チタノザウルス
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チタノザウルス (Titanosaurus) とは、東宝映画『メカゴジラの逆襲』に登場した架空の怪獣。ただし、劇中では「怪獣ではなく恐龍」とされている。英語圏などでは「タイタノサウルス」と発音する[要出典]。
[編集] 概要
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
真船博士が自分の研究を認めなかった世間に対する復讐のために送り込んだ怪獣である。本来はとてもおとなしい性質で自分から攻撃することは滅多にない。
チタノザウルスは博士自身が見つけたものであり、頭に取り付けたアンテナ条の発信機によって博士の思い通りに動かすことができる。(かなり細いので言われないと気付かない位だが、玩具などではちゃんと造形されている)武器は団扇のような尾の先(普段は畳んでいる)から発生させる瞬間風速320メートルに達する突風。
メカゴジラIIとともにゴジラと相対し、序盤は二対一で有利に戦いを進め一度はゴジラを生き埋めにする。だが終盤は超音波に弱いことが判明して行動を制限されてしまい、最終的にはゴジラの熱線によって倒されている(海中に没したが生死は不明)。
尚、「ゴジラの知れ渡った世界で何故恐竜生存を唱えた学者が狂人扱いされた挙句学会を追放されるのか」という登場作でよく話題に上る疑問については、本編をつぶさに視ると「チタノザウルスを意のままに操る行為は人間の領分を越えている」と思われたことも関係しているようである(それと別にミニラを無視し『ゴジラ対ヘドラ』以降の作品が展開するなど、後期昭和ゴジラでは連続性が等閑になっているので意に介することはないという意見もある)。
撮影においては、スーツアクターがシーンによって着ぐるみに前後逆に入ることによって「反り返り」を表現している。また、構図に変化をつけるためシネスコに敢えて長身のデザインが採用され、のみならず前述の通り劇中では“恐竜”の扱いながら細身も相俟ってウツボを思わす面持ちに折り畳み式のその尾鰭と竜や魚類を思わせる意匠を具えており、この後怪獣映画は眠りに就くためか存外創意がなされている。(その外観に爬虫類や恐竜の特徴が少ない為か、80年代のテレビマガジン誌上では両生類に近いという説も記述されている)
『ゴジラ FINAL WARS』のオープニングにもライブフィルムで登場している。