オルガ (架空の怪獣)
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オルガ(Orga)は、特撮映画『ゴジラ2000 ミレニアム』に登場した架空の怪獣。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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[編集] オルガ
宇宙生物ミレニアン(後述)がゴジラ細胞の自己再生能力を司る遺伝子「オルガナイザーG1」を吸収して怪獣化した姿。前傾姿勢でゴリラのような体型に亀に似た頭部を持ち、太くて長い巨大な両腕が生えているのが特徴。「オルガナイザーG1」を吸収した影響で、その体は外部からの攻撃で破壊されても元通りに再生してしまうなどゴジラ並みの生命力を持った。両腕と両足を使って空中高くジャンプでき意外と身軽である。左肩の肩口から強力な光線を発射する波動攻撃と周囲の物体を宙に浮遊させる超念動が武器。
ゴジラと肉弾戦を繰り広げ、大きく裂けたような口を開けてゴジラの体を包み込み、エネルギーを吸収しようとした。背骨などをコピーしてゴジラの完全なコピーになるまで後一歩の所だったものの、体内放射によって上半身を吹き飛ばされ、残った身体も再生することなく消滅した。
- 身長:60メートル
- 全長:75メートル
- 体重:4万トン
スーツアクターは伊藤慎
[編集] UFO
鹿島灘沖で発見された巨大なUFO。滅亡した母星に代わる新たな居住地を求めて、6千万年前に地球にやってきたが、海底に沈み、そのまま活動を停止していた。亜光速で空を飛ぶほか、発射口からはゴジラも吹っ飛ばすほどの光線を発射する。最初は岩塊の姿で発見されたが、活動を再開し海上へと浮上、東海村上空に飛来し、自衛隊と交戦中のゴジラを襲うが相撃ちとなる。その後、新宿副都心に飛来。上陸したゴジラと再戦し、触手でゴジラの身体を絡め捕りビルに叩き付けたりするなど一度は失神させる。触手でゴジラの体内からオルガナイザーG1を吸収し、そのエネルギーがミレニアンとなった。活動停止している隙に、目を覚ましたゴジラの熱線で破壊された。
なお、オルガはゴジラとの戦闘中にUFOの残骸で1番大きな物を超念動で浮遊させ、連携攻撃を仕掛けたが、残骸はゴジラの熱線を受けて完全に破壊された。
- 全長:200メートル
- 全幅:130メートル
- 重量:2万トン(岩塊時)→1万9千トン
[編集] ミレニアン
上記のUFOに乗っていた異星人。クラゲ型の姿をしているが、長い宇宙航行の間に肉体を変化させ、量子流体化している。UFOがゴジラからオルガナイザーG1を吸収することで肉体を取り戻したが、ゴジラ以外の生物ではオルガナイザーG1を制御できず、UFOが破壊された直後にオルガに変化した。劇中ではオールCGで描かれている。
- 身長:40メートル
- 体重:1万トン
[編集] 備考
『ウルトラマンメビウス』に登場するディノゾールのデザインは、このオルガの没デザインの流用である為、ディノゾールの顔はややオルガに似ている。『ウルトラマンマックス』第22話にも候補デザインが謎の女が作る粘土像としても登場している。
劇中ではオルガ、ミレニアン共に名を呼ばれていない。