飯田市
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飯田市(いいだし)は、長野県南部の市。旧下伊那郡。 信州で最も南にある市で、南信州広域連合を形成する最大の自治体。 江戸時代は飯田藩の城下町として栄え、現在はりんご並木・人形劇の街として発展。また「環境文化都市」として太陽光発電などにも力を入れている。
目次 |
[編集] 地理
[編集] 地形
[編集] 気候
- 飯田市は内陸性気候に属するため気温差が激しく、夏は摂氏35度、冬は摂氏マイナス10度に達することもある。
- 風は冬は北風が、それ以外の季節は南風が多い。また年間を通して風速が弱く、風の一番強い4月でも平均値で秒速2メートルに満たないが、天竜川沿いではしばしば強風が吹く。
- 霧の発生頻度が多く、年間の霧発生日数は全国でも指折り。
- 四方を高い山々に囲まれているため、台風による被害が少なく、接近・通過をしても地形などにより勢力を落とすことが多い。
[編集] 隣接する自治体
[編集] 地域
[編集] 地区
全20地区により構成。特に旧飯田町の5地区は地元では「旧市内」あるいは「丘の上」と呼ばれている。
- 橋北(きょうほく) - 旧飯田町
- 橋南(きょうなん) - 旧飯田町
- 羽場(はば) - 旧飯田町
- 丸山(まるやま) - 旧飯田町
- 東野(ひがしの) - 旧飯田町
- 座光寺(ざこうじ) - 旧座光寺村
- 松尾(まつお) - 旧松尾村
- 下久堅(しもひさかた) - 旧下久堅村
- 上久堅(かみひさかた) - 旧上久堅村
- 千代(ちよ) - 旧千代村
- 龍江(たつえ) - 旧竜江村
- 竜丘(たつおか) - 旧竜丘村
- 川路(かわじ) - 旧川路村
- 三穂(みほ) - 旧三穂村
- 山本(やまもと) - 旧山本村
- 伊賀良(いがら) - 旧伊賀良村
- 鼎(かなえ) - 旧鼎町
- 上郷(かみさと) - 旧上郷町
- 上村(かみむら) - 旧上村
- 南信濃(みなみしなの) - 旧南信濃村
[編集] 歴史
[編集] 合併の変遷
[編集] 藩政村の統合過程
- 1871年(明治4年)8月29日 - 廃藩置県により飯田藩は飯田県となる。11月には信濃国中南信地方の諸県、高山県(旧飛騨国=現岐阜県)と合併し筑摩県となりこれにより筑摩県伊那郡飯田町となる。
- 1875年(明治8年)1月23日
- 座光寺村、上黒田村、下黒田村、別府村、南条村、飯沼村が合併して上郷村となる。
- 駄科村、長野原村、時又村、桐林村、上川路村、下川路村が合併し信夫村となる。
- 伊豆木村、下瀬村、立石村が合併し三綱村となる。
- 北方村、上殿岡村、下殿岡村、大瀬木村、三日市場村、中村が合併し伊賀良村となる。
- 山本村、竹佐村、久米村が合併し米川村となる。
- 虎岩村、知久平村、南原村、柏原村、柿野沢分、柏原山分が合併し久堅村となる。
- 島田村と毛賀村が合併し松尾村となる。
- 山村、名古熊村、一色村が合併して鼎村となる。
- 今田村、安戸村、宮沢村、石林村、尾林村、大屋敷村、雲母村、尾科村、米峰村飛地が合併して竜江村となる。
- 下村、毛呂窪村、大郡村、米峰村が合併して千栄村となる。
- 田力村、荻坪村、芋平村、野池村が合併して千代村となる。
- 同年7月29日
- 上飯田村、大平村、箕瀬村が合併し上飯田村となる。
- 米川村と清内路村が合併し、米川村となる。
- 上村、木沢村、八重河内村、和田村が合併し遠山村となる。
- 1876年(明治9年) - 筑摩県の信濃国分が長野県に編入されたことにより長野県伊那郡飯田町となる。
- 1879年(明治12年)1月14日 - 下伊那郡制施行。
- 同年2月13日 - 米川村から、現在の清内路村が分離。
- 1881年(明治14年)4月14日 - 遠山村から上村が分離。
- 同年7月25日 - 信夫村が駄科村、長野原村、時又村、桐林村、上川路村、下川路村に分立。
- 同年8月12日
- 伊賀良村が北方村、上殿岡村、下殿岡村、大瀬木村、三日市場村、中村に分立。
- 三綱村が伊豆木村、下瀬村、三綱村に分立。
- 鼎村から稲井村が分離。
- 松尾村から毛賀村が分離。
- 同年9月14日 - 久堅村が上久堅村と下久堅村に分立。
- 同年9月21日
- 上郷村が座光寺村、黒田村、別府村、飯沼村に分立。
- 米川村が山本村、竹佐村、久米村に分立。
- 同年11月10日 - 三綱村が立石村と改称。
- 1882年(明治15年)2月16日 - 遠山村が木沢村、八重河内村、和田村に分立。
- 同年9月7日 - 和田村から南和田村が分離。
- 1883年(明治16年)2月14日 - 竹佐村から箱川村が分離。
- 1884年(明治17年)5月19日 - 上久堅村から虎岩村が分離。
[編集] 市町村制
- 1889年(明治22年)4月1日 - 市町村制施行。
- 飯田町は合併を伴わずに発足。
- 黒田村、別府村、飯沼村が合併して上郷村が発足。
- 駄科村、長野原村、時又村、桐林村、上川路村が合併して竜丘村が発足。
- 伊豆木村、立石村、下瀬村が合併して三穂村が発足。
- 北方村、上殿岡村、下殿岡村、大瀬木村、三日市場村、中村が合併して伊賀良村が発足。
- 山本村、竹佐村、久米村、箱川村が合併して山本村が発足。
- 下久堅村と虎岩村が合併して下久堅村が発足。
- 松尾村と毛賀村が合併して松尾村が発足。
- 鼎村と稲井村が合併して鼎村が発足。
- 千代村と千栄村が合併して千代村が発足。
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 下川路村が川路村に改称。
- 1937年(昭和12年)4月1日 - 飯田町と上飯田町が合併して市制施行。飯田市が発足。(※=合併して市制施行というケースは戦前では唯一。)
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 和田村、南和田村、八重河内村が合併して遠山村となる。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - (旧)飯田市と座光寺村、松尾村、竜丘村、三穂村、伊賀良村、山本村、下久堅村が新設合併。(新)「飯田市」が発足。
- 1960年(昭和35年)4月1日 - 遠山村と木沢村が合併して南信濃村となる。
- 1961年(昭和36年)3月31日 - 川路村を編入。
- 1964年(昭和39年)3月31日 - 竜江村、上久堅村、千代村を編入。
- 1970年(昭和45年)4月1日 - 上郷村が町制施行し上郷町となる。
- 1984年(昭和59年)12月1日 - 鼎町を編入。
- 1993年(平成5年)7月1日 - 上郷町を編入。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 上村、南信濃村を編入。
[編集] 出来事
- 2006年(平成18年)4月6日 大分県豊後高田市観光まちづくり株式会社と「パワーアップ協定」を締結。
[編集] 人口
飯田市と全国の年齢別人口分布図(比較) | 飯田市の年齢・男女別人口分布図 |
■紫色は飯田市
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
総務省統計局 / 国勢調査(2005年) |
[編集] 行政
- 市長 - 牧野光朗(2004年10月28日就任)
[編集] 議会
- 定数 29人(任期 2009年4月まで)
- 議長 上澤義一
[編集] 友好都市
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 大学・短期大学
[編集] 高等学校
[編集] 中学校
- 旭ケ丘中学校
- 飯田西中学校
- 飯田東中学校
- 鼎中学校
- 上村中学校
- 高陵中学校
- 遠山中学校
- 緑ケ丘中学校
- 竜峡中学校
- 竜東中学校
[編集] 交通
[編集] 鉄道
- 東海旅客鉄道(JR東海)
[編集] バス路線
[編集] 道路
[編集] 高速道路
- 三遠南信自動車道(一般国道474号)
[編集] 一般国道
[編集] 県道
[編集] 主要地方道
[編集] 一般県道
- 長野県道229号市場桜町線
- 長野県道230号青木東鼎線
- 長野県道231号伊那八幡停車場線
- 長野県道232号新井伊那八幡停車場線
- 長野県道233号時又中村線
- 長野県道234号田中乱橋線
- 長野県道236号天竜峡停車場線
- 長野県道237号米川飯田線
- 長野県道247号米川駄科停車場線
- 長野県道250号上川路大畑線
- 長野県道251号上飯田線
- 長野県道252号下久堅知久平線
- 長野県道369号・静岡県道412号南信濃水窪線
- 長野県道444号駄科大瀬木線
- 長野県道465号飯田上郷松川自転車道線
- 長野県道491号親田中村線
- 長野県道492号天竜峡停車場下平線
[編集] 名所・旧跡・観光
- 猿庫の泉(さるくらのいずみ:名水百選)
- 天竜峡
- 天竜舟下り、天竜ライン下り
- 元善光寺(現在長野市にある善光寺の阿弥陀三尊は当初ここに祭られていた。)
- 開善寺(重要文化財)
- りんご並木(並木そのものはかおり風景100選に選ばれている。また「並木通り」は日本の道100選に選ばれた)
- 飯田市美術博物館
- 川本喜八郎人形美術館
- 伊豆木陣屋(小笠原家書院は国の重要文化財に指定されている。)
- 赤門
[編集] 名産物
- 全国シェアは7割と言われている。
[編集] 行事
- 遠山の霜月祭(国指定重要無形民俗文化財)
- お練り祭り(寅年と申年)
- いいだ人形劇フェスタ(8月第1週の木曜日から日曜日までの4日間。ただし10年に一度「世界人形劇フェスティバル」として日程が拡大される)
- 飯田りんごん(人形劇フェスタ開催期間中の土曜日)
- 峠の国盗り綱引き合戦(10月、兵越峠にて)
[編集] スポーツ
近年は自転車ロードレースに特に力を入れている。UCI公認のレースであるツアー・オブ・ジャパン(毎年5月に開催)や実業団の大会を誘致したり、アマチュア向けのレースを数多く開催し、自転車競技を通し地域の活性化・観光客の誘致を図っている。 最近では国内・海外で活躍する実業団チーム、ダイハツボンシャンスの地域密着型のホームタウン構想を実現。全国初の新たな試みで各方面から注目を集めている。
- 飯田市を本拠地とするチーム
- ダイハツボンシャンス飯田(自転車ロードレース、世界に通用するレベルの選手の育成を目指している)
[編集] 出身有名人
(五十音順)
- 梓林太郎(小説家)
- 井ノ口あさ子(広島テレビ放送アナウンサー)
- 小沢亜貴子(演歌歌手)
- 落合信子(タレント、落合博満の妻)
- 北沢賢(タレント)
- 鈴木貴(大学教授)
- 清水釿治(パールイズミ創業者)
- 代田稔(医学博士、ヤクルト開発者・創業者)
- 太宰春台(儒者)
- タテタカコ (シンガーソングライター)
- 鎮西清高(地質学者、古生物学者)
- 猫十字社(漫画家)
- 萩元晴彦(テレビプロデューサー、テレビマンユニオン創設者)
- 樋口秀雄(民政党弁舌家) 号:龍峡
- 菱田春草(画家)
- 日夏耿之介(イギリス文学者)(詩人)
- 藤本ひとみ(ライトノベル・西洋史歴史小説家)
- 藤本四八(美術写真家)
- 水谷章人(スポーツ写真家)
- 武藤高義(カルピス代表取締役会長)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 飯田市公式サイト
- 結いターン(飯田市へのUターン/Iターン情報サイト)
- 南信州ワーキングホリデー飯田(ボランティア形式の農業体験)
- 南信州ナビ(飯田市周辺の観光ポータルサイト)
- 地域情報サイト パズ(飯田市・下伊那郡周辺の地域情報系サイト)
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