ゴジラザウルス
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ゴジラザウルス(Godzillasaurus)は、日本の怪獣映画『ゴジラ』シリーズに登場する架空の恐竜で、ゴジラの元となった種類とされる。映画『ゴジラvsキングギドラ』で初めて登場した。
[編集] データ
二足歩行で肉食恐竜のような姿をしているが、雑食性で性格もおとなしい。しかし、自分の縄張りを荒らされた場合はその限りではない。生息範囲は広く、南はマーシャル諸島から北はベーリング海まで分布している。鳥類に見られる托卵をする習性がある。幼体のときは身の危険を感じると眼球が赤く光り、仲間や家族を呼ぶ。
なお、マーシャル諸島のラゴス島に生息していた個体は太平洋戦争中に日本・アメリカ兵によって目撃されており、後に帝洋グループを立ち上げる新堂靖明が率いる日本軍を守るかのように、ラゴス島へ上陸するアメリカ兵を襲ったとされている(ただし新堂の部下も指摘しているように、単純に縄張りを侵されたため目立つアメリカ兵を攻撃しただけではないかとも考えられる)。この戦いでは島に上陸したアメリカ兵を敗走させ、洋上からの艦砲射撃によって瀕死の重傷を負い倒れるも再び立ち上がり、残存のアメリカ兵を壊滅させた。その後、森に引き返している。
この個体は、後にビキニ環礁の核実験の影響でゴジラとなったとされる。その後23世紀の未来人の手でベーリング海へと転送された。それにより、ビキニ環礁の核実験の影響でゴジラが誕生することはなくなったが、転送先のベーリング海で発生した旧ソ連の原子力潜水艦の沈没事故による核燃料漏れの影響で、ゴジラ化して復活している。さらに、この恐竜をゴジラ化しようとした帝洋グループの原潜「むさし2号」を撃沈。その核エネルギーをも吸収し、より強大な能力を持つこととなる。
- 身長:12メートル
- 体重:60トン
スーツアクターは福田亘。
声はラドンの声を若干低くして使っている。また、悲鳴はガメラの声を使っている。
映画『ゴジラvsメカゴジラ』では、ベーリング海のアドノア島の翼竜の巣から発見された卵から孵化して「ベビーゴジラ」と名づけられた。このベビーゴジラは、『ゴジラvsスペースゴジラ』では「リトルゴジラ」、『ゴジラvsデストロイア』では「ゴジラジュニア」と、成長と共に呼ばれ方が変わっている。
また、『ゴジラ』において、山根博士にゴジラは「水棲爬虫類から陸上獣類へと進化する過程の生物」と言われている為、ゴジラザウルスはキノグナトゥスの様な単弓類とする説もある(肉食恐竜の歯はナイフ状でありゴジラザウルスの様な円錐ではない為に有り得ないともいえない。ただし古い系統の肉食恐竜故という説もある。円錐形の歯は水棲捕食生物の特徴でもある)。
ちなみにゴジラザウルスはあくまでも架空の恐竜であるが、ゴジラにちなんで命名された実在の恐竜に、ゴジラサウルス(学名ゴジラサウルス・クエイイ)というものがある。こちらは映画のゴジラザウルスとは姿もサイズも異なる(命名自体は1997年であり、ゴジラザウルスのほうが先である)。なお、同様に怪獣ガメラにちなんで名付けられた古生物としてシネミス・ガメラというものもある。