京王1000系電車 (2代)
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京王1000系電車 | |
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高井戸駅へ入線する1755編成バイオレット色 (2007年4月13日撮影) |
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編成 | 5両 |
起動加速度 | 第10編成まで 2.6km/h/s 第11編成以降 3.3km/h/s |
営業最高速度 | 90km/h |
設計最高速度 | 110km/h |
減速度 | 3.7km/h/s(常用最大) 4.0km/h/s(非常) |
編成定員 | 748 |
車両定員 | 143(先頭車)/154(中間車) |
全長 | 20,000mm |
全幅 | 2,864mm |
全高 | 4,100mm |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1,500V (架空電車線方式) |
モーター出力 | 180kW |
駆動装置 | WNドライブ |
制御装置 | VVVFインバータ制御 |
ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ |
保安装置 | 京王形ATS |
製造メーカー | 東急車輛製造 日本車輌製造 |
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1000系電車(1000けいでんしゃ)は、京王電鉄井の頭線用の通勤形電車。
2008年(平成20年)5月現在、5両編成15本の計75両が在籍している。
同年度に5両編成5本(25両)の増備が計画されているが、一部仕様の変更がある[1]。
目次 |
[編集] 概要
本系列は井の頭線初のVVVFインバータ制御車両で、渋谷方からクハ1750形-デハ1100形-サハ1500形-デハ1000形-クハ1700形の5両となり、電動車と付随車の構成(MT比)は2M3Tであるが、2003年(平成15年)製の第11編成以降はクハ1750形-デハ1100形-デハ1050形-デハ1000形-クハ1700形のMT比3M2Tに変更している。
これは、軽量車体に大出力の主電動機を搭載したことによりMT比2M3Tを実現したものの、逆に雨天時の空転や滑走などが多発し、問題になったためである[2]。そこで第10編成までは新たに対策を施し、第11編成以降は電動車比率を上げることで問題を解消した。
VVVFインバータ制御装置の制御素子は第10編成までの奇数編成が東洋電機製造製GTOサイリスタ(RG655-A-M)、偶数編成は日立製作所製IGBT(VFI-HR2480A)で、各M車に搭載される。第11編成以降は東洋製IGBTで、デハ1000形にはユニットを組むデハ1050形も制御するATR-H8180-RG682A-Mを、単独M車のデハ1100形はATR-H4180-RG683A-Mを搭載する。
定速制御の機能を持っているが、井の頭線内では頻繁に加減速を行っているため、使用する機会は少ない。
[編集] 車体
3000系に引き続いてステンレス製[3]であるが、輸送力増強を目的として、各車両の全長は同系列の18m級から井の頭線用車両では初の20m級となり、客用扉の数も同系列の片側3箇所から4箇所となった。外板は全車ともビード(凹凸)付きであり、同系列と同様に裾絞りがある。加えて車体側面に車外放送スピーカーも設置された。行先表示器はLED式でローマ字を併記するが、第10編成までは当初はローマ字と各停運用時の種別表記がなかった。書体はゴシック体である。また、運行番号表示器は先頭車の前面左中央に設置されている。
先頭形状は同系列更新車と共通イメージであるが、新たに非常用貫通扉を設置し、これを助士席側に寄せた構造となっている。この部分の塗装は編成ごとにパステルカラー7色を使い分けている(後述)。前面行先表示器回りのデザインは同系列の前照灯のイメージを残している。車体四隅に設置されている灯火類やパノラミクウィンドウは5000系を意識した形状・配置となっている。なお、窓下の灯火類が単独設置の前照灯で、行先表示器の両側には急行標識灯と尾灯がまとめて入っている。
貫通扉下部には車両番号が表記されているが、周りにヘッドマークを装着するステーが飾られている。
2008年度導入車では、行先表示器と運行番号表示器が一体化されるなど、仕様が一部変更される予定である[4]。
[編集] 運転台
井の頭線車両で初のワンハンドル式主幹制御器、また、京王の車両では初の電子警笛が装備された。第10編成までは低運転台構造、第11編成以降は高運転台構造となっている。乗務員室仕切は客室から見て左側に大窓、右側に仕切扉があり、第12編成以降は大窓の下辺高さが高くなった。乗務員室の共通事項は別項を参照。
[編集] 室内設備
第10編成までは8000系に近いが、第11編成以降は落成直前に登場していた9000系と同様に側扉の窓ガラス支持を外側からに変更[5]して室内側段差をなくし、座席を片持ち式に変更する[6]など、変化している。第11編成以降は新製時より車内のドア上部にLED1段式旅客案内表示器を千鳥配置し、ドアチャイムを設置している。この2点は2004年度に既存編成についても設置した。主電動機点検蓋に関しては第10編成まで設置していたが、第11編成以降は省略された。なお、2008年度導入車の旅客案内表示器は液晶ディスプレイに変更される[4]。
[編集] 屋上機器
パンタグラフは全編成とも3基搭載である。そのため、第10編成まではサハ1500形にもパンタグラフが搭載されている。初期の車両は菱形であったが、第10編成の一部でシングルアーム式が試験搭載された後、第11編成以降は新造時からシングルアーム式を搭載し、後に従来車にも順次交換されている。屋根上に設置された冷房装置は集中式で、補助送風機としてラインデリアを装備する。ベンチレーターは設置されていない。
[編集] 正面色一覧
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第x編成は、xを7で割った余りに対応して次の正面色を持つ。この規則は3000系と同一である。
1.ブルーグリーン |
2.アイボリー |
3.サーモンピンク |
4.ライトグリーン |
5.バイオレット |
6.ベージュ |
0.ライトブルー |
[編集] 関連商品
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
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