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京都市電 - Wikipedia

京都市電

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

京都市電(きょうとしでん)は、京都市交通局が運営していた市電路面電車)である。1895年京都電気鉄道によって日本最初の電気鉄道として開業され、1912年の市営路線開設、1918年の全面市営化を経た後、1978年9月30日限りを以って全廃された。

目次

[編集] 概要

廃止された1978年当時の京都市電
廃止された1978年当時の京都市電

1895年(明治28年)、民間企業である京都電気鉄道により第1期区間が開業。日本最初電車となった。京都に日本初の電車が開業した背景には、東京奠都に伴い天皇のお膝元としての地位が無くなり、このまま衰退してしまうのではないかという懸念を市民に抱かせたため、その反動で京都市民が進取の気を持ち、結果的に産業の振興が促されたことがあったのではないかといわれている。また日本初の水力発電が行われ、大量の電力を確保するのが容易だったことも理由にあげられる。なお産業振興を促す京都市民の中には、784年(延暦3年)に平城京から長岡京794年(延暦13年)に長岡京から平安京遷都したことで以後の奈良が衰退したことを挙げて、「第2の奈良になるな」といったスローガンを掲げた者もいたと言われる。

最初の路線は京都市南部の伏見から京都駅前付近までで、その後、京都駅前から鴨川東方の岡崎まで延長された。岡崎で開催予定の内国勧業博覧会への足として、大阪から淀川を船で来る客を見込んでのこととされる。ただし、開業当初は京都駅付近の軌道が繋がっておらず、乗客は踏み切りを渡って乗り換えなければならなかった。

その後、京都市によっても1912年(明治45年)の4路線7.7km開業を皮切りにして独自に路線建設がなされ、それと競合することになった京都電気鉄道は、均一運賃制への移行のためもあって、市へ1918年(大正7年)に買収された。

京都電気鉄道買収後、路線は戦後に至るまで延長され、最盛期は76.8km、車両351両(1957年度)の路線となった。乗客も増え1963年(昭和38年)には一日平均564,488人の利用があった。

しかしその後の自動車の普及により乗客の減少がつづき経営が困難となり順次廃止されていった。当時、モータリゼーションの進展、地下鉄の敷設こそが進歩の象徴、大都市の条件とする風潮があり、路面電車を故意に時代遅れのものに貶めるネガティブ・キャンペーンのようなものがあった。定時性を確保し乗客離れを食い止めるためには、1960年代に解禁された自動車併用軌道乗り入れを再び全面禁止すべきという声もあったが、市は一部の路線(外周線の18.3kmにつき1975年4月から)を除き実施しなかった。また実施された区間においてもそれが徹底されていたとはいえない面があった。定時性が保てない→運行ダイヤを停留所に提示できない→乗客離れが進むといった悪循環が、意図的に行われたという指摘もあった。なお、併用軌道乗り入れ禁止ができなかったばかりに廃止に追い込まれたケースは金沢川崎岐阜など数多い。

1969年(昭和44年)、富井市長在籍時に京都市の新たな交通計画(十文字の地下鉄路線とそれを補完するバス路線網)が可決され、外周線を除く市電の撤去が定められた。この背景には、累積赤字で交通局が財政再建団体に指定され、自治省(当時)からの利子補填などの支援・監督を受けるに当たり、赤字事業の縮小として路面電車の撤去が求められるという事情もあった(これは京都に限らず当時の多くの公営路面電車が直面した)。市民による存続運動も行われたが、市は拒否。1976年(昭和51年)に全面撤去へと計画を変更したのち、地下鉄開業にそなえ1978年(昭和53年)に全面廃止された。なお地下鉄路線網は1969年(昭和44年)当時の計画から40年近く経とうとしている2006年(平成18年)になっても全て完成しておらず、交通局の赤字体質も改善されてはいない。

市電全盛期には市バスはこれを補完する役割を担い、御前通や七本松通など裏通りを走る路線も数多く見られたが、かつての市電路線網がバス転換化されると人口のドーナツ化現象も相まってそれらの矮小路線は殆ど廃止されてしまった。

[編集] 路線データ

最盛期路面図
最盛期路面図
標準軌路線(1969年8月18日時点)
  • 路線距離(営業キロ):68.8km
  • 軌間:1,435mm
  • 駅数:163駅(うち、急行停車駅100箇所)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流600V)
  • 専用軌道区間:京都駅前電停、七条千本のアンダーパス、伏見線の一部、稲荷線のほぼ全線
狭軌路線(1961年8月1日廃止)
  • 路線距離(営業キロ):6.3km
  • 軌間:1,067mm
  • 駅数:21駅(うち、標準軌路線との重複駅6箇所)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流600V)
  • 専用軌道区間:堀川中立売の橋
無軌条電車路線
京都市営トロリーバスを参照

[編集] 特徴

伏見・稲荷線を除くと京都市街の碁盤の目に沿った形で路線が建設され、網の目のような路線網を誇った。路線名は通りの名、電停名は交差する縦横の通りの名を組み合わせたものが多く付けられた(京都市内の通りを参照。なお伏見線は竹田街道沿いに建設された)。また京都らしく、寺社の名を冠した電停も多かった。すぐ近くにある場合は「前」、比較的距離がある場合は「道」の一字を加えた。

こうした路線の特徴を生かして循環系統が多数設定され、乗換が必要な区間をできるだけ少なくする工夫がなされていた。この点は、系統の独立性を尊重し、循環系統がまったくなかった東京都電とは対極といえる(最盛期において路線延長は都電の約1/3であったが、系統数は約半分であった)。また、平日朝のラッシュに対応するため、当時の日本の路面電車としては画期的な2両編成の連結運転や急行運転も行われた。

[編集] 三線軌条区間

京都電気鉄道は狭軌、一方の京都市が自ら建設した路線は標準軌(広軌)であった。市当局は京電の敷設した道路とは別に都市計画で拡張した道路に路線を建設したため、両者が重なることは少なかったが、それでも一部には重複する区間が生じ、三線軌条が敷設された。地元ではこれを「六線共用」とも呼んだ。

  • 四条堀川~四条西洞院(1912年~1961年)四条線/堀川線
  • 烏丸丸太町~寺町丸太町(1913年~1926年)丸太町線/中立売線
  • 烏丸丸太町~烏丸下立売(1913年~1926年)烏丸線/中立売線
  • 七条東洞院~七条河原町(1913年~1927年)七条線/木屋町線

[編集] 他路線との平面交差

全盛期には京阪電気鉄道とは4カ所(東山線・四条線・七条線・稲荷線)、京福電気鉄道嵐山線(嵐電)とは1カ所(西大路線、1958年9月15日までは京福北野線との間にもう1カ所)、京福電気鉄道叡山線(現・叡山電鉄叡山本線)とは1カ所(東山線)の合計6カ所も他の路線との平面交差があった。また、四条通では無軌条線国鉄山陰本線・嵐電と平面交差していた。

また、伏見線と奈良鉄道(奈良線の前身)の旧線とも、奈良線のルートが変更される1921年まで平面交差していた。しかしその時代に衝突事故が続発したため、奈良線の旧路盤を使って奈良電気鉄道(現・近鉄京都線)が建設されたときには高架線となった。

[編集] 他路線との立体交差

  • 国鉄 - 伏見線・九条線・西大路線・大宮線・七条線・東山線
  • 京阪電気鉄道 - 九条線
  • 近鉄京都線 - 九条線・伏見線

[編集] 乗り入れ運転

1949年、上記の平面交差の一つである京福電気鉄道叡山線元田中駅との間に渡り線が設置され、叡山線の山端駅(現・宝ヶ池駅)までの乗り入れ運転が臨時で実施された。これは当時、宝ヶ池にあった市営競輪場への輸送のためであった。収容力がもっとも大きかった1000形が専用で使用され、叡山線内はノンストップで走った。山端駅には市電専用の低いホームが設置された。しかし、市電側の集電装置がトロリーポールからビューゲルに変更されたことに加え、市の競輪事業がかねてから公営でギャンブル事業を行うことに反対意見があったことや市の財政再建に目処がついたことで中止されたことから、1955年限りでこの乗り入れ運転は中止された(渡り線はその後も長い間残されていた)。

なお、このほかにも第二次世界大戦中に京阪電気鉄道京津線と東山線との間に連絡線が建設されたが、こちらは市内から排出される屎尿の輸送には使われたものの、旅客営業は実施されなかった。

[編集] 貨物輸送

第二次世界大戦中から戦後にかけて野菜輸送も行われた。北大路線高野橋と下鴨集荷場、伏見線棒鼻と深草集荷場、七条線七条千本と京都中央卸売市場の間に引込線を設け、散水車を改造した専用貨車で運搬していた。

[編集] 祇園祭への対応

祇園祭の山鉾巡行の際には、支障とならないように以下の対応が取られた。

  • 巡行路と重複する区間を運休し、前後の区間で折り返し運行(四条線、河原町線)
  • 山鉾が横断する通りの架線切断(烏丸線)

このうち架線の切断は、切断箇所を電車が惰力で進むことになっていた(停止した場合は職員が押していた)。また、巡行路と重複する区間では架線の張り方に工夫がなされ、道路の片方にのみ架線柱を持つ片持ち式となっていた(四条通ではそれ以前、他の区間よりも遅くまでセンターポール方式が残されていた)。

これらの対応は、路線の廃止により、架線の切断は1973年、運休は1977年が最後となった。

[編集] 沿革

電気鉄道事業発祥記念碑(京都市伏見区)
電気鉄道事業発祥記念碑(京都市伏見区)

[編集] 京都電気鉄道時代

  • 1892年(明治25年)
    • 上下京連合区会(後の京都市会)議員の高木文平らが、電気鉄道の敷設の特許を京都府知事に出願。
    • 京都府知事の諮問を受けた京都府会市部会が、京都市内における電気鉄道の敷設を許可する答申を出す。
  • 1893年(明治26年)
    • 上下京連合区会議員の高木文平らが、 内務省へ電気鉄道の敷設の特許を出願。
  • 1894年(明治27年)2月1日
    • 電気鉄道の敷設の事業を行うための事業者として京都電気鉄道が設立され、路線の建設が開始される。
  • 1895年(明治28年)2月1日
    • 京都電気鉄道伏見線 七条停車場(後の京都駅八条口)~下油掛(後の京橋)間が開業し、日本初の路面電車の営業運転が開始される。
  • 1895年(明治28年)4月1日
    • 京都電気鉄道木屋町線 東洞院七条~木屋町二条間開業。鴨東線 木屋町二条~南禅寺間開業。東洞院車庫設置。
  • 1895年(明治28年)7月17日
    • 京都電気鉄道中立売線 木屋町二条~丸太町富小路間開業。
  • 1895年(明治28年)8月24日
    • 京都電気鉄道中立売線 丸太町富小路~府庁前間延伸開業。
  • 1895年(明治28年)
    • 京都電気鉄道中立売線 府庁前~堀川中立売間が延伸開業し、中立売線 木屋町二条~堀川中立売間全線開業。
  • 1900年(明治33年)5月7日
    • 京都電気鉄道堀川線(通称、北野線) 堀川中立売~下ノ森間開業。北野車庫設置。
  • 1901年(明治34年)1月21日
    • 京都電気鉄道木屋町線 七条間ノ町~新寺町上数珠屋町間が七条内浜経由に経路変更。
  • 1901年(明治34年)3月11日
    • 京都電気鉄道寺町線 寺町丸太町~青竜町(後の出町)間開業。
  • 1901年(明治34年)4月12日
    • 官営鉄道東海道本線を跨ぐ跨線橋完成し、京都電気鉄道伏見線 京都駅八条口~塩小路高倉~京都駅前間延伸開業。
  • 1901年(明治34年)8月23日
    • 京都電気鉄道木屋町線 塩小路高倉~七条高倉間延伸開業。
  • 1901年(明治34年)12月6日
    • 京都電気鉄道堀川線 堀川下立売~堀川三条間延伸開業。
  • 1902年(明治35年)2月10日
    • 京都電気鉄道城南線 堀川押小路~二条城間開業。
  • 1902年(明治35年)10月23日
    • 京都電気鉄道堀川線 堀川三条~四条西洞院間延伸開業。
  • 1904年(明治37年)8月4日
    • 京都電気鉄道稲荷線 勧進橋~稲荷間開業。
  • 1904年(明治37年)12月28日
    • 京都電気鉄道堀川線 四条西洞院~京都駅前間が延伸開業し、京都市内循環路線が完成。
  • 1906年(明治39年)
    • 京都市議会において、京都電気鉄道株式会社買収に関する建議案が可決される。
  • 1906年(明治39年)12月11日
    • 京都電気鉄道貨物線開業。
  • 1907年(明治40年) 6月25日
    • 京都市が内務大臣に京都市営電気鉄道敷設の特許を出願。
  • 1907年(明治40年) 8月8日
    • 京都電気鉄道鴨東線 南禅寺~蹴上間延伸開業し、鴨東線 木屋町二条~蹴上間全線開業。
  • 1908年(明治41年) 2月13日
    • 京都市が内務大臣から京都市営電気鉄道敷設の特許を取得。
  • 1911年(明治44年) 8月13日
    • 京都市が京都市営電気鉄道の敷設工事を着工。
  • 1912年(明治45年)5月10日
    • 京都電気鉄道堀川線 下ノ森~北野間が延伸開業し、堀川線 京都駅前~北野間全線開業。
  • 1912年(明治45年)5月30日
    • 京都電気鉄道御池線 堀川御池~二条城間開業。城南線堀川押小路~二条城間廃止。

[編集] 京都電気鉄道・京都市電競合時代

  • 1912年(明治45年)6月11日
    • 京都市電の営業運転が開始され、京都市電気軌道事務所(後の京都市交通局)が発足。
    • 京都市電烏丸線 烏丸塩小路~烏丸丸太町間、千本線 壬生車庫前~千本丸太町間、四条線 四条西洞院~四条小橋間、丸太町線 烏丸丸太町~千本丸太町開業。壬生車庫設置。
  • 1912年(大正元年)9月12日
    • 京都市電千本線 壬生車庫前~四条大宮間、千本線 千本丸太町~千本今出川間、四条線 四条大宮~四条堀川間延伸開業。
  • 1912年(大正元年)11月21日
    • 京都市電大宮線 四条大宮~七条大宮間、七条線 七条大宮~七条烏丸間、今出川線 大宮今出川~千本今出川間開業。
  • 1912年(大正元年)12月25日
    • 京都市電東山線(南線) 東山三条~馬町間開業。今出川線 大宮今出川~烏丸今出川間、四条線 四条小橋~祇園間延伸開業。四条線 四条西洞院~四条堀川間が京都電気鉄道堀川線 四条西洞院~四条堀川間との三線(堀川線の狭軌と四条線の標準軌)共用区間として延伸開業し、四条線 四条大宮~祇園間全線開業。
  • 1913年(大正2年)3月15日
    • 京都市電東山線(南線) 東山三条~冷泉通間延伸開業。
  • 1913年(大正2年)4月5日
    • 京都市電東山線(南線) 馬町~東山七条間、七条線 東山七条~七条河原町間延伸開業。
  • 1913年(大正2年)4月16日
    • 京都市電東山線(北線) 熊野神社前~徳成橋北詰間開業。丸太町線 熊野神社前~烏丸丸太町間延伸開業。
  • 1913年(大正2年)5月6日
    • 京都市電東山線(南線) 冷泉通~徳成橋北詰間延伸開業し、東山線(北線・南線)が接続。
  • 1913年(大正2年)5月26日
    • 京都市電烏丸線 烏丸丸太町~烏丸今出川間延伸開業。
  • 1913年(大正2年)8月5日
    • 京都市電七条線 七条河原町~七条烏丸間が京都電気鉄道堀川線 七条河原町~七条東洞院間との三線(堀川線の狭軌と四条線の標準軌)共用区間として延伸開業し、京都市電の第一期敷設工事(全7路線)が完了。
  • 1914年(大正3年)3月31日
    • 京都電気鉄道伏見線 伏見油掛~東浜間延伸開業。
  • 1914年(大正3年)8月25日
    • 京都電気鉄道最後の延伸区間となる伏見線 東浜~中書島間が延伸開業し、伏見線 京都駅前~中書島間全線開業。
  • 1914年(大正3年)10月4日
    • 京都電気鉄道貨物線廃止。
  • 1916年(大正5年)4月25日
    • 京都市電に初の車内広告が登場。
  • 1917年(大正6年)10月31日
    • 京都市電今出川線 烏丸今出川~寺町今出川延伸開業。

[編集] 京都市電時代

  • 1918年(大正7年)7月1日
    • 京都市が京都電気鉄道株式会社を買収し、京都電気鉄道全線を京都市電の一路線として編入。木屋町線 塩小路高倉~七条高倉間休止。
  • 1919年(大正8年)1月17日
    • 御池線 堀川御池~二条城間廃止。これ以後、旧・京都電気鉄道路線の廃止、及び広軌化(狭軌から標準軌化への改軌)工事が進む。
  • 1920年(大正9年)5月31日
    • 木屋町線 塩小路高倉~七条高倉廃止。
  • 1920年(大正9年)7月7日
    • 京都市電気軌道事務所を京都市電気局に改組。
  • 1921年(大正12年)6月26日
    • 伏見線 京都駅前~中書島間、稲荷線 勧進橋~稲荷間広軌化。
  • 1923年(大正12年)10月21日
    • 烏丸線 烏丸今出川~烏丸車庫前間が延伸開業し、烏丸線 京都駅前~烏丸車庫前間全線開業。北大路線 烏丸車庫前~北大路橋西詰間開業。
  • 1924年(大正13年)4月9日
    • 寺町線寺町今出川~出町間休止。
  • 1924年(大正13年)10月1日
    • 河原町線 河原町今出川~河原町丸太町間開業。今出川線 寺町今出川~河原町今出川間延伸開業。寺町線 寺町丸太町~河原町今出川間廃止。
  • 1925年(大正14年)5月14日
    • 烏丸車庫設置。
  • 1926年(大正15年)7月8日
    • 河原町線 河原町丸太町~四条河原町間延伸開業。
  • 1926年(大正15年)7月14日
    • 中立売線 木屋町ニ条~堀川下立売間廃止。
  • 1926年(大正15年)8月7日
    • 蹴上線 東山仁王門~岡崎間開業。鴨東線 東山仁王門~蹴上間を広軌化し、蹴上線に編入。鴨東線 木屋町ニ条~岡崎間休止。
  • 1926年(大正15年)9月1日
    • 木屋町線 木屋町ニ条~四条小橋間廃止。休止中の鴨東線 木屋町ニ条~岡崎間を正式に廃止。
  • 1926年(大正15年)12月15日
    • 河原町線 河原町四条~河原町五条間延伸開業。
  • 1927年(昭和2年)1月22日
    • 木屋町線 木屋町四条~木屋町五条間廃止。
  • 1927年(昭和2年)4月5日
    • 河原町線 河原町五条~内平居町間延伸開業。木屋町線 内平居町~河原町七条間を広軌化し、河原町線に編入。木屋町線 木屋町五条~平居町間廃止、塩小路東洞院~七条東洞院間休止、塩小路高倉~七条高倉間
  • 1927年(昭和2年)昭和2年4月21日
    • 京都市電七条線 七条大宮~山陰線踏切東間延伸開業。
  • 1927年(昭和2年)4月22日
    • 京都駅前ターミナルのループ線が完成。
  • 1927年(昭和2年)昭和2年5月11日
    • 休止中の木屋町線 塩小路東洞院~七条東洞院、一旦、廃止した塩小路高倉~七条高倉間を広軌化し、旅客営業を再開。
  • 1928年(昭和3年)1月13日
    • 東山線 熊野神社前~百万遍間延伸開業。
  • 1928年(昭和3年)6月15日
    • 丸太町線 千本丸太町~円町間延伸開業。
  • 1928年(昭和3年)11月5日
    • 西大路線 円町~西大路四条間開業。
  • 1928年(昭和3年)11月8日
    • 東山線 東山七条~東福寺間延伸開業。
  • 1928年(昭和3年)11月21日
    • 七条線 山陰線踏切東~七条千本間延伸開業。
  • 1929年(昭和4年)1月16日
    • 河原町線 河原町七条~塩小路高倉間延伸開業。木屋町線 塩小路高倉~七条高倉間、塩小路東洞院~七条東洞院間休止。東洞院車庫廃止
    • 堀川線を除く、旧京都電気鉄道全路線の広軌化、及び並行路線への置き換えが完了。
  • 1929年(昭和4年)1月23日
    • 休止中の木屋町線 塩小路東洞院~七条東洞院間を正式に廃止。
  • 1929年(昭和4年)5月14日
    • 今出川線 百万編~銀閣寺間延伸開業。
  • 1929年(昭和4年)12月10日
    • 千本線 今出川千本~千本北大路間が延伸開業し。千本線 壬生車庫前~千本北大路間全線開業。
  • 1930年(昭和5年)2月27日
    • 休止中の木屋町線 塩小路高倉~七条高倉間を正式に廃止。
  • 1930年(昭和5年)3月2日
    • 丸太町線 熊野神社前~天王町間が延伸開業し。丸太町線 円町~天王町間全線開業。
  • 1930年(昭和5年)
    • 北大路線 千本北大路~大徳寺間延伸開業。
  • 1931年(昭和6年)9月18日
    • 今出川線 河原町今出川~百万編間延伸開業。
  • 1931年(昭和6年)12月25日
    • 北大路線 大徳寺~烏丸車庫前間延伸開業。
  • 1932年(昭和7年)4月1日
  • 1932年(昭和7年)12月1日
    • 京都市電・京都市バスの相互乗継制度(均一区10銭、特定区・1区5銭)を創設。
  • 1933年(昭和8年)8月5日
    • 九条線 九条車庫前~大石橋間開業。九条車庫設置。
  • 1934年(昭和9年)7月14日
    • 京都駅前、四条大宮、北野に京都市電・京都市営バス乗客案内所を設置。
  • 1934年(昭和9年)8月10日
    • 四条大橋に京都市電・京都市営バス乗客案内所を設置。
  • 1934年(昭和9年)10月1日
    • 北大路線 北大路橋西詰~高野上開町間が延伸開業し、北大路線 高野~千本北大路間全線開業。
  • 1934年(昭和9年)10月11日
    • 七条線 七条千本~西大路七条間が延伸開業し、七条線 東山七条~西大路七条間全線開業。
  • 1935年(昭和10年)6月3日
    • 西大路線 西大路四条~西大路七条間延伸開業。
  • 1935年(昭和10年)8月21日
    • 大宮線 七条大宮~旧大宮九条間延伸開業。
  • 1935年(昭和10年)12月20日
    • 西大路線 千本北大路~わら天神前間延伸開業。
  • 1936年(昭和11年)11月17日
    • 西大路線 わら天神前~北野白梅町間延伸開業。
  • 1937年(昭和12年)5月7日
    • 大宮線 旧大宮九条~九条大宮間が延伸開業し、大宮線 四条大宮~九条大宮間全線開業。九条線 九条大宮~西大路九条間延伸開業。
  • 1937年(昭和12年)11月22日
    • 九条線 東福寺~大石橋間、九条車庫前~九条油小路間延伸開業。京都市電の交通調査を実施。
  • 1938年(昭和13年)4月11日
    • 通学回数券の発売を開始。
  • 1938年(昭和13年)9月16日
    • 西大路線 西大路九条~西大路駅前間延伸開業。
  • 1938年(昭和13年)12月22日
    • 西大路線 西大路七条~西大路八条間延伸開業。
  • 1939年(昭和14年)2月21日
    • 九条線 九条油小路~九条大宮間が延伸開業し、九条線 東福寺~西大路九条間全線開業。
  • 1939年(昭和14年)7月5日
    • 西大路線 西大路駅前~西大路八条間延伸開業。
  • 1943年(昭和18年)6月1日
    • 京都市電運賃を10銭に改定。
  • 1943年(昭和18年)7月10日
    • 東山線 高野上開町~百万遍間が延伸開業し、東山線 高野~東福寺間全線開業。
  • 1943年(昭和18年)10月1日
    • 西大路線 北野白梅町~円町間が延伸開業し、西大路線 千本北大路~西大路九条間全線開業。
  • (不明)
    • 京都市電東山線と京阪神急行電鉄京津線(後の京阪電気鉄道京津線。1997年(平成9年)10月12日廃止)とが平面交差する東山三条交差点に連絡線を設置し、京都市内から排出される屎尿の輸送を開始。
  • 1944年(昭和19年)9月21日
    • 貨物線 高野橋~下鴨集荷場間、棒鼻~深草集荷場間、七条千本~京都中央卸売市場間開業。
    • 散水車を改造した専用貨車を使用した下鴨集荷場、及び深草集荷場から京都中央卸売市場への野菜輸送を開始。
  • 1945年(昭和20年)2月1日
    • 蹴上線 東山仁王門~蹴上間休止。
  • 1945年(昭和20年)2月2日
    • 梅津線 西大路四条~天神川間開業。
  • 1945年(昭和20年)8月3日
    • 梅津線 天神川~梅津間が延伸開業し、梅津線 西大路四条~梅津間全線開業。
  • 1946年(昭和21年) 4月1日
    • 京都市電運賃を30銭に改定。通学回数券廃止。
  • 1947年(昭和22年)2月20日
    • 京都市電運賃を40銭に改定。京都市電・京都市バスの相互乗継制度を廃止。
  • 1947年(昭和22年)6月18日
    • 京都市電運賃を1円に改定。
  • 1947年(昭和22年)12月10日
    • 600形電車にモーターを外した1形を連結した「親子電車」の運行を開始。
  • 1947年(昭和22年)12月17日
    • 京都市電気局を京都市交通局に改組。
  • 1948年(昭和23年)5月27日
    • 京都市電運賃を3円50銭に改定。
  • 1948年(昭和23年)8月1日
    • 京都市電運賃を6円に改定。
  • 1948年(昭和23年)10月20日
    • 親子電車の運行を終了。
  • 1949年(昭和24年)5月27日
    • 京都市電運賃を8円に改定。
  • 1949年(昭和24年)7月1日
    • 貨物線 高野橋~下鴨集荷場間、棒鼻~深草集荷場間、七条千本~京都中央卸売市場間休止。
    • 下鴨集荷場、及び深草集荷場から京都中央卸売市場への野菜輸送を休止。
  • 1949年(昭和24年)12月27日
    • 京都市電東山線と京福電気鉄道叡山線(現在の叡山電鉄叡山本線)とが平面交差する京福電気鉄道叡山線元田中駅の西側に渡り線が完成し、京福電気鉄道叡山線 元田中~宝ヶ池間への直通運転を開始。京都市営宝ヶ池競輪場での競輪開催日のみの京都駅前~元田中~宝ヶ池間、及び四条大宮~元田中~宝ヶ池間の直通運転を実施。
  • 1950年(昭和25年)12月25日
    • 京都市電運賃を10円に改定。
  • 1952年(昭和27年)8月1日
    • 京都駅前ターミナルのループ線の使用を休止。
  • 1952年(昭和27年)9月20日
    • 京都駅前ターミナルを三線折り返し式ターミナル乗場に変更。休止中の京都駅前ターミナルのループ線を正式に廃止。
  • 1952年(昭和27年)10月1日
  • 1953年(昭和28年)7月15日
    • 京都市電運賃を13円に改定。
  • 1954年(昭和29年)3月1日
    • 京都市電白川線 銀閣寺道~天王町間開業。
  • 1955年(昭和30年)1月16日
    • 錦林車庫設置。
  • 1955年(昭和30年)9月1日
    • 京都市電の京福電気鉄道叡山線 元田中~宝ヶ池間への直通運転を廃止。
  • 1955年(昭和30年)10月12日
    • 河原町線 洛北高校前~河原町今出川間が延伸開業し、河原町線 洛北高校前~塩小路高倉間全線開業。
  • 1957年(昭和32年)4月3日
    • 今出川線千本今出川~北野紙屋川町間延伸開業。
  • 1958年(昭和33年)9月16日
    • 今出川通の拡幅工事に伴い、京福電気鉄道北野線 北野~白梅町(現在の北野白梅町)間が京都市交通局に譲渡され、今出川線に編入される。
    • 今出川線 銀閣寺道~白梅町間全線開業し、京都市電ネットワークが完成するとともに、京都市電の路線網が最長となる。
  • 1958年(昭和33年)12月1日
    • 京都市営トロリーバス、西大路四条~梅津間延伸開業。京都市電梅津線 西大路四条~梅津間を廃止し、トロリーバスに転換。トロリーバスの路線名を梅津線とする。トロリーバス梅津車庫設置。
  • 1961年(昭和36年)8月1日
    • 旧京都電気鉄道の一路線として開業した狭軌路線のうち、最後まで京都市によって広軌化されなかった堀川線 京都駅前~北野間6.3kmが廃止され、京都市営バスに転換される。北野車庫廃止。
  • 1962年(昭和37年)3月27日
    • 京都市電、及び京都市営トロリーバスで平日朝の午前7時から午前9時の間に急行運転を開始。
  • 1962年(昭和37年)5月1日
    • 京都市営トロリーバス梅津線 梅津~松尾橋間が延伸開業し、梅津線 四条大宮~松尾橋間全線開業。
  • 1964年(昭和39年)3月16日
    • 京都市電にワンマン運転車両の導入を開始。烏丸線で平日朝の午前7時から午前9時の間に2両連結運転を開始。
  • 1965年(昭和40年)7月10日
    • 休止中の蹴上線 東山仁王門~蹴上間を正式に廃止。
  • 1965年(昭和40年)9月10日
    • 北大路線、西大路線、東山線の一部区間で平日朝の午前7時から午前9時の間に2両連結運転を開始。
  • 1965年(昭和40年)12月1日
    • 併用軌道への自動車の乗り入れを全面的に開放。
  • 1969年(昭和44年)10月1日
    • 京都市営トロリーバス廃止し、京都市営バスに転換。
  • 1968年(昭和43年)1月16日
    • 京都市電運賃を20円に改定。
  • 1970年(昭和45年)1月16日
    • 北大路線、西大路線、東山線の一部区間での2両連結運転を廃止。
  • 1970年(昭和45年)4月1日
    • 旧京都電気鉄道伏見線として開業し、日本初の路面電車として営業運転が開始された伏見線 塩小路高倉~中書島間が廃止。稲荷線 勧進橋~稲荷間廃止。両区間とも京都市営バスに転換。
  • 1971年(昭和46年)3月18日
    • 東京都電大塚駅前~本所一丁目他7線区の廃止に伴い、京都市電が日本最大規模の路線網を持つ路面電車となる。
  • 1971年(昭和46年)4月1日
    • 烏丸線での2両連結運転を廃止。
  • 1972年(昭和47年)1月23日
    • 京都市電四条線 四条大宮~祇園間、大宮線 四条大宮~九条大宮間、千本線 四条大宮~千本北大路間を廃止し、京都市営バスに転換。壬生車庫廃止。
  • 1972年(昭和47年)8月1日
    • 京都市電運賃を40円に改定。
  • 1973年(昭和48年)4月1日
    • 京都市電運賃を50円に改定。京都市電の同伴幼児無料化の範囲を2人までに拡大。
  • 1973年(昭和48年)5月8日
    • 壬生、交通局庁舎内に京都市電・京都市営バス乗客案内所を設置。
  • 1973年(昭和48年)11月1日
    • 京都市内在住70歳以上の高齢者に対する京都市電の無料化を実施。
  • 1974年(昭和49年)4月1日
    • 烏丸線 七条烏丸~烏丸車庫前間6.0kmを廃止し、京都市営バスに転換。
    • 京都市電・京都市営バス一日乗車券(大人300円、小人150円。京都市営バスは均一区間内のみ有効)の発売を開始。
  • 1975年(昭和50年)3月30日
    • 京都市電の運行が全面的にワンマン運転になる。
  • 1975年(昭和50年)4月15日
    • 外周線(東山線、北大路線、西大路線、九条線の総称)のうち18.3kmの区間で、併用軌道での自動車通行禁止を実施。
  • 1975年(昭和50年)8月1日
    • 京都市電運賃を70円に改定。
  • 1976年(昭和51年)4月1日
    • 今出川線 銀閣寺道~白梅町間、丸太町線 天王町~円町間、白川線 銀閣寺道~天王町間を廃止し、京都市営バスに転換。錦林車庫廃止。日本最大の路面電車の地位を西鉄北九州線に譲渡。
    • 京都市電運賃を90円に改定。
  • 1976年(昭和51年)10月1日
    • 京都市電・京都市営バス・京阪バス・京都バス・京都交通・阪急バスの京都市域共通回数券制度を創設。
京都市電河原町・七条線のさよなら電車(烏丸車庫前にて1977年9月25日撮影)
京都市電河原町・七条線のさよなら電車(烏丸車庫前にて1977年9月25日撮影)
営業最終日(1978年9月30日)のさよなら電車(烏丸車庫前)
営業最終日(1978年9月30日)のさよなら電車(烏丸車庫前)
  • 1977年(昭和52年)10月1日
    • 河原町線 七条河原町~洛北高校前間、七条線 七条河原町~西大路七条間、烏丸線 京都駅前~七条烏丸間を廃止し、京都市営バスに転換。九条車庫廃止。
  • 1978年(昭和53年)10月1日
    • 河原町線 京都駅~七条河原町間、七条線 七条河原町~東山七条間、東山線 東福寺~高野間、北大路線 高野~千本北大路間、西大路線 千本北大路~西大路九条間、九条線 西大路九条~東福寺を廃止し、京都市営バスに転換。烏丸車庫廃止。
    • 1895年(明治28年)2月1日に京都電気鉄道伏見線 七条停車場~下油掛間が開業し、日本初の路面電車の営業運転が開始されて以来、京都の街を走り続けた京都市電が全線廃止となり、83年の歴史に幕を閉じる。

[編集] 路線一覧

[編集] 第一期線

京都市電の第一期線とは、1912年(明治45年)6月11日から1917年(大正6年)10月31日までに開業した以下の路線、及び、その区間の事である。

[編集] 第一期線延長

京都市電の第一期線延長とは、1923年(大正12年)10月21日から1924年(大正13年)10月1日までに開業した以下の路線、及び、その区間の事である。

[編集] 第二期線

京都市電の第二期線とは、1926年(大正15年)7月8日から1931年(昭和6年)12月25日までに開業した以下の路線、及び、その区間の事である。

  • 東西
  • 南北
    • 東山線
      • 熊野神社前~百万遍間
      • 東山七条~東福寺間
    • 河原町線
      • 京都駅前~河原町丸太町間(河原町七条~内平居町間は、木屋町線からの編入)
    • 千本線
      • 千本今出川~千本北大路間
    • 西大路線
      • 円町~西大路四条間
  • 東西
    • 北大路線
      • 千本北大路~烏丸車庫前間
    • 今出川線
      • 寺町今出川~銀閣寺間
    • 丸太町線
      • 千本丸太町~円町間|]]
      • 熊野神社前~天王町間
    • 蹴上線
      • 東山仁王門~岡崎間
    • 七条線
    • 七条大宮~千本七条間

[編集] 期外線

京都市電の期外線とは、京都市によって敷設された路線、及び、その区間のうち、1933年(昭和8年)8月5日以降に開業した以下の路線、及び、その区間。並びに京都電気鉄道などによって敷設された以下の路線、及び、その区間の事である。

[編集] 京都市によって敷設された路線

  • 東西
    • 北大路線
      • 北大路橋西詰~高野上開町間
    • 今出川線
      • 千本今出川~北野紙屋川町間
    • 梅津線
      • 西大路四条~梅津間
    • 七条線
      • 七条千本~西大路七条間
    • 九条線
      • 東福寺~西大路九条間
  • 南北
  • その他
    • 貨物線
      • 高野橋~下鴨集荷場間
      • 棒鼻~深草集荷場間
      • 七条千本~京都中央卸売市場間

[編集] 停留所一覧

原則として1969年8月18日時点、それ以前に廃止された路線は廃止時点を基準とする。

()で囲んだ電停は、平日朝の急行運転時は全電車が通過した。()内の数値は電停間の距離。

他の鉄道線との接続は#鉄道線との接続電停を参照。

[編集] 当初より市営の路線

[編集] 東山線

東福寺 -(286m)- 泉涌寺道 -(324m)- (今熊野) -(404m)- 東山七条 -(397m)- 馬町 -(266m)- (五条坂) -(336m)- 清水道 -(360m)- 東山安井 -(351m)- 祇園 -(350m)- 知恩院前 -(295m)- 東山三条 -(256m)- 東山仁王門 -(210m)- (岡崎公園前) -(407m)- 熊野神社前 -(495m)- (近衛通) -(362m)- 東一条 -(414m)- 百万遍 -(370m)- (飛鳥井町) -(320m)- 叡電前 -(254m)- (田中大久保町) -(411m)- 高野
1912年12月25日 馬町~東山三条 開通。
1913年3月15日 東山三条~冷泉通 開通。
1913年4月5日 東山七条~馬町 開通。
1913年4月16日 徳成橋北詰~熊野神社前 開通。
1913年5月6日 冷泉通~徳成橋北詰 開通。
1928年1月13日 熊野神社前~百万遍 開通。
1928年11月8日 東福寺~東山七条 開通。
1943年7月10日 百万遍~高野 開通。
1978年10月1日 廃止。

[編集] 北大路線

高野 -(401m)- (高野橋) -(280m)- 下鴨高木町 -(236m)- (下鴨東本町) -(262m)- 洛北高校前 -(297m)- (府立大学前) -(314m)- 植物園前 -(445m)- 烏丸車庫前 -(470m)- 北大路新町 -(318m)- (北大路堀川) -(287m)- 大徳寺前 -(419m)- (船岡公園前) -(507m)- 千本北大路
1923年10月21日 北大路橋西詰〔植物園前〕~烏丸車庫前 開通。
1930年5月28日 大徳寺~千本北大路 開通。
1931年12月25日 烏丸車庫前~大徳寺 開通。
1934年10月1日 高野~北大路橋西詰 開通。
1978年10月1日 廃止。

[編集] 西大路線

千本北大路 -(595m)- (金閣寺前) -(430m)- わら天神前 -(558m)- (衣笠校前) -(370m)- 白梅町 -(401m)- (大将軍) -(295m)- (西大路下立売) -(278m)- 円町 -(297m)- 太子道 -(493m)- 西大路御池 -(346m)- 西大路三条 -(253m)- (西大路蛸薬師) -(281m)- 西大路四条 -(547m)- (西大路松原) -(268m)- 西大路五条 -(598m)- 西大路花屋町 -(377m)- 西大路七条 -(575m)- 西大路八条 -(430m)- 西大路駅前 -(251m)- 西大路九条
1928年11月5日 円町~西大路四条 開通。
1935年6月3日 西大路四条~西大路七条 開通。
1935年12月20日 千本北大路~わら天神前 開通。
1936年11月17日 わら天神前~白梅町 開通。
1938年9月16日 西大路駅前~西大路九条 開通。
1938年12月22日 西大路七条~西大路八条 開通。
1939年7月5日 西大路八条~西大路駅前 開通。
1943年10月1日 白梅町~円町 開通。
1978年10月1日 廃止。

[編集] 九条線

西大路九条 -(305m)- (洛陽高校前) -(256m)- 九条七本松 -(331m)- 羅生門町 -(342m)-(京阪国道口) -(282m)- 九条大宮 -(298m)- 九条近鉄前 -(337m)- 九条車庫前 -(448m)- 大石橋 -(268m)- (九条河原町) -(691m)- 東福寺
1933年8月5日 九条車庫前~大石橋 開通。
1937年5月7日 九条大宮~旧西大路〔西大路九条〕 開通。
1937年11月22日 九条油小路~九条車庫前、大石橋~東福寺 開通。
1939年2月21日 九条大宮~九条油小路 開通。
1978年10月1日 廃止。

[編集] 七条線

西大路七条 - (七条御前通) - 七条千本 - 七条壬生通 - 七条大宮 - 七条西洞院 - 七条烏丸 - 七条河原町 - 七条大橋 - (博物館三十三間堂前) - 東山七条
1912年11月21日 七条大宮~七条烏丸 開通。
1913年4月5日 七条河原町~東山七条 開通。
1913年8月5日 七条烏丸~七条河原町 開通。
1927年4月21日 山陰線踏切東~七条大宮 開通。
1928年11月21日 七条千本~山陰線踏切東 開通。
1934年10月11日 西大路七条~七条千本 開通。
1977年10月1日 西大路七条~七条河原町 廃止。
1978年10月1日 廃止。

[編集] 四条線

四条大宮 - 四条西洞院 - 四条烏丸 - (四条堺町) - 四条河原町新京極 - 四条京阪前 - 祇園
1912年6月11日 四条西洞院~四条小橋 開通。
1912年9月12日 四条大宮~四条堀川 開通。
1912年12月25日 四条堀川~四条西洞院、四条小橋~祇園 開通。
1972年1月23日 廃止。

[編集] 丸太町線

円町 - (丸太町御前通) - (丸太町七本松) - 千本丸太町 - (丸太町智恵光院) - 堀川丸太町 - 府庁前 - 烏丸丸太町 - (裁判所前) - 河原町丸太町 - (川端丸太町) - (丸太町新道) - 熊野神社前 - 岡崎通 - 天王町
1912年6月11日 千本丸太町~烏丸丸太町 開通。
1913年4月16日 烏丸丸太町~熊野神社前 開通。
1928年6月15日 円町~千本丸太町 開通。
1930年3月2日 熊野神社前~天王町 開通。
1976年4月1日 廃止。

[編集] 今出川線

白梅町 - (北野紙屋川町) - 北野 - (上七軒) - 千本今出川 - (今出川浄福寺) - 今出川大宮 - (今出川堀川) - 今出川新町 - 烏丸今出川 - (同志社前) - 河原町今出川 - 加茂大橋 - (関田町) - 百万遍 - (農学部前) - 北白川 - 銀閣寺道
1912年11月21日 千本今出川~今出川大宮 開通。
1912年12月25日 今出川大宮~烏丸今出川 開通。
1917年10月31日 烏丸今出川~寺町今出川 開通。
1924年10月1日 出町線 寺町今出川~河原町今出川を改軌。
1929年5月14日 百万遍~銀閣寺道 開通。
1931年9月18日 河原町今出川~百万遍 開通。
1957年4月3日 北野紙屋川町~千本今出川 開通。
1958年9月16日 白梅町~北野紙屋川町 開通。
1976年4月1日 廃止。

[編集] 白川線

銀閣寺道 - (浄土寺) - 錦林車庫前 - (真如堂道) - 天王町
1954年3月1日 全線開通。
1976年4月1日 廃止。

[編集] 大宮線

九条大宮 - 東寺前 - 七条大宮 - (島原口) - 大宮五条 - 大宮松原 - 四条大宮 - 壬生車庫前
1912年9月12日 四条大宮~壬生車庫前 開通。
1912年11月21日 七条大宮~四条大宮 開通。
1935年8月21日 旧九条~七条大宮 開通。
1937年5月7日 九条大宮~旧九条 開通。
1972年1月23日 廃止。

[編集] 千本線

壬生車庫前 - (千本三条) - 二条駅前 - 出世稲荷前 - 千本丸太町 - 千本出水 - 千本中立売 - (西陣京極) - 千本今出川 - (乾隆校前) - 千本鞍馬口 - (千本十二坊) - 千本北大路
1912年6月11日 壬生車庫前~千本丸太町 開通。
1912年9月12日 千本丸太町~千本今出川 開通。
1929年12月10日 今出川千本~千本北大路 開通。
1972年1月23日 廃止。

[編集] 烏丸線

京都駅前〔中央乗り場〕 - 七条烏丸 - (東本願寺前) - 烏丸五条 - (烏丸高辻) - 四条烏丸 - (烏丸三条) - 烏丸御池 - (烏丸二条) - 烏丸丸太町 - 烏丸出水 - 烏丸中立売 - 烏丸今出川 - (烏丸上立売) - 烏丸中学前 - 烏丸鞍馬口 - (下総町) - 烏丸車庫前
1912年6月11日 烏丸塩小路〔京都駅前〕~烏丸丸太町 開通
1913年5月26日 烏丸丸太町~烏丸今出川 開通。
1923年10月21日 烏丸今出川~烏丸車庫前 開通。
1927年4月22日 京都駅駅前広場に乗り入れる。
1974年4月1日 七条烏丸~烏丸車庫前 廃止。
1977年10月1日 廃止。

[編集] 河原町線

京都駅前〔東乗り場〕 - 塩小路高倉 -〔塩小路東入ル・河原町上ル〕- 七条河原町 - (河原町正面) - 河原町五条 - (河原町松原) - 四条河原町新京極 - 河原町三条 - 河原町二条 - 河原町丸太町 - 荒神口 - 府立病院前 - 河原町今出川 - (葵橋西詰) - (葵橋東詰) - 糺ノ森 - (下鴨神社前) - (一本松) - 洛北高校前
1924年10月1日 河原町丸太町~河原町今出川 開通。
1926年7月8日 四条河原町~河原町丸太町 開通。
1926年12月15日 四条河原町~河原町五条 開通。
1927年4月5日 平居町~四条河原町 開通。木屋町線 七条内浜〔七条河原町〕~平居町を改軌。
1929年1月16日 塩小路高倉~七条内浜 開通。伏見線 京都駅前~塩小路高倉を編入。
1955年10月12日 河原町今出川~洛北高校前 開通(この区間は下鴨線とも呼ばれる)。
1977年10月1日 七条河原町~洛北高校前 廃止。
1978年10月1日 廃止。

[編集] 梅津線

西大路四条 - 四条中学前 - 東貝川町 - 南広町 - 梅津
1945年2月2日 西大路四条~天神川 開通。
1945年8月3日 天神川~梅津 開通。
1958年12月1日 廃止(トロリーバスに転換)。

[編集] 蹴上線

東山仁王門 - 仁王門疎水 - 南禅寺前 - 蹴上
1926年8月7日 東山仁王門~仁王門疎水 開通。鴨東線 仁王門疎水~蹴上を改軌。蹴上線と改称。
1945年2月2日 休止。
1965年7月10日 廃止。

[編集] 京都電気鉄道によって敷設された路線

[編集] 伏見線

塩小路高倉 - 京都駅八条口 - 大石橋 - (札ノ辻) - 十条通 - 勧進橋 - (深草下川原町) - 竹田久保町 - (竹田出橋) - 七瀬川町 - (城南宮道) - 棒鼻 - 丹波橋 - (肥後町) - 大手筋 - (京橋) - 中書島
1895年2月1日 京電伏見線、七条停車場〔東洞院塩小路下ル〕~伏見下油掛 開通。
1901年4月12日 高倉陸橋開通、塩小路高倉経由に変更。
1914年3月31日 伏見下油掛~東浜〔京橋〕 開通。
1914年8月25日 東浜~中書島 開通。
1923年6月26日 全線改軌(一部に経路変更あり)。
1929年1月16日 京都駅前~塩小路高倉を河原町線に編入。
1970年4月1日 廃止。

[編集] 稲荷線

勧進橋 -(689m)- 稲荷
1904年8月4日 全線開通。
1923年6月26日 全線改軌。
1970年4月1日 廃止。

[編集] 堀川線

通称:北野線、N電
京都駅前〔北野線乗り場〕 -〔塩小路西入ル・西洞院上ル〕- 七条西洞院 - 四条西洞院 - 四条堀川 - 二条城前 - 堀川丸太町 - 堀川中立売 - 千本中立売 - 下ノ森〔北野車庫前〕 - 北野
1895年9月24日 堀川下立売~堀川中立売 中立売線として開通。
1900年5月7日 堀川中立売~下ノ森 開通。
1901年12月6日 堀川下立売~堀川三条 開通。
1902年10月23日 堀川三条~四条西洞院 開通。
1904年12月28日 四条西洞院~京都駅 開通。
1912年5月10日 下ノ森~北野 開通。
1957年3月19日 今出川線延伸工事のため、北野電停を今出川通の南側に移設(それまでは北野天満宮境内横まで達していた)。
1961年8月1日 廃止。
開業当初は堀川を渡る橋の手前でカーブするための敷地を確保出来ず、苦肉の策として転車台を設置していた。
京都市当局は大正時代に改軌の計画を立てていた(京都駅前~四条西洞院と堀川中立売~北野は廃止、堀川中立売~北大路堀川を延伸)が、不況による資金不足等により実現せず、最後まで狭軌のまま残ることとなった。

[編集] 木屋町線

七条停車場前〔東洞院塩小路下ル〕 - 新寺町上数珠屋町〔河原町正面付近?〕 - 平居町~木屋町五条 - 木屋町二条
1895年4月1日 全線開通。
1926年9月2日~1927年4月6日 河原町線の延長に伴い、段階的に廃止。七条内浜〔七条河原町〕~平居町は改軌されて河原町線に組み込まれる。
七条停車場前~新寺町上数珠屋町の経路は何度も変更された。のちの京都市電線と重複しない区間には以下のものがある。
塩小路東洞院~七条東洞院
開業時のルート。一旦廃止されたのち標準軌路線として再開。
1929年1月16日 河原町線〔河原町塩小路経由〕の延長に伴い休止、間もなく廃止。
七条間之町~間之町上数珠屋町~新寺町上数珠屋町
開業時のルート。
1901年1月21日 七条間之町~七条内浜~新寺町上数珠屋町の開通に伴い廃止。
塩小路高倉~七条高倉
1901年8月23日 開通。一旦廃止されたのち標準軌路線として再開。
1929年1月16日 河原町線の延長に伴い休止、翌年廃止。

[編集] 鴨東線

木屋町二条 - 二条疏水端 - 仁王門疏水 - 南禅寺前~蹴上
1895年4月1日 木屋町二条~南禅寺前 開通。
1907年8月8日 全線開通。
1926年8月7日 木屋町二条~仁王門疏水 休止(9月廃止)。仁王門疏水から東は改軌されて蹴上線と改称。

[編集] 中立売線

木屋町二条~寺町二条 - 寺町丸太町 - 丸太町富小路 - 烏丸丸太町 - 烏丸下立売 - 堀川下立売 - 堀川中立売
1895年7月1日 木屋町二条~丸太町富小路 開通。
1895年8月24日 丸太町富小路~府庁前 開通。
1895年9月24日 全線開通。
1926年7月15日 廃止。堀川下立売~堀川中立売は堀川線として残存。

[編集] 出町線

寺町丸太町 - 寺町今出川 - 河原町今出川 - 青竜町〔出町〕
1901年3月11日 開通。
1924年4月9日 寺町今出川~青竜町 休止。
1924年10月1日 廃止。寺町今出川~河原町今出川は改軌されて今出川線に組み込まれる。

[編集] 城南線

堀川押小路 - 千本押小路 - 二条駅前
1902年2月10日 開通。
1912年5月30日 廃止。

[編集] 御池線

堀川御池 - 千本御池 - 二条駅前
1912年5月30日 開通。
1919年1月18日 廃止。

[編集] 未成線

戦後、いくつもの延伸計画があったが、廃止機運の方が高まり立ち消えとなっていった。

  • 六地蔵~醍醐~山科 - 地下鉄東西線として実現
  • 蹴上~天神川 - 高架線としての計画もあったが地下鉄東西線として実現
  • 京都駅~堀川七条~北大路堀川 - 堀川線(北野線)の代替路線として検討された
  • 梅津段町~物集女街道~桂駅 - 無軌条路線として検討されていたがその構想は東西線延伸の元となった

[編集] 鉄道線との接続電停

駅名・事業者名は当時のもの。

  • 京都駅前、京都駅八条口
京都駅国鉄東海道新幹線東海道本線山陰本線奈良線)、(近鉄近鉄京都線
  • 西大路駅前
西大路駅(東海道本線)
  • 二条駅前
二条駅(山陰本線)
  • 東福寺
東福寺駅(奈良線)、(京阪京阪本線
  • 稲荷
稲荷駅(奈良線)、伏見稲荷駅(京阪本線)
  • 中書島
中書島駅(京阪本線、宇治線
  • 七条河原町、七条大橋
七条駅(京阪本線)
  • 河原町五条
五条駅(京阪本線)
  • 四条河原町新京極、四条京阪前
四条駅(京阪本線)
河原町駅阪急京都本線
  • 河原町三条
三条駅(京阪本線、京津線
  • 東山三条
東山三条駅(京阪京津線)
  • 九条近鉄前
東寺駅(近鉄京都線)
  • 棒鼻
伏見駅(近鉄京都線)
  • 四条烏丸
烏丸駅(阪急京都本線)
  • 四条大宮
大宮駅(阪急京都本線)
四条大宮駅京福嵐山本線
  • 西大路四条
西院駅(阪急京都本線)、(京福嵐山本線)
  • 西大路三条
三条口駅(京福嵐山本線)
  • 白梅町
北野白梅町駅京福北野線
  • 北野(1958年まで)
北野駅(京福北野線)
  • 加茂大橋
出町柳駅(京福叡山本線
  • 叡電前
元田中駅(京福叡山本線)

[編集] 旧電停付近にある地下鉄駅

京都市営地下鉄は、烏丸線烏丸通を、東西線御池通四条通丸太町通の間)を通っている。

烏丸線
東西線

[編集] 車庫

車庫は、広軌線には壬生、烏丸、九条、錦林の4か所に設けられていたほか、狭軌線用の車庫として北野車庫が設けられていた。また、かつては三哲(現在の下京区総合庁舎)に狭軌線の車庫があったほか、四条御前、梅津に無軌条線(トロリーバス) の車庫が設けられていた。入庫する際には乗客に乗り換え券が渡された。2005年現在、北野車庫は京都こども文化会館、烏丸車庫は地下鉄北大路駅および大規模商業施設、他は市バスの車庫または操車場となっている。

車庫名 烏丸車庫 錦林車庫 北野車庫 壬生車庫 九条車庫 梅津車庫
盤面の地色(その1)  
文字・ふちどり(その1)  
盤面の地色(その2)          
文字・ふちどり(その2)          
専属系統     10系統N電     100系統無軌条電車
最寄電停 烏丸線・北大路線:烏丸車庫前 白川線:錦林車庫前 堀川線:下ノ森 千本線:壬生車庫前 九条線:九条車庫前 梅津車庫前
所在地 北区小山北上総町 左京区浄土寺真如町 上京区一条通七本松西入瀧ヶ鼻町   南区東九条下殿田町 右京区西院笠目町
設置日 1925年5月14日 1955年1月16日 1900年5月7日 1912年6月11日 1933年8月5日 1958年12月1日
廃止日 1978年10月1日 1976年4月1日 1961年8月1日 1972年1月23日 1977年10月1日 1969年10月1日
現在 京都市営バス烏丸営業所 京都市営バス烏丸営業所錦林出張所 京都こども文化会館 京都市交通局 京都市営バス九条営業所 京都市営バス梅津営業所

[編集] 方向幕

経由を併記した行き先も一部に存在したが、ほとんどは一つの駅名だけの表記であった。このため、循環系統の場合は走行中に方向幕を運転士が随時切り替えていくことも多かった。入庫系統の場合は「入庫」という文字が行き先(「みぶ」または「××車庫前」)の後に付されていた。

実際の表記に関係なく、ひらがな表記とされた行き先もある。「みぶ(壬生車庫前)」「たかの(高野)」「いなり(稲荷)」「うちはま(内浜=のちに七条河原町に改名)」「ぎおん(祇園)」がそれに当たる。このうち、「みぶ」だけは市バスに引き継がれたが、「高野」「稲荷」「祇園」は市バスでは漢字表記である。


[編集] 電車運転系統所属営業所一覧表

[編集] 1961年(昭和36年)7月31日・堀川線廃止直前

営業所(車庫) 盤面の地色 文字ふちどり 所属系統 経路
北野 10系統N電 北野~下ノ森~千本中立売~堀川丸太町~四条堀川~四条西洞院~七条西洞院~京都駅前
壬生 1系統(循環) 壬生車庫前~四条大宮~四条西洞院~四条烏丸~四条河原町新京極~祇園~熊野神社前~百万遍~河原町今出川~烏丸今出川~千本今出川~千本中立売~千本丸太町~壬生車庫前
11系統 京都駅前~七条烏丸~四条烏丸~烏丸丸太町~烏丸今出川~千本中立売~千本丸太町~壬生車庫前~四条大宮~七条大宮~七条西洞院~京都駅前
20系統 千本北大路~白梅町~北野~千本今出川~千本中立売~千本丸太町~壬生車庫前~四条大宮~四条西洞院~四条烏丸~四条河原町新京極
21系統 銀閣寺道~錦林車庫前~天王町~熊野神社前~祇園~四条河原町新京極~四条烏丸~四条西洞院~四条大宮~壬生車庫前~千本丸太町~千本中立売~千本今出川~千本北大路~烏丸車庫前~烏丸今出川~烏丸丸太町~四条烏丸
錦林 2系統 西大路九条~西大路七条~西大路四条~円町~千本丸太町~堀川丸太町~烏丸丸太町~河原町丸太町~熊野神社前~天王町~錦林車庫前~銀閣寺道~百万遍~河原町今出川~河原町丸太町~河原町二条~四条河原町新京極~七条河原町~塩小路高倉~京都駅前
12系統 西大路七条~西大路四条~円町~千本丸太町~堀川丸太町~烏丸丸太町~河原町丸太町~熊野神社前~天王町~錦林車庫前~銀閣寺道~百万遍~河原町今出川~河原町二条~河原町丸太町~四条河原町新京極
22系統 白梅町~円町~千本丸太町~堀川丸太町~烏丸丸太町~烏丸丸太町~熊野神社前~天王町~錦林車庫前~銀閣寺道~百万遍~河原町今出川~烏丸今出川~千本今出川~北野~白梅町~円町~西大路四条~西大路七条
烏丸 4系統 京都駅前~七条烏丸~四条烏丸~烏丸丸太町~烏丸今出川~烏丸車庫前~千本北大路~白梅町~円町~西大路四条~西大路七条~七条大宮~七条西洞院~七条烏丸~京都駅前
5系統 京都駅前~塩小路高倉~七条河原町~四条河原町新京極~河原町丸太町~河原町二条~河原町今出川~洛北高校前~烏丸車庫前~千本北大路~千本今出川~千本中立売~千本丸太町~壬生車庫前~四条大宮~七条大宮~九条大宮
6系統 京都駅前~七条烏丸~七条河原町~東山七条~祇園~熊野神社前~百万遍~高野~洛北高校前~烏丸車庫前~烏丸今出川~烏丸丸太町~四条烏丸~七条烏丸~京都駅前
13系統 四条河原町新京極~河原町二条~河原町丸太町~河原町今出川~洛北高校前~高野
14系統 百万遍~高野~洛北高校前~烏丸車庫前~千本北大路~白梅町~円町~西大路四条
15系統 京都駅前~塩小路高倉~七条河原町~四条河原町新京極~河原町丸太町~河原町二条~河原町今出川~烏丸今出川~烏丸車庫前~千本北大路~白梅町~円町~西大路四条
九条 7系統(循環) 九条車庫前~大石橋~東福寺~東山七条~祇園~四条河原町新京極~四条烏丸~四条西洞院~四条大宮~七条大宮~九条大宮~九条車庫前
8系統(循環) 九条車庫前~大石橋~東福寺~東山七条~七条河原町~七条烏丸~七条大宮~西大路七条~西大路九条~九条大宮~九条車庫前
9系統 京都駅前~塩小路高倉~大石橋~勧進橋~中書島
17系統 九条車庫前~九条大宮~西大路九条~西大路七条~七条大宮~四条大宮~四条堀川~四条西洞院~四条烏丸~四条河原町新京極~祇園
18系統 河原町二条~河原町丸太町~四条河原町新京極~七条河原町~塩小路高倉~大石橋~勧進橋~中書島
19系統 京都駅前~塩小路高倉~大石橋~勧進橋~稲荷
梅津 系統盤なし 100系統無軌条電車 四条大宮~西大路四条~梅津車庫前~松尾橋

※錦林営業所の一部に盤面の地色:水色。文字・ふちどり:白色あり。

[編集] 1963年(昭和38年)6月20日~1969年(昭和44年)9月30日

営業所(車庫) 盤面の地色 文字ふちどり 所属系統 経路
壬生 1系統(循環) 壬生車庫前~四条大宮~四条堀川~四条西洞院~四条烏丸~四条河原町新京極~祇園~熊野神社前~百万遍~河原町今出川~烏丸今出川~千本今出川~千本中立売~千本丸太町~壬生車庫前
10系統 白梅町~北野~千本今出川~千本中立売~千本丸太町~壬生車庫前~四条大宮~七条大宮~七条西洞院~七条烏丸~京都駅前
11系統 白梅町~北野~千本今出川~烏丸今出川~烏丸丸太町~四条烏丸~七条烏丸~京都駅前
20系統 銀閣寺道~錦林車庫前~天王町~熊野神社前~祇園~四条河原町新京極~四条烏丸~四条西洞院~四条堀川~四条大宮~壬生車庫前~千本丸太町~千本中立売~千本今出川~北野~白梅町~千本北大路
21系統 四条烏丸~烏丸丸太町~烏丸今出川~烏丸車庫前~千本北大路~千本今出川~千本中立売~千本丸太町~壬生車庫前~四条大宮~七条大宮~九条大宮
錦林 2系統 西大路九条~西大路七条~西大路四条~円町~千本丸太町~堀川丸太町~烏丸丸太町~河原町丸太町~熊野神社前~天王町~錦林車庫前~銀閣寺道~百万遍~河原町今出川~河原町丸太町~河原町二条~四条河原町新京極~七条河原町~塩小路高倉~京都駅前
12系統 西大路四条~円町~千本丸太町~堀川丸太町~烏丸丸太町~河原町丸太町~熊野神社前~天王町~錦林車庫前~銀閣寺道~百万遍~河原町今出川~河原町丸太町~河原町二条~四条河原町新京極
22系統 白梅町~円町~千本丸太町~堀川丸太町~烏丸丸太町~烏丸丸太町~熊野神社前~天王町~錦林車庫前~銀閣寺道~百万遍~河原町今出川~烏丸今出川~千本今出川~北野~白梅町~円町~西大路四条~西大路七条~西大路九条
烏丸 4系統 京都駅前~七条烏丸~四条烏丸~烏丸丸太町~烏丸今出川~烏丸車庫前~千本北大路~白梅町~円町~西大路四条~西大路七条~七条大宮~七条西洞院~七条烏丸~京都駅前
5系統 京都駅前~塩小路高倉~七条河原町~四条河原町新京極~河原町二条~河原町丸太町~河原町今出川~洛北高校前~烏丸車庫前~千本北大路~千本今出川~千本中立売~千本丸太町~壬生車庫前~四条大宮
6系統 京都駅前~七条烏丸~七条河原町~東山七条~祇園~熊野神社前~百万遍~高野~洛北高校前~烏丸車庫前~烏丸今出川~烏丸丸太町~四条烏丸~七条烏丸~京都駅前
13系統 四条河原町新京極~河原町二条~河原町丸太町~河原町今出川~洛北高校前~高野
15系統 京都駅前~塩小路高倉~七条河原町~四条河原町新京極~河原町二条~河原町丸太町~河原町今出川~烏丸今出川~烏丸車庫前~千本北大路~白梅町~円町~西大路四条
九条 7系統(循環) 九条車庫前~大石橋~東福寺~東山七条~祇園~四条河原町新京極~四条烏丸~四条西洞院~四条堀川~四条大宮~七条大宮~九条大宮~九条車庫前
8系統(循環) 九条車庫前~大石橋~東福寺~東山七条~七条河原町~七条烏丸~七条大宮~西大路七条~西大路九条~九条大宮~九条車庫前
9系統 京都駅前~塩小路高倉~大石橋~勧進橋~中書島
17系統(循環) 九条車庫前~九条大宮~西大路九条~西大路七条~七条大宮~四条大宮~四条堀川~四条西洞院~四条烏丸~四条河原町新京極~祇園~東山七条~東福寺~大石橋~九条車庫前
18系統 河原町二条~四条河原町新京極~七条河原町~塩小路高倉~大石橋~勧進橋~中書島
19系統 京都駅前~塩小路高倉~大石橋~勧進橋~稲荷
梅津 系統盤なし 100系統無軌条電車 四条大宮~西大路四条~梅津車庫前~松尾橋

※錦林営業所の一部に盤面の地色:水色。文字・ふちどり:白色あり。

[編集] 「京都駅前」駅乗場の推移

1954年3月1日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
6系統 高野
11系統 千本今出川
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 円町
11系統 壬生車庫前
東1番乗場 9系統 中書島
19系統 稲荷
東2番乗場 3系統 銀閣寺
5系統 今出川・烏丸車庫
塩小路通上 10系統 北野
1955年1月16日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
6系統 高野
11系統 千本今出川
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 円町
11系統 壬生車庫前
東1番乗場 9系統 中書島
19系統 稲荷
東2番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 今出川・烏丸車庫
塩小路通上 10系統 北野
1956年10月12日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
6系統 高野
11系統 千本今出川
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 金閣寺
11系統 壬生車庫前
東1番乗場 9系統 中書島
18系統 中書島
19系統 稲荷
東2番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 洛北高校
18系統 四条河原町新京極
塩小路通上 10系統 北野


1957年4月3日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
6系統 高野
11系統 千本今出川
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 金閣寺
11系統 壬生車庫前
東1番乗場 9系統 中書島
18系統 中書島
19系統 稲荷
東2番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 洛北高校
15系統 今出川・烏丸車庫
18系統 四条河原町新京極
塩小路通上 10系統 北野
1961年8月1日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
6系統 植物園
11系統 烏丸・北野
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 金閣寺
10系統 千本・北野
東1番乗場 9系統 中書島
18系統 中書島
19系統 稲荷
東2番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 植物園
15系統 今出川・烏丸車庫
18系統 四条河原町新京極
塩小路通上 廃止
1963年4月20日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
6系統 植物園
11系統 烏丸・北野
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 金閣寺
10系統 千本・北野
東1番乗場 9系統 中書島
19系統 稲荷
東2番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 植物園
15系統 今出川・烏丸車庫


1970年4月1日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
6系統 植物園
11系統 烏丸・北野
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 金閣寺
10系統 千本・北野
東1番乗場 休止
東2番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 植物園
15系統 今出川・烏丸車庫
1972年1月23日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
5系統 千本今出川
6系統 植物園
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 金閣寺
東1番乗場 休止
東2番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 植物園
15系統 今出川・烏丸車庫
1973年初夏改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 烏丸車庫
5系統 千本今出川
6系統 植物園
2番乗場 6系統 百万遍
3番乗場 4系統 金閣寺
東1番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 植物園
15系統 今出川・烏丸車庫
東2番乗場 廃止


1974年4月1日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 金閣寺
6系統 高野
2番乗場 廃止
3番乗場 廃止
東1番乗場 2系統 銀閣寺
5系統 植物園
1976年4月1日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 4系統 金閣寺
6系統 高野
東1番乗場 5系統 植物園
1977年10月1日改正
乗場 系統 行先
1番乗場 廃止
東1番乗場 6系統 烏丸車庫


[編集] 車両

1937年から製造された600形によって「京都市電スタイル」と呼ぶべきものが確立され、その後の車両にも受け継がれた(半流線型の前頭部、緑とクリームのツートンカラー、正面窓上の前照灯)。この車両・塗装の影響は大きく、他の路面電車にも似たものが見受けられた。

京都市電は旧6大都市の中で唯一PCCカー(およびそれに準じた車両)を製造しなかったが、1958年から製造された700形は、近代化された軽量車体で(一部は間接制御を装備)弾性車輪を履き、それらに匹敵する車両であった。

1960年代になると他の都市同様、京都市電もワンマン運転に対応した改造を行うこととなる。最初に改造された2600形は、その前に製造された2000形に準じたスタイルで、ラッシュ時には連結運転可能な仕様になっていたが、その後に改造された1600形1800形1900形は簡易な改造に止まった。

ワンマン化改造を行わなかった車両は1974年の烏丸線廃止と同時に運用からはずされた。ただし、労働組合との間での条件交渉が妥結しなかったため、その後約1年間、ワンマン化改造された車両の一部に一時的に車掌を乗務させる措置がとられた(車掌を乗務させる車両は、ワンマンカーの印である赤い帯と「ワンマンカー」の表示が取り外されていた)。

  • 狭軌1形
    1961年 に廃止された堀川線(北野線)の車両。1955年までは広軌1形との重複を避けるため車体番号に「N」をつけて区別されていた(「N電」という通称はこれに由来)。京電の買収当時はN1号~N133号の133両を引き継いだが、直後に33両を売却。以後次第に数を減らして堀川線廃止前年には28両が残っていた。この28両は1955年に改番を行い、1~28に番号が付け直されている(すでに広軌1形が全廃された後だったため、それまで番号の前に付いていた「N」は省略された)廃止の年の3月末に6両が廃車となり、最後まで残ったのは22両だった。

[編集] 京都市電車両形式一覧

型式 車両数 車両番号 製造初年 廃車年 備考
狭軌1型 133両 1~133号車 1918年6月 1961年7月 京都電気鉄道からの譲渡車両
広軌1型 171両 1~171号車 1912年4月 1952年3月 うち170号車、171号車は貴賓車からの改造車両
貴賓車 2両 1・2号車 1912年6月 1950年1月 1923年に広軌1型普通車に改造
貨車 8両 1~8号車 1925年7月 1973年2月  
180型 2両 181号車 1929年10月 1950年1月 狭軌1型からの改造車両
182号車 1935年7月 1940年8月 京阪80形(初代、旧大津電車軌道1形)からの譲渡車両
200型 93両 201~293号車 1927年10月 1959年1月  
300型 50両 301~350号車 1925年11月 1959年1月  
500型 40両 501~540号車 1924年2月 1970年5月 514~517号車は小型化改造車両
600型 95両 601~695号車 1937年4月 1973年1月  
700型 48両 701~748号車 1958年3月 1974年4月  
800型 90両 801~890号車 1950年4月 1974年4月  
900型 35両 901~935号車 1955年3月 1974年4月  
1000型 32両 1001~1032 1949年10月 1972年1月  
1600形 63両 1605~1667号車 1966年12月 1976年4月 600型から改造車両
1800型 70両 1801~1870号車 1968年10月 1978年9月 800型から改造車両
1900型 16両 1916~1931号車 1970年2月 1978年9月 900型から改造車両
2000型 6両 2001~2006号車 1969年1月 1977年10月  
2600型 18両 2601~2618号車 1969年1月 1977年10月 600型から改造車両
トロバス1型 2両 1~2号車 1932年3月 1953年8月 イギリス・ガイモータース社製
トロバス2型 2両 3~4号車 1932年3月 1953年8月 イギリス・イングリッシュエレクトリック社製
トロバス3型 2両 5・7号車 1932年6月 1952年6月  
トロバス4型 1両 6号車 1933年3月 1952年6月  
トロバス100型 6両 101~106号車 1952年4月 1968年9月  
トロバス200型 2両 201~202号車 1955年9月 1969年9月  
トロバス300型 18両 301~318号車 1958年12月 1969年9月  

[編集] 現在も保存されている元京都市電車両一覧

明治村に保存される京都市電(1911年製・元京電の車両)
明治村に保存される京都市電(1911年製・元京電の車両)
型式 車両番号 保存場所 備考
狭軌1型 1号車 大宮交通公園:京都市北区大宮西脇台町 京都市電1800型1860号車、及び加悦鉄道6号車とともに保存。
2号車 平安神宮南神苑:京都市左京区岡崎西天王町 原型のまま保存。入園料が必要。
5号車 明治製菓大阪工場:大阪府高槻市東五百住 見学には許可が必要。
8号車 博物館明治村:愛知県犬山市内山1 旧N58号車。京都電気鉄道時代の姿に復元され、動態保存。
9号車 奄美アイランド:鹿児島県奄美市住用村山間811-1 服部緑地からの譲渡。
15号車 博物館明治村:愛知県犬山市内山1 旧N115号車。京都電気鉄道時代の姿に復元され、動態保存。
17号車 フロンティアビレッジ交通博物館:米国ニュージャージー州ワイルドウッド  
19号車 オレンジエンパイア鉄道博物館:米国カリフォルニア州ペリス 廃止当時の姿のまま動態保存。
21号車 京都カトリック信愛幼稚園:京都市中京区河原町三条 一般非公開。
23号車 加悦SL広場:京都府与謝郡与謝野町 復元。宝塚ファミリーランド閉鎖に伴い譲渡。
25号車 甲賀カントリー倶楽部ファミリーランド跡:滋賀県湖南市三雲  
27号車 梅小路公園:京都市下京区観喜寺町 京都市交通局で保管されていたが、1994年に製造当初の状態に復元され、同市内の梅小路公園で動態保存。
28号車 北阪ビル:京都市下京区烏丸五条上ル 復元。屋内保存。方向幕付。
広軌1型 29号車 京都市交通局:京都市下京区観喜寺町 非公開。
200型 253号車 西福寺幼稚園:京都市伏見区深草大亀谷西寺町 倉庫として利用。
300型 301号車 紫明幼稚園:京都市北区小山東小野町  
(不明) 京都市伏見区内 個人住宅として利用
500型 505号車 京都市交通局:京都市下京区観喜寺町 非公開。
520号車 甲賀カントリー倶楽部ファミリーランド跡:滋賀県湖南市三雲  
527号車 甲賀カントリー倶楽部ファミリーランド跡:滋賀県湖南市三雲  
700型 703号車 京都市交通局:京都市下京区観喜寺町 非公開。
705号車 精華聖マリア幼稚園:京都府相楽郡精華町南稲八妻丸山  
720号車 塚本町児童公園:京都市左京区一乗寺塚本町  
726号車 安祥小学校:京都府亀岡市篠町  
800型 869号車 オールド・プエブロ・トロリー:米国アリゾナ州ツーソン 阪堺電鉄からの譲渡復元。動態保存。
890号車 京都市交通局:京都市下京区観喜寺町 非公開。
900型 935号車 京都市交通局:京都市下京区観喜寺町 非公開。
1600型 1605号車 京都市交通局:京都市下京区観喜寺町 非公開。
1800型 1801号車 京都コンピュータ学院:京都市左京区浄土寺馬場町 架線、安全地帯付。2600型2603号車とともに保存。
1802号車 端山保育園:京都市伏見区醍醐上端山町  
1803号車 住吉保育園:京都市伏見区舞台町  
1817号車 中山耳鼻咽喉科:徳島県阿南市富岡町木松  
1818号車 東映太秦映画村:京都市右京区東蜂岡町 東映太秦映画村内に似顔絵電車として利用。入村料必要。
1820号車 巌商店:京都府八幡市八幡一ノ坪 ほぼ原型のまま保存。
1821号車 教大付属桃山小学校:京都市伏見区桃山筒井  
1829号車 柴田屋敷町公園:京都市伏見区柴田屋敷町 自治会集会所として利用。
1831号車 A氏邸:大阪府東成区神路北3丁目  
1833号車 B氏邸:大阪府東大阪市東石切町 大阪市電3033型とともに保存。
1849号車 樫原児童公園:京都市西京区樫原五反田 市電ひろばとして利用。
1854号車 宮古自動車商会:沖縄県宮古島市平良字西里  
1860号車 大宮交通公園:京都市北区大宮西脇台町 京都市電狭軌1型N1号車、及び加悦鉄道6号車とともに保存。
1869号車 オールド・プエブロ・トロリー:アメリカ合衆国アリゾナ州ツーソン 阪堺電気軌道に譲渡され、 モ251形(モ255号車)に改造。廃車後、阪堺電気軌道から譲渡。800型当時の状態に復元され、動態保存。
1870号車 阪堺電気軌道:我孫子車庫 阪堺電気軌道に譲渡され、 モ251形(モ256号車)に改造。平安遷都1200年を記念して車体を京都市電時代の塗装に復元。廃車後も阪堺電気軌道の我孫子道車庫で動態保存の形で留置。毎年6月の第二日曜日に開催される路面電車まつりの際に我孫子車庫内を往復運転したりする。
2000型 2001号車 京都市交通局:京都市下京区観喜寺町 非公開。
2600型 2603号車 京都コンピュータ学院:京都市左京区浄土寺馬場町 架線、安全地帯付。京都市電1800型1801号車とともに保存。

[編集] かつて保存されていたが既に解体された元京都市電車両一覧

型式 車両番号 保存されていた場所 備考
狭軌1型 3号車 京都大学付属病院:京都市左京区聖護院川原町  
4号車 京都市立呉竹養護学校  
6号車 (株)織宝苑  
7号車 丸大食品(株):大阪府高槻市緑町  
10号車 桃陽学園:京都市伏見区深草大亀谷岩出山  
11号車 東条湖ランド:兵庫県加東郡東条町  
12号車 (社)徳泉園  
13号車 (株)テクニランド生駒テック  
14号車 東条湖ランド:兵庫県加東郡東条町
16号車 (株)テクニランド生駒テック  
18号車 成田山京都別院  
20号車 北阪商店高尾寮:京都市右京区梅ヶ畑猪尻町  
22号車 伏見桃山城キャッスルランド:京都市伏見区伏見町大蔵  
24号車 x氏邸  
26号車 Y氏邸  
200型 247号車 京都市右京区釈迦堂前児童公園  
(不明) 京都市右京区裏柳町児童公園  
300型 332号車 住吉公園:京都市伏見区  
342号車 北児童公園:京都市上京区北町  
(不明) 地蔵本町児童公園:京都市左京区一乗寺地蔵本町  
(不明) z氏邸:京都市伏見区内  
700型 710号車 生保遊園:大阪府茨木市生保諏訪神社 安威川(茨木市)上流部あった諏訪神社境内に静態保存されていたが、 安威川ダム建設に伴い神社が移転したため、車両は2006年に旧社殿ともども現地で解体された。
732号車 まこと幼稚園:京都府向日市鶏冠井町山畑  
1600型 1612号車 鳥飼さつき園:大阪府摂津市鳥飼野々  
1800型 1805号車 姉坊城児童公園:京都市中京区西ノ京池之内町 もともとはN電車両が「わかくさ児童館」として使われていたが1978年の市電全廃時に1800型1805号車に置き換えられた。
1806号車 つぼみ保育園:京都市伏見区淀際目町  
1811号車 料理店「京やまざと」:京都市左京区大原来迎町 大原観光客への客寄せとして庭の部分に置かれていた。
1825号車 宮西児童公園:京都市北区紫野宮西町  
1828号車 醍醐スケート:京都市伏見区桃山町山ノ下  
1830号車 六条院児童公園:京都市下京区五条堺町下ル  
1832号車 共永工業:大阪市西区九条南  
1837号車 びわこタワー:滋賀県大津市  
1838号車 醍醐スケート:京都市伏見区桃山町山ノ下  
1839号車 ボーイ・ガールスカウト野外集会所:京都市左京区下鴨北芝町  
1844号車 阪堺電気軌道 阪堺電気軌道に譲渡され、モ251形モ251号車に改造。廃車後、解体。
1847号車 地蔵本町児童公園:京都市左京区一乗寺地蔵本町  
1850号車 びわこタワー:滋賀県大津市  
1852号車 春日児童公園:京都市南区西九条春日町  
1866号車 阪堺電気軌道 阪堺電気軌道に譲渡され、モ251形モ252号車に改造。廃車後、解体。
1867号車 阪堺電気軌道 阪堺電気軌道に譲渡され、モ251形モ253号車に改造。廃車後、解体。
1868号車 阪堺電気軌道 阪堺電気軌道に譲渡され、モ251形モ254号車に改造。廃車後、解体。

[編集] 廃車後、他社に譲渡され、現在も活躍している元京都市電車両一覧

型式 車両番号 譲渡先 備考
1900型 1916号車 広島電鉄 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形 1901号車に改造。
1917号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1902号車に改造。
1918号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1903号車に改造。
1919号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1904号車に改造。
1920号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1905号車に改造。
1921号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1906号車に改造。
1923号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1907号車に改造。
1924号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1908号車に改造。
1925号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1909号車に改造。
1926号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1910号車に改造。
1927号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1911号車に改造。
1928号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1912号車に改造。
1929号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1913号車に改造。
1930号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1914号車に改造。
1931号車 ほぼ京都市電時代のままの状態で1900形1915号車に改造。
2000型 2002号車 伊予鉄道 狭軌化、冷房化などの改造を行い モハ2000形 2002号車に改造。
2003号車 狭軌化、冷房化などの改造を行いモハ2000形2003号車に改造。
2004号車 狭軌化、冷房化などの改造を行いモハ2000形2004号車に改造。
2005号車 狭軌化、冷房化などの改造を行いモハ2000形2005号車に改造。
2006号車 狭軌化、冷房化などの改造を行いモハ2000形2006号車に改造。

[編集] 存続運動(京都の市電をまもる会)

伏見・稲荷線廃止後の1971年、有識者や市民をメンバーとした「京都の市電をまもる会」が発足した。会長は建築学者で京大教授の西山夘三、事務局長は西山の門下生で京大助手だった広原盛明(のち京都府立大学学長)が務めた。 全国の路面電車では初めての市民による本格的な存続運動であった。すでに自動車の排気ガス公害が社会問題化していたことや、古い寺社仏閣を抱える観光都市にふさわしい交通機関を残したいという意識が追い風となった。「そもそも中低速交通機関である市電は面機能に適し、高速交通機関である地下鉄は線機能に適した交通機関であり、取って代えられるものではなく併存が望ましい」などの主張を唱え、20万人以上の市民から存続を求める署名を得た。しかし、市議会では共産党が市電存続支持、その他の政党が市電撤去で固まっていたことから、まもる会が議会に提出した署名や請願はすべて否決されてしまう。さらに、交通局の労働組合が市当局の市電撤去の方針に異を唱えず、運動を進める上で大きな痛手となった。市当局による市電の存続の望みが絶たれた1978年1月、まもる会は電車設備のインフラを譲り受けて独自の運営を目指す「市電公社案」を市側に提出するが、道路管理者でもある市はこれを拒否し、存続運動は事実上終焉した。今日のようにLRTが脚光を浴び、NPO法人や別の事業者による鉄道運営が可能な環境であれば、このプランにも実現性が生じたとも考えられ、時代を先取りしすぎた構想であったともいえる。

[編集] 京都市LRT構想

京都市LRT構想も参照

市電全廃から20年以上が経過した21世紀に入って、ライトレール(LRT)による市電の復活が複数の団体から提言され、2005年8月には京都市からLRT導入検討の報告書が公表された。ここでは7つのルートを挙げて建設費や収支予測などを検討しているが、そのルートの大半はかつての市電路線をなぞるものである。また、一部のルートは叡山電鉄京福電気鉄道との直通運転を想定している。

[編集] 今出川線の具体化

このうち今出川線構想は特に具体化してきている。2006年11月には、「今出川通の交通まちづくりとLRT検討協議会」が設置されることが決まり、地元学区・商店街・国土交通省・叡山電鉄・京福電気鉄道・北野天満宮などの多数の関係者が参加することになっている。また2007年1月24日には、電車の代わりにバスを使って実際に今出川通の車線の一部をカラーコーンを用いて乗り入れ禁止にしての実験が行われた。なお今出川通は、もともと車線が狭い道路であることもあって、一部単線で走行させ交差点内で上下線列車の交換を行うことも検討され、この実験ではそれも試行された[1]

[編集] 検討されたルート

検討されたルートは次の通り(電停数・名称は未定)。

河原町線
京都駅~烏丸七条~七条河原町~河原町三条~東山三条
四条河原町~祇園
東大路線
京都駅~烏丸七条~東山七条~叡電元田中駅
熊野神社前~天王町~銀閣寺道
今出川線
叡山電鉄京福電気鉄道との直通運転を想定しているため現在、実現可能な最有力路線とされている。
京福北野白梅町駅~銀閣寺道
加茂大橋~叡電出町柳駅
堀川線
京都駅~塩小路堀川~今出川堀川
大環状線
東福寺~高野~千本北大路~西大路九条~東福寺
中環状線
河原町御池(京都市役所前)~堀川御池(二条城前)~堀川五条~河原町五条~河原町御池
小環状線
京福四条大宮駅~四条河原町~河原町御池~烏丸御池~四条烏丸

[編集] 参考文献

  • 『京都市電が走った街 今昔 -古都の路面電車 定点対比- 』(沖中忠順、福田静二/JTBISBN 4-533034217
  • 『鉄道ピクトリアル』1978年12月臨時増刊号(京都市電訣別特集)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク



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