安価な絵の具類に使われている。縮合アゾ顔料は従来の不溶性アゾ顔料に比べ、耐光性、耐溶剤性などは高まっているが、製造コストが高い。Color Index には Color Index Generic NamePigmentYellow 3、Color Index Generic Name PigmentYellow 83 等が記載されている。
  • ピラゾロン系黄色顔料
    • ピラゾロン系黄色顔料は赤味の強い黄色系統の顔料である。Color Index Generic Name PigmentOrange 13、Color Index Generic Name PigmentOrange 34 がよく使用される。レーキ型ピラゾロン系黄色顔料として、タートラジンイエローがある。色合いは美しいが耐光性に難がある。その為、あまり普及していない。
  • フラバトロン系黄色顔料
    • フラバトロン系黄色顔料は、1901 年に開発された。260℃まで安定である耐熱性、希釈時の耐光性が際立っている。色数が乏しく高価であり、用途は限定的である。現在は製造中止。Color Index には Color Index Generic Name PigmentYellow 24 が記載されている。
  • キノフタロン系黄色顔料
    • キノフタロン系黄色顔料は 1968 年に開発された。フタロシアニン顔料に匹敵する高い堅牢性を具える。高価である為、あまり普及していない。Color Index には Color Index Generic Name PigmentYellow 138 が記載されている。
  • 藤黄 Gamboge
    • 黄色の有機顔料では唯一の植物由来の顔料。黄色のガム樹脂で、東アジアでは数百年以上昔から絵具として使用された。主としてインド中国タイ等に自生するマンゴスチン科の各種樹木から採取される。ヨーロッパでは古くから商品として伝えられており、初期フランドル絵画に使用されたとも言われる。主として水性絵具、揮発性ニス (varnish)、金属ラッカーの用途がある。草雌黄とも言う。

[編集] 黄色の無機顔料

有機顔料に比べて発色性に優れる・耐光性が良い・特殊用途に適する等の利点があるが、高価であるとか毒性が強い等の欠点がある。

  • クロム酸系黄色顔料
    • 黄鉛、バリウムクロメート、ストロンチウムクロメートジンククロメート等がある。六価クロムを含むため毒性が強く、また耐光性に弱い上硫化水素により黒変するといった欠点がある。クロム酸系黄色顔料のうち黄鉛とジンククロメートは 2000 年頃までは錆止め塗料や黄色系塗料に大量に使われていたが、毒性や環境問題から使用が制限されてきている。例えば自動車用塗料では既にや六価クロムを含む顔料は殆ど使用されていない(日本自動車工業会 JAMAGAZINE より)。また日本塗料工業会でも自主規格 JPMS 26 を設け、塗料中の鉛を減らすように動いている。
      • 黄鉛 Chrome Yellow
        • 黄鉛はクロム酸鉛を主成分とする。L.N.ヴォークランは、回想録の 1909 年においてクロム酸鉛の製法および性質を記している。かつて塗料に大量に使用されていたが最近は毒性を考慮して使用が激減している。
      • バリウムクロメート
        • バライタイエローとも言われる。クロム酸バリウム。
      • ストロンチウムクロメート
      • ジンククロメート
        • クロム酸亜鉛、クロム酸カリ亜鉛、塩基性クロム酸亜鉛などをジンククロメートと呼称する。別名ジンクイエロー。
  • チタンニッケルイエロー
    • 黄色の無機顔料の中では安全な顔料として知られている。ニッケルチタンイエローを参照。
      • チタンニッケルアンチモンイエロー
        • レモン調の極めて堅牢な顔料。チタン、ニッケル、アンチモンの酸化物固溶体。
      • チタンニッケルバリウムイエロー
        • 彩度の高い緑味がかったレモン調の顔料。
  • その他の無機顔料
    • 代表的なものをここに挙げる。なおセラミック顔料のクロムチタンイエロープラセオジムイエローも黄色の無機顔料である。
      • 石黄 Orpiment
      • 錫 - 鉛系黄色顔料
        • かつては、ネープルスイエローと混同されていた。
      • ネープルスイエロー
        • 主成分はアンチモン酸鉛だが、絵の具用のネープルスイエローは基本的に、名前として残るのみ。イタリアのベスビオス火山で得られたとされる。但しセラミック顔料のネープルスイエローは本物のアンチモン酸鉛が使用されている(但し今日ではごくわずかしか使われない)。
      • カドミウムイエロー
      • コバルトイエロー
        • 含水亜硝酸第二コバルトカリである。彩度が高く堅牢で、黄色の無機顔料の中で唯一、透明である。耐光性はあまり高くない。オーレオリンの名前で絵の具として使用されている。
      • 黄土
        • 世界中で極めて古くから使用されてきた黄色顔料で、フランスイギリスで良質のものが産出する。いわゆるシエナ土の組成は黄土と殆ど同じである。水和酸化鉄 Fe2O3・H2O を主たる発色成分とし、珪酸アルミを含有する。毒性のない黄色無機顔料として知られ、有機顔料が使用できない用途では多く使用されている。

[編集] 黄色に関する事項

[編集] 警戒色としての黄色

踏切に使用される警戒色
踏切に使用される警戒色

黄色は視認性の高い色で、特にとの組み合わせは非常に目立つコントラストとなる。この「黄色と黒」の組み合わせを一般に「警戒色」と呼び、交通標識や工事現場、各種工場で多用される。

日本海海戦のロシア艦隊は、煙突を黄色と黒に塗り分けており、日本艦隊にとって視認しやすかったと言われている。また、の体色も、黄色と黒の組み合わせ(縦縞)である事が多い。これは、蜂は毒針で刺す能力を持つ自分を、虎は咬み殺す能力を持つ自分を、視覚的に他の動物に印象づけることで、外の動物が避けてくれるようになる効果を持つと言われており、これを生物学の分野でも「警戒色」といい、俗に「虎マーク」とも呼ばれている。

このように、黄色は暗い所でかなり目立つ色なので、交通安全には欠かすことのできない色といえる。特に小学生が登下校時に被る通学帽(黄色い帽子)や、幼稚園児の通園かばんや、児童用の雨傘には、黄色一色が用いられる事が多い(かっては珠算塾(そろばん教室)の通塾バックにも黄色が多く使われていた)。又、合羽やヘルメットにも、黄色一色が用いられる事も多い。

スポーツ界でも、「黄色と黒」の組み合わせを用いるチームもあり、(1) 黄色と黒の縦縞とするパターンや、(2) 上半身が黄色で下半身が黒のパターン、の2通りがある。

[編集] それ以外の黄色

[編集] 黄色およびイエローを含む言葉

[編集] 近似色

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 大阪府教育センター, ed. (2005), "色彩教育研究 — 美術における色彩教育の在り方と系統化 —", 研究報告集録 121
  2. ^ 絵本では一貫して「黄色」が使われている。五味太郎「きいろのほん」、わらべきみか「ミーミとクークのあか・あお・きいろ」、ロラン・ド・ブリュノフ「ババールのあか・あお・きいろ」、タナ・ホーバン「あか あお きいろ」、レオ・レオーニ「あおくんときいろちゃん」など多数。
  3. ^ K は Key Plate の K

[編集] 参考文献

  • 『色彩学概説』 千々岩 英彰 東京大学出版会 2001/4 ISBN 4130820850
  • 『色彩論の基本法則』ハラルド キュッパース (著), Harald K¨uppers (原著), 沢田 俊一 (翻訳) 中央公論美術出版 1997/07 ISBN 4805503343 ISBN 9784805503348
  • 『顔料の事典』 伊藤 征司郎(編集) 朝倉書店 2000/10 ISBN 4254252439 ISBN 978-4254252439
  • 『絵具の科学』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1994/5(新装普及版) ISBN 480550286x
  • 『絵具材料ハンドブック』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1997/4(新装普及版) ISBN 4805502878
  • 『カラー版 絵画表現のしくみ―技法と画材の小百科』森田 恒之監修 森田 恒之ほか執筆 美術出版社 2000.3 ISBN 4568300533
  • 『絵画材料事典』 ラザフォード・J・ゲッテンス・ジョージ・L・スタウト著 森田恒之訳 美術出版社 1999/6 ISBN 4254252439
  • 近江源太郎・監修 『色々な色』 光琳社出版 1996年 ISBN 4771302324
  • 清野恒介・島森功 『色名事典』 新紀元社、2005年7月。ISBN 4-7753-0384-8
  • 永田泰弘・監修 『新版 色の手帖』 小学館 2002年 ISBN 4095040025
  • 福田邦夫・著 『色の名前はどこからきたか』 青娥書房 1999年 ISBN 4790601803
  • 福田邦夫・著 『色の名前507』主婦の友社 2006年 ISBN 4072485403
  • 藤井健三・監修 『京の色事典330』 平凡社 2004年 ISBN 4582634125


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