東洋電機製造
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種類 | 株式会社 | ||
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市場情報 |
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略称 | 東洋電機 | ||
本社所在地 | 104-0031 東京都中央区京橋2-9-2 |
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電話番号 | 03-3535-0631 | ||
設立 | 1918年6月20日 | ||
業種 | 電気機器 | ||
事業内容 | 電気機器 他 | ||
代表者 | 大澤輝之 | ||
資本金 | 44億8,284万円(2007年11月) | ||
売上高 | 連結307億55百万円 連結365億71百万円 (2007年5月期) |
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総資産 | 連結316億17百万円 連結350億32百万円 (2007年11月) |
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従業員数 | 640名(2007年11月) | ||
決算期 | 5月31日 | ||
外部リンク | www.toyodenki.co.jp | ||
東洋電機製造株式会社(とうようでんきせいぞうかぶしきがいしゃ、英文社名TOYO DENKI SEIZO K.K.)は、鉄道車両用電気機器、産業生産設備をはじめとする電気機械などの生産を行う企業である。通称、「東洋電機」と呼ばれる。東京証券取引所第1部上場(証券コード:6505)。
同社は半導体製造部門を持たない重電機器メーカーのためIGBTやダイオードなどの主要電力半導体は三菱電機より供給を受けている。 殊に、鉄道車両のパンタグラフ基部や車両下部の機器収納箱などに「T」「D」「K」の三文字をかたどった同社のロゴをしばしば見受けることができる。
ちなみに、愛知県の東洋電機とも、兵庫県丹波市で電車用機器を製造する三菱電機系列の東洋電機とも、一切の関連を持たない。
目次 |
[編集] 企業概要
[編集] 事業所
- 支社・支店・営業所 ―大阪支社、名古屋支社、九州支店、北海道支店、沖縄営業所、横浜営業所、仙台営業所、広島営業所、台北支店
- 工場等―横浜製作所(横浜市金沢区)、滋賀工場(滋賀県守山市、以前は京都市南区にあった)、技術センター
[編集] 沿革
- 1918年6月20日 ―それまで外国製品の輸入に頼っていた鉄道車両用電気機器の独自製作を目指し、石川島造船所(現・IHI)の社長で京阪電気鉄道の役員であった渡邊嘉一が中心となり、イギリスのディッカー社との技術提携により設立
- 1919年 - 横浜工場が操業を開始(移転前は相模鉄道天王町~西横浜間JR線路寄りに工場があった。)
- 1920年 - 初の直接制御器、主電動機を京阪電気鉄道へ納入
- 1949年 - 東京証券取引所上場
- 1962年 - 東洋電機カラーテレビ事件発生(総会屋を参照)
- 1968年 - 世界初の量産車両用インバータ完成
- 1972年 - 世界初の完全ブラシレス電動発電機を完成
- 1988年 - 世界初のヒートパイプ冷却式8個電動機一括制御VVVFインバータ制御装置を完成。東京急行電鉄1000系などに導入。
[編集] 主要取引先
- JR各社 - 東日本旅客鉄道(JR東日本)のE127系、205系5000番台、西日本旅客鉄道(JR西日本)の125系、321系、四国旅客鉄道(JR四国)の8000系、九州旅客鉄道(JR九州)の303系(K03のみ)、では同社製の制御装置が採用されている。
- 東京地下鉄(東京メトロ)
- 京成グループ各社(京成電鉄・北総鉄道など)
- 東武鉄道
- 東京急行電鉄
- 京王電鉄
- 京浜急行電鉄
- 相模鉄道
- 名古屋鉄道
- 京阪電気鉄道(上記の通り同社は京阪出身者などによって設立されたことから、現在も一貫して同社製の制御装置を採用している。)
- 阪急電鉄(京都線管内のみ。神宝線は東芝製だが、神戸線用5000系の補助電源装置は同社製となっている。)
- 南海電気鉄道(ただし電動機は三菱電機製が主力)
- 阪神電気鉄道(電動機、及び一部車両の電源装置とパンタグラフのみ)
- 近畿日本鉄道(パンタグラフのみ。前身の一つである伊勢電気鉄道(現・名古屋線)、奈良電気鉄道(現・京都線)時代には制御機器も納入していた)
- 北京地下鉄(中華人民共和国)
- その他、地方の中小私鉄、および公営交通事業者
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