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京王1000系電車(初代)は京王帝都電鉄井の頭線で使用されていた電車である。
[編集] 基本データ
- 形式:デハ1000形、デハ1050形
- 製造初年度:1957年
- 製造事業者:東急車輛製造
- 車体全長:18m
- 主電動機:TDK833/1-B 75kW
- 台車:TS-307、TS-307A
[編集] 概要
1000系(初代)は、1957年に登場した全鋼製の車両で、京王帝都井の頭線初の高性能車である。京王線用車両である京王2000系の「井の頭線版」として登場した。主電動機出力は、初期の私鉄高性能車では標準的な75kWである。吉祥寺方のデハ1000形(初代)と渋谷方のデハ1050形(初代)の2形式からなり、デハ1000形に制御装置とパンタグラフを、デハ1050形に補器類を搭載している。
本系列を含めたグリーン車の共通事項については別項も参照。
[編集] 外見
- 18m車
- 正面は二枚窓の湘南スタイルを採用。
- ライトグリーンに塗装されていた。通称「グリーン車」
- 前照灯は大型白熱灯1灯。後にシールドビーム2灯。
- d1D3D3D2の片開き3扉。
[編集] 歴史
- 1957年:デハ1000形1001~1006、デハ1050形1051~1053製造。1051-1001+1004、1052-1002+1005、1053-1003+1006で運用についた。1051-1001~1053-1003はMMユニット、1004~1006は単M。
- 1961年:デハ1050形1054~1056増備。2+2の4両編成となる。この3両は正面のアンチクライマーがない。
- 1969年:中間に組み込まれていたデハ1000形の偶数番号車とデハ1050形の奇数番号車を中間車化改造し、4両貫通編成となる。
- 1975年:サハ1300形1303~1305が組み込まれ、4M1Tの5両編成となる。
- 1984年3月:3000系増備に伴い廃車。引退時にさよなら運転が行われた。台車・主電動機は2010系の車体と組み合わされ伊予鉄道800系として健在。
[編集] 関連項目