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クッパ (ゲームキャラクター) - Wikipedia

クッパ (ゲームキャラクター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

クッパ (Koopa) は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。

大魔王クッパ」と呼ばれる事もある(初期のころは「クッパ大王」、「魔王クッパ」と呼ばれていたことも)。声優は作品によって異なる。

目次

[編集] 概要

クッパ軍団(初期はカメ帝国とも)のボスキャラクター。「恐怖の大魔王」の二つ名を持つ。怪獣のような姿をした巨大なカメで、黄色と緑色からなる皮膚と赤色の鬣を持ち、甲羅には9本のトゲが、頭には鋭いが付いている(この容姿からするとカメ一族から派生したいわゆる「ボス」的存在とも言える)。自然界のカメとは異なり、直立2足歩行で歩く(作品によって走る時は4足歩行になる)。性別はオス。年齢はマリオとほぼ同じ(年齢の差は1~5歳くらいの差らしい)[1]。得意技は口から吐く灼熱の炎だが、その他の設定はゲーム毎に異なっている。

しばしばピーチ姫をさらい、キノコ王国の平和を乱し、大勢の部下と共に暴挙を繰り返すが、その度にマリオ(一部例外有)に野望を阻止されている。

ピーチをさらうのは、彼女が自分がかけた魔法を解く力を持っているから(初期の作品では、ゲーム中のブロック土管は、クッパが魔法でキノコ族を変身させた物とされていた)という理由があるが、最近では、これといった理由がない場合が多い。ピーチをさらっていく事も多く、かつてさらっていった理由はそれほど知られていない。『スーパーマリオRPG』では、クッパがピーチ姫を誘拐することは「よくあること」で、キノピオがそれほどあわてていなかったりする。特異な例としては『スーパーマリオサンシャイン』でクッパJr.(後述)の母親代わりに、という理由でピーチをさらったというものがある。しかし、『スーパープリンセスピーチ』では、ピーチの代わりにマリオやルイージ、キノピオを誘拐したという珍しいケースもある。

部下や息子たちからはかなり慕われている模様。部下たちの忠誠心は強く、また、クッパもかなりの信頼をおいているようである。

一人称は、現在の公式設定では「ワガハイ」であるが、初期の作品では「おれさま」だった(一部の作品、マンガでは「ワシ」等も存在する)。なお、クッパが初めて「ワガハイ」という一人称を使ったのは『スーパーマリオRPG』であり、同時に現在のクッパの性格も本作でほぼ完成されている。また、語尾に「~のだ」を付ける事が多い。

彼の本拠地であるは、内部に多くの兵士・仕掛けが配置してあり、難攻不落である事で有名。この設定もゲーム毎に変わるが、「クッパ城」という名前だけは共通である。また城内にはレースカート場、テニス場などがある。

彼の名前は『スーパーマリオブラザーズ』の開発者たちが、ボスキャラの名前を決めあぐねたときに、ある者が「焼肉屋に行ってクッパを食べたい」と言った為だといわれている。また、海外版では、Bowser(番犬)というニックネームで呼ばれており、Koopaノコノコなどカメ一族の総称である。しかし、本名はKoopa(クッパ)である(前述のとおりKoopaはカメ一族の総称であるため、カメ一族の王といった意味合いであると思えばよい)。

一時期ゲームの表舞台から姿を消し、ワリオを後釜に据えたかに見えたが、ワリオそのものが主人公になるゲームが増え、マリオにとってワリオが「ライバル」という位置づけである現在、クッパの位置づけは「宿敵」といった意味が強いようである(ただ、『大乱闘スマッシュブラザーズX』での説明ではクッパは「マリオの宿命のライバル」、ワリオは「マリオの自称ライバル」とされている)。

作品によってはマリオを本気で倒そうとする姿勢を見せたり、マリオ達と仲良くテニスやカートレースといったスポーツに興じる事もある。

[編集] 歴史

クッパが最初に登場したのは『スーパーマリオブラザーズ』(1985年)である。1~8まで8つのワールドの4番目のステージの最後、溶岩の上に掛けられた吊り橋の上に待ちかまえており、炎をはいたりハンマーを投げたりしてマリオ(プレイヤー)を攻撃してきた。ちなみに、ワールド8以外は彼の部下が変身していてファイヤーボールを5回当てると正体を現す。しかし、なぜかを、部屋の奥、しかも吊り橋の目の前においていたため、クッパの後ろ側に回り込んだマリオに吊り橋の縄を切られ、溶岩に落っこちるという非常にみっともないやられ方をしてしまった。

スーパーマリオブラザーズ31988年
珍しく飛行船戦車といった兵器も動員している。本人はジャンプでマリオを踏み潰そうとしてくるが、下がもろいレンガだったため、自ら文字通りの「墓穴」を掘って自滅するという、これまたみっともないやられ方だった。また、ファイアやハンマーの連続攻撃にやられる場合もある。この頃から、彼は間が抜けた一面を持つという設定が追加された(厳密に言うと自分で置いた斧で自滅が既にあったので確定というべきか)。ちなみに、彼が王冠を被るのは今の所この作品のみである。
スーパーマリオワールド1990年
「クッパクラウン」(後述)という小型の飛行船に乗って登場する。攻撃はほとんどクラウンに任せていた。また、ヨッシー達を各地のブロックに封印するという事もしている。また、それまで体格はマリオ(マリオがスーパーキノコ等のアイテムを得て巨大化した時)の2倍程だったが、この作品から約3.5倍と、ふた周りほど大きくなっている。最後は自分の放ったメカクッパを逆にぶつけられ、クッパクラウンごと画面の外にぶっ飛ばされてしまう。その際さりげなくスーパーファミコンの新機能である「オブジェクトの回転および拡大縮小機能」が使われていた。
スーパーマリオRPG1996年
自分の城をカジオー軍団に乗っ取られた為、マリオをクッパ軍団に入れ(これは彼が言っているだけで、実際はクッパがマリオの仲間になっていた)、カジオーを倒しに向かっている。今回はマリオの仲間になるという都合上、体の大きさはマリオと同じくらいである。この作品での大魔王の威厳はあまりなく、文句をいうが口八丁に丸められて結局はジーノやピーチの言うとおりに行動してしまっている。しかし、その一方で逃げ出した部下たちを許したり、閉じ込められていたワンワンに同情し仲間にするなどの思いやりのある行動も見せた。さりげなく最終的にはフライパンを装備したピーチに攻撃力を抜かれることがある。しかし、初期の攻撃力や耐久力の高さでとても頼れる仲間であった。武器は爪もしくはワンワン。またマリオを敵に投げつけるという荒技も使用している。
スーパーマリオ641996年
ピーチ城を丸ごと乗っ取り、の中に独自の世界を築いている。戦闘においても、巨体に見合った怪力や口から吐き出す灼熱の炎、この他にも瞬間移動を使ったり、足場の形を変えたりと非常に手強いが、何故か戦うたびにステージに爆弾を設置していた為、これを利用されあっさりと倒される。なお、3D空間で迫力を持たせるためこの作品でクッパは他の作品に比べ非常に大きく見えるように描かれる。
レッキングクルー'981998年
マリオが旅に出ている間にキノコ王国のあちこちにアジト支部を建設し、住民や植物たちを困らせていた。真のエンディングでブラッキーにそそのかされての行為だったことが明らかになる。なお、この作品のクッパはほかのマリオキャラクター同様ヘルメットをかぶっている。
マリオストーリー2000年
世界征服の野望達成とマリオに完全勝利する為に「スターの杖」を奪い、星の精達をカードに封印した。ストーリーの始めにマリオに勝利し、同時にピーチもさらっていくが、この時、「ピーチ城の真下に飛行船と連結したクッパ城を建造し、城ごと連れて行く」という前代未聞の方法を取っている(のちにこの城ごとさらう方法はスーパーマリオギャラクシーでも使用した)。戦闘においても、自身を杖で強化し、シリーズ最強の強さで挑んでくる。また、この作品では彼の側近・カメックババが初登場する。
エンディングでも登場するが、カメックババとコワッパの魔法により黒コゲになってしまう。
大乱闘スマッシュブラザーズDX2001年
新キャラクターとして参戦した。なお、N64版スマブラの公式サイト「スマブラ拳!!」で行われたアンケート「スマブラ2があるとしたら出てほしいキャラ」では2位のピーチに約100票も差をつけダントツの1位となっており、更にN64版自体でも開発中は登場の予定があったことが語られている。
描写がよりリアルになり、多彩な攻撃も出来る様になった。なお、クッパが甲羅に入る動作をしたのは今作が初めてであり、それまでは甲羅には入れるかどうかも不明であった。また、イレギュラーキャラの一員として、ギガクッパというキャラも登場する。なお、このゲームでは「乱闘」というゲームの都合により、クッパの大きさは他キャラより1回り大きい程度にされている。パワー・重さは最強だが、コンボなどが少なく、歩行速度や攻撃速度が非常に遅い為、使いこなすのは難しい。ちなみに声はサウンドエフェクトが使われている。
スーパーマリオサンシャイン2002年
悪の黒幕として登場。火山の中で風呂に入っており、そこから攻撃するという変わった戦いを挑んでくる。この作品での彼の身長は、おそらくシリーズ最大の大きさ(高さだけで言えば、マリオの20-30倍ぐらい)。
NINTENDOパズルコレクション2003年
ヨッシーのクッキー』のストーリーモードでは、ピーチの誕生日に備えてマリオとヨッシーが作っていたクッキーを強奪してしまうが、ストーリーモードの最後でこのお話はマリオとヨッシーが作った紙人形劇だったことが明らかになる。オリジナルのラウンドクリア後に流れる寸劇『コーヒータイム』にも登場し、マリオやヨッシーとコミカルな寸劇を繰り広げる。
マリオ&ルイージRPG2003年
ピーチの声がバクダン声のままではかなわんとマリオ達と協力して騒動の黒幕魔女ゲラゲモーナを倒そうとするが、ザコ敵に捕らえられる、記憶喪失になり泥棒パーニョの部下になる、体をゲラゲモーナに乗っ取られるなどと、散々な目に遭っている。この時期から、彼の大魔王としての威厳は徐々に低下していく。
ペーパーマリオRPG2004年
クッパ自身が、ルイージ同様本編にはないが冒険をしている。本編でマリオがボスを倒した後に、視点がマリオからクッパに移り、その途中途中を見ることができ、その中でスーパークッパブラザーズというクッパを操作してゴールまで向かうゲームをクリアすることになる。また、クッパのお話と本編はリンクすることがある。
ちなみにマリオと二回戦う。一回目はステージ3の2回目のボス(戦闘が終わると軽くあしらわれるようにいなくなってしまう)、二回目はラスボスの一歩手前のボスという彼としては微妙なポジションで現れるが、一応存在感を示す。そのため、準主役のようでもあり、大ボスではないが悪役ではある、という役回りである。
ヨッシーの万有引力2004年
タマゴじんを魔力でリンゴにしてしまう(目的はおいしそうだかららしい)など、悪事の限りを尽くしている。それを見かねた本の大精霊ゴッホンはクッパを絵本に封じるがその際、ヨッシーアイランドごと封印してしまったため、その封印を解くために立ち上がったヨッシーを絵本の最後のページで待ち構える。しかしその戦いでは、攻撃はほとんど手下のザコキャラや上空から降下してくるパラシュート付きの爆弾にまかせっきりで当の本人はたまに火炎放射を吹くだけだったり、パラシュート付きの爆弾で(ヨッシーに重力を操られているものの)自滅したり、挙句の果てに最後の最後は何もせずヨッシーのされるがままになっているなど、彼らしい活躍は見られなかった。
スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール2005年
今までのスポーツゲームと同様、ワリオドンキーと共に「パワータイプ」として扱われる。能力としては、隠しキャラのボスパックンと並んで打撃力がトップであった。投球能力も高いがあまり役にはたたない。しかし彼の巨体ゆえか、足がかなり遅いほか、守備能力もダメダメであった。しかし、前途の通り高い打撃力は無敵とも言えるほどでチャージして右に飛ばせば殆どホームランになるという最強のバッターである(それなりに慣れが必要だが)。また足の遅さもホームランさえ打てばまったく気にならず、守備の悪さも全キャラ一といえる強靭な肩でカバーできるなど、短所をうまく長所がカバーしてくれるためこの作品のクッパは非常に強力キャラである。悪の親玉というだけあって相性の悪いキャラクターは、他のキャラより比べ物にならない程も多いが、相性の良いキャラクターはピーチに次ぐ2番目の多さであった(ノコノコ、パタパタ、カロン、クッパjr.、ハンマーブロス)。これらの事から、クッパの交友関係は広いものだと窺える。
マリオ&ルイージRPG22005年
出番は少なく、むしろべビィクッパのほうが出番は多い。ピーチ姫ではなく変装したゲドンコ姫(妹)をさらってしまう。戦う場面は2回あり、1回目はステージ中盤でベビィクッパとともに戦う。さらに、ゲドンコ姫がただのキノコに戻ったあとにそのキノコを食べ(というより、キノコが勝手に動いてクッパの口に勝手に入った)、ゲドクッパとなって(一応最終ボスとして)マリオに決戦を挑むものの、直前のゲドンコ姫(姉)のほうが格段に強い。しかし1回目はベビィクッパとともに戦い(HPは合計1700)、2回目のゲドクッパ戦ではマリオ・ルイージ側に回復や攻撃のチャンスが一切ないため多少は強くなっている。
New スーパーマリオブラザーズ2006年
久々に「ボスらしさ」をアピール。もともとこの作品自体が『スーパーマリオブラザーズ』及び『スーパーマリオブラザーズ3』を踏襲しており、W1に出て来る彼は「マリオがスイッチをおして溶岩に落とす」という、実に約20年振りとなる古典的パターンにて記念的な敗北を喫す事となる。溶岩へ落とされた彼は白骨と化してしまい当面は登場しなくなるが、終盤ステージにて白骨の姿のまま(骨クッパ)マリオと二度目の対峙。二度目の敗北では高所から落とされ体がバラバラに砕け散ってしまうが、これで出番が終わる訳ではない。最終ステージにおいて、クッパJrがクッパの残骸を怪しげな釜の中に放り込む事で、威圧感に満ち溢れた巨大クッパとして復活し、マリオシリーズの原点回帰を果たすかの如く久々のラストボスとして対決する事になる。倒すにはやはりステージ奥のスイッチを押す事が1つのパターンなのだが、ジュニアとの同時攻撃もさる事ながら、安易に頭上や足下を潜らせない攻撃パターンとも相俟って、決して楽には倒せない難敵として君臨している。また今までの戦いで「ダメージをくらいながら強引に進む」という戦い方があったが、ラストに戦うクッパはダメージを受け突っ込んでいこうとしても、クッパに弾き飛ばされてしまうためこの作戦を取ることはできないようになっている。
「ゲームの終点に立ちはだかる最大の障壁」という古典的なクッパのイメージと、「マリオに何度も敗北する」という近年根付いたクッパのイメージの両方が、この作品では見事に体現されていると言えるだろう。
スーパーペーパーマリオ2007年
マリオ達の仲間として活躍する。マリオやピーチの2倍の攻撃力を持ち炎を吐くことが出来るが、体が大きく動きが遅いためダメージを受けやすい欠点もある。ストーリーとの絡みとしては、ノワール伯爵によってピーチとの結婚式を挙げるが、それが世界を滅亡に導く「コントンのラブパワー」を生み出すことになってしまう。その後は一部クッパ軍団残党と共にステージ3「ピクセランド」に飛ばされ、近くにあった砦に住み着く。マリオがやってきたことで対決するも敗北、世界滅亡の話を聞いたクッパはマリオ達に協力することに。その後、ディメーンの襲撃により一旦はぐれ、再会したステージ7「アンダーランド」ではクッパの一方的な勘違いがもとで対決することになる。そしてステージ8ではドドンタスとの一騎打ちに臨む。互いの信条故か、彼とは結構考えが一致したりする事が多い。
ピーチに説得され、しぶしぶ手助けするような素振りを見せたりもするが、重要な場面でマリオたちを助け、最後はマリオたちとともにラスボスに挑むなど『スーパーマリオRPG』同様頼りがいのある一面を見せる。なぜクッパとピーチが世界を滅ぼす鍵となっていたのかは結局わからずじまい。なお、その原因となった「黒のヨゲン書」によるとクッパとピーチは「決して結ばれない」らしい。
いただきストリートDS2007年
最後のツアーに登場。ランクがAの為か、5倍買いという超積極的な行動にも出る。なお、プレイヤーキャラが女性の場合、紳士を超えて変態親父とも取れかねない言動をするようになる。
スーパーマリオギャラクシー2007年
プロローグにおいて、UFOを使ってキノコ城ごとピーチ姫を連れ去る。今回はスーパーマリオ64と同じ、中ボス兼ラストボスとしてマリオの前に立ちはだかる。この作品でクッパの企む野望は「銀河征服」というシリーズ至上最もスケールの大きい野望である。クールな言動も本作の彼の特徴。また、スーパーマリオブラザーズ3以来久々に兵器を動員した。使ってくる技は炎の他に、ヒップドロップ、スピン(2戦目から)、岩石になって転がってくる(最終決戦)があった。
大乱闘スマッシュブラザーズX2008年
前作に引き続き参戦。横必殺ワザが「ダイビングプレス」に変更され、これをがけで使うと、相手を道連れに出来る場合がある。(もちろん自分のポイント及びストックも減る)。ほかのキャラにも言えることだが能力バランスが調整された。今作では新アイテム「スマッシュボール」を取ることにより発動する「最後の切りふだ」で一定時間、前作事実上のラストボスでイレギュラーキャラだったギガクッパに変身できるようになった。
アドベンチャーモード『亜空の使者』におけるクッパについては、亜空軍を参照。
マリオのスポーツゲームシリーズ全般
プレイヤーの一員として登場し、正々堂々と戦おうとするなど、設定上フレンドリーな一面も見せている。マリオやピーチなどとコンビを組む事も可能だが…。

[編集] マリオパーティシリーズ

毎度の様にゲームの乗っ取りを企んでいる他、クッパマスに止まるとマリオ達のスターやコインを奪う、自分だけが得をするインチキなイベントに参加させるなど、冒険の妨害を繰り返す。全員の持ちコインをまとめ、平等に分けるイベント『クッパかくめい』はマリオパーティにおけるクッパの代名詞。

マリオパーティ1998年
第一作だが敗者は大損害をこうむるクッパミニゲームを仕掛ける、何かと因縁をつけてコインを巻き上げる、ズターやクッパ像などワケのわからない物を無理やり売りつける、クッパ大砲やクッパのチャンスタイムなどおかしなイベントに参加させる、とこのころからプレイヤーの妨害を繰り返していた。ただ、コインを持っていないプレイヤーにはコインをあげたりもする。ゲームを一定以上進めると、メニューのひとつでもある「キノコバンク」からプレイヤーが貯めていたスターを強奪、キノコバンクを使用不可にし、スターに落書きをしバラバラにした最終マップ「えいえんのスター」で最後の勝負を仕掛けてくる。クリアするとやっぱり成敗される。
マリオパーティ21999年
オープニングでマリオランドを襲撃したり、全てのテーマランドを遊ぶと司会のキノピオを攫って強制的に自身のクッパランド以外行けないようにしたりする等悪役振りを発揮…と思いきや実はエンディングでこれらは全てマリオランドでアトラクションとして行われた劇であり、クッパもその劇の出演者であったということが明かされる。
つまりこの作品のみ厳密に言うとクッパが悪役として出演していないということとなる。ただボードゲーム上ではアトラクションの一環とはいえ従来どおりお邪魔キャラとして登場する。
マリオパーティ32000年
ストーリーモードでは、スタンプを奪おうと襲い掛かろうとするが、デイジーに一発ビンタをされ空の彼方に吹っ飛び、ワルイージに喧嘩を売ってボコボコにされたり、プレイヤーたちに無視されるなどいろいろなキャラクターにやられるという、哀れな姿を見せることに。
マリオパーティ42002年
クッパマスに止まっても出現するのは大抵ミニクッパで、出番は少ない。『バースデーパーティー』がテーマのストーリーモードでは5つのボードをクリア後に突如出現、プレイヤーのバースデープレゼントをすべて奪って最終決戦を仕掛けてくる。プレイヤーキャラクターとの最終決戦に敗北した後、グチや文句を言いつつもバースデープレゼントを渡し、密かにプレイヤーのバースデーを祝っているというツンデレ的な一面も見せる。
マリオパーティ62004年
以前までの作品に比べれば、登場回数がかなり多い。全マップに数ヶ所のクッパマスを設けたほか、「ワンダーアイランド」や「チェイスキャッスル」ではマップ上に姿を表し、彼と鉢合わせになったプレイヤーにズターをプレゼントするなどさまざまな悪行を繰り広げた(ワンダーアイランドではゴールでクッパ船が待ち構えていた時、チェイスキャッスルではルルナタイムにクッパと衝突した時、ズターを差し出される)。また、マリパ3と同様に、本作のラストマップはクッパ製作ではないが、シングルモードでは「クッパタワー」という独自のタワーを所有していた。
マリオパーティ72005年
テーマのひとつが『怒りのクッパ』ということもあり、久々にクッパがクローズアップされる。5ターンに一回『クッパタイム』を発動し、店を乗っ取る、マップを破壊する、スターを強奪する、記念写真を無理矢理取らせて写真代を巻き上げるなど前作以上に悪行の限りを尽くしている。
マリオパーティ アドバンス2005年
オープニングで「クッパおおあばれ」を使いマリパランドのパーティグッズをすべてキノコシティに吹き飛ばしてしまう。ロボットアニメ『キノコンV』のマニアだったり恋愛勝負の際にギャル語を使ったりと今作ではクッパのいろいろな面を垣間見ることが出来る。ゲームクリア後はマリパランド内でクッパミニゲームがメインの「クッパランド」を開園。クッパミニゲームをクリアすると(そのときのクッパの気分次第だが)大量のコインを貰える。
マリオパーティ82007年
クッパマスに止まると、スターの位置を変える、スターの場所でスターを取るなど、マイナス要素のイベントが発生する。また、スターバトルモードにおいて、終盤にクッパクラウンに乗って登場する。
マリオパーティDS2007年
マリオ達をパーティに誘うふりをしてマリオたちが持っていたひかるピースを奪い、ミニミニの杖で小さくして遠くへ捨ててしまう。ラストはドンキーコングに杖を壊され、クッパの変身ベルトで元の大きさに戻ったマリオ達と戦う。

[編集] その他

スーパーファミコンシムシティ
災害の怪獣として登場し、東京などの街を破壊する。
メイド イン ワリオ
プチゲーム「ニンテンマン」の敵役として亀の怪獣が登場し、赤い帽子をかぶったヒゲ男と対決する。

[編集] 登場作品

[編集] 派生型のクッパ

[編集] ベビークッパ

子供時代のクッパ。『ヨッシーアイランド』(1995年)では「ヨッシーに乗りたい」といういかにも子供らしい理由で攻撃してきただけだったが、『ヨッシーストーリー』(1997年)では、ヨッシー達をごと絵本の中に閉じ込め、彼らの幸せの源である「スーパーしあわせのツリー」を盗んでいくという、大人顔負けの暴挙に出ている。
大人クッパとは『マリオ&ルイージRPG2』および『ヨッシーアイランドDS』で共演(表記は「ベビィクッパ」)。一人称は「オレさま」で、「~でちゅ」や、「な」を「にゃ」と言うなど赤ちゃんらしい話し方をする。ちなみに同作品のベビィクッパの姿はクッパJrに近く、『マリオ&ルイージRPG2』では音声もクッパJrと同じである。

[編集] 骨クッパ

Newスーパーマリオブラザーズ』で登場。溶岩に落ちて骨になったクッパ。公式設定では、「生前の意識は無い」とされている。だけのためか(カロンのような状態のためか)、ファイヤーボールが効かない。かつて、ハンマーを投げていたときと同様の仕草で骨を投げる。他に炎と大きくジャンプする。W1のクッパ戦と同様に、奥にあるスイッチを押せば勝ち。高所から落とされ、体がバラバラになってしまう(それでも、クッパ城の最終決戦前に、顔がピクピク動く)。
マリオカートWii』では隠しキャラクターとして参戦(重量級)。骨だけのため重量級としては軽いのか、悪路での走行の性能及びミニターボの持続時間にやや優れている。『Newスーパーマリオ』と違い、目の部分の穴に瞳のような物が発光している。ちなみに同一人物であるはずの通常クッパとも同時に登場可能。

[編集] ギガクッパ

大乱闘スマッシュブラザーズDX』および『大乱闘スマッシュブラザーズX』に登場するオリジナルキャラ。倒されてフィギュア化したクッパに強い思念が打ち込まれ、姿が変化してしまったものである。アドベンチャーの「終点」や「イベント戦Lv.51 ホントの最終決戦」にて登場する。動きはクッパそのものだが、クッパとは別人ということになっていてる。
行動は通常のクッパと変わらないが、攻撃力・防御力などが格段に上昇及びスマッシュ技や必殺技に様々な効果が付加されていたり(横スマッシュ攻撃は脳天から爆炎が出る、上スマッシュ攻撃は電撃を帯びたものになる、下スマッシュ攻撃は技を受けたキャラクターが凍結して上に吹っ飛ぶ、通常のキャラクターのつかみを無効化する、等)と驚異的な戦闘能力を誇る。姿や形相は普段のクッパと比べ物にならないほどの迫力であり、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』における真のラスボス的存在にもなっている。また、アドベンチャーで戦う際には終点のBGMがギガクッパ戦用にアレンジされたものに変化するが、何故かこの曲はサウンドテストには収録されていない。なお、ギガクッパは敵専用であり、プレイヤーキャラとして使うことは不可能である(データ改造を用いれば使用できるが、あくまで非公式な方法である)。
大乱闘スマッシュブラザーズX』では、クッパが「スマッシュボール」というアイテムを取り、各キャラ固有の大技「最後の切りふだ」を発動する事でギガクッパに変身し、一定時間ふっとび耐性(ダメージは受けるが一切怯みもふっとびもしなくなる)と攻撃力増加が付加した状態で操作出来るようになる。また、前述のギガクッパ専用曲が今作ではクッパのテーマ曲及び終点のステージBGMとして採用されており、サウンドテストでも聴くことが出来る。
容姿の変化は単なる部分変化などでなく、体色が全体的に暗色に変化する、顔が非常に獰猛そうになる、手足や尻尾が伸張されより体格が筋骨隆々しくなる、甲羅のトゲが細く鋭くなるとともに数が増え甲板も鋭い刃物のように鋭利化し逆立つなど骨格レベルで非常に凶暴そうに変化してしまっている。『X』でも同様に凶暴そうだが、あくまで一時的な度合いの強くない変身であり、前作と違いクッパの意志で変身してるためか、顔つきなどが多少元のクッパの面影を残したものになっている。

[編集] クッパ(着ぐるみ)

ルイージマンション』でキングテレサ(テレサの親玉であり、当作品のボス)が使用したもの。炎を吐き、爆弾を出現させ投擲してくるなど、本物顔負けの力を誇り、大きさもルイージの10倍近いという凄まじいものだった。しかし、出入口でもある首部分の調子が悪いらしく、投擲した爆弾を頭にくらうと外れてしまい、中身のキングテレサが出てきてしまう欠点を持つ。
外れた首は浮遊し、時折氷を吐き出して攻撃してくる。しばらくすると元に戻るが、逆さまにくっついてしまう事もあった。

[編集] アイアンクッパ(メタルクッパ)

マリオパーティ2』、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』『大乱闘スマッシュブラザーズX』に登場した全身鋼鉄のクッパ。
『マリオパーティ2』では最後のテーマランド・クッパランドのエピローグで登場しプレイヤーを苦しめるが(本人曰く「通常の10倍の重さ」でジャイアントスウィングを掛けられない)、スターの力を得たパーティの優勝者によって投げ倒された。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、一人用モードにおけるレギュラー戦・シンプルにて稀に中ボスとして登場する。尚、通常のクッパも緑ブロックを使用することで、メタル化する事が可能。

[編集] クッパ軍団(関連キャラ)とその所有兵器

クッパ軍団とそれ以外のキャラとの境界は曖昧である為、具体的な軍団の規模は不明。その為、ここでは関係が深いと思われる主なキャラのみ挙げる。ただし、同じ種族でも軍団に属していない者も存在する。

特例

[編集] クッパクラウン

『スーパーマリオワールド』で初登場。クッパが空中戦や遠征の際に用いる小型飛行船。茶碗型で、下方に小さなプロペラが1つだけ付いているという非常にシンプルな構造をしている。また、名前の通りピエロの様な顔が描かれており、表情が変化することもある。なお、『マリオストーリー』では、クッパ城とキノコ城を上空へ持ち上げる為の、巨大な型が作られている。『マリオゴルフ ファミリーツアー』では、オープニングでキラー発射口を二門取り付けた武装型が登場。また、コース「クッパワールド」では巨大クッパクラウンの上部がグリーンになっているという奇抜なホールも登場する。『マリオストーリー』でクッパ城内に数機停泊していたり、かいふくヘイホーが更に小型の物に乗っていたりするので、ある程度量産はされている様である。『マリオカートDS』では飛行機型の「ハリケーン」というカートも登場した(但し、裏技やバグなどを除けば飛ぶ事は無かった)。

[編集] 関連キャラクター

マリオ
シリーズの主役にして最大の宿敵。いつもの如くピーチ姫を誘拐し、そんな彼女を助けるのが彼である。ライバル関係でありながらも、時には世界を破滅から救う為、共に冒険をする事もあった。
ピーチ姫
クッパが何度も誘拐するキノコ王国の姫。ただし彼がピーチ姫に危害を加えている描写は無い(むしろ、彼女に対し好意的に接する姿が多く見られる)。世界を救う為、一緒に冒険した事もある。
ルイージ
マリオの弟。あまり接点は無いが、クッパから「弱っちい」と言われた事がある他、共に冒険をした過去もある。
クッパjr.
クッパの息子。彼に「ピーチ姫が母親」だと教え込んだ。
コクッパ七人衆
クッパの子供達。『スーパーマリオブラザーズ3』で初登場し、各国の王様を変な姿に変えたりと、クッパ顔負けの悪さをした。後に『マリオ&ルイージRPG』でも登場している。
キノピコ
スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボールで最も相性が悪い相手。クッパ自身はマリオパーティ8で彼女の事を「可愛い」と評している事から、キノピコのほうから一方的に嫌われているようである。

[編集] 注釈

  1. ^ スーパーマリオ ヨッシーアイランドより

[編集] 関連項目


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