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秘密戦隊ゴレンジャー - Wikipedia

秘密戦隊ゴレンジャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

秘密戦隊ゴレンジャー』(ひみつせんたいゴレンジャー)は、1975年(昭和50年)4月5日から1977年(昭和52年)3月26日までNETテレビ(現:テレビ朝日)系列で毎週土曜日19:30 - 20:00に全84話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」最初の作品である。(ただし、スーパー戦隊シリーズに含まないという立場もある。詳しくは『ゴレンジャー』および『ジャッカー』の扱いを参照のこと)


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


スーパー戦隊シリーズ
通番 題名 放映期間
第1作 秘密戦隊
ゴレンジャー
1975年4月
- 1977年3月
第2作 ジャッカー
電撃隊
1977年4月
- 1977年12月
第3作 バトル
フィーバーJ
1979年2月
- 1980年1月

目次

[編集] あらすじ

世界征服を企み、国際的に暗躍する「黒十字軍」。彼らの侵攻を食い止めるべく、国連は“イーグル”という国際的平和組織の秘密防衛機構を設立、世界を各10ブロックに分けて黒十字軍に対抗していた。しかしある日、黒十字軍は日本ブロックに焦点を絞って総攻撃を仕掛け、北海道・東北・関東・関西・九州に置かれた各支部がほぼ全滅状態になってしまう。

しかし、各支部に1人ずつ奇跡的に生き残った者がいた。関東支部の海城分隊長の弟で、秘密工作のスペシャリスト・海城剛、東北支部の分隊長・新命明、九州支部の精密技術班員・大岩大太、北海道支部の化学分析班員・ペギー松山、そして関西支部の新米隊員・明日香健二である。イーグル日本ブロックの最高指揮官である江戸川権八は、彼ら5人を新宿秘密基地に呼び寄せた。

ここに、イーグル日本ブロックが黒十字軍に逆襲するために創設した特別部隊「秘密戦隊ゴレンジャー」の戦いが始まる。

[編集] 概要

[編集] ゴレンジャー誕生の経緯

NETでは本作の放送前、土曜夜7時半より『仮面ライダーアマゾン』を放送していた。しかし、1975年4月から毎日放送のNET系列からTBS系列への新聞社系列に合わせる形での腸捻転解消のためネットチェンジが行われることとなった。これにより仮面ライダーシリーズはTBS系に移動、NETがその時間に放送する番組が無くなった。

「メカニック・ヒーロー」への挑戦(『仮面ライダーX』)や「本格的怪奇アクションドラマ」への回帰(『仮面ライダーアマゾン』)は成功したとはいえなかったが、それでも仮面ライダーシリーズと言う黄金カードがキー局もろとも枠移動するのは一大事であった。そこで東映とNETはこのいわば「東映ヒーロータイム」の立て直しと穴埋めのために、『仮面ライダー』企画の時に出ていたボツ企画、「複数人ライダー」の企画を再検討した末、それまであまり類例のなかったヒーローチームの企画を進めることに決定。そして仮面ライダーの原作者・石森章太郎の卓越したデザインセンスは、これに「色とりどりの5人の戦士」という姿を与え、ゴレンジャーが誕生することになり、NETが制作を肩代わりする形で放送が開始された。

[編集] 特徴

このようにネット局腸捻転解消の空白を埋めるために企画された作品であったが、変身ヒーロー作品に「戦隊」という要素を取り入れ、かつ、5人のヒーロー(その内1人はヒロイン)が最初から登場するということは子供達から大きな人気を集め、結果的に最高視聴率は25%・放映話数も84話という記録を打ち立てる。この放送期間(約2年)は『スーパー戦隊シリーズ』での最長記録となっており、未だにその記録は破られていない。人気を支えた理由としては作劇面で、第1話の時点で5人のキャラクターを明確にしたことや、ハードなスパイアクションからギャグ、なぞなぞネタなどあらゆる要素を盛り込んでいたことなどが挙げられる。

現在では『スーパー戦隊シリーズ』の第1作という扱いになっているが、元々シリーズ化する前提で企画されたわけではなく、また本作と次作『ジャッカー電撃隊』は石森章太郎原作のため、『バトルフィーバーJ』以降の東映オリジナル作品とは区別されていた時期もあった。

主題歌「進め! ゴレンジャー/秘密戦隊ゴレンジャー」のシングルレコードは番組のヒットにも乗って42万枚を売り上げた[1]

本作は石森章太郎によって、スパイアクション漫画作品として週刊少年サンデー等の少年漫画誌でも連載されていたが、テレビ版のタッチがギャグ路線に脱線していく状況を見かねた石森が、途中からギャグ漫画として180度方向転換した作品に変更してしまい、漫画のタイトルもジャンル変更されるに合わせて、週刊少年サンデーのみ『ひみつ戦隊ゴレンジャーごっこ』に改題した。

企画段階ではゴレンジャーではなくファイブレンジャーだった。英語のファイブではなく日本語のである理由は「英語より日本語の方がインパクトが強いから」だったと言われるが(子どもたちにモニター調査したところ、こちらの名前を選んだという)、「プロデューサーの平山亨が小牧リサの太モモを見てモモレンジャーを思い付いたため、チーム名も日本語のゴレンジャーにした」という説もある。

後に9作品の戦隊シリーズのメインライターを務めることとなる曽田博久がサブライターとして参加していた作品で「地球戦隊ファイブマン」まで15年間の長きにわたり戦隊シリーズの脚本に関わることとなる。

[編集] 登場人物

[編集] 秘密戦隊ゴレンジャー

概要でも述べたとおり、ゴレンジャーは国連が設立した国際秘密防衛機構“イーグル”の日本ブロック関東支部に属する秘密戦隊である。総司令官である江戸川権八の指揮の下、地球の平和を守るために悪の組織“黒十字軍”と戦う。

手始めに日本ブロックを狙った黒十字軍の襲撃で壊滅した、各地支部の生き残り隊員が集められ、レンジャー訓練を施されて(“ゴレンジャー”の機密名はこれにちなむ)、黒十字軍と戦うための特殊部隊に編成された。彼ら5人が着用するイーグル開発の特殊強化服は、人間の大脳中枢を刺激してその潜在能力を飛躍的に高めるが、着用する際に瞬間的に高圧電流が流れる(当初10万ボルト、第43話以降登場する新スーツでは15万ボルト)ため、彼らのような訓練を受けたメンバーのみが着用できる。

ゴレンジャーの変身プロセスは「転換」と呼ばれる。転換アクションはジャンプして着地する、もしくはその場で回転するだけで完了し、特にアイテムは使用しない。なお、前述の特殊強化服の着用の際に流れる高圧電流に耐えるため、転換の際には精神集中が必要である(第40話、第55話)。メンバーが装着しているブレスレットは通信用で、彼ら以外の一般のイーグル隊員も着用している。

ゴレンジャーのメンバーは2代目キレンジャーを含め以下の6人。変身後は名前に対応した色のマスクとスーツを着用しており、アイマスクは取り外すと専用武器に変化する。

当初のメンバー5人の本名である海城(いじょう)、新命(んめい)、大岩(おいわ)、ギー、明日香(すか)の頭文字を繋げると「カシオペア」となり、これは黒十字総統の弱点への伏線となっている(後述)。

ゴレンジャーの正体は一般には秘密とされるが、第4話の時点で素顔の写真と詳細なプロフィールが黒十字軍の手に渡っている。そのため、怪人が「ゴン」にやって来た際には姿を隠すなどして秘密を守っていた。

ゴレンジャーの英字表記は一部の資料で「GORANGER」と書かれていることもあるが、劇中では「GORENGER」となっている。

アカレンジャー / 海城 剛(かいじょう つよし)
イーグル関東支部分隊長の弟。24歳。4月4日生まれ。秘密工作のスペシャリストで、優れた決断力と統率力を持ったリーダー。義理人情に厚い熱血漢で、時には大人の余裕も見せる。正々堂々とした立ち振る舞いを好み、騙し討ちなどの卑怯な手段を使う者に対しては激しい怒りを見せる。かつてイーグル内のサッカー部でエースストライカーだったため、ゴレンジャーストーム・ゴレンジャーハリケーンではキッカー。
アオレンジャー / 新命 明(しんめい あきら)
イーグル東北支部の生き残り。サブリーダーだが実は5人の中で最年長の25歳。9月8日生まれ。射撃などの実戦訓練の指揮官を務めていた分隊長だった。また過去レーサーを目指していたこともあるほどメカの操作、各種乗り物(車両は言うに及ばず、船舶・航空機も)の操縦に長けている。クールな二枚目。バリブルーン、バリドリーンなどの機長を務める。[1]
キレンジャー(初代) / 大岩 大太(おおいわ だいた)
イーグル九州支部の生き残り。設定年齢23歳。7月15日生まれ。カレー好きの九州男児でムードメーカー。挿入歌の歌詞によれば10人兄弟らしい(何番目かは不明)。精密機械や通信関係のスペシャリストで、相手を撹乱する作戦ではその実力を発揮する。戦闘時は得意な柔道を駆使して相手を投げ飛ばす、また自身の怪力や頭突きを武器とした格闘戦を挑むことが多い。
カレーに関しては目が無く、たとえ黒十字軍の仮面怪人が用意したカレーであっても我慢できずに食べてしまう(カレーは大岩をおびき出すエサによく使われるが、意外にも一服盛られていたことは少ない)。また、江戸川総司令がスナックゴンのマスターとしてカレー教室を開いた際には、習いに来た人達の作ったカレーを大量に食べていた(大岩の表情や台詞から察するにかなりまずかったようであるが、ほぼ完食していた)。スナックゴンでは必ず大盛りカレーを注文し、多い時は同時に4杯を注文して綺麗に平らげていた。それらは(黒十字軍の起こした事件で急遽出動するなどの止むを得ない?事情があったとはいえ)ほとんどツケで食べており、マスターの江戸川総司令からは第3話という早い時期から代金を払えとボヤかれていた。
55話で急遽(他の4人の知らないうちに)九州支部長官に栄転するが、67話で熊野の殉職を知り再びキレンジャーとして復帰する。
なぞなぞは苦手なようで、太郎や明日香になぞなぞを出されると「何じゃらホイ。」とゴンや他の人に振っていつもゴンに馬鹿にされている。
キレンジャー(2代目) / 熊野 大五郎(くまの だいごろう)
55話から67話に登場。大岩が古巣の九州支部長官に栄転したため、イーグル内で選抜されていたゴレンジャー予備隊員の中から熊野が急遽2代目キレンジャーとなった。カレーが大好物の大岩に対してあんみつなど甘いものを好む。趣味は釣り。相撲が得意な肉弾派で猪突猛進気味の性格。しかしその性格があだとなり67話でミスをし、これが原因の交通事故により太郎が怪我をしたことに責任を感じ、それを挽回するために1人で戦うもカンキリ仮面が放ったカンキリカッターが腹部に命中し戦死。大岩が急遽キレンジャーとして復帰するというスーパー戦隊シリーズ初の殉職戦士となった。[2]
モモレンジャー / ペギー 松山(ペギー まつやま)
北海道支部の生き残り。父がスイス人、母が日本人のハーフ。設定年齢18歳。12月16日生まれ。武器開発と爆発物処理を得意とする紅一点。お嬢さま。
挿入歌では、弟の存在が語られている。
ミドレンジャー / 明日香 健二(あすか けんじ)
関西支部の生き残り。設定年齢はメンバー中最年少の17歳[3]でマスコットキャラ的な存在。彼だけは黒十字軍によるイーグル支部襲撃の際、直接の被害を受けていない(他の4人は攻撃に巻き込まれ負傷しているが、明日香だけは支部施設の屋上にある鳩小屋で鳩の世話をしていたため攻撃から免れている)。3月8日生まれ。かなり血気盛んな面も持っている。動物や自然をこよなく愛する。
挿入歌によるとなぞなぞが得意なようで、本編でも時々大岩になぞなぞを出している。

[編集] ゴレンジャーの協力者

江戸川 権八(えどがわ ごんぱち)
イーグル日本ブロック・関東支部総司令官であり、ゴレンジャーの創設者。普段はスナック「ゴン」(45話以降、フルーツパーラー「ゴン」に改装)のマスターをしている。
当初、1話の段階ではゴレンジャーの面々にも正体を隠し、声のみで指令を伝えていた。しかし、2話でマスターの姿のまま大岩を「キ」と呼んでしまい、大岩に正体を勘付かれてしまう。結局3話ではマスターの姿のままゴレンジャーに命令することになってしまい、以後はゴレンジャールームにも姿を見せて直接命令を下すようになった。
マスターとしても腕は確かで、得意料理はカレー。料理教室(カレーの作り方)なども開いている。
ゴン
32話から登場。スナック(フルーツパーラー)「ゴン」で飼われている九官鳥。九州弁を話し、人間と会話ができる。大岩をからかっては面白がっている。
007 / 加藤 陽子(かとう ようこ)
イーグル連絡員の中では最も長期に渡って活躍した。主にゴレンジャーのサポート活動が中心で、身代わりでモモレンジャーに扮することもあった。太郎という弟がいる。
008 / 林 友子(はやし ともこ)
009 / 中村 春子(なかむら はるこ)
いずれもイーグル連絡員のメンバー。
加藤 太郎(かとう たろう)
イーグル連絡員・加藤陽子の弟。よくスナック(フルーツパーラー)「ゴン」に遊びに来ている。序盤は黒十字軍の罠に巻き込まれることもあったが、中盤以降は毎回大岩になぞなぞを出題。それが仮面怪人を倒すヒントになることもあった。

[編集] 黒十字軍

全人類を滅ぼし、地球を我が物とすることを目的とする秘密結社。総統以下、全ての構成員は改造人間となっている。常に総統の意志が絶対視されており、仮面怪人の直下で活動するゾルダーも時として仮面怪人に忠実でないことがあり、他の悪の秘密結社と一線を画する組織構成である。組織内は意外とアットホームな雰囲気でまとまっているが、失敗した者や命令を聞かない者に対しては容赦しない、悪の秘密結社らしい一面も見せる。

[編集] 首領・大幹部

黒十字総統(くろじゅうじそうとう)
黒十字軍の首領。不死身の肉体を持つ。初期は白い頭巾で素顔を隠していたが、火の山仮面マグマン将軍が任についた際に素顔を現した。ゴレンジャーをも圧倒する絶大な戦闘力を持つが、ある種の宇宙線(カシオペアX(エックス)線)が弱点で、最終話でその弱点を知られゴレンジャーハリケーン・カシオペアを食らい退散するも致命傷には至らなかった。本体はその居城である黒十字城(およびマシーンエンペラー)であることが最終話において明かされる[4]。最終的にはゴレンジャーがバリドリーンで黒十字城に乗り込み、爆薬を積んだスターマシーンの特攻により爆破され倒された。
日輪仮面(にちりんかめん)
15話より登場した「アフリカの星」という異名を持つ初代大幹部。アフリカ戦線で連戦連勝の実績をかわれ、総統により日本に呼び寄せられた。日輪状の杖を武器とする。勝つためには手段を選ばず、卑怯な作戦を取ることが多い。将軍ではあるが自身の部下は持たず、不利になると共闘した仲間も簡単に見捨てて撤退するため、仲間の仮面怪人と対立することもあった。熱線で敵を攻撃する日輪ファイヤーという必殺技の他にも、サンミラー火炎という鏡仮面との合体技もある。高速移動能力や再生能力も有する。アフリカ戦線においては、自ら調合した水分を蒸発させる薬品Z20を使用した作戦を得意としていた模様。失敗が続いたために20話で総統に見限られるが、最後のチャンスを与えられゴレンジャーを罠にかける。処刑されそうになったと見せかけてゴレンジャーの油断を誘い、味方にイーグルの基地を破壊させた上、1度はアカレンジャーを破る。更にアカ以外の4人を捕らえるが、怒りに燃えたアカの反撃を受け、ゴレンジャーストームで倒された。
鉄人仮面テムジン将軍
20話より登場。ゴビ砂漠から呼び寄せられた「モンゴルの鬼」という異名を持つ大幹部。複数の仮面怪人により構成された鋼鉄軍団を率いる。その指揮能力、行動力は黒十字軍の中でも秀でており、ゴレンジャーを大いに苦しめる。部下を信頼しており、また部下からの信奉も厚いため、鋼鉄軍団は文字通りの「鉄の結束力」を誇る。戦闘能力も高く、ムチとロケット弾を放つ三つ又の槍を武器とし、眼から破壊光線を放つことも可能。だが失敗が相次ぎ(1度はそれを苦にして、自分自身を部下に粛清させようとした)、更に42話で地下ミサイル基地をバリブルーンに破壊されたため、総統から火の山仮面マグマン将軍との共同作戦を命じられる。誇りを傷つけられたテムジンはゴレンジャーに最後の勝負を挑む。瞬時に物体を凍結させ吸着する凍結装置を搭載した装甲服によってゴレンジャーストームを2度も防ぎ、バリブルーンを奪いゴレンジャーに特攻を仕掛けるも、アオレンジャーのコントローラーによりバリブルーンの制御を奪われ、更に機内温度の上昇によって凍結させたストームが解凍されたためにバリブルーンと共に爆死した。劇中での活躍と高潔な人柄から、ファンの間では絶大な人気を誇る。
火の山仮面マグマン将軍
42話より登場。アイスランドヘクラ火山より呼び寄せられた3代目大幹部。配下に噴火軍団を従えている。当初はテムジン将軍との共闘を行うために来日したが、テムジンの戦死後、本格的に活動を開始する。無敵の移動要塞ナバローンを指揮し、ナバローンを用いた一撃離脱の奇襲戦法と権謀術数でゴレンジャーを窮地に陥れる。常に短い棒のようなものを携えており、頭部の火山を噴火させて火山弾の雨で敵を攻撃する「火の山怒りの大噴火」という必殺技を持つ。ゴレンジャーに次々と作戦を失敗させられた末に、54話でゴレンジャーと交戦中にバリタンクにナバローンへの侵入を許してしまい、ナバローンの設計図を奪われる。そのせいで総統に見切りをつけられたマグマンはナバローンを率いて最終決戦に挑むが、設計図を解析したゴレンジャーによる爆薬を積んだゴレンジャーマシンでの特攻で、ナバローンを破壊される。やむなく自らゾルダーを率いて出撃するもゴレンジャーハリケーン・タマゴを受け、エンドボールが変化した卵を頭のマグマで茹でて食べて爆発、「こぉ~れは悔しぃ~!!」と悔しがりの断末魔を残して滅び去る。
ゴールデン仮面大将軍
54話より登場。棺の中で永い眠りについていたが、総統により目覚めさせられた。黒十字軍において将軍の中の将軍たる「大将軍」の地位にある唯一の仮面怪人であり、精鋭を集めた黒十字軍最大最強のアフリカ軍団を率いる。呪術や古代バビロニアの占星術に深い造詣を持つ。常に2名の近衛兵を傍らに従え、自らは先端にドクロのついた棒を常備している。傲慢な性格のため反発を持つ者も少なくなく、軍団の統率には欠けるところがあるが、総統への忠誠心と忠義は軍団随一である。しかしゴレンジャーの妨害により成果は殆どあげられず、最終話では自らの命を犠牲にしてゴレンジャー基地の場所を突き止める。

[編集] 構成員

仮面怪人
ゾルダーを従えて破壊活動を行う改造人間。杖状の武器を使う者や、金属系モチーフ(特に)が多い。見た目や言動など存在自体がギャグとしか思えない怪人が多いが、死人が多数出るなどの意外とハードな展開も多く、そのギャップも評判となった。
鋼鉄剣竜(こうてつけんりゅう)
映画『爆弾ハリケーン』に登場。岩山の牢獄に閉じ込められていた黒十字軍きっての無法者。青竜刀を武器としており、ゴレンジャーのいかなる武器も通じない強力怪人だったが、ゴレンジャー5人全員でエンドボールを蹴り込む新必殺技・爆弾ハリケーンの前に敗れ去った。
ゾルダー
黒服を着た一般戦闘員。武器は小型の剣、マシンガン、バズーカ砲など。リーダーである仮面怪人の戦法に従い、特殊な技を体得した者もいる。時々キレンジャーになぞなぞの答えを聞かれるが、正解を教えた直後、納得したキレンジャーに投げ飛ばされてしまう。基地内で暇な時はあくびをしてお互いに労わり合ったりじゃんけんで遊んだりと人間臭さが漂う反面、お間抜け度を差し引けば任務には忠実で戦闘時は一切逃げない。捕まっても決定的な秘密漏洩も一切しない(一度アオレンジャーに漏らしてしまったことはあるが漏らしても時間的に作戦は遂行された後だとの判断による)。この二点において同時代の他所の秘密結社の戦闘員とは明らかに違う(例えばクライムの戦闘員は痛めつけられて逃げる、ショッカーの戦闘員は秘密漏洩で消される間際に本当に漏らしてしまう)。仮面怪人の中には盾にされたゾルダーを守るために攻撃の機会を放棄する、ゾルダーを実験台にした科学者に正面から抗議するなどほかの組織では見られないほど彼らを大切にしている者もいる。飴と鞭により巧く操られたことにより2年もの長きに渡って黒十字軍を支え続けた、組織にとって重要な戦力である。
黒十字忍団
64話より登場したゾルダーの精鋭部隊。忍者のごとき身軽さと壁をすり抜けるなどの特殊能力を備えている。槍や剣を使った接近戦を得意とする。

[編集] ゴレンジャー、黒十字軍の戦力

[編集] ゴレンジャーの武装・技

[編集] アカレンジャー

レッドビュート
アイマスク部分より出現する鞭(基本的に他のメンバーの個人武器も同様)。敵を縛り付けてゴレンジャースーツから2万ボルトの電流を流し込むレッドスパークという技が使える。
ヤリビュート
レッドビュートを変形させた投げ槍。日輪仮面との戦いで初使用。
ドリルビュート
レッドビュートを変形させたドリルで、腕に装着する。29話で鉄の箱から脱出するために使用。
ニューレッドビュート
43話から登場した、レッドビュートの強化版。先端は各種アタッチメントを装着可能で、通常は黄色い球体を装着しているが、マジックハンドのレッドハンター(別名・レッドハンド、レッドアンカー、レッドアーム)、電流を流せる網のアミビュートというバリエーションがある。6人の敵をなぎ払うレッドビュート6人斬りという技もある。不評だったのか、2回くらい登場しただけで元のレッドビュートに戻った。
シルバーショット
アカが右腰にさげている麻酔銃。信号弾の発射も可能。
オートコントローラー
レッドスターの小型自動操縦装置。音声とリモコン操作により、レッドスターの無人操縦が可能。79話でスケート仮面に足を凍りづけにされた際、窮地を脱するために使用。
レッドキック
サッカーで鍛えた脚力を生かしたキック技。変形技の三段跳びレッドキックもある。
レッドパンチ
アカレンジャーのパンチ技。

[編集] アオレンジャー

ブルーチェリー
アオの個人武器。百発百中の精密度を誇る弓。エッジ部分は剣としても使用可能。1話では「アーチェリー」、2話では「ブルーアーチェリー」と呼ばれていた。連続撃ちの連続ブルーチェリー、矢の方向を変えるスピンシュート(虹仮面に使用)、一本の矢を空中で三本に分裂させるトリプルブルーチェリー(分身した大ナタ仮面に使用)といった技がある。31話では鉄カン仮面の頭部にリールを取り付け、ゴレンジャーストームを敵の頭に貼り付けるためのリール巻き戻しチェリーを使用した。
チェリーミサイル
ブルーチェリーの矢の先端に、モモの持つ高性能小型爆弾を付けて射る。別名ブルーアローミサイル。主に敵のメカ等を破壊するために使われ、武者仮面のロケット、ドクロ仮面の棺桶、砲丸仮面の砲丸ライナー、第37話で逃げる秘密結社ブラックホールの車、第39話の重力装置を破壊した。オープニングに毎回登場しているので、登場回数の割に印象は強い。
ブルー回転アタック
連続で前転しながら敵に接近し、手にしたブルーチェリーの矢を敵の首筋に突き刺す。砲丸仮面の砲丸ライナーを封じるために使用。
ウルトラブルーチェリー
第43話から登場した、ブルーチェリーの強化版。弓に丸い装甲版が装着され、命中精度や連射性も向上した。ウルトラブルーチェリー連続射ちが使える。矢の先端にアタッチメントを装着可能で、陽子の母の形見であるダイヤモンドを付けたダイヤモンドヘッド(体の硬い蛇口仮面に使用)、とりもちブルーチェリー(鉄ワナ仮面に使用)といったバリエーションがある。
オートコントローラー
バリブルーン、バリドリーンの小型自動操縦装置。音声とリモコン操作により、バリブルーン、バリドリーンの無人操縦が可能。
ブルーキック
虹仮面と鉄カゴ仮面に使用した飛び蹴り。ジャンプして、敵集団に6連続キックを放つ六段蹴りもある。
避雷針
ベルト横のスイッチを押すと、頭から避雷針が出てくる。八ツ目仮面の八ツ目ショックを空中に放電させた。

[編集] キレンジャー

YTC(ワイ・ティー・シー)
キ専用の高性能無線機でYellow TransCeiver(イエロートランシーバー)の略。さまざまな周波数の電波や音波を発信でき、主に妨害電波や不快音波で仮面怪人にダメージを与えるために使用される。36話では0.033メガサイクルの超低周波光線を発して空飛ぶ軍艦を破壊した。磁力コントローラーをセットする事も可能で、歯車仮面の水爆の起爆装置を狂わせた。
キーステッカー
43話から登場した、伸縮自在の棒。YTCに代って装備したため、無線機としての機能も付加されている。先端に拳形のアタッチメントが付いており、これはグー・チョキ・パーに変形する。当初は柄に矢尻のようなものがついていた。これでゾルダーを10人まとめて投げる十人投げという技がある(ただし、映像では7人しか投げていなかった)。
キーモクギョ
キーステッカを木魚のバチくらいの長さに変形させたもの。これでゾルダー達の頭を連続で殴りつける鉄拳ドレミ打ちという技がある。
メガトン頭突き
キレンジャーの得意技。空中から飛び込み頭突きを決める。 バーディーと併用する事で高速で頭突きをする阿蘇山頭突きもあり、こちらは30話で鉄の箱から脱出するために使用。本編では、メガトン頭突きの事を阿蘇山頭突きと呼ぶ事がある。
阿蘇山投げ(あそざんなげ)
柔道の得意なキレンジャーの投げ技。キレンジャーは投げ技が豊富で、巴投げの要領で何度も回転して相手にダメージを与える阿蘇山車、肩にかついて放り投げる阿蘇山大噴火、敵にさば折りを食らわした上で放り投げる桜島大噴火という技もある。
阿蘇山落とし
ヒッププレスを食らわす。
阿蘇山キック
全体重をかけた強力なキック。
阿蘇山絞め
敵を両手で絞め付ける。24話で使用。

[編集] モモレンジャー

ピアス爆弾
モモの個人武器。「イヤリング爆弾」「モモ爆弾」「ピンク爆弾」と、様々な呼び方をされる。フェイスマスクについているピアスをはずし、「いいわね? いくわよ!」の合図とともに敵に向かって投げつける。鉄カン仮面には、敵の周りを爆風で取り囲むネズミ爆弾を使用した。
モモミラー
ハート型の鏡。太陽光線を反射して目くらましにしたり、敵の光線や炎を反射することも可能。脳波感知機の機能も持っている。鉄グシ仮面戦ではモモミラー火炎返しで鉄グシファイヤーを反射した。鏡仮面戦ではミラーを巨大化させてサンミラー火炎を反射した。
モモカード
43話から登場した、ハート型手裏剣。複数に分裂して、敵集団を一度に攻撃できる。
モモセセリ
蝶形小型偵察機。ペンダントヘッドとモモカードを合体させて使用する。51話で使用。

[編集] ミドレンジャー

ミドメラン
ミドの特殊合金製ブーメラン。投げる事はもちろん、直接敵に斬りつけることも可能で、この戦法はミドメランカッターと呼ばれる。改造による強化が可能で、舟耳仮面戦では両端に鉤爪を付けた改良ミドメランを、カミソリ仮面戦では途中で大量に分裂させるスーパーミドメランを使用した。鉄グシ仮面戦ではミド自らが回転しつつミドメランを放つ技回転ミドメランを使用したが、弾かれた。小さな隠しポケットが付いており、24話でその中に機密カードを隠している。
ニューミドメラン
43話から登場した、ミドメランのバージョンアップ版。
ミドパンチャー
ニューミドメランが変形したゴムぱちんこ。鉄板も貫通する弾丸を放つ。発射後に弾丸を巨大化させることも可能。
ミドキック
ミドレンジャーの得意とするキック技。空中二段蹴りのダブルキック、ゴールデン仮面大将軍に使用したミド矢車キックというバリエーションがある。

[編集] 必殺技

ゴレンジャーストーム
ドッジボール型爆弾をモモレンジャーからキレンジャー→ミドレンジャー→アオレンジャーの順番[5]に蹴っていき、最後にアカが「フィニッシュ!」の掛け声とともにキックして敵にぶつけると大爆発する。9話からボールの色がパスされた人に合わせて変わるようになり、アカレンジャーにパスされるとスパイクが生えるなどの強化が施された。必ずしもゴレンジャー全員が揃う必要は無いらしく、13話では3人で使用するシーンも見られる(この場合は単に「ストーム」と呼ばれ、威力は弱くなる)。23話では空中でパスやシュートを行う空中ゴレンジャーストームを使用した。
設定上モモレンジャーがその場で組み立てて出していることから、敵に応じた改造も可能で、角仮面戦では爆弾の中から子爆弾が現れるゴレンジャーストーム親子爆弾による時間差攻撃を使用している。
ゴレンジャーストーム・ニューパワー作戦
第27話から登場したゴレンジャーストームの強化型。ボールが敵の弱点や習性に応じて変化する。
ゴレンジャーハリケーン
第43話からニューゴレンジャースーツへの変更にともない登場した、ゴレンジャーストーム・ニューパワー作戦のさらなる強化型。使用するボールが「エンドボール」と呼ばれるアメフトのボール型のものに変わった。さらに繰り出し方も変わり、当初はモモレンジャーがジャンプしてエンドボールを取り出し全員が横一列に並び、アカレンジャーの「ゴレンジャーハリケーン・○○(変形するものの名前)」・「アタック!」の掛け声を合図にモモレンジャーからキレンジャー→ミドレンジャーへとパス(その後、時々アオへパスを出しミドへパスを返す場合もあった。[6])した後アオがジャンプしてエンドボールを受け取り(右手のみの場合と両手の場合あり)右手で地面に押さえ「アカ、クラウディングトライ[7]だ」と声をかけ、アカが「OK」と返してから、アオが押さえているエンドボールをアカが「エンドボール!」の掛け声とともに片足で蹴りこむようになった[8]。こちらもボールが敵の弱点や習性に応じて変化するが、その内容は次第に馬鹿馬鹿しいものになり(例:機関車仮面は石炭、トサカ仮面は入れ歯、アバラ仮面は鶏がらスープなど)、それを受けた怪人のリアクションもエスカレートしていった。将軍である火の山仮面マグマン将軍ですら例外ではなかった(マグマン将軍の項を参照)。
また、当初はゾルダーを全員倒さないうちに繰り出されており、実際のラグビーのようにゾルダーを掻き分けながらボールをパスするシーンが見られる[9]。このボールも敵に応じた改造が可能で、53話や61話などで改造されている。第60話でミドレンジャーがキャッチに失敗[10]して海に落ちたエンドボールを、第61話で牛靴仮面が回収して黒十字ハリケーンの元にしようとしたことがあるが、実際はゴレンジャーが先回りして偽物とすり替えていた。
第67話でキレンジャーが大岩に戻ってからは全員が縦一列に並びモモレンジャーが横回転してエンドボールを取り出し、アカレンジャーの「いくぞ!」の掛け声を合図に全員がジャンプをし(このときにモモレンジャーが「ゴレンジャーハリケーン・○○(変形するものの名前)」と言う)、モモ(空中に置く)→ミド(蹴る)→キ(ヘディング(頭突き?))の順でパスされアオが両手で受け取り地面に押さえアカが両足で蹴りこむように変更された(受け答えは「ゴレンジャーハリケーン・○○(変形するものの名前)」と言うのがアカからモモに変わった以外はほぼ同じ)[11]
ゴレンジャー爆弾ハリケーン
映画『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン』で使用した必殺技。5人それぞれが1発ずつエンドボールを持ち、一斉に蹴り飛ばす。ゴレンジャーハリケーンの通じない鋼鉄剣竜を倒した。

[編集] その他の合体技

ゴレンジャーチャージ
第5話で使用。心臓が停止しているミドに対し、4人が右手を掲げてそれぞれの色の光線を放ち、復活させた。
ゴレンジャーサークル
敵を囲み、一瞬にして位置を入れ替わることで敵を混乱させる。青スジ仮面に使用。
不意打ちキック
眼鏡仮面のスローモーションメガネを破るために使用した技。アオレンジャーの合図と共に、キレンジャー以外の4人が敵の頭上に飛び蹴りを食らわす。キレンジャーは敵の股間目掛けてスライディングで頭突きする不意打ち頭突きを使用した。

[編集] ゴレンジャーの使用マシン・メカ

通信機
ゴレンジャー全員が腕に付けている、ブレスレット型の通信用アイテム。後の戦隊の通信機とは異なり、変身のための機能は備えていない。
バーディー
ゴレンジャー全員のベルトの両脇に付いている小型ロケットブースターで、これによりゴレンジャーは飛行可能。バリブルーンから飛び降りる際にも使用。メンバー全員が強化服のみで空を飛べる戦隊は、ゴレンジャーとジェットマンのみである。横向きに付いており、引き出してノズルを下に向けるだけで点火・噴射が始まる。
ゴレンジャーマシーン
ゴレンジャー隊員が使用する陸上戦闘・追跡用の特殊バイク。ブルー、グリーンマシンはサイドカーを切り離せる。動力源はリチウムエンジンで、これによってゴレンジャーマシーンは空気のあるところならば半永久的に走る事が出来る。また、高性能コンピューターによる自動走行も可能。第54話では、黒十字軍のナバローン要塞を破壊するために爆薬を積んで突入、要塞もろとも大破した。
レッドマシーン
アカレンジャー専用バイク。最高時速は300キロ。レーダー探知機や通信装置、イオンジェットによる急加速装置などを搭載している。ベース車はスズキGT750。
ブルーマシーン
アオレンジャーとキレンジャーが乗るサイドカー。運転は主に新命(アオレンジャー)が担当する。最高時速は250キロ。基本装備はレッドマシーンと大差ないが、高速走行時における安定性に優れている。
グリーンマシーン
ミドレンジャーとモモレンジャーが乗るサイドカー。運転は主に明日香(ミドレンジャー)が担当する。最高時速は250キロ。ベース車はブルーマシーンと同じスズキGT380。
スターマシーン
第55話より登場した、ゴレンジャーマシーンの後継車両(設計案は第52話で語られている)。第三次防衛計画の一環として開発された。動力源は旧マシーンと同じリチウムエンジン。最終話ではゴレンジャーマシーン同様、爆薬を積み込み黒十字城に突入、これを破壊した。
レッドスター
アカレンジャー専用の新型バイク。強固な壁も打ち破る特殊超圧鋼で作られており、フロント部から機銃掃射を行う。最高時速は350キロ。オートコントローラーによる自動操縦が可能。
ブルースター
アオレンジャーとキレンジャーが乗る新型サイドカー。運転は主に新命(アオレンジャー)が担当する。最高時速は300キロ。
グリーンスター
ミドレンジャーとモモレンジャーが乗る新型サイドカー。運転は主に明日香(ミドレンジャー)が担当する。フロントから消化剤を噴射する。ベース車は三台とも旧マシーンと同じである。最高時速は250キロ。
バリブルーン
ゴレンジャーの空の要塞でもある、垂直離着陸が可能なヘリコプター型飛行戦艦。犬のようなフォルムをしている。大型・小型合わせて四本のプロペラで飛行する。主に新命明によって操縦される。時速1200キロで飛行し、様々な救助用メカや攻撃兵器を使ってゴレンジャーを支援する。主な武器はパワークレーン、ロケット砲、第28話と第42話で使用したドリルミサイル、第36話で使用したバリネット。他にも、救助ホース、フックワイヤー、マジックハンド、索敵カメラのスカイスコープ、煙幕のブルースモーク、第26話で使用した集音マイク、青スジ仮面の吹き矢を吸い付けたウルトラマグネット、第37話で水爆ミサイル搭載のコンドラーを凍結させた凍結噴射装置といった装備がある。第42話で鉄人仮面テムジン将軍を乗せて爆発四散した(テムジン将軍の項を参照)。
バリドリーン
第42話のラストシーンで初登場した、バリブルーンに代わる新たな空の要塞。鳥のようなフォルムをしている。操縦は引き続き新命明が行うほか、オートコントローラーによる自動操縦も可能。最高速度マッハ1.5。コンピュータによって設計された。主な武器は機体下部に搭載されたバルカンミサイル砲・スカイロック、スカイミサイル、両翼の爪を発射するスペースウィング。他にも、第69話で使用した人工雲、プロペラシェーブ、小型ムービーカメラを装備している。バリタンクやバリキキューンを搭載し、前線に輸送する。
最終話で黒十字城とともに爆発四散したが、後の『ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』で復活し、後年のVシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーvsスーパー戦隊』にも新命の操縦で登場。スカイエースバトルシャークと共に20年以上経っているとは思えない程の戦闘力を見せ、歴代戦隊メカ総攻撃の先陣を切り、ガオレンジャーを援護した。
バリタンク
バリドリーンと共に第42話より登場した万能戦車。地上はもちろん、地底、海底を走行する事も可能。最高搭乗人数は六人。主な武器は車体前部の二門の機銃と、上部の巨大アーム・ハンドジャイロ。このアームは敵を引き裂くジャイロカッターとして使えるほか、回転させるジャイロコンパス(別名・ジャイロスクリュー)によって地中に潜る。アームは第64話で改良され、テンフィンガーと呼ばれるマジックハンド状のものになる。他にも、第45話の魚雷ミサイル、第54話の地中ミサイル、第55話で崖を登るために発射したアンカー、消火装置、潜望鏡、バリネット等を装備。第61話では牛靴仮面の黒十字ハリケーンを無力化するための大型吸引装置を装備した。
バリキキューン
第69話より登場した気球型飛行メカ。レーダーに引っかかることなく、いかなる場所にも離着陸できる。両側には鎖付きマジックハンドのバリハンドと鎖付きのクチバシハンド(本編では「クチバシ」と呼称)を装備している。他にも、煙幕のスモークバリアと機関銃のバリマシンを装備している。

[編集] 黒十字軍の使用メカ

コンドラー
第35話より登場。黒十字総統がバリブルーン打倒のため、ナスカ高原から呼び寄せた小型戦闘機。自転車に蝙蝠状の主翼を付けたようなフォルムの1人乗り軽戦闘機である。武器はコンドラーミサイルと、2基の爪状アーム。
バットラー
第64話より登場。黒十字城の完成と共に導入された空中戦艦。巨大な砲門からミサイルを発射し、多数のコンドラーを発進させて共にバリドリーンを攻撃するが、スペースウィングによって撃墜されることが多い。
黒十字装甲車
第47話より登場。直径200ミリ以上の巨砲を装備し、バリドリーンなどへの対空兵器としても活躍した。
移動要塞ナバローン
第42話より登場。火の山仮面マグマン将軍が操る巨大要塞。上部は岩山に偽装されており、地中に要塞の本体を潜ませ、移動する。戦闘時には上部の岩山部分を展開させて、多数のナバロン砲で攻撃する。54話、ゴレンジャーマシーンの自爆攻撃によって司令室と動力室、武器倉庫を破壊され、大爆発した。
黒十字城
第64話より登場した黒十字軍の移動基地。多数のバットラーを搭載している。バリドリーンの数倍の大きさをもち、反重力砲やウルトラ光線で攻撃する。防御も完璧で、あらゆる攻撃をバリヤーによって弾き返す。後期は黒十字軍の本拠地として使用された。

[編集] キャスト

[編集] レギュラー

※安藤三男は第1~53話の声と第42~55話の演、八名信夫は第54・55話の声と第56~84話の演及び声を担当

[編集] 準レギュラー

  • 日輪仮面(声)、鉄の爪仮面(声)、大ナタ仮面(声)、電話仮面(声)、妖貝仮面(声)、時計仮面(声)、カンキリ仮面(声)、ピアノ仮面(声):増岡弘
  • 鉄人仮面テムジン将軍(声)、火の山仮面マグマン将軍(第45~54話の声)、ゴールデン仮面大将軍(声)、三ヶ月仮面(声)、翼仮面(声)、角仮面(声)、剣仮面(声):飯塚昭三
  • 火の山仮面マグマン将軍(第42~44話の声)、鉄輪仮面(声)、鉄グシ仮面(声)、フォーク仮面(声)、鉄カゴ仮面(声)、鉄獅子仮面(声)、鉄ワナ仮面(声)、パラボラ仮面(声)、牛靴仮面(声)、テレビ仮面(声)、落葉仮面(声)、パイナップル仮面(声)、イカリ仮面(声)、ストーブ仮面(声)、マンモス仮面(声)、鉄ビン仮面(声)、ダイガー仮面(声):依田英助
  • 黄金仮面(声)、舟耳仮面(声)、黒髪仮面(声)、針金仮面(声)、海賊仮面(声):西尾徳
  • 武者仮面(声)、機関車仮面(声):島田彰
  • 毒ガス仮面(声)、ドクロ仮面(声)、鏡仮面(声)、一つ目仮面(声)、歯車仮面(声)、機雷仮面(声)、赤面仮面(声)、岩面仮面(声)、エレキ仮面(声)、剣ザメ仮面(声)、つの骨仮面(声)、トサカ仮面(声)、死の鳥仮面(声)、注射仮面(声)、タイヤ仮面(声)、剣道仮面(声)、スケート仮面(声)、鋼鉄剣竜(声):丸山詠二
  • 毒牙仮面(声)、銀熱仮面(声)、軍艦仮面(声):渡部猛
  • 虹仮面(声)、砲丸仮面(声)、扉仮面(声)、鉄カン仮面(声):岩名雅記
  • 青すじ仮面(声)、鉄ヒメ仮面(声):清川元夢
  • スチール仮面(声)、カメラ仮面(声)、蛇口仮面(声):大宮悌二
  • ダイヤモンド仮面(声)、鳥牙仮面(声):野島昭生
  • ガンマン仮面(声)、風車仮面(声)、眼鏡仮面(声):青森伸
  • 鉄グモ仮面(声)、ヨーヨー仮面(声):滝雅也

[編集] ゲスト

  • 竹内靖:青銅仮面の声(第1話、第3話)
  • 篠田薫:ヒスイ仮面の声(第1話、第4話)
  • 京田尚子:魔女仮面の声(第9話)
  • 和田周:カミソリ仮面の声(第23・24話)
  • 細井雅男:八ツ目仮面の声(第24・25話)
  • 富士谷ひろみ:サイボーグQの声(第36話)
  • 永井一郎:野球仮面の声(第53話)
  • 坂井すみ江:大耳仮面の声(第55話)
  • 田島義文:トサカ仮面の人間体(第57話)
  • ラビット関根:トラックの運転手(第57話)
  • 和久井節緒:アバラ仮面の声(第62話)
  • 東美江:鉄ヘビ仮面の声(第77話)
  • 岡田京子:ブラックシャドウ9の声(第79話)
  • 北山年夫:鋼鉄虎仮面の声(第80話)
  • 池田駿介:ダイガー仮面の人間態(第83話)
  • 伴直弥(第81話)

[編集] スーツアクター

[編集] スタッフ

[編集] 視聴率

  • 初回視聴率:14.6%
  • 最高視聴率:25.0%

いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区

[編集] 主題歌

オープニングテーマ
『進め! ゴレンジャー』
エンディングテーマ
『秘密戦隊ゴレンジャー』(第1~63話)
『見よ!! ゴレンジャー』(第64~84話[13]
  • 作詞:石森章太郎 / 作曲、編曲:渡辺宙明 / 歌:ささきいさお、こおろぎ'73、ウィルビーズ

※前期と後期のEDが明確なのは、この作品と『太陽戦隊サンバルカン』のみ(特殊版や最終回用などは除く)。なお、『秘密戦隊ゴレンジャー』はバトルシーンでも使用された。

[編集] 放映リスト

  • サブタイトルには必ず色の名前が入り、「○○! ××」(64話から「○○!! ××」)と言う形で統一されている。
  • 1975年12月13日に第14話、1976年1月24日に第20話、2月21日に第25話、3月6日に第26話、8月14日に第53話、8月21日に第54話、1977年3月5日に第1話、3月19日に第2話を再放送している。
放送日 話数 サブタイトル 登場怪人 脚本 監督
1975/4/5 1 真っ赤な太陽! 無敵ゴレンジャー 黄金仮面
武者仮面
青銅仮面
ヒスイ仮面
毒ガス仮面
上原正三 竹本弘一
1975/4/12 2 青い地球! 死の砂漠化計画 武者仮面
1975/4/19 3 大逆襲! 黄色いつむじ風 青銅仮面 山田稔
1975/4/26 4 紅のキック! 砕けミクロ大作戦 ヒスイ仮面
1975/5/3 5 みどり色の怒り 不死身ガス人間 毒ガス仮面 田口勝彦
1975/5/10 6 赤い謎! スパイルートを海に追え 鉄輪仮面
1975/5/24 7 ピンクの月光! オオカミ部隊 三ヶ月仮面
毒牙仮面
山田稔
1975/5/31 8 黒い恐怖! 殺しの毒牙 毒牙仮面 高久進
新井光
1975/6/7 9 青い影法師 バリブルーン秘密戦略 魔女仮面 上原正三 折田至
1975/6/14 10 赤い風船! 風速100メートル 翼仮面
1975/6/21 11 みどり色の戦慄! 耳地獄からの脱出 舟耳仮面 山田稔
1975/6/28 12 銀色の超エネルギー! 焦熱地獄 銀熱仮面 高久進
新井光
1975/7/5 13 ピンクの秘密! 人間爆弾を倒せ 角仮面 上原正三 田口勝彦
1975/7/12 14 赤い棺桶! ドクロ屋敷の怪 ドクロ仮面 曽田博久
1975/7/26 15 青い大要塞! 大暴れバリブルーン 虹仮面 上原正三 竹本弘一
1975/8/2 16 白い怪奇! 鏡の中の目 鏡仮面
黒髪仮面
1975/8/9 17 むらさき色の遊園地! 悪魔の墓場 黒髪仮面 高久進
新井光
山田稔
1975/8/16 18 戦慄の黒十字軍!(秘)作戦で攻撃せよ 一つ目仮面 平山公夫
1975/8/23 19 青い火花! 海に浮かぶスパイ戦線 剣仮面 藤川桂介 田口勝彦
1975/8/30 20 真っ赤な死闘! 日輪仮面対アカレンジャー 上原正三
1975/9/6 21 青い驚異! 古代から来た怪飛行船 砲丸仮面
歯車仮面
山田稔
1975/9/13 22 黄色い空襲! アトランティスの悪夢 歯車仮面
針金仮面
1975/9/20 23 みどりの空中戦! 怪飛行船の最期 針金仮面
カミソリ仮面
1975/10/4 24 青い怒り! 強烈ミドメラン大逆襲 カミソリ仮面
八ツ目仮面
田口勝彦
1975/10/11 25 真赤な導火線! 八ツ目の魚雷攻撃 八ツ目仮面 高久進
新井光
1975/10/18 26 青すじ七変化! 恐怖の毒薬博士 青すじ仮面 曽田博久
1975/10/25 27 黄色い物体Q! ゴレンジャー基地SOS 鉄の爪仮面 上原正三 折田至
1975/11/1 28 赤い大噴火! 地底基地に潜入せよ 鉄グシ仮面 山田稔
1975/11/8 29 赤い追撃! なぞの封印列車 扉仮面 曽田博久 折田至
1975/11/15 30 金色の火柱! 機雷連続大爆発 機雷仮面 高久進
新井光
山田稔
1975/11/22 31 黒い挑戦状! 怒れ五つの正義の星 鉄カン仮面 平山公夫
1975/11/29 32 青い熱風! バリブルーン応答なし 大ナタ仮面 上原正三 北村秀敏
1975/12/6 33 赤い標的! にせものゴレンジャー出現 鉄ヒメ仮面 曽田博久
1975/12/20 34 黄色いスパイ戦! 見たかYTCの威力 赤面仮面 上原正三
1975/12/27 35 黒い大怪鳥! コンドラー戦斗爆撃隊 スチール仮面 曽田博久 田口勝彦
1976/1/10 36 真赤な猛進撃! 動く要塞無敵戦艦 軍艦仮面
サイボーグQ
上原正三
1976/1/17 37 真白い閃光! 黒十字総統の正体 フォーク仮面
1976/1/31 38 青い断崖! 悪魔の海賊宝さがし 海賊仮面 曽田博久 山田稔
1976/2/7 39 真赤な日本海! 怪隕石の超能力 岩面仮面
1976/2/14 40 紅の復讐鬼! 地獄のモモレンジャー 鉄カゴ仮面 上原正三 田口勝彦
1976/2/28 41 黒い大逆転! 鳥取砂丘の攻防戦 鉄獅子仮面 曽田博久 山田稔
1976/3/13 42 黒の鉄人死す! さらばバリブルーン 上原正三 竹本弘一
1976/3/20 43 真赤な不死鳥! 無敵バリドリーン登場 ダイヤモンド仮面
1976/3/27 44 青い万能戦車! バリタンク発進 エレキ仮面
1976/4/3 45 暗黒の剣鮫! 海の殺し屋襲来 剣ザメ仮面
1976/4/10 46 黒い超特急! 機関車仮面大暴走 機関車仮面 山田稔
1976/4/17 47 赤い大逆襲! 怒りのゴレンジャー 鳥牙仮面
1976/4/24 48 黒い補給基地! 遊園地危機一髪 カメラ仮面 高久進
新井光
田口勝彦
1976/5/1 49 みどりの大脱走! 卍のトリックプレイ つの骨仮面 曽田博久
1976/5/8 50 青い翼の秘密! 危うしバリドリーン 鉄ワナ仮面
1976/5/15 51 青いニセ札づくり! 夕陽のガンマン ガンマン仮面 山田稔
1976/5/29 52 ピンクの電話鬼! 殺しのダイヤル 電話仮面 上原正三
1976/6/5 53 赤いホームラン王! 必殺の背番号1 野球仮面
死神博士
1976/6/19 54 真赤な挑戦! 火の山最期の大噴火 田口勝彦
1976/7/3 55 金色の大将軍! ツタンカーメンの呪い 大耳仮面
1976/7/10 56 青い夏休み! 魔の殺人海岸 蛇口仮面 高久進
新井光
山田稔
1976/7/31 57 黒い包囲網! 五つの顔のペギー トサカ仮面 曽田博久
1976/8/7 58 真赤な野望! 総統閣下の黄金城 パラボラ仮面 上原正三
1976/9/4 59 真赤な南国! 謎のゴールド大作戦 死の鳥仮面
1976/9/11 60 青い瀬戸内海! 浮かぶ秘密要塞島 妖貝仮面 曽田博久
1976/9/18 61 桃色のKOパンチ! エンドボール勝負 牛靴仮面
1976/9/25 62 白い怪奇! 死神館の罠 アバラ仮面 上原正三 田口勝彦
1976/10/2 63 黒い電光石火! 飛び出す大砲 テレビ仮面 曽田博久
1976/10/16 64 青いUFO!! 宇宙軍団大襲来 時計仮面 上原正三 竹本弘一
1976/10/23 65 真赤な決死隊!! 殴りこみ黒十字城 落葉仮面
1976/10/30 66 赤い人質交換!! バットラー大襲撃 風車仮面 高久進
新井光
1976/11/6 67 真赤な特攻!! キレンジャー夕陽に死す カンキリ仮面 上原正三 小西通雄
1976/11/13 68 ピンクの反乱!! 針・針・針の大攻撃 注射仮面 高久進
新井光
1976/11/20 69 五色の新兵器!! バリキキューン発進 パイナップル仮面 上原正三 山田稔
1976/11/27 70 青い逆襲!! 宇宙特急をストップせよ タイヤ仮面
1976/12/4 71 真赤な大決戦!! 地球移動計画 ピアノ仮面
1976/12/11 72 青い機密!! 解体されたバリドリーン イカリ仮面 竹本弘一
1976/12/18 73 黒いつむじ風!! 勝負だ! 一直線 剣道仮面
1976/12/25 74 青い大寒波!! 地球氷づけ作戦 眼鏡仮面 高久進
新井光
1977/1/8 75 真赤な火炎地獄!! ストーブ仮面の陰謀 ストーブ仮面 上原正三 田口勝彦
1977/1/15 76 真赤な潜入!! 君は海城剛を見たか? 鉄グモ仮面 曽田博久
1977/1/22 77 黒い恐怖!! 吸血ヘビ女 鉄ヘビ仮面 上原正三
1977/1/29 78 黒い妨害電波!! 原始の雄叫び マンモス仮面 高久進
新井光
山田稔
1977/2/5 79 真赤な追跡!! 姿なき暗殺者の正体 スケート仮面
ブラックシャドウ9
上原正三
1977/2/12 80 真赤な敵中横断! 希望への脱出 鋼鉄虎仮面 曽田博久
1977/2/19 81 黒い疑惑!! 殺人スパイの罠 鉄ビン仮面 上原正三 田口勝彦
1977/2/26 82 黒い魔術師!! 人形館の怪?! ヨーヨー仮面 曽田博久
1977/3/12 83 オレンジ色の初恋!! 吼える大都会 ダイガー仮面 上原正三
1977/3/26 84 真赤な大勝利!! 永久に輝け五つ星 山田稔

[編集] 劇場版

いずれも東映まんがまつりの一編として公開された。

『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!』
1976年7月18日公開。
  • 監督:山田稔 脚本:上原正三
  • 登場怪人:鋼鉄剣竜
キレンジャーが熊野であることから時系列的には55話以降67話以前の話である。

[編集] テレビシリーズ再編集版

『秘密戦隊ゴレンジャー』
1975年7月26日公開。テレビシリーズ第6話再編集版。
『秘密戦隊ゴレンジャー 青い大要塞』
1975年12月20日公開。テレビシリーズ第15話再編集版。
『秘密戦隊ゴレンジャー 真赤な猛進撃!』
1976年3月20日公開。テレビシリーズ第36話再編集版。
『秘密戦隊ゴレンジャー 火の山最後の大噴火』
1976年12月19日公開。テレビシリーズ第54話再編集版。DVDへの収録が発表されるまでは関連書籍で言及されることは皆無に等しく、幻の作品になっていた。

[編集] その他の展開

キレンジャーのカレー発売
スーパー戦隊シリーズ30作を記念して、2006年7月10日永谷園よりキレンジャーを起用したレトルトカレー『キレンジャーカレー ポーク中辛』が数量限定で全国発売された。→永谷園のプレスリリース (PDFファイル)
連載誌「てれびくん」での展開
ナイロビアフリカブロック本部がライオンヒョウワニなど猛獣の能力を身に着けた謎の改造人間集団「アニマル戦隊」の襲撃を受けて壊滅し、日本ブロックに支援を要請。イーグルは急遽ゴレンジャーをアニマル戦隊打倒の為にケニアへ派遣する。
アニメック」の特集
今は休刊してしまったラポート出版社のアニメ情報誌「アニメック」にて連載していたアニメ・特撮作品の評論で有名な池田憲章によるテレビ特撮作品の名作の作品研究特集「日本特撮映画史・SFヒーロー列伝」において、本作が特集され、大絶賛で迎えられた。生誕10周年を迎えた1986年のことであった。しかし、「日本特撮映画史・SFヒーロー列伝」と交互で連載されていた特撮作品の特集「特撮カルチャーセンター」や各種アニメキャラクター特集優先でよく中止になり、いつの間にかバリドリーン登場以降の展開に進む前後で何の予告もなく「日本特撮映画史・SFヒーロー列伝」打ち切りにより最終回まで特集されずじまいとなった。

[編集] 脚注

  1. ^ 普通主題歌のキャスト紹介において、青のサブリーダーは2番目に出てくることが多いが、新命に限ってはトメの位置で5番目に紹介される(従い、キャストの2番目には大岩が来る)。番組制作開始当初から、制作側はアオレンジャーに宮内洋を据えようとしていたのだが、(他の仕事の都合もあったが)宮内が「1人のヒーローの下でヘコヘコ働く下っ端なんて嫌です!」と固辞していた。これは、宮内が未だ誰も見ぬ新シリーズ・戦隊ヒーローの図式を理解していなかったためであったが、東映サイドはもとより原作者石森がどうしてもキザでクールなサブリーダーであるアオレンジャーの配役に宮内を切望し、「アカレンジャーは宮本武蔵、君=アオレンジャーは佐々木小次郎のイメージでやってくれればいいんだよ。」と力説しなんとか説得、5人の個性を生かしたチームヒーロー物という図式を納得した宮内はようやくオファーを受けた。そのため制作側も宮内には非常に気を遣い、作風もリーダーであるアカレンジャーとほぼ同等の扱いを受け、登場順以外にもバリブルーンの機長役などが与えられる他、宮内十八番の見せ場の多い素顔のスタントアクションを多くこなすなど、番組内のスタンスが極力主役と同等(それ以上のケースすらある)に近いものになった。
  2. ^ この大岩交代および復帰劇は、大岩役の畠山麦が舞台出演の関係でスケジュールの都合がつかなくなり、急遽ピンチヒッターが必要になった、という事情によるものである。このため、初登場となった55話のオープニングにおいては畠山の映像に熊野大五郎/だるま二郎の名をテロップする形となっており、だるまの映像を用いた新オープニングへの差し替えは次の56話からとなっている。
  3. ^ 年齢に関しては、第4話に登場したヒスイ仮面により劇中で明確にされている。
  4. ^ しかし、その黒十字城の内部に総統がいるという描写もしばしば見られ、真相は曖昧になっている。
  5. ^ 時々、キとミドの順番が入れ替わることもある(モモ→キ→アオ→ミド→アカの順になることも数回あった)。
  6. ^ 野球仮面の回(2回目)のみモモ→ミド→キ→アオ→キ→アカとわたった。このときミドへパスされた時点でエンドボールは野球のボールへ変化しており、捕手役のキに投手役のミド、アオ、アカが1球ずつ投げて野球仮面から三振を取ってとどめを刺すという演出だった。
  7. ^ 時々別の言葉に変わるときがある。
  8. ^ アオからパスされたエンドボールをアカが投げてとどめを刺すことも2度(うち1度は野球仮面に打ち返されて失敗)あった。
  9. ^ 第67話で殺陣が大野剣友会からJACに変わってからは1回(スケート仮面の回のみ)行なわれただけである。
  10. ^ このとき、モモが予備のボールを出し、キレンジャーを経由せず直接ミドレンジャーにパスをしてことなきを得た。
  11. ^ 最終回のみモモが取り出したエンドボールをアカへ渡し、アカが「ゴレンジャーハリケーン・カシオペア」と言った後モモへパスを出した(以降のパスは後期と同様だが映像が撮り直されている)。
  12. ^ テロップでは「こうろぎ'73」と表記。
  13. ^ 歌詞は第64話から第68話までが3番、バリキキューンが登場した第69話から1番に変更された。また第67話まではテロップが「秘密戦隊ゴレンジャー」のままだった。

[編集] 関連項目

auとのコラボレーションCMにゴレンジャーが登場。遊園地内で迷った布袋寅泰の前に現れ、詳細は描かれていないが戦って負けた模様。声はオリジナルキャストではなく別人が担当していた。
旧日本高速フェリー時代、当時の東京 - 那智勝浦 - 高知航路で劇場版『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!』の撮影が行われた。
笑っていいとも!』の番組内でエンディング曲『秘密戦隊ゴレンジャー』を使ったダンスを披露したことがある。
2004年9月20日のプロ野球の試合前の守備練習で、北海道日本ハムファイターズの森本(アカレンジャー)・島田(アオレンジャー)・石本(モモレンジャー)・坪井(ミドレンジャー)の4選手と共にゴレンジャーの覆面(キレンジャー)を付けて登場した。

[編集] 外部リンク

NET 土曜19時30分枠 (1975年4月~1977年3月、本作よりスーパー戦隊シリーズ
前番組 番組名 次番組
秘密戦隊ゴレンジャー


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