毎日王冠

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毎日王冠
開催地	東京競馬場
施行日	2008年10月12日
格付け	GII
1着賞金	6500万円
距離	芝1800m
出走条件	サラブレッド系3歳以上（国際）（指定）
負担重量	3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減、過去1年牝馬限定戦を除くGI級優勝2kg増、過去1年超GI級優勝、過去1年牝馬限定GI級および牝馬限定戦を除くGII級優勝1kg増（2歳時除く）
第1回 施行日	1950年11月12日

毎日王冠（まいにちおうかん）は日本中央競馬会（JRA）主催の東京競馬場の芝1800メートルで行われる競馬の競走。

優勝馬には毎日新聞社賞が与えられる。

[編集] 概要

1950年に創設され当初は芝2500メートルで施行されていたが、距離変更の末1962年からは芝2000メートルで定着した。1984年に天皇賞（秋）が芝3200メートルから芝2000メートルに距離が短縮されたのに伴い、その前哨戦として本競走も芝1800メートルに距離が短縮された。また、同時にGII（グレードツー）に格付けされた。

かつては天皇賞に外国産馬が出走できなかったことから、秋のGIシーズンを前にして有力な内国産馬と外国産馬が顔を合わせる貴重な機会となり、1993年にはシンコウラブリイがその後天皇賞で1,2着となるヤマニンゼファー、セキテイリュウオー相手に完勝したり、1998年（第49回）にはサイレンススズカ・エルコンドルパサー・グラスワンダーの3強による限りなくGIに近いGIIとして盛り上がりを見せ、その年には実際に平均レートが国際GI認定基準に達したり、グレード認定後1984年～2007年現在までの24回のうち15回をその時点、あるいは後のGI馬が制するなど非常にレベルの高いレースとして有名である。2006年には出走馬16頭のうち6頭ものGI馬が出走したこともあった。また1998年と並び伝説のレースとして今もなお語られる1989年のオグリキャップ・イナリワンの壮絶な叩き合いなど、本番顔負けの名勝負が繰り広げられるレースでもある。

1996年より国際競走となったがその年に外国馬のアヌスミラビリスが制した。また、2001年より国際GIIに格付けされている。しかし、2007年現在、外国馬の勝利どころか、出走した馬は、残念な事にグレード外の1996年からを含めても、前述のアヌスミラビリス1頭だけであり、今後の国際レースとしての意義が注目される競走でもある。

レース名の通り、優勝馬主には副賞品として王冠が贈呈される（他のレースではカップやトロフィーの場合がほとんど）。また、現在の優勝レイは赤地に金文字となっている。

[編集] 歴代優勝馬

回数	年月日	調教国・優勝馬	勝時計	性齢	優勝騎手	管理調教師	備考
第1回	1950年11月12日	ハタカゼ	2分37秒1/5	牡3	保田隆芳	尾形藤吉	東京芝2500m↓
第2回	1951年9月23日	ミツハタ	2分36秒2/5	牡3	矢野幸夫	東原玉造
第3回	1952年11月30日	ニユーモアナ	2分38秒1/5	牡3	中村広	見上恒芳
第4回	1953年11月29日	トラツクオー	2分35秒1/5	牡5	二本柳俊夫	久保田金造
第5回	1954年10月3日	ハクリヨウ	2分35秒2/5	牡4	保田隆芳	尾形藤吉
第6回	1955年10月2日	サスケハナ	2分49秒4/5	牝3	二本柳俊夫	稲葉秀男	（中山芝2600m）
第7回	1956年9月23日	フエアマンナ	2分39秒1/5	牝3	佐藤嘉秋	大久保房松
第8回	1957年9月22日	ハクチカラ	2分47秒1/5	牡4	保田隆芳	尾形藤吉	（中山芝2600m）
第9回	1958年9月21日	ヒシマサル	2分37秒2/5	牡3	小野定夫	矢野幸夫
第10回	1959年9月20日	クリペロ	2分21秒8	牡4	森安弘明	尾形藤吉	芝2300mに↓
第11回	1960年9月18日	ウネビヒカリ	2分21秒9	牡4	野平祐二	野平省三
第12回	1961年9月17日	ハローモア	2分25秒1	牡5	保田隆芳	尾形藤吉
第13回	1962年9月16日	エムローン	2分02秒5	牡4	加賀武見	高木良三	芝2000mに↓
第14回	1963年9月29日	ヤマノオー	2分03秒2	牡4	森安弘明	内藤潔
第15回	1964年9月20日	トースト	2分04秒0	牝5	保田隆芳	尾形藤吉	中山芝2000m↓
第16回	1965年9月12日	ウメノチカラ	2分03秒6	牡4	伊藤竹男	古賀嘉蔵
第17回	1966年10月2日	セフトウエー	2分05秒8	牡4	野平祐二	野平富久	東京芝2000mに戻る↓
第18回	1967年12月10日	タマクイン	2分06秒5	牝4	小島太	高木良三	（中山芝2000m）
第19回	1968年9月15日	シエスキイ	2分06秒3	牡5	郷原洋行	大久保房松
第20回	1969年9月14日	タケシバオー	2分10秒9	牡4	古山良司	三井末太郎	（東京ダート2100m）
第21回	1970年9月6日	クリシバ	2分03秒6	牡3	郷原洋行	吉野勇	再び中山芝2000mに↓
第22回	1971年9月12日	トキノシンオー	2分05秒0	牡4	小島太	高木良三
第23回	1972年9月24日	ハスラー	2分02秒4	牡4	伊藤栄	中村広
第24回	1973年9月2日	タクマオー	2分03秒3	牡5	蛯沢誠治	成宮明光	（福島芝2000m）
第25回	1974年9月22日	タケクマヒカル	2分01秒6	牡5	矢野照正	中村広	（東京芝2000m）
第26回	1975年9月21日	ホワイトフォンテン	2分01秒3	牡5	蛯名信広	大久保勝之
第27回	1976年9月26日	ハーバーヤング	2分00秒9	牡4	岡部幸雄	稲葉秀男	東京芝2000mに戻る↓
第28回	1977年9月25日	シービークイン	2分00秒2	牝4	吉永正人	松山吉三郎
第29回	1978年9月24日	プレストウコウ	2分01秒2	牡4	安田富男	加藤朝治郎
第30回	1979年9月23日	シービークロス	1分59秒9	牡4	吉永正人	松山吉三郎
第31回	1980年9月21日	カネミノブ	2分01秒5	牡６	加賀武見	阿部新生	（中山芝2000m）
第32回	1981年10月4日	ジュウジアロー	1分59秒4	牝4	安田富男	加藤修甫
第33回	1982年10月10日	キョウエイプロミス	2分01秒0	牡5	柴田政人	高松邦男
第34回	1983年10月9日	タカラテンリュウ	2分03秒1	牡4	嶋田功	佐々木亜良
第35回	1984年10月7日	カツラギエース	1分47秒5	牡4	西浦勝一	土門一美	GIIに格付け・芝1800mに↓
第36回	1985年10月6日	ゴールドウェイ	1分50秒8	牡4	南井克巳	武宏平
第37回	1986年10月5日	サクラユタカオー	1分46秒0	牡4	小島太	境勝太郎
第38回	1987年10月11日	ダイナアクトレス	1分46秒1	牝4	岡部幸雄	矢野進
第39回	1988年10月9日	オグリキャップ	1分49秒2	牡3	河内洋	瀬戸口勉
第40回	1989年10月8日	オグリキャップ	1分46秒7	牡4	南井克巳	瀬戸口勉
第41回	1990年10月7日	ラッキーゲラン	1分46秒7	牡4	内田浩一	池江泰郎
第42回	1991年10月6日	プレクラスニー	1分46秒1	牡4	江田照男	矢野照正
第43回	1992年10月11日	ダイタクヘリオス	1分45秒6	牡5	岸滋彦	梅田康雄
第44回	1993年10月10日	シンコウラブリイ	1分45秒5	牝4	岡部幸雄	藤沢和雄
第45回	1994年10月9日	ネーハイシーザー	1分44秒6	牡4	塩村克己	布施正
第46回	1995年10月8日	スガノオージ	1分48秒4	牡4	安田富男	上原博之
第47回	1996年10月6日	アヌスミラビリス	1分45秒8	牡4	ダリル・ホランド	サイード・ビン・スルール	国際競走に↓
第48回	1997年10月5日	バブルガムフェロー	1分46秒1	牡4	岡部幸雄	藤沢和雄
第49回	1998年10月11日	サイレンススズカ	1分44秒9	牡4	武豊	橋田満
第50回	1999年10月10日	グラスワンダー	1分45秒8	牡4	的場均	尾形充弘
第51回	2000年10月8日	トゥナンテ	1分46秒1	牡5	幸英明	松元省一
第52回	2001年10月7日	エイシンプレストン	1分45秒3	牡4	福永祐一	北橋修二	国際GIIに格付け↓
第53回	2002年10月6日	マグナーテン	1分46秒1	騸6	岡部幸雄	藤沢和雄	（中山芝1800m）
第54回	2003年10月12日	バランスオブゲーム	1分45秒7	牡4	田中勝春	宗像義忠
第55回	2004年10月10日	テレグノシス	1分46秒0	牡5	勝浦正樹	杉浦宏昭
第56回	2005年10月9日	サンライズペガサス	1分46秒5	牡7	後藤浩輝	石坂正
第57回	2006年10月8日	ダイワメジャー	1分45秒5	牡5	安藤勝己	上原博之
第58回	2007年10月7日	チョウサン	1分44秒2	牡5	松岡正海	清水利章

※1996年以降は国旗を表記。

[編集] 関連項目

• 毎日杯