東宝特撮映画の登場兵器
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東宝特撮映画の登場兵器(とうほうとくさつえいがのとうじょうへいき)では、東宝製作の特撮映画に登場した架空の兵器および兵器に準じる架空の機器を列挙する。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 陸上兵器
[編集] 24連装ロケット砲車
愛称はポンポン砲。
形状は3軸のシングルキャブ型トラックの荷台部に24連装ロケット砲を装備したものである(なお、このトラックはオリジナルである)。また運転席後部に人員の姿が2名確認できる事から、そこで発射操作を行っていると見られる。なお、発射する際はロケット砲を後部に旋回させて目標へ向けることが多いが、劇中では発射時の後部に噴射される爆風の類は確認出来ないため、人員に支障は無いと見られる。また『空の大怪獣ラドン』ではレーダーを装備した型が登場している。
- 登場作品:『ゴジラの逆襲』『空の大怪獣ラドン』『地球防衛軍』『大怪獣バラン』『怪獣大戦争』『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』『ゴジラvsビオランテ』
[編集] 61式改戦車
『ゴジラvsモスラ』や『ゴジラvsメカゴジラ』に登場した陸上自衛隊やGフォース陸軍の戦車。61式戦車の車体に74式戦車の砲塔を乗せた遠隔操縦式の無人戦車。 高額ゆえ配備が進まない90式戦車の代用車。
[編集] 92式メーサー戦車
正式名称は92式メーサービーム戦車。形式番号はDAG-MBT-MB92。通称「メーサータンク」と呼ばれている。『ゴジラvsビオランテ』で初登場。元々はミサイル迎撃システムとして開発されていた。外観としては亀を思わせる。車体に8輪のタイヤを装備し、砲塔上部にメーサー光線を照射するパラボラ型砲身を搭載している。光線発生システムはプラズマを発生・加熱し中間子(ニュートリノ)を生成し収束照射するプラズマ加熱ミラータイプ改。このため砲塔後部には超伝導発電システムと冷却システムが搭載されている。従来の作品に登場する牽引式のメーサー車とは違い、完全自走式の光線兵器。また、運転席上部には怪獣出現時の緊急走行を考慮しパトライトを装備している。これはハイパワーレーザービーム車から受け継がれたものである。対怪獣迎撃の中核として陸上自衛隊各方面隊の「特殊武器科(=メーサー)」部隊に配備された他、国連Gフォースにも臨時参加し、Gフォース陸軍の主要兵器としても活動した。なお、対デストロイア戦では従来の陸上自衛隊に復帰し、冷凍メーサー砲及び8連装ミサイルランチャー2基を装備した92式メーサー戦車改が投入された。
- 全長:16メートル
- 全幅:9.5メートル
- 全高:4.8メートル
- 重量:85トン
- 走行速度:時速70キロ
- 武装
- 500万ボルトメーサー砲1基
- 8連装ミサイルランチャー2基(92式改のみ)
- 登場作品:『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsキングギドラ』『ゴジラvsモスラ』『ゴジラvsメカゴジラ』『ゴジラvsデストロイア』『怪獣プラネットゴジラ』
[編集] 96式冷凍レーザータンク
『ゴジラvsデストロイア』に登場。デストロイアのミクロオキシゲンを無効化させるために急遽製作された車輌。地上部隊の中核としてゴジラ、デストロイアを攻撃した。装置車と装輪式牽引車(特92式改30トン6輪牽引車、ソニックビーム車の牽引車と同型)で構成される。所属は陸上自衛隊。形式番号はDAG-MB96(略記号にMB96がある)。
- 装置車
- 全長:10.5メートル
- 全幅:8.4メートル
- 全高:7.9メートル
- 重量:77トン
- 牽引車
- 全長:8.3メートル
- 全幅:6.4メートル
- 全高:3.9メートル
- 重量:28トン
- 走行速度:時速100キロ(牽引車単体)、55キロ(装置車牽引時)
- 武装
- 超低温レーザー砲1基
- 8連装ミサイルランチャー2基
[編集] Aサイクル光線車
『怪獣大戦争』に登場。X星人が怪獣のコントロールに使用している電磁波を妨害するAサイクル光線を放射するために急遽製作された車輌。自走することはできず、牽引車を必要とする。また車体にはX星人が苦手とする音波を出すためのスピーカーを装備している。
- 『ウルトラマン』では防衛軍所属の「熱線砲車」として怪獣ネロンガ、ギャンゴを倒すために出動した。
- なお本車の撮影用模型はのちにメーサー殺獣光線車に改造・流用された。(『ウルトラマン』第11話ではメーサー殺獣光線車と一緒に写るカットがある)
[編集] EDF戦車
『ゴジラ FINAL WARS』において登場した、地球防衛軍 (EDF) の主力戦車。冒頭では、南極でのゴジラ迎撃でメーサー車と共に陸上部隊として出動していたが映像で映っているのはメーサー車共々ゴジラにより破壊された残骸だけであった。本編では東海コンビナートを襲撃したエビラに砲撃を加えたが、こちらもエビラにより甚大な被害を与えられ壊滅している。外見はチョールヌイ・オリョールに類似している。
[編集] 月面探検車
『宇宙大戦争』に登場。通常はキャタピラで移動するが、エアークッションを用いて浮上走行をすることも可能。スピップ号と同様の熱線砲を装備している。スピップに1台ずつ搭載されており、2台が登場したが、1台はナタールの攻撃でキャタピラが切れて掴座してしまったため放棄された。
[編集] 原子熱線砲
『モスラ』に登場。東京タワーに作られたモスラの繭を焼却するためロリシカ国から2基が日本に緊急供与され、攻撃を行ったが、モスラを倒すことは出来なかった。パラボラ型の砲塔を搭載した装置車と牽引車で構成される。
『ゴジラ×メカゴジラ』では、自衛隊がこの熱線砲を研究し、初の対怪獣専用装備であるメーサー殺獣光線車を開発、完成させた。
[編集] サーチライト車
照明車。作品によってジープ・トラックを基にした様々な型がミニチュア・実写問わず登場する。主に『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』の照明車(Aサイクル光線車の牽引車がベース)、『ゴジラvsビオランテ』のスーパーサーチライト車 (TSL-91。ミニチュアは市販のはしご消防車のミニカーのターレットにライトを載せたもの) 等。
[編集] ソニックビームシステム車
『ゴジラvsビオランテ』に登場。ソニックビームシステム車(雷電位相増幅機=M6000-TCS)と91式特殊牽引索敵レーダー車で構成され、これに電位差発生装置(通称『地雷』)で一つとなる。形式記号はPDSS91。所属は陸上自衛隊。
- 全高:30メートル
詳細はM6000TCシステムを参照。
[編集] 大鵬
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場。所属は防衛陸軍。推進式削岩弾D-03発射用ランチャー車である。デザインはBM-30がベースになっている。
- 全長:10.56メートル
- 全高:3.68メートル
[編集] 多目的戦車
『怪獣総進撃』『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』『ゴジラ対メガロ』に登場。200ミリ戦車砲、160ミリ副砲(ロケット弾)の他、砲塔上にミサイルとレーダーを装備した戦闘車両。文献によってはミサイル自走砲と称される。戦闘指揮車からの遠隔操作で行動する。
[編集] ツインメーサータンク
正式名称は93式自走高射メーサー砲。形式番号はMBAW-93。『ゴジラvsモスラ』で初登場した。
局地戦防空車両として開発された装備で、92式メーサー戦車2台から3台につき1台が付くという構成になっており、メーサー隊の頭脳的車両。ただし、車両の単価が高価なために満足な数が揃えられていない。国連Gフォースに参加、配備された時は無人化した74式戦車の遠隔操作機能の付随や、砲身等の細部に改良が施された他、デストロイア戦には92式と同様の改造を施された93式自走高射メーサー砲改(関連書籍ではツインメーサー(改)と記述されることがある)が登場した。
当初、3連装のメーサー砲が束ねられたスパイラルメーサーとしてデザインされたが、モスラやバトラが登場するということで砲塔部のみ対空戦車を基にしたデザインに変更された。
- 全長:13.5メートル
- 全幅:6.2メートル
- 全高:7.4メートル
- 重量:90.5トン
- 走行速度:時速42キロ
- 武装
- 高射メーサー砲(200万ボルト)2基
- 8連装ミサイルランチャー2基(93式改のみ)
- 登場作品:『ゴジラvsモスラ』『ゴジラvsメカゴジラ』『ゴジラvsデストロイア』『怪獣プラネットゴジラ』
[編集] ハイパワーレーザービーム車
『ゴジラ (1984年の映画)』に登場。元々はクレーン車をベースにした航空機・ミサイル迎撃用対空兵器であり、ゴジラに有効とは云えなかったが、ゴジラを新宿高層ビル群へ誘き出す囮としての役割は十分に果たした。構成はレーザー砲、エネルギーパックを搭載した装置車と、三菱重工製クレーン車用シャーシを改造し、管制レーダー及びサーチライトを搭載した牽引車によって構成される。また牽引車には緊急走行を考慮してかパトライトが装備されており、後のメーサー戦車に受け継がれている。所属は陸上自衛隊、形式番号はN1-00。『ゴジラvsビオランテ』ではサンダービーム作戦の支援にも出動した。
- 全長:20メートル(装置車、牽引車含)
- 全幅:3.2メートル
- 全高:4.8メートル
- 総重量:120トン
- 最高速度:時速148キロ
- 武装
- 超純度(高純度の誤植?)ヘリウムネオンガス・レーザー(射程50キロ)
- 照準装置:リバースカセグレン系光学式(このため照準の有効範囲が射程になる)
- 冷却装置:ヘリウムガス/ジェットパック空冷併用
[編集] 武装ハーフトラック
『怪獣総進撃』『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』に登場するM3ハーフトラックの荷台部分に重火器を備えた戦闘車両。パラボラ式熱線砲+履帯カバー部分にロケット砲を備えたタイプと2連装ミサイルランチャーを備えたタイプに大別される。
[編集] フルメタルミサイルランチャー
『ゴジラ2000 ミレニアム』に登場。危機管理情報局 (CCI) が自衛隊と共同して開発した対ゴジラ専用の武器。73式装甲車の上部に2連装ミサイルランチャーを装備したもの。ミサイルには爆薬の類は入っておらず、硬度の高い金属を使ったいわゆる運動エネルギーミサイルであり、厚さ10メートルのコンクリートを貫通することが出来る。ゴジラを倒すことは出来なかったが、ダメージは与えていた。
撮影の後、勝手に合成で73式装甲車の上部にランチャーを載せたため、その後しばらく東宝特撮映画には自衛隊から協力を取り付けることができなくなった。
- 全長:8メートル
- 全幅:3.5メートル
- 全高:4.5メートル
- 重量:4トン
- 最高速度:時速80キロ
- 乗員:3名
[編集] メーサー殺獣光線車
正式名称は66式メーサー殺獣光線車。
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』で初登場。パラボラ型の砲塔を搭載する装輪式の装置車と、装軌式の牽引車で構成される。所属は陸上自衛隊。本来は、ミサイル迎撃システムとして開発していたとも言われている。
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』からは、動きの素早い怪獣に対する改良(軽量?)型の70式メーサー殺獣光線車が登場している(牽引車はなくパーツも一部不足)がキングギドラやメガロなどの宇宙怪獣には分が悪かった。
『ゴジラ×メカゴジラ』では、メーサー装備の保有や対怪獣迎撃のために対特殊生物自衛隊(特生自衛隊・JXSDF)が発足した。
- 装置車
- 全長:14.5メートル
- 全幅:3.5メートル
- 全高:6メートル
- 乗員:4名
- 牽引車
- 全長:6メートル
- 全幅:3メートル
- 全高:2.5メートル
- 乗員:3名
- 登場作品:『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(以下ライブフィルム)『ゴジラ対メガロ』『ゴジラ×メカゴジラ』。テレビ番組『ゴジラアイランド』には牽引車なしで全体が白塗装の「対獣レーザー砲」として登場。
[編集] 90式メーサー殺獣光線車
『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場。66式の後継機。モデルチェンジはされているが基本構成は変わらない。自動化により乗員は3名となり、メーサー砲の操作も牽引車から行われる他、走行しながらの射撃が可能になっている。所属は特生自衛隊。また、改良型の90式メーサー殺獣光線車<改>(光線の色は黄色)も配備されている。
『ゴジラ FINAL WARS』冒頭では、南極でのゴジラ迎撃において、地球防衛軍陸上部隊として登場。万能戦艦《轟天号》と共に出動したが、戦車隊共々壊滅した。
- 全長:19メートル(装置車10メートル、牽引車8.4メートル)
- 全高:6.1メートル
- 全幅:5.3メートル
- 総重量:132トン
[編集] ランドモゲラー
詳細はモゲラ#ランドモゲラーを参照
[編集] 航空兵器
[編集] 93式メーサー攻撃機
『ゴジラvsモスラ』に登場。形式番号はASTOL-MB93(MBFの略番号有り)。日米共同開発の機種で、外観はAG-AH(1S) 攻撃ヘリをジェット機化した様な形状をしている。そのためメーサーヘリとも呼ばれる(実は企画段階では完全な攻撃ヘリコプター型やティルトローター型が候補に挙がっていた)。京浜地域へ侵攻するゴジラを丹沢山中で陸上部隊と連携して迎撃したが、返り討ちに遭っている。所属は陸上自衛隊。また、劇中未登場ながらも国連Gフォースにも参加している(Gフォース空軍への参加扱いになる)。
- 全長:15.2メートル
- 全幅:6.3メートル
- 全高:4.1メートル
- 重量:8.2トン
- 飛行速度:時速650キロ
- 武装
- 省電力メーサー砲2基
- 20ミリ3連ガトリング砲1基
- 70ミリロケット弾
- 対怪獣用ナパーム弾
[編集] F-16<改>
『ゴジラvsメカゴジラ』に登場する、国連Gフォース空軍の戦闘機。アメリカ製F-16C戦闘機を、Gフォースがカナード翼の追加などの独自の改良を加えた機体。航空自衛隊の次期支援戦闘機・FSX(=後のF-2支援戦闘機)とは別機種。対ゴジラ戦専用の武器を搭載している。
[編集] 戦闘爆撃機F-7J
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場。防衛空軍の戦闘爆撃機で、厚木基地からスクランブル発進し、丹沢山中でゴジラに対し、誘導弾攻撃をするも全く効果が無く、撃墜された。元々オリジナルデザインが用意されていたが、登場したのはロシア製の戦闘機Su-33で、航空自衛隊のF-15J要撃戦闘機と同じ制空迷彩色で登場した。搭載していた誘導弾は、アメリカ製のレーザー誘導爆弾。
[編集] P-1号
『怪獣大戦争』に登場。地球連合宇宙局(但し機体には日章旗が描かれてある)の開発した観測用宇宙船で厳密には兵器ではない。二人乗りで富士・グレンによるX星調査に用いられた。昇降用リフト・NBCセンサーを装備している。
最初の調査の際にX星人に詳しく分析されており、後にガンの特効薬のデータを取りに来た富士・グレン・桜井博士を地球に帰還させるために3人乗りのP-1コピー機が用意されたが、X星人の地球攻撃の際に円盤の攻撃で破壊された。
[編集] アルファ号
『地球防衛軍』に登場。地球防衛軍の飛行船。富士山麓のミステリアンドームに対する攻撃を行った。また劇中では防衛軍の指揮官や科学者を乗せ、旗艦の役割を果たしていた。武装は機首先端の速射砲・ミサイル等。劇中での改装で機体にマーカライトを塗布、ドームからの破壊光線を跳ね返す事が可能になった。
- 全長:200メートル
- 武装
- 速射砲
- ナパーム弾
[編集] 宇宙戦闘機
『宇宙大戦争』に登場。本来は無人の宇宙偵察用ロケットであったが、ナタール人の来襲に伴い急遽有人戦闘機として改造され、シベリア平原・アリゾナ砂漠・東京国連宇宙科学センターからナタール円盤を迎撃した。ソ連所属機と米国・日本所属機ではデザインが違う(後者はX-15がベースにデザインされている)。
[編集] エクレール
『ゴジラ FINAL WARS』に登場。地球防衛軍の空中戦艦。パリでカマキラスと戦闘する。
- 全長:100メートル
- 全高:30メートル
- 重量:9000トン
- 武装
- メーサー大鉄球
- MA-PM020 20式対怪獣プロトンミサイル
- 小型プラズマメーサービーム砲
[編集] 鳳号
『妖星ゴラス』に登場。正式名称は「JX-2 鳳号」で機体の表記は「おおとり」。日本国宇宙庁管轄の宇宙船で、遭難した隼号の後を引き継いでゴラスの観測に当たる。その結果、ゴラスの破壊もしくは人為的な軌道変更は不可能との結論が出される。
単座観測艇のカプセル1号を搭載している。
[編集] 火龍
読みは「かりゅう」。
『ゴジラ FINAL WARS』に登場。地球防衛軍の空中戦艦。上海でアンギラスと対決した。最終的に、アンギラスの暴龍怪球烈弾によって撃墜される。
- 全長:120メートル
- 全高:30メートル
- 重量:7500トン
- 武装
- 龍剣高電子砲(ブレードメーサー)
- MA-PM020 20式対怪獣プロトンミサイル
- 小型プラズマメーサービーム砲
[編集] ガルーダ
詳細はメカゴジラ#ガルーダを参照
[編集] KIDS
読みは「キッズ」。
『ゴジラvsキングギドラ』に登場。23世紀の未来人が使用する航空機でMOTHERに搭載されている。タイムワープ機能を持つ他、他の物体(生物も可能だが、動かない状態であることが必要)を別の時代・場所にワープさせる装置も装備している。後にメカキングギドラのコクピットに改造された。
[編集] グリフォン
『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』に登場。Gグラスパー所属の万能戦闘機。形式番号は「GX-810」からで、元々は「FX(=次期戦闘機)」として開発されていたが、1996年、首都・大阪へのゴジラ襲来で発足したGグラスパーに配備されている。現場でのゴジラ捜索に備えて、SGSやゴムボートも搭載している。劇中で登場した機体は4機目の「GX-813」。
- 全長:18メートル
- 重量:15トン
- 飛行速度:マッハ3
- 武装
- 光子砲
- バルカン砲
[編集] 宇宙防衛艦 轟天
『惑星大戦争』に登場。『海底軍艦』に登場する轟天号との直接の関係はない。
詳細は轟天号#惑星大戦争を参照
[編集] しらさぎ
形式番号:AC-3。
『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場。特生自衛隊に所属する支援用航空機。3機で構成され、3式機龍の輸送、操作、エネルギー補給を行う。バルカン砲も装備。最大乗員は2人。2003年4月に、3式機龍運用部隊である「第1機龍隊」(八王子駐屯地)発足時に6機が納入された。1号機は作戦司令機、2号機は機龍の遠隔操作用、3号機は機龍のエネルギー供給用として使用。残りの4〜6号機は予備機となっている。機龍の輸送は2号機と3号機がワイヤーアームによって空輸する。3号機が八景島で暴走した機龍のミサイルを受けて墜落したため6号機がエネルギー供給用となったがこれも大破したため翌年は4号機がエネルギー供給用となる。5号機は劇中未登場。
- 全長:30メートル
- 全幅:25メートル
- 全高:6メートル
- 重量:35トン
- 最高飛行速度:時速930キロ(機龍輸送時:時速400キロ)
[編集] スピップ号
『宇宙大戦争』に登場した宇宙ロケット。作中には2機が登場し、それぞれ機首・噴射口・尾翼先端部の色が異なる(1号艇は赤、2号艇は青)。武器は熱線砲。月面探検車を搭載している。自動自衛システムを持っていたが、ナタールに洗脳された岩村が内部から破壊した1号艇は自爆してしまった。
[編集] スーパーX
詳細はスーパーXを参照
[編集] スターファルコン
詳細はモゲラ#スターファルコンを参照
[編集] ドッグファイター
『ゴジラ FINAL WARS』に登場。地球防衛軍の戦闘機で、空中戦艦新・轟天号の艦載機。劇中ではミュータント隊員の風間勝範が使用。その操縦テクニックでX星人の母艦のバリアーを内部から破るのに成功したが、その代償として機体が破損し、バリアー発生装置に特攻する形で機体は失われている。
- 全長:15メートル
- 重量:30トン
- 武装:エネルギー弾
[編集] 隼号
『妖星ゴラス』に登場。正式名称は「JX-1 隼号」で機体の表記は「隼」。本来は土星探査のための宇宙船であったが、接近するゴラスを観測するために目的を変更する。
ゴラスが地球の6000倍もの質量を持つこと、そしてこの星が地球と衝突するという貴重なデータをもたらしたが、隼号自体がゴラスの引力圏に捉えられ、「万歳!」を連呼するクルーもろともゴラスに飲み込まれる。
[編集] ベータ号
『地球防衛軍』に登場。地球防衛軍の空中戦艦の飛行船。初代は富士山麓のミステリアンドームの第二次攻撃に参加するも光線により撃墜。第二ベータ号はサイクロトロンを使用した電子砲を装備。ミステリアンドームへの第三次攻撃に参加し、ミステリアンドーム撃破に成功した。
[編集] マーカライトジャイロ
『地球防衛軍』に登場。対ミステリアン光線兵器マーカライトファープを、ミステリアンドーム近くまで空輸する超巨大輸送用ロケット。
劇中では単に地上から垂直に発進していたが、小松崎茂によるデザイン画には「スキージャンプ式のカタパルトから発進」「ラムジェットエンジンを翼に装備して空中で花びらのように投棄」などのアイデアが書き込まれている。
- 全長:1000メートル
- 『ウルトラマン』第4話では惑星開発用原子爆弾を輸送するロケットとして登場した。
[編集] MOTHER
読みは「マザー」。
『ゴジラvsキングギドラ』に登場。23世紀の未来人が使用するタイムマシン。外観はきのこ雲に似た円盤型で当初はUFOとして認識された。元々は地球連邦政府 (EUO) の所有と思われ、ウィルソン等「地球均等環境会議」が強奪した模様。船内にはKIDSを搭載し、防御用のバリアも備えている。また、緊急時には20分後に元の時代に戻ることができる緊急避難装置がある。
ウィルソンらに反旗を翻し、現代人側についたエミー達の手で日本政府の政治を代行させるコンピュータを破壊された上、ゴジラの目の前に転送される。緊急避難装置は作動したが、タイムワープの直前に転送が完了し、ゴジラの熱線によって破壊された。
- 全長:100メートル
[編集] ムーンライトSY-3
『怪獣総進撃』に登場。国連科学委員会が開発、所有する調査用宇宙艇で硫黄島宇宙港を母港としている。可変後退翼を有し、大気圏内外の飛行が可能。大気圏脱出時にはブースターを装着、これらでムーンライトSY-3システムと呼ばれる。船内に探検車(メーサー砲4門装備、内2門は分解して携行することも可)・ミサイルを搭載している。機体強度は短時間であればゴジラの放射熱線に耐えられるほどである。
- 全長:46.7メートル(ブースター装着時:124メートル)
- 全幅:32メートル
- 全高:31メートル
- 武装:ミサイル(通常は岩石破壊用、ファイヤードラゴンとの対決の際には冷線ミサイル)
デザインはサンダーバード1号とウルトラホーク1号が基になっている。関連書籍にはオーラルミネスSY-7の存在も示唆されている。
[編集] ランブリング
『ゴジラ FINAL WARS』に登場。地球防衛軍の空中戦艦。ニューヨークでラドンと対決する。ラドンに後方から奇襲を受け、撃墜された。
- 全長:100メートル
- 全高:30メートル
- 重量:7500トン
- 武装
- マグナムメーサーキャノン
- MA-PM020 20式対怪獣プロトンミサイル
- 小型プラズマメーサービーム砲
[編集] 海洋兵器
[編集] SGS
『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』に登場。特別G対策本部(特G対)が開発したゴジラ自動追尾装置。SGSとはSearching Godzila Systemの略。日本周辺海域で、常時ゴジラ警戒をしている以外にも、万能戦闘機グリフォンにも搭載されている。
工藤元によって独自に小型のものも製作され、水没した渋谷の水中探査に使用された。
[編集] 巡洋艦あいづ
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場。防衛海軍所属の最新鋭汎用巡洋艦。艦番号は47(CG47はタイコンデロガである)。
外観はタイコンデロガ級の艦橋下部をこんごう型護衛艦のものとすげ替えたような艦影。イージスシステムの中核たるAN/SPY-1フェーズドアレイレーダーの意匠もそれら通りに備わるが、VLSを持たず、各種誘導弾は台湾やスペインの一部艦艇にみられるように、本来アスロック用のMK112八連装発射機に混載される。
特殊潜航艇さつまを3隻搭載し、ヘリの搭載も可能である。同型艦に《あこう》《わかな》があるが、《あこう》はゴジラの熱線により爆破され、《わかな》《あいづ》も被弾する。劇中、立花准将がゴジラ邀撃作戦の陣頭指揮をとるために乗り込んだ。
- 全長:175メートル
- 重量:5300トン(基準排水量なのか満載排水量なのかは不明)
- 兵装
- MK112八連装発射機×1
- MK45mod2単装砲×2
- MK15ファランクス20mmCIWS×2
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』には、巡洋艦《あいづ》のプロップ(撮影用のミニチュア)を改装した海上自衛隊護衛艦DD147《あいづ》が登場しているが、こちらは潜航艇《さつま》級の搭載が無く、細部が異なる以外は巡洋艦《あいづ》とほぼ同様である。
[編集] あかつき号
『メカゴジラの逆襲』に登場。海洋開発研究所所属の海洋調査艇。海底調査用の音波測定器を搭載している。一号は沖縄に沈んだメカゴジラの残骸を調査している最中にチタノザウルスに襲われて沈没した。その後チタノザウルスを調査するために、改良した音波測定器を搭載した二号が開発された。
[編集] 轟天号
詳細は轟天号を参照
[編集] さつま
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場。防衛海軍所属の潜航艇。原子力潜水艦の沈没事故での作業を想定して開発されたため放射能遮蔽機能を有している。「巡洋艦あいづ」等の艦艇に搭載可能。
- 全長:6メートル
- 重量:880トン
- 必要に応じてMk17魚雷または推進式削岩弾D-03を搭載可能。
[編集] シーホーク号
『キングコング対ゴジラ』に登場。国連所属の原子力潜水艦。水温が上昇した北極の調査に向うが、光る氷山の中から現れたゴジラによって沈められた。外観はジョージ・ワシントン級原子力潜水艦に類似している。
[編集] むさし2号
『ゴジラvsキングギドラ』に登場。巨大企業帝洋コンツェルンが極秘で所有していた原子力潜水艦で核ミサイルを搭載している。常時は東南アジアの軍事施設に保管され、乗組員は軍事訓練を受けた帝洋社員が搭乗している。未来人の策謀により、ベーリング海に転送された「ラゴス島の恐竜(=ゴジラザウルス)」をゴジラとして復活させようとしたが、同海域で起きた原子力潜水艦の沈没事故による核燃料漏れにより怪獣として復活していたゴジラに遭遇し撃沈され、ゴジラは更に核エネルギーを吸収、強大化した。なお、劇中では《むさし》の名は使われず、「オペレーションG」と呼ばれていた。ちなみに、小説版での艦名は帝洋コンツェルン総帥・新堂靖明の名をもじった《神童》であった。
[編集] ロボット兵器
[編集] ジェットジャガー
詳細はジェットジャガーを参照
[編集] メカゴジラ
詳細はメカゴジラを参照
[編集] メカニコング
詳細はメカニコングを参照
[編集] モゲラ
詳細はモゲラを参照
[編集] 五式支援機士ユウヒ
『超星艦隊セイザーX 戦え!星の戦士たち』に登場。国防省の所有する遠隔操作型ロボット兵器。
動力源のディーゼルエンジンは、燃料の高圧噴射、排気タービンの利用、特殊フィルターの採用で、排出ガスはクリーンなものになっている。また、燃料として大量の軽油を搭載するが、装甲板を二重にし、その間を燃料タンクとしている(軽油は引火点が高く発火しにくいことを利用し、追加装甲としている)
迎撃戦艦轟天号援護に出撃し、ニセ幻星神3体を相手にロケットランチャーと格闘戦で善戦するも、身動きの取れなくなった轟天号を庇い大破。
- 全高:58メートル
- 重量:17,000トン
- 動力:120,000馬力低速ディーゼルエンジン×4、30,000馬力中速ディーゼルエンジン×4
- 最高速度:73キロ
- 最大行動持続時間:3時間
- 武装:左肩120ミリ滑腔砲×2、6連装ロケットランチャー×2
- 軽量特殊合金による装甲
[編集] その他
[編集] オキシジェン・デストロイヤー
英語表記はOxygen Destroyer。
『ゴジラ』(第1作、1954年)に登場した架空の装置で、数あるゴジラ作品の中で、ゴジラを完全に殺すことができた唯一の手段である。「水中酸素破壊剤」ともいい、発明者の芹沢大助博士が酸素の研究中に偶然発見したもの。劇中では詳細にはふれられなかったが、特殊な物質を電磁的に反応させることにより水中の酸素を破壊、その場にいる生物を一瞬のうちに死に至らしめ、さらに完全に液化してしまう。これを大量殺戮兵器として悪用されることを恐れた芹沢はゴジラに対して使用する分だけを作り、一切の資料を処分した上で自らもゴジラと運命を共にし、その存在と製法を闇に葬った。
- 『ゴジラvsデストロイア』(第22作、1995年)に登場するデストロイアを誕生させるきっかけとなった。この作品には酸素原子を微小化するという「ミクロオキシゲン」という物質が登場。これはオキシジェン・デストロイヤーに必要な技術であり、伊集院研作博士の発明となっているがおそらく芹沢もこの技術を発明していると思われる。伊集院自身もオキシジェン・デストロイヤーを意識した発明であると明言している。なお、ミクロオキシゲンが物質を破壊する理由としては微小な水素原子が分子間へ入りこんで物質を破壊する現象(水素脆化)に似た現象であろうと解説されている。元々はオゾン層修復のために作られたという裏設定もあったが劇中では語られていない。デストロイアの攻撃方法として、様々な使われ方をし、紫色の光線も「オキシジェン・デストロイヤー・レイ」と呼ばれ、発振源に応用したものと推測される。しかし、第1作でゴジラを完全に殺せた唯一の武器、オキシジェン・デストロイヤーをもってしても、怒り狂い暴走するゴジラを倒すことはできなかった。
- ゴジラの骨は、『ゴジラ×メカゴジラ』(第26作、2002年)と次作『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(第27作、2003年)に登場する 3式機龍のメインフレームとして利用された。第1作の直接の続編の形をとるこれらの作品ならではの設定だが、実は第1作の『ゴジラ』においてオキシジェン・デストロイヤーはゴジラの骨をも溶解してしまっており(劇中の芹沢の説明にもある)、この件は無視された形となっている。
- ミクロオキシゲンの沸点は摂氏-183度である(普通の酸素と同じ)。このことから伊集院はデストロイア対策として冷凍兵器の使用を提案、自衛隊の兵器は全て冷凍兵器を搭載したものに改造され実戦で投入された。デストロイアはこの冷凍兵器によって絶命に追い込まれた。
[編集] 巨大電極板(ヘドラ焼却板)
『ゴジラ対ヘドラ』に登場。元々北海道の湿地性土壌の乾燥に用いられていたもので、乾燥に弱いヘドラを倒すために矢野博士の提案で自衛隊が富士山麓に設置した。2枚の間に高圧電流を流すことによって高温を発生させ、追い込んだヘドラの体内から水分を蒸発させることを目的とする。
ゴジラとヘドラの激闘によって設備への送電線が切れてしまい使用不能となり、さらに復旧してもヒューズが一瞬で飛んでしまうというアクシデントにも見舞われるが、ゴジラが乾燥板に熱線を吹きつけることでその効力が発揮され、手段はともかく目的は果たされることとなった。
[編集] 抗核エネルギーバクテリア
抗核の読みは「こうかく」。略して抗核バクテリア、または抗核菌、英名であるAnti Nuclear Energy Bacteriaの頭文字をとってANEBとも呼ばれる(ただし、コロコロコミックに掲載された『ゴジラvsデストロイア』のコミカライズ版では、Gフォース隊員の青木などはANBと呼称している)。
映画『ゴジラvsビオランテ』に登場した架空の細菌、およびそれを利用した生物兵器。G細胞に含まれる、核を食べる遺伝子から作り出された核物質をエネルギー源にするバクテリア。作中ではこれをゴジラの体内に撃ち込んで核反応を抑え込み、エネルギーを奪うことを目的として大河内財団の協力の下で白神源壱郎博士らが開発し、自衛隊が大阪に上陸したゴジラに対し使用した(権藤吾郎一佐以下陸自隊員4名が84ミリ無反動砲(権藤のみ装備)及び89ミリロケットランチャー(M20「スーパー・バズーカ」)を用い大阪ビジネスパークのビルより坑核バクテリア弾を発射。5発中3発命中。内1発は口内に命中)。その効果はバクテリア弾一発で原発一基分の核反応を抑制できるほどのものだが、当初はゴジラの低い体温のために活性化せず、すぐには作用しなかった。そこでゴジラの体温を上昇させるためにサンダービーム作戦が実施される。この結果、その後のビオランテとの交戦中にいったんゴジラを昏倒せしめた。しかし昏倒したゴジラがたまたま海に倒れ込んだことにより体温が下がり効果が一時的に低下。その間に消滅し、宇宙へ飛んでいったビオランテを後に、回復したゴジラは海へ帰っていった。
この後ゴジラは23世紀に至るまで出現が確認されなかったが、『ゴジラvsキングギドラ』における歴史改変の結果、このゴジラは消滅する事になる。
開発した白神博士が同作内にて殺害されたため(もっとも、白神博士はこれ以上抗核バクテリアを作るつもりはなかったが)『ゴジラvsビオランテ』以降登場しなかった。『ゴジラvsスペースゴジラ』の主人公の1人である結城晃が、抗核バクテリアをゴジラの口内に打ち込んだ直後殉職した親友の権藤の敵を討つために、半壊したMOGERAのコックピット内で無反動砲に詰めていた砲弾が最後の抗核バクテリアという設定だが、劇中にはそれを証明する描写はない。単なる血液凝固剤弾だったという説もある。(ただし、コロコロコミックに掲載された『ゴジラvsスペースゴジラ』のコミカライズ版で同様に結城晃が熱線を発射しようとするゴジラの口内に無反動砲で攻撃を行おうとするが、これは作品内での発言から最後のANB弾と明記してよいと思われる。しかし、この攻撃は口内への侵入直前にゴジラが口を閉じて熱線の体内放射に攻撃を切り替えたため、歯に弾かれて不発に終わり、最後の場面で粉々になって使い物にならなくなっているのが確認される。)
同様の役割(ゴジラの体内核反応を抑制しその活動を抑える)の架空兵器としては、『ゴジラ (1984年の映画)』や『ゴジラvsデストロイア』におけるカドミウム弾、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』におけるホウ素弾(B-10弾)があげられる。
[編集] 合成ジバチ毒
『宇宙大怪獣ドゴラ』に登場。分裂したドゴラの細胞が筑豊地域の廃坑に生息するジバチの毒で結晶化することが判明したため、全世界の製薬会社に発注された。
尚、「ジバチ」とはスズメバチの地域名だが、劇中に登場するジバチがスズメバチのことかは不明。
[編集] 地上熱戦砲
『宇宙大戦争』に登場したパラボラアンテナ型の巨大熱戦砲。円筒型の支柱に支えられたA型とU字型の支柱に支えられたB型がある(A型の支柱部には人形があり、その対比から大きさは直径20m程)。東京国連宇宙科学センターに配備され、東京を襲撃したナタール円盤を迎撃、見事全滅させた。
『世界大戦争』にはB型が連邦国陣営の地上レーダーとして登場している。
[編集] ディメンション・タイド
『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』に登場した架空の兵器。特別G対策本部がプラズマ・エネルギーの原理を応用して開発した、マイクロブラックホール生成機。超マイクロ加速器で人工ブラックホールを生成し、大気圏外からゴジラを攻撃、その完全消滅をはかる。
マイクロマシンの若き天才、工藤元(谷原章介)によって小型化に成功、種子島宇宙センターから人工衛星に搭載され宇宙へ打ち上げられた。
起動からブラックホール弾発射まで5分を要し、使用後1時間の冷却を要するため連続使用はできない。ただし、一撃の威力は半端でなく、地表では直径100メートル四方が吸収、消滅する。
ディメンション・タイドという名は「次元の潮流」という意味で、工藤によって名付けられた。工藤は頭文字の「DT」を本体表面に書き込んでいる。
[編集] 特殊噴霧器
『宇宙大怪獣ドゴラ』に登場。合成ジバチ毒をドゴラに噴霧するために使用された。四脚の先に61式戦車と同様のキャタピラが付いており、自走が可能。筑豊地域に出動し、石炭集積場を襲撃するドゴラに対して使用された。
[編集] ブラスト・ボム
『ゴジラ2000 ミレニアム』に登場した単一指向性爆弾。
東海村の原子力発電所を狙って上陸してきたゴジラが自衛隊の攻撃に応じずに原子炉を目指した場合の次善策として埋設されたが、このときには使用されなかった。
その後、新宿のビルを占拠したミレニアンの円盤に対する攻撃に使用されたが、有効なダメージを与えるには至らなかった。
[編集] マーカライトファープ
『地球防衛軍』に登場。直径200メートルの巨大なパラボラを付けた装置とキャタピラ付の4脚によって構成されている。ミステリアンドームの破壊光線を反射して相手に撃ち返せるだけでなく、同等の光線を照射することが可能。ただし、作動時間が30分のみに限られているのが欠点。目標地点までは専用のロケット、マーカライトジャイロによって輸送され、操縦はアルファ号から行なわれる。
[編集] マイクロウェーブ6000サンダーコントロールシステム
略称はM6000TCシステム。
『ゴジラvsビオランテ』に登場した架空のシステム。上空にヨウ化銀を散布して人工雲を発生させ、地上に固定した電位差発生装置とソニックビームシステム車に搭載した電位相増幅装置で人為的に雷を発生させる。サンダーコントロールシステムについては、作中では電子レンジと同じ仕組みとして説明されていた。その雷撃は、戦車1台を溶かす程の威力。
なお、作戦領域(サンダーコントロールシステム設置領域)まではメーサー戦車隊による威嚇攻撃でゴジラを誘導。誘導後はメーサー戦車は戦車、ミサイル車などと連携して引き続きゴジラを作戦領域から外に出さないための威嚇、牽制攻撃を行う。
本システムを用いたサンダービーム作戦はゴジラの体温を上昇させ、ゴジラ体内に射ち込まれた抗核エネルギーバクテリアを活性化させるため実行された作戦であったが、すぐには抗核バクテリアの効果がでることはなく、直後に現れたビオランテとゴジラの交戦中にようやく効果が現れた。
また作品の最後には、白神博士を射殺したサラジア共和国のエージェントであるSSS9に対して黒木がシステムを使用。SSS9は人工雷をうけ一瞬で消滅した。
コロコロコミックに掲載された『ゴジラvsモスラ』のコミカライズ版では、黒木がこれを利用してモスラの幼虫を焼き払おうとした。
同様に、コロコロコミックに掲載された『ゴジラvsデストロイア』のコミカライズ版では、このシステムを応用したPE(ペルチェエフェクト)6000サンダーコントロールシステムで、黒木(この中ではGフォース指令だったが、デストロイアにGフォースは全滅させられ、再び自衛隊の元の階級で指揮をとっている)はゴジラの冷却を行っている。