スズメバチ
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?スズメバチ亜科 Vespinae | ||||||||||||||||||||||||
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樹液を吸うオオスズメバチ。丸い頭部と複眼の後ろの広い余白が、その内部に格納された強大な筋肉と、それによって生み出される強力な顎の力を物語っている。 |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
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スズメバチ(雀蜂、胡蜂)は、ハチ目スズメバチ科に属する昆虫のうち、スズメバチ亜科(Vespinae)に属するものの総称である。ハチの中でも比較的大型の種が多く、性格は概ね獰猛、1匹の女王蜂を中心とした大きな社会を形成し、その防衛のために大型動物をも襲撃する。4属67種が知られ、日本にはスズメバチ属7種、クロスズメバチ属5種、ホオナガスズメバチ属4種の合計3属16種が生息する。
目次 |
[編集] 概要
スズメバチは狩りバチの仲間から進化したと見られており、ドロバチやアシナガバチとともにスズメバチ科に属する。そのスズメバチ科はアリ科、ミツバチ科と同じハチ目に含まれている。
スズメバチはミツバチと並び、最も社会性を発達させたハチであり、数万もの育室を有する大きな巣を作る種もある。アシナガバチ等と違い、雄バチは全く働かず、女王蜂が健在の間は他の蜂は一切産卵しない。女王蜂を失った集団では、働き蜂による産卵も行われるが、生まれるハチは全て雄であり、巣は遠からず廃絶する。
スズメバチは旧ローラシア大陸で誕生、進化しユーラシア大陸、北アメリカ大陸、アフリカ大陸北部に広く分布している。分布の中心は東南アジアにあり、オオスズメバチやヤミスズメバチ等多様な種が生息している。旧ゴンドワナ大陸であるオセアニアと南アメリカにはもともと野生のスズメバチはいなかったが、現在ではオセアニアや南アメリカでも人為的に進入したスズメバチが生息地域を広げている。
[編集] 名前
「スズメバチ」の名は、その大きさが「雀ほどもある」または「巣の模様が雀の模様に似ている」ことに由来する。また、地方により「くまんばち」(熊蜂。クマバチは別種)や「かめばち」(巣の形より)などの名がある。
スズメバチに対する「くまんばち」の呼称は全国的にみられるが、これはむしろ大型ハチ類の総称とみなすべきである。ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフの作品に『くまばち(くまんばち)は飛ぶ』という名曲があるが、ここでの「くまんばち」は、ヨーロッパで農作物の受粉を仲介するハチとして親しまれているハナバチの一種、マルハナバチを指すものである。
英語の「ホーネット」(hornet) や「ワスプ」 (wasp)、ラテン語由来の「ベスパ」(vespa) 、スペイン語の「アビスパ」(avispa) などはスズメバチを意味する語である。wasp や avispa は、より広義に攻撃的な狩りをするハチ類を指す語であり、いずれもラテン語の vespa から来たものと考えられる。
[編集] 餌
成虫の餌は主として終齢幼虫が巨大に発達した唾液腺から分泌する栄養液で、幼虫がミルクを出して成虫を養っているとみなすこともできる。この栄養液の不足分や終齢幼虫がまだ育っていない時期には糖質を多く含む花蜜、樹液などを摂取している。また、秋には担子菌類のキノコの一種であるシラタマタケの子実体内部の胞子を含んだ液化部分(グレバ)を好んで摂取する。これは終齢幼虫減少期の成虫の重要な餌となっていると同時に、シラタマタケにとっては胞子分散にも寄与することから共生関係を持っていると考えられている。
幼虫の餌は種類により違いはあるが、基本的には他の昆虫類であり、成虫が捕獲した昆虫などの小動物や、場合によっては新鮮な脊椎動物の死体の筋肉の多い部分を切り取って噛み砕き、肉団子にして与えることが多い。ただし後述するように、アシナガバチの蛹、幼虫専食のヒメスズメバチでは肉団子ではなく、獲物を噛み砕いて嗉嚢(そのう)に飲み込んだ獲物の体液を幼虫に与える。
[編集] 天敵
天敵は捕食者として野鳥、クマ、ムシヒキアブ、ハチクマ、ヒトなど、寄生者として菌類、線虫[1]などである。生活史を通してみると、捕食寄生者が多い昆虫には珍しい真の寄生虫であるネジレバネ等がある。幼虫の捕食寄生者としてはカギバラバチ科のハチやオオハナノミ科の甲虫が知られる。
スズメバチ類の巣にはしばしばベッコウハナアブ類の幼虫が寄生し、営巣盛期には排泄物や巣の下部に廃棄された成虫や幼虫の死体を摂食している。これが、晩秋の巣の衰退期になると巣の上部に侵入し、生きた幼虫をも捕食し成長する。また、朽木の中に越冬室を掘って冬眠中の新女王蜂は、しばしばコメツキムシ科の甲虫の幼生によって捕食される。
鷹の一種であるハチクマは、スズメバチの巣を攻撃し、巣盤を持ち帰り、幼虫と蛹を雛鳥の餌としている。ハチクマの攻撃を受けたスズメバチは、蜘蛛の子を散らすように逃げ惑い、毒針を用いた防御行動を起こさないという(もっとも、ハチクマの体毛越しに針は届かないが)。
ヒトは、スズメバチを巣ごと駆除したり、食用として幼虫や蛹を採集する。クマは巣を破壊し、中の幼虫や蛹を食い荒らす。
また、おなじスズメバチ類の中でも捕食・被食の関係がある。オオスズメバチは生殖個体である雄蜂や、養育期には他のスズメバチの巣を頻繁に攻撃する。
[編集] 生活史
性別や女王蜂、働き蜂の決定は基本的にはミツバチと同じようなものである。ハチ目の共通の性質として未受精卵はオス蜂に、受精卵はメス蜂になる。したがって、女王蜂が精嚢から精子を取り出す、もしくは取り出さないによって性別を決定している。働きバチはすべて雌である。
また、女王蜂になる卵と働き蜂になる卵は同じで、幼虫時代に食べさせられた餌によって地位が決定される。
女王蜂は10-11月頃に羽化すると、終齢幼虫から栄養液を十分摂取した後に巣を離れる。雄蜂と交尾した後は一切摂食せず、朽木などに越冬室を掘り、その中で冬眠に入る。
翌年の春、冬眠から覚めた女王蜂は営巣を開始する。巣材収集や幼虫の餌の狩猟は主に働き蜂の役割であるが、働き蜂が誕生するまでは女王蜂が単独で行い、また働き蜂誕生後もある程度の規模に巣が大きくなるまでは、働き蜂らと共に巣の維持や狩猟をこなす。
働き蜂は7月頃から羽化を始め、9月から10月にかけて集団の個体数が最大になる。種や気候によっても異なるが、例えばオオスズメバチでは一つの巣で数百匹規模にまで増える。働き蜂と雄蜂は基本的には越冬せず、冬季には死滅する。例外としてネジレバネの寄生した働き蜂は、労務に加担せず、越冬も行う。
雄蜂は女王蜂より少し早い9-11月頃に生まれる。雄蜂は子孫を残すためだけの存在であり、全く働かない。ただし、同じスズメバチ科のアシナガバチの仲間では幼虫に餌を運ぶ等の行動が痕跡的にだが見られることがある。
繁殖期になると若い女王蜂が巣から飛び立ち、雄蜂も交尾のために一斉にその後を追う。大半は天敵に捕食されるか力尽き、交尾に成功するのはこの中のごく一部である。無事に交尾に成功したオスは間もなく死亡し短い生涯を終える。
[編集] 巣の構造
スズメバチの巣は、基本的にはアシナガバチのそれに似たものである。材料は枯れ木から齧り取った木の繊維を唾液のタンパク質などで固めたもので、一種の紙のようなものである。この材料を使って管を作ったものが巣の構成単位で、その中に卵を産み、幼虫が孵化し成長するにつれ部屋を拡大延長する。幼虫が蛹になると蓋をされ、羽化して成虫が脱出すると巣の役目は終了する。
このような巣を平面的に外側へ追加して、円盤状になったものを柄をもって木の枝などからぶら下げたものがアシナガバチの巣であるが、スズメバチの場合、この巣の周りを同じ材質でできた外被と呼ばれるもので覆う。外被は保温材としての働きの他、アリなどを防ぐ防壁としての機能がある。外被を作らないアシナガバチでは、巣の柄の部分にアリが避ける物質を塗りこれを防ぐ。このように外被のある構造なので、スズメバチの巣は出入り口が一つであり、巣の形からも他のハチと見分けることが可能である。
女王蜂が最初に作る巣には、働き蜂が誕生して大きく成長した巣には見られない特徴が見られることがしばしばある。例えばコガタスズメバチの初期巣はトックリを逆さにぶら下げたような形をしており、口の部分が出入り口になっている。また、クロスズメバチ類などでは巣の基質への付着部がねじれた三角形の板になっていて弾力で衝撃を吸収するようになっている。やがて働きバチの誕生に伴い、次第に巣は拡張され、それにつれて女王蜂が単独で作った巣に固有の特徴も失われていく。
巣盤はアシナガバチの様な1段ではなく、その下に新たに追加され、数段の巣盤が互いに柱で結びついた形となり、外被も球形のものになってゆく。囲いは巣材を採集する働き蜂の個体ごとに、異なる枯れ木や朽木、樹皮などの採取場所を持つ。このため、何個体もの働き蜂が持ち帰った何種類もの材料を用いて、一部づつを魚の鱗が成長するように塗ってゆくため、色違いの鱗模様に彩られる。
大きなものでは一抱えもあるようなものとなる。この外被は働き蜂の造巣活動によって次第に皿状に湾曲した鱗を重ねたように空隙を抱えながら厚くなっていき、優れた保温効果を持つようになる。さらに、働き蜂は、ある程度厚くなった外被の内側の巣材を削り取ってさらにタンパク質などを含んだ唾液で練り直し、より強靭な巣盤の材料として内部の営巣部の拡張を行う。
多段式に重なる巣盤を結合する支柱はさらに強度を要する。幼虫が蛹になるときに口から絹糸を吐いて巣室をふさぎ、繭を形成するが、支柱の建設に携わる働き蜂は、蛹が羽化した後に不用になったこの繭の絹糸を噛み砕いてほぐし、内側から削り取った外被、及びだ液と練り混ぜて、支柱の素材とする。
こうして次世代の新女王蜂や雄蜂が養育される時期には巣は巨大なものに成長するが、日本のような温帯では、秋の終わりになると巣外で交尾し越冬する新女王蜂を除き全てのハチが死に絶えるので、巣は空き家となる。
ただしこれは日本の場合であり、冬のない熱帯地方では1つの巣に数十匹の女王、数百万匹の働き蜂を抱える巨大な巣に成長する場合もある。
[編集] 毒
スズメバチ類は強力な毒を持つものが多く、人への攻撃性も強い、危険な蜂である。
毒針、毒嚢、毒腺は生殖器が変化した物で、刺すのは雌だけである。(これは、他の蜂にもいえることである。)女王蜂も毒針こそ持つものの、攻撃性は低く、刺すことはほとんどない。
[編集] 毒針の構造
毒針の構造は、刺針の外側に鋸状の細かい刃が密生した2枚の尖針に覆われている構造をしており、この尖針が交互に動くことにより、皮膚のコラーゲン繊維を切断しながら刺さっていく。ミツバチと違い一度刺しても自身が死ぬことはなく、何度も刺すことが可能である。刺針の鋸状の刃は、ミツバチのような「かえし」状の粗大なものでなく、皮膚のコラーゲン繊維に引っかかって抜けなくなることはないため、毒液が残っている限り何度でも刺してくる。
また、毒液は刺して注入するだけでなく、空中から散布することもある。散布された毒液は警報フェロモンの働きをし、仲間を集めて興奮させるため、集団で襲ってくる。特別な装備がなければ早急にその場から離れるのが望ましい。毒液が目にはいると場合によっては角膜の潰瘍を引き起こし失明することがあるので、すぐに水で目をすすぎ病院で治療を受ける必要がある。
[編集] 成分とメカニズム
- ヒスタミン - 炎症作用を持つ
- 神経毒(セロトニン、アセチルコリン)
- ペプチド(ホーネットキニン、マストパラン、マンダラトキシン、ベスパキニン) - アナフィラキシーショックの原因となる
- タンパク質(細胞膜を分解するホスホリパーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ) - これもアナフィラキシーショックの原因となる
これらの毒物質の多くは人を含む動物の免疫系や神経系に関係した情報伝達物質でもあり、毒液に含まれる動物組織の構成物質を分解する酵素によって消化、破壊された組織を通じて、速やかに皮下組織に拡散、さらには血管系を通じて全身を巡り、免疫系や神経系の情報処理機構を攪乱。それによって激しい痛みや免疫系の混乱による急性アレルギー反応(アナフィラキシーショック)などを引き起こす。刺されると約10分後から痛み、かゆみ、患部の炎症と腫れ、体温の上昇等の症状が起こる。またハチ毒の中には神経毒の成分も含まれるため、一度に大量のハチに刺され、注入された毒の量が多いとハチ毒そのものが原因で麻痺[2]が起き、やがて呼吸不全や心停止に至る。
日本国の平成15年人口動態統計では24人がスズメバチによる刺傷で死亡している[3]。これは熊による死者数の数倍で、有毒生物による生物種類別犠牲者数では最も多い。死因はショック死が主で、毒液の直接作用によるものは少ないとされる[4](ハチによる死亡事故の殆どがアナフィラキシーショックによるものと言及されている)。
[編集] 刺されないための注意
スズメバチ類は巣の防衛行動をもつため、巣から10m以内に近づくと警戒行動をとり接近者の周囲を飛び回る。この時点でその場を離れた方がよい。次の段階としては左右の大顎を噛み合わせて打ち鳴らし、「カチカチ」という警戒音を出し威嚇する。さらにその場に留まったり、巣の近くを通る等刺激を与えると集団で攻撃される。
オオスズメバチやキイロスズメバチは巣への接近者を突然攻撃してくる場合があるので、近寄るのは大変危険である。特にオオスズメバチは多くのスズメバチ類が基本的に自らの巣のみを防衛するのに対し、夏季には、クヌギなどの樹液の浸出部を、樹液を成虫の餌とするため同じ巣のメンバーで占拠した場合、自らの巣と同様に浸出部を防衛行動の対象とする。また秋季には、集団攻撃によってミツバチや他種のスズメバチの巣を襲撃し、反撃するその成虫を根絶やしにした後、それらの巣から幼虫や蛹を自分たちの幼虫の餌として搬出するという行動をとるが、行動中はそれらの巣もまた自らの巣と同様に防衛行動の対象とするので、危険である。
さらにオオスズメバチが他種のスズメバチの巣を襲う秋季も、多くのスズメバチ類がオオスズメバチへの警戒態勢を強めて巣の防衛行動を強く活性化させていることから、注意を要する。
香水や黒い服もスズメバチを興奮させるおそれがあるので、夏、秋に山や森に行く場合は香水や黒い服を控えるべきと考えられる。というのも、香水には、しばしばスズメバチ類の攻撃フェロモンと同じ物質が含まれているからである。特に多くの果物にも含まれている2-ペンタノールは最も活性が強いとされている。また、黒い服は、スズメバチ類がしばしば幼虫や蛹の捕食者として攻撃標的とする、ヒトを含む大型哺乳類の弱点が黒色部分(眼や耳孔など)であることから、黒色あるいは暗色部分を識別することによって攻撃行動を活発化させる行動特性を刺激すると考えられるからである。 また、防護服などは概ね白いが、だからといって白い服なら絶対安全というわけではない。例えば夜になると、逆に白い服は攻撃されやすいとされる。これは、色のコントラストが強いものに反応している為と考えられている[要出典]。
また、バーベキュー等アウトドアでの飲食する場合に散見されるのは、飲み残しや飲んでいる最中に一時手を離して放置された清涼飲料水やアルコール飲料の缶内にスズメバチが潜り込み、再度飲もうとする時などにこれに口などを刺される事故である。スズメバチは成虫の活動に必要な糖分を求めてビールやいわゆる缶チューハイと呼ばれる一連のアルコール飲料や、各種清涼飲料水に誘引されるので、注意が必要である。
山などで団体で行動している時に最初に刺されるのは、蜂蜜を常用している者に多いことも確認されている[要出典]。
また、はしご形神経系構造なので、腹部のみの死体でも触ると反応して刺してくるため、触らないこと。
[編集] 刺された場合の対処法
ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。 |
一度刺されただけでも、何か太いものが突き刺さったような強烈な激痛を伴う。刺されたら、さらに集団で襲われることがあるので、スズメバチの攻撃行動をより刺激する危険のある大きな身振りを控えつつ、まずは速やかにその場から離れる。
応急処置としては、傷口を流水ですすぎ、傷口をつまんだり吸引器を用いる方法で毒液を体内から外に出す。この際、口で毒液を吸い出してはならない(口に傷があった場合、そこから毒が染み込む可能性があるため)。スズメバチに限った話ではなくウミヘビなどにも言えることだが、毒を不活化させるためタンニンを含むもので傷口を洗うことは非常に効果的。あればタンニン軟膏を塗るのが最良ではあるが、タンニンを多く含むものでなおかつ身近にあることが多いものとしてはお茶が挙げられ、その中でも番茶は特にタンニンの量が多く推薦される。抗ヒスタミン剤とステロイド系抗炎症薬を含む軟膏があれば、それを塗るのもよい。冷やしながらできるだけ早く病院に行く。過去に刺されたことがある場合は、たとえ前回大事に至らなくても免疫系の記憶システムによりアナフィラキシーショックを起こす可能性が高くなり、場合によっては死に至ることもあるので非常に危険。
また、医師から処方を受けるなどの方法で事前にアドレナリンを主剤とした自己注射薬(エピペンなど)を入手している場合は、これを用いることによって一時的にアナフィラキシーショックの症状を緩和することができる。ただし、これも補助的な役割を果たすだけに過ぎないため、一刻も早く病院へ向かう必要があることにかわりはない。
なお、俗に言われる「アンモニアが効く」というのは迷信であり、尿などつけない方がよい。これは同じハチ目であるハチやアリの毒液成分の分析がまだ十分でなかった時代に、例外的に刺針を有しないヤマアリ亜科のアリがギ酸を大量に含む毒液を水鉄砲のように飛ばして敵を攻撃することが知られていたことから、他のハチ目の毒の主成分もギ酸であろうと考えた拡大解釈による。ヤマアリ亜科以外のハチ目の毒にはギ酸は含まれておらず、アンモニアによる中和効果は期待できない。特に、アンモニアを含むからとして尿を用いる民間療法もあるが、人の尿に含まれる窒素排泄物はアンモニアではなく尿素であり、そもそも効果を想定しているアンモニア自体、腐敗させて尿素を分解しない限りは含まない。健康人の新鮮な尿なら無菌であるので感染症の心配はないものの、不快なだけで無益である。
[編集] 利用
[編集] 害虫駆除
スズメバチの利用法のひとつは、成虫が幼虫の餌として大量の昆虫を捕獲し、その中に害虫も多く含まれる性質を利用した、害虫駆除の益虫としての利用である。人を襲うことのないスズメバチがメキシコで害虫退治に使われたことがあった。日本でも一部の地方自治体で、駆除依頼で都市部の住宅地などから捕獲したスズメバチ類の巣を庁舎屋上に設置した巣箱で飼育して維持しつつ、人に危害が及ばないように森林公園の害虫駆除に活用しているケースがある。
茶の栽培地において、クロスズメバチ類は茶の害虫を抑制し減農薬に役立つ益虫である。そのため、大産地の静岡県の一部では、クロスズメバチの幼虫や蛹を食べる習慣が盛んな長野県からの越境採集者に対して、捕獲禁止を訴えている。
[編集] 食用
他の利用法は主に食用である。長野県の伊那谷地方を中心に、クロスズメバチ類(地方名スガラ)の幼虫、蛹を食用にする事が、他地方でもよく知られるが、実際には同地方ではさらに大型のキイロスズメバチなどの幼虫、蛹の巣の捕獲、食用も盛んに行われている。この地方では殺したアカトンボ類、小さく切った鶏肉やカエルの足の肉を置いて働き蜂に肉団子を作らせ、肉団子の処理過程に巧みに介入して紙縒り状に縒った真綿を肉団子に絡ませて目立つようにし、その働き蜂を追跡して巣のありかを突き止める。巣に線香花火などの比較的穏やかに燃焼する黒色火薬の煙を吹き付けて働き蜂の攻撃を封じ、巣を崩して幼虫や蛹を採取している。この地方ではこうした巣の採集が盛んなため、専用の煙の効果主体の黒色火薬製品である煙硝が市販されている。
最近では天然で大きく育った巣を採集するのではなく、営巣初期のまだ若い小さな巣を採集し、人家の庭先で巣箱に収容して川魚の肉などを与えることでより多くの幼虫や蛹を収めた大きな巣を得ることも盛んになっている。また、軒下に形成された巨大なキイロスズメバチの巣に対しては、防護服を着用した上で、業務用の強力な掃除機で攻撃してくる成虫を全て吸い込み、巣を採集する人もいる。
こうした食習慣は日本国内では九州の熊本県、大分県、鹿児島県、宮崎県にまたがる九州脊梁山地でも盛んであり、この地方では特に大型の幼虫が得られるオオスズメバチを好んで採集する習慣が根強い。
海外では大型のスズメバチ類の種多様性が最も高い中国の雲南省でもスズメバチ類の幼虫、蛹に対する食習慣が非常に盛んであり、最近の経済開放政策に伴う盛んな商品化のための乱獲が懸念されるほどである。雲南では、成虫も素揚げにして塩をまぶし、おかずとして食べる。また、スズメバチ類の個体群密度や巣の規模が大きな熱帯アジア各地にも、同様の食習慣を有する地方は多い。
[編集] その他
薬用としての利用も行われており、漢方では雨つゆに当たったスズメバチの巣を動物性の生薬として露蜂房(ろほうぼう)と呼び、粉末や黒焼にして煎じて用いるか、酒と一緒に服用する。殺菌解毒、鎮痙、鎮静作用があると言われている。先述のように、この巣の成分は粉砕された枯れ木や朽木に多量のスズメバチ成虫の唾液成分が混入され、練り合わされたものであり、これらの中に有効成分としての生理活性物質が含まれる可能性がある。
また、地方によってはハチがいなくなったスズメバチの巣を魔除けとして軒先に吊り下げる風習もあり、また、軒下にキイロスズメバチの巨大な巣が営巣されるのを「長者蜂」と呼び、刺激しないように共存しながら縁起物として尊ぶ風習もある。
[編集] おもな種類
[編集] オオスズメバチ
オオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)はスズメバチ類の中で最も大型のハチで、体長は女王バチが40~45mm, 働きバチが27~40mm, オスバチが35~40mm。以前は標準和名として『オオスズメバチ』の他に単に『スズメバチ』を用いることも多かった。学名の中の種小名のmandariniaは、その派手な警戒色を華麗な制服を着た清朝の官僚になぞらえたものである。
日本に生息するハチ類の中で最も強力な毒をもち、かつ攻撃性も非常に高いことから最も注意が必要。毒針による攻撃はもちろん、同時に強力な大顎で攻撃対象の皮膚を大きくえぐるといった行動も行うので被攻撃者は大怪我をも伴う。またこの毒液中には警報フェロモンが含まれており、巣の危機を仲間に伝える役割を果たしている。2003年にはこのオオスズメバチの警報フェロモンがアルコールの一種であることが明らかになり科学雑誌「Nature」にて発表された[5]。
日本の北海道から九州に分布しており、日本での南限は屋久島、種子島近辺。土中、樹洞に巣を作る。働き蜂も巨大であり、筋肉の力は強大で、他のハチ類や筋力の強い獲物との格闘戦や、大顎によって噛み砕く力は強力なものの、飛翔時の敏捷性にはやや乏しいため、敏捷な昆虫類を捕らえることを苦手とする。
夏季に幼虫に与えられる餌は強力な大顎で噛み砕かなければ肉団子にできないようなコガネムシやカミキリムシといった大型の甲虫類、あるいはスズメガなどの大型のイモムシ等であるが、これらの大型昆虫が減少し、また大量の雄蜂と新女王蜂を養育しなければならない秋口には攻撃性が非常に高まり、スズメバチ類としては例外的に、集団でミツバチやキイロスズメバチといった巨大なコロニーを形成する社会性の蜂の巣を襲撃することで必要をまかなう。これらの巣の働き蜂を全滅あるいは逃走させた後は、殺戮した働き蜂の筋肉に富む胸部も幼虫の餌となるが、こうした大量の死体は処理しきる前に腐敗が始まり餌として適さなくなるため、主に占領した巣の中から時間をかけて大量の生きた蛹や幼虫を肉団子にしつつ運び出す。
スズメバチ類としては小型ながらも特に大型の巣を作り、おびただしい数の働き蜂を擁するキイロスズメバチの巣を襲撃した場合、オオスズメバチ側にも大きな被害が出るが、コロニー自体が巨大なぶん、巣の占領に成功すれば損害に見合う大量の幼虫や蛹を獲物として収穫できる。しかしチャイロスズメバチの巣を襲撃した場合には、他のスズメバチ類に比べて強靭な外骨格の装甲に対して大顎や毒針による攻撃が必ずしも有効に機能せず、逆に撃退されることもある。
日本産亜種であるニホンミツバチを含むトウヨウミツバチの巣を襲撃した場合には、オオスズメバチの働き蜂が単独で偵察している段階、つまりオオスズメバチが集合フェロモンにより同じ巣の働き蜂を集結させる前の段階で、ミツバチの働き蜂が集団で敵を押し包む行動、即ち蜂球が作られ、その状態でミツバチよりわずかに低いスズメバチの致死温度(44~46℃)まで代謝熱を上昇させられて蒸し殺されることにより撃退される場合が多い。また、偵察段階での撃退に失敗して集団攻撃を受けた場合には、トウヨウミツバチは幼虫や蛹や貯蔵食糧など巣から持ち出せない資源の防衛を速やかに放棄し、嗉嚢に収められるだけの貯蔵蜜を体内に確保した女王蜂と働き蜂だけで逃走する。
この種に対抗するすべをほとんど持たないセイヨウミツバチの場合は攻防の関係は一方的で、ミツバチの飼育者による庇護がなければ必ずといっていいほど全滅を余儀なくされる(あくまで定説だが、30匹ほどのオオスズメバチがいれば3万匹のセイヨウミツバチを3時間ほどで全滅させられると言う)。このことが、飼育群からの分蜂による野生化が毎年あちこちで発生しているにもかかわらず、セイヨウミツバチが日本で勢力拡大するのを防ぐ要因になっている。実際オオスズメバチの生息しない小笠原諸島ではセイヨウミツバチの野生化群が増加し、在来のハナバチ類を圧迫して減少させていることが確認されており、これらのハナバチ類と共進化して受粉を依存している固有植物への悪影響が懸念されている。こうしたセイヨウミツバチの天敵の欠如による固有植物への悪影響は国外ではオーストラリアで報告されている[要出典]。
[編集] ヒメスズメバチ
ヒメスズメバチ(Vespa ducalis)は、オオスズメバチに次ぐ大型のスズメバチで、体長は24~37mm。尾部が黒いことから他種のスズメバチと区別が付けられる。都会でもよく見られるスズメバチだが、攻撃性は大型のスズメバチ属の中で最も弱く、毒性もそれほど強くない。土中、樹洞、屋根裏等の閉鎖空間に巣を作るが、営巣規模は他のスズメバチに比べはるかに小さく、働きバチの数は全盛期でも数十頭程度である。一般的なスズメバチは、サイズが女王蜂>オス蜂>働き蜂の順だが、ヒメスズメバチには特に差は見られない。
ヒメスズメバチの幼虫は基本的にアシナガバチ類の蛹や幼虫のみを餌とするため、成虫はアシナガバチの巣を襲って幼虫や蛹を狩る。このとき、他のスズメバチ類のように筋肉部分だけを切り取って肉団子にするのではなく、噛み砕いた獲物の体液を嗉嚢に収めて巣に持ち帰り幼虫に与える。 また、キイロスズメバチやコガタスズメバチなどの巣を襲ってそれらの幼虫や蛹を狩る様子も時折観察されている。
獲物となるアシナガバチ類の繁殖可能期間が短く、巣の規模も個体群密度もそれほど高くならない日本のような温帯では、上述のように非常に小規模の巣しか形成できず、貴重な少数の働き蜂の消耗を防がざるを得ないため攻撃性も著しく低い。 一方、一年中アシナガバチ類が繁殖し、巣の規模や個体群密度も高い熱帯アジアではヒメスズメバチの巣の規模も著しく大きくなり、攻撃性も他のスズメバチ類と同様に高くなることが知られている。
[編集] キイロスズメバチ
キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)は、本州、四国、九州や朝鮮半島に分布する。北海道以北に分布するケブカスズメバチ(Vespa simillima simillima)の亜種とされる。体長は女王バチが25~28mm, 働きバチが17~24mm, オスバチが28mmで、日本に広く分布する5種のスズメバチ属のハチの中では最も小型である。他のスズメバチより小型で模様の黄色が多いことと、頭頂部の複眼間が黒いことで他のスズメバチと区別できる。また体全体がやや毛深く黄褐色の長毛で覆われる。攻撃性が非常に高く、巣の近くを通っただけで攻撃されることもある。特に一旦刺激を受けた巣では攻撃性が増して危険である。スズメバチ類の刺傷例では本種によるものが最も多く、この意味では最も危険なスズメバチといえる。
地中や樹洞に大型の巣を作るが、都会に最もよく適応し、家屋などにも営巣する。巣は日本に生息するスズメバチの中では最大規模で、直径は30-80cmで時に1m、育房数6,000-8,000で、時に1万以上。働き蜂・雄蜂とも数百頭から千体以上、新女王は200-800頭。活動期間は5-11月、個体数は9-10月に最大となり、人の刺傷例も秋に最も多い。
食性は幅広く、幼虫の餌として各種の昆虫・クモ類を狩るほか、カエル、ヘビの死体までほとんど何でも食べる。クヌギやコナラなどの樹液、ブドウやカキなどの熟果、清涼飲料水の飲み残しなどにも飛来する。またミツバチ類、アシナガバチ類、クロスズメバチ類などの巣口付近でそれらの働き蜂も狩るが、狩りは常に単独で行われ、オオスズメバチのような集団での襲撃はみられない。
ニホンミツバチを狩る場合、主に帰巣する個体や集団から偶然離れた個体を狙って巣の周囲を滞空飛行していることが多い。このような巣では、ニホンミツバチが巣口周辺に多数集まって警戒態勢をとり、キイロスズメバチがおよそ15cm以内に近づくと、最も近くの個体を始点として、腹部をそり上げながら翅を震わすウェーブが起こり、集団全体がブーン、ブーンという断続的な羽音をたてる。このような大集団のすぐ近くでの狩りは、キイロスズメバチにとっても大変危険なものであるため、必要以上に集団に近づかないよう非常に注意深く行動するのが観察される。首尾よく働き蜂を捕獲できると、次の瞬間には獲物を抱えたまま非常な速さでその場を飛び去り、高い木の枝など、集団から十分に離れた場所まで運んでから改めて噛み砕く。逆に、ほんのわずかでも捕獲に手間取った場合には、それに気付いたニホンミツバチの集団に一斉に襲いかかられ、蜂球の内部で蒸し殺されてしまうことも多い。
基亜種のケブカスズメバチ(Vespa simillima simillima)は北海道、サハリン、東シベリア、千島などに分布し、黄色の部分が少なく、巣の規模もやや小さい。
左:巣口周辺を飛び回るキイロスズメバチと腹部を反り上げ翅を震わせるニホンミツバチ。 中:ニホンミツバチによる蜂球。中では2匹のキイロスズメバチが蒸されている。 右:約1時間後の「中」と同じ場所。蜂球は解体され、蒸し殺されたキイロスズメバチの遺骸が見える。 (いずれも2005年7月 横浜市内) |
[編集] コガタスズメバチ
コガタスズメバチ(Vespa analis)は、スズメバチ属の主な5種の中では中型のハチである。体長は女王バチが25~30mm, 働きバチが22~28mm, オスバチが23~27mmで、名前ほど小さくはない。中型以下の昆虫を餌とする。特に他の蜂のよく集まる虫媒花で待機し、ハナバチなどを襲って胸部の筋肉を肉団子にし、巣に持ち帰ることが多い。攻撃性はあまり高くないが、巣に直接刺激を与えると激しく反撃するため、剪定作業中に巣を刺激して被害に遭うケースがしばしば見られる。営巣場所と餌の種類に柔軟性があるため、キイロスズメバチと並んで都会でよく適応している。
[編集] モンスズメバチ
モンスズメバチ(Vespa crabro)は、コガタスズメバチに近い大きさの中型のスズメバチで、体長は女王バチが28~30mm, 働きバチとオスバチは21~28mm。ヨーロッパから日本まで幅広く分布している。天井裏や樹洞といった閉鎖空間に外被の下部が大きく開口した巣を作る。攻撃性はやや強い。腹部の黄色と黒の縞模様は波形をしており、変異が大きい。
幼虫のおもな餌はセミで、その他バッタやトンボなどの大型昆虫も餌にする。日本では初夏のハルゼミから初秋のツクツクボウシまで営巣期を通じて多様なセミを狩猟できる環境でないと生息できないため、近年減少している。ヨーロッパにおいて蜂を獲物とする大型のスズメバチはこの種のみである上に、蜂を襲うことも稀であるため、セイヨウミツバチにはスズメバチ類の狩猟に対抗する行動の進化が見られなかったと考えられている。スズメバチ属としては珍しく、夜間も数時間活動する。
[編集] チャイロスズメバチ
チャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)は体長17-27mm、全身が黒-茶色の深い色に覆われている。 北方系の種で、日本では中部地方以北に生息している。個体数は少なく「幻のスズメバチ」と呼ばれることもある。
モンスズメバチ、キイロスズメバチ等の巣を乗っ取ることから「社会寄生性スズメバチ」と呼ばれている。他のスズメバチより遅めに冬眠からさめた女王蜂は、女王蜂しかいない他のスズメバチの初期の巣を襲い、相手の女王蜂を刺し殺す。その後、自分の働き蜂が羽化するまで、乗っ取った巣の働き蜂に働いてもらう。
他のスズメバチの巣を乗っ取るスズメバチは、他にヤドリホオナガスズメバチ(Dolichovespula adulterina)とヤドリスズメバチ(Vespula austriaca)が知られているが、こちらは自分の働き蜂を作らない。
[編集] クロスズメバチ
クロスズメバチ(Vespula flaviceps)は、体長10-18mmのクロスズメバチ属。小型で、全身が黒く、白または淡黄色の横縞模様が特徴である。北海道、本州、四国、九州、奄美大島に分布。多くは平地の森林や畑、河川の土手等の土中に多層構造の巣を作り、6月ごろから羽化をする。小型の昆虫、蜘蛛等を餌とし、ハエなどを空中で捕獲することも巧みである。その一方で頻繁に新鮮な動物の死体からも筋肉を切り取って肉団子を作る。食卓上の焼き魚の肉からも肉団子を作ることがある。攻撃性はそれほど高くなく、毒性もそれほど強くはないが、巣の近くを通りかかったり、また缶ジュース等を飲んでいる際に唇を刺される等の報告例がある。同属で外観が酷似するシダクロスズメバチは、海抜約300m以上の山林や高地に好んで生息し、クロスズメバチよりもやや大きく、巣は褐色で形成するコロニーもやや大型になることが多い。
地方によってヘボ、ジバチ、タカブ、スガレなどと呼ばれて養殖も行われ、幼虫や蛹を食用にする。長野県では缶詰にされる。クロスズメバチを伝統的に食用とする地方の一部では「ヘボコンテスト」等と称し、秋の巣の大きさを競う趣味人の大会も行われている。
[編集] キオビホオナガスズメバチ
キオビホオナガスズメバチ(Dolichovespula media)は体長14-22mm、ホオナガスズメバチ属。小型の昆虫を餌とし、樹上に巣を作る。ホオナガスズメバチ属の中では最も攻撃性が高い。ホオナガスズメバチ属のスズメバチは一見クロスズメバチ類に似るが、クロスズメバチ属や大型のスズメバチ属のように、巣材を枯れ木や朽木の木部繊維中心にではなく、アシナガバチ類と同様に枯れ木、枯れ枝の靭皮繊維から採集するため、巣はもろくなく強靭である。
[編集] ヤミスズメバチ属
ヤミスズメバチ(Provespa属)は、東南アジアに生息する。和名のとおり夜行性である。上記のスズメバチと違い、ミツバチのように分蜂して繁殖する。
[編集] 脚注
- ^ スズメバチ女王を不妊化させる線虫が発見された。スズメバチの女王を不妊化する寄生線虫を世界で初めて発見(独立行政法人 森林総合研究所)
- ^ “しびれて感覚がなくなること。” 大辞泉より
- ^ [1]厚生労働省
- ^ わが国における蜂刺症 The Topic of This Month Vol.18 No.8(No.210)国立感染症研究所
- ^ Insect signalling: Components of giant hornet alarm pheromone(スズメバチの警報フェロモン) Nature