阪神牝馬ステークス
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阪神牝馬ステークス | |
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開催地 | 阪神競馬場 |
施行日 | 2008年4月12日 |
格付け | GII |
1着賞金 | 5500万円 |
距離 | 芝1400m |
出走条件 | サラブレッド系4歳以上牝馬 |
負担重量 | 55kg(GI級優勝馬2kg増、GII級優勝馬及び施行日当日から過去1年超のGI級優勝馬は1kg増) |
第1回 施行日 |
1958年12月14日 |
阪神牝馬ステークス(はんしんひんばステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場の芝1400mで施行する中央競馬の重賞競走(GII)である。正式名称はサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス。サンケイスポーツを発行する産業経済新聞社が優勝杯を提供している。
目次 |
[編集] 概要
1958年に4歳(現3歳)以上の牝馬限定の混合のハンデキャップの重賞競走、阪神牝馬特別として創設、第1回は阪神競馬場の芝1800mで施行された。
1965年のみ施行距離を芝1850mに変更、1966年・1967年の2年間は芝1900mで施行し、1968年からは芝2000mに変更した。1969年からは負担重量を別定に変更、1995年までこの条件で年末の阪神開催の重賞競走として定着する。
1984年からはグレード制施行によりGIIIに格付け、1995年からはGIIに昇格、1996年からは施行距離を芝1600mに変更し、更に特別指定競走に指定、JRAに認定された地方所属の競走馬が出走可能になった。
2001年からは競走馬の年齢表示の国際基準に変更に伴い、現在の阪神牝馬ステークスに名称を変更、2006年からはヴィクトリアマイル新設に伴う、牝馬重賞路線の再整備に伴い、開催月を12月中旬から4月初頭に変更し、出走資格を4歳(旧5歳)以上牝馬に変更、更に施行距離をヴィクトリアマイルの前哨戦という意味合いを持たせる為、芝1400mに変更した。
エリザベス女王杯が古馬に開放される前年の1995年までは、古馬の牝馬にとっては牡馬との混合競走以外での牝馬限定戦の中で最も格の高い競走で、実質的な古馬牝馬の最強馬決定戦であると同時に、4歳(現3歳)も出走可能であったため、牝馬の重賞戦線の1年を締め括る競走として施行されていた。ただ後にエリザベス女王杯が古馬にも開放されるとメンバーがやや小粒化してしまった。しかし現在は4月に日程変更し、福島牝馬ステークスと並び、ヴィクトリアマイルの前哨戦として位置付けされている。
出走資格は、サラ系4歳(旧5歳)以上のJRA所属の牝馬の競走馬(外国産馬含む)及び外国調教馬(5頭まで)及びJRAに認定された地方所属の競走馬。
負担重量は、別定で55キロ、更にGI優勝馬は2キロ、GII優勝馬及び施行日当日から過去1年超のGI優勝馬は1キロの負担が課せられる。ただし2歳時のグレード・グループ優勝は対象外。
総額賞金は1億480万円で、1着賞金5,500万円、2着賞金2,200万円、3着賞金1,400万円、4着賞金830万円、5着賞金550万円と定められている。
現在の優勝レイの配色は、紫色地に黄色文字となっている。
[編集] 歴史
- 1958年 - 阪神競馬場の芝1800mの4歳(現3歳)以上牝馬限定の混合のハンデキャップの重賞競走、阪神牝馬特別として創設。
- 1961年
- 1965年 - 施行距離を芝1850mに変更。
- 1966年 - 施行距離を芝1900mに変更。
- 1968年 - 施行距離を芝2000mに変更。
- 1969年 - 負担重量を別定に変更。
- 1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。
- 1985年
- 南井克巳が騎手として2人目の連覇。
- 宇田明彦が調教師として2人目の連覇。
- 1990年 - 阪神競馬場の改修工事により京都競馬場の芝2000mで施行。
- 1994年 - GIIに昇格。
- 1996年
- 特別指定競走に指定。
- 施行距離を芝1600mに変更。
- 2001年
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上牝馬」から「3歳以上牝馬」に変更。
- 名称を阪神牝馬ステークスに変更。
- 2006年
- 施行時期を12月から4月に変更。それに伴い出走資格を4歳以上牝馬に変更。
- 混合競走から国際競走に変更。
- 施行距離を芝1400mに変更。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1958年12月14日 | シユンメ | 牝3 | 1:52.3 | 大根田裕也 | 松田由太郎 |
第2回 | 1959年12月13日 | ミヤジリユウ | 牝3 | 1:51.0 | 松永善晴 | 夏村辰男 |
第3回 | 1960年12月11日 | クインオンワード | 牝3 | 1:48.9 | 栗田勝 | 武田文吾 |
第4回 | 1961年12月24日 | キユーピツト | 牝4 | 1:52.6 | 栗田勝 | 武田文吾 |
第5回 | 1962年12月23日 | ヨシシオ | 牝3 | 1:54.5 | 松永高徳 | 坂口正二 |
第6回 | 1963年12月8日 | タイツバキ | 牝3 | 1:52.8 | 武邦彦 | 武平三 |
第7回 | 1964年12月27日 | マスワカ | 牝3 | 1:52.2 | 清水久雄 | 増本勇 |
第8回 | 1965年12月26日 | シードラゴン | 牝3 | 1:55.6 | 武邦彦 | 武平三 |
第9回 | 1966年12月25日 | ミスコウライ | 牝3 | 1:58.4 | 清田十一 | 高橋直三 |
第10回 | 1967年12月24日 | ワカシオ | 牝3 | 1:57.9 | 戌亥信昭 | 戌亥信義 |
第11回 | 1968年12月22日 | ファインローズ | 牝3 | 2:07.8 | 簗田善則 | 坪重兵衛 |
第12回 | 1969年12月21日 | リキリュウシンゲキ | 牝3 | 2:03.5 | 山本正司 | 伊藤修司 |
第13回 | 1970年12月20日 | シンスター | 牝3 | 2:06.1 | 領家政蔵 | 田中好雄 |
第14回 | 1971年12月19日 | タイヨウコトブキ | 牝3 | 2:02.0 | 高橋隆 | 大久保石松 |
第15回 | 1972年12月17日 | カツヤヨイ | 牝4 | 2:04.5 | 目野哲也 | 内藤繁春 |
第16回 | 1973年12月16日 | ケイリュウシンゲキ | 牝3 | 2:02.5 | 吉永良人 | 伊藤修司 |
第17回 | 1974年12月15日 | ラッキーオイチ | 牝3 | 2:01.6 | 久保一秋 | 吉永猛 |
第18回 | 1975年12月14日 | グリーンファイト | 牝3 | 2:02.4 | 吉岡八郎 | 坂口正二 |
第19回 | 1976年12月19日 | メジロジゾウ | 牝6 | 2:03.0 | 久保敏文 | 浅見国一 |
第20回 | 1977年12月18日 | インターグロリア | 牝3 | 2:02.1 | 福永洋一 | 柳田次男 |
第21回 | 1978年12月17日 | ウラカワチェリー | 牝6 | 2:02.3 | 桜井誠二 | 栗田勝 |
第22回 | 1979年12月16日 | シルクスキー | 牝3 | 2:01.0 | 飯田明弘 | 伊藤修司 |
第23回 | 1980年12月14日 | タマモコトブキ | 牝3 | 2:01.1 | 田島良保 | 吉永猛 |
第24回 | 1981年12月13日 | タニノテスコ | 牝6 | 2:00.3 | 小野幸治 | 小林稔 |
第25回 | 1982年12月19日 | ミスラディカル | 牝3 | 2:05.5 | 音無秀孝 | 田中良平 |
第26回 | 1983年12月18日 | カルストンテスコ | 牝5 | 2:01.6 | 岩元市三 | 湯浅三郎 |
第27回 | 1984年12月23日 | キクノペガサス | 牝3 | 2:01.1 | 南井克巳 | 宇田明彦 |
第28回 | 1985年12月22日 | グローバルダイナ | 牝5 | 2:01.1 | 南井克巳 | 宇田明彦 |
第29回 | 1986年12月21日 | ポットテスコレディ | 牝3 | 2:02.4 | 松永昌博 | 松永善晴 |
第30回 | 1987年12月27日 | シヨノリーガル | 牝4 | 2:00.3 | 武豊 | 庄野穂積 |
第31回 | 1988年12月25日 | リキアイノーザン | 牝3 | 2:02.0 | 本田優 | 清水出美 |
第32回 | 1989年12月24日 | ルイジアナピット | 牝4 | 2:01.7 | 塩村克己 | 中村好夫 |
第33回 | 1990年12月16日 | メインキャスター | 牝4 | 2:00.2 | 南井克巳 | 宇田明彦 |
第34回 | 1991年12月15日 | マチノコマチ | 牝3 | 2:03.7 | 小池隆生 | 佐藤勇 |
第35回 | 1992年12月20日 | ユーセイフェアリー | 牝5 | 2:06.2 | 千田輝彦 | 日迫良一 |
第36回 | 1993年12月19日 | ノースフライト | 牝3 | 2:02.8 | 武豊 | 加藤敬二 |
第37回 | 1994年12月18日 | メモリージャスパー | 牝3 | 2:00.6 | 角田晃一 | 渡辺栄 |
第38回 | 1995年12月17日 | サマニベッピン | 牝5 | 2:00.3 | 土肥幸広 | 加藤敬二 |
第39回 | 1996年12月15日 | ヒシナタリー | 牝3 | 1:35.1 | 河内洋 | 佐山優 |
第40回 | 1997年12月14日 | エアウイングス | 牝3 | 1:34.5 | 武幸四郎 | 渡辺栄 |
第41回 | 1998年12月20日 | エガオヲミセテ | 牝3 | 1:34.7 | 高橋亮 | 音無秀孝 |
第42回 | 1999年12月19日 | ハイフレンドコード | 牝4 | 1:33.6 | 熊沢重文 | 中島敏文 |
第43回 | 2000年12月17日 | トゥザヴィクトリー | 牝4 | 1:33.8 | 四位洋文 | 池江泰郎 |
第44回 | 2001年12月16日 | エアトゥーレ | 牝4 | 1:33.5 | M.デムーロ | 森秀行 |
第45回 | 2002年12月15日 | ダイヤモンドビコー | 牝4 | 1:33.2 | O.ペリエ | 藤沢和雄 |
第46回 | 2003年12月20日 | ファインモーション | 牝4 | 1:33.4 | 武豊 | 伊藤雄二 |
第47回 | 2004年12月19日 | ヘヴンリーロマンス | 牝4 | 1:34.0 | 松永幹夫 | 山本正司 |
第48回 | 2005年12月18日 | アドマイヤグルーヴ | 牝5 | 1:34.5 | 武豊 | 橋田満 |
第49回 | 2006年4月8日 | ラインクラフト | 牝4 | 1:21.2 | 福永祐一 | 瀬戸口勉 |
第50回 | 2007年4月7日 | ジョリーダンス | 牝6 | 1:20.7 | 藤田伸二 | 堀宣行 |
第51回 | 2008年4月12日 | エイジアンウインズ | 牝4 | 1:21.4 | 鮫島良太 | 藤原英昭 |
[編集] 関連項目
GII 競走 | JpnII 競走 | J・GII 競走 |
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日経新春杯 | 京都記念 | 中山記念 阪神大賞典 | 日経賞 | 大阪杯 |
アメリカジョッキークラブカップ | 弥生賞 | フィリーズレビュー スプリングステークス | ニュージーランドトロフィー |
阪神スプリングジャンプ 東京ハイジャンプ 京都ハイジャンプ |
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フジテレビ グループ |
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公益法人 グループ |
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文化放送 グループ※ |
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シンボルマーク | 目玉マーク |
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関連項目 | FNN・FNS・NRN・TBSグループ・ブロック紙・キャセイパシフィック航空・フジサンケイグループ広告大賞・高松宮殿下記念世界文化賞・放送持株会社・大阪新聞・新しい歴史教科書をつくる会 |
関連人物 |
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