プリン (ポケモン)
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プリン | |
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全般 | |
英語名 | Jigglypuff |
進化体系 | たねポケモン |
進化前 | ププリン |
進化後 | プクリン |
世代 | 第1世代 |
ポケモン学 | |
分類 | ふうせんポケモン |
タイプ | ノーマル |
高さ | 0.5 m |
重さ | 5.5 kg |
特性 | メロメロボディ |
プリンは、ポケットモンスターシリーズに登場する492種の架空のキャラクター(モンスター)のうちの一種である。
目次 |
[編集] 特徴
丸い形で、目が大きい。その大きな目で誘い込み、相手に歌を聞かせて眠らせる。色は全身ピンクで、目は青い。可愛らしい容貌から、女性人気が高い。大きく体を膨らませてから歌う子守唄は、いつもより長くて絶対に眠くなる。なかなか眠らない相手に対してはずっと歌い続けるようにするため、若干苦しい。ピカチュウの人気が爆発的に膨らむまでは、各種メディアでピッピと共に、かわいいポケモン代表として扱われていた。
[編集] ゲームでのプリン
野生で出現する他、『金・銀』以降は進化前のププリンが登場し、十分に懐かせることでプリンに進化できる。また、プリンに「つきのいし」を使うことでプクリンに進化する。能力の中ではHPが高い。
『赤・緑・青・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』で、ニビシティのポケモンセンターでプリンの歌を聞くことができる。なお、『ピカチュウ』では、つれていたピカチュウがしばらく眠って動かなくなる(話しかけると起きる)。
『青』ではオープニングデモでゲンガーと戦闘した。『金・銀』でのオープニングデモではピカチュウに攻撃を受けている。
『ダイヤモンド・パール』ではシンオウ図鑑には登録されていないが、全国図鑑にバージョンアップすることで普通に野生として出現するようになり、一応全シリーズ皆勤している。
『ポケモンスタジアム』を始めとする3Dのポケモンバトルゲームでは、HPが0になると、ペシャンコになってヒラヒラとその場を往復した後にモンスターボールに戻される。
[編集] 大乱闘スマッシュブラザーズでのプリン
『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは条件を満たすことでプレイヤーキャラとしてプリンを使用できるようになる。声優はアニメ版と同じくかないみかが担当している。
任天堂を代表するキャラクター達が活躍する本シリーズにおいては、他のキャラクターの大半が各シリーズの主役であるのに対し、プリンの参戦は意外なものであり、異彩を放っていた。これはプリンがプレイヤーキャラの内の一体であるカービィと非常によく似た体型をしていた故、基盤となるカービィのモデリングの流用によって、一キャラ分の製作時間を短縮出来たためである(他の候補にピッピも挙がっていたが、「やられ役」っぽさから最終的にプリンが選ばれたという経緯がある)[1]。上述のような「色物」であるためか、わざと短所が多く作られたキャラ造形となっている。
続編である『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にも引き続き参戦。『DX』においては、新たに参戦したピチューが意図的に弱く設定されたキャラとなったため、前作で最弱キャラという特徴を持っていたプリンは今作では空中制御力や滞空力などの特有の個性が大きく強化された結果となった。また、『ルビー・サファイア』に先駆けてダッシュ攻撃「ダイビング」を習得している。ただし本編とはまったくの別物で、偶然技名がかぶっただけである。本編のプリンは習得しない。
3作目の『大乱闘スマッシュブラザーズX』にも隠しキャラとして登場。前二作では出現方法が最も単純かつ簡単であったが、今回は他の隠しキャラよりも、時間と労力を必要とするものになっている。アドベンチャーモード『亜空の使者』本編には登場せず、クリア後に条件を満たすことで仲間として加えられる、またはプレイヤーキャラとして使用可能になる。
ふうせんポケモンなだけに、カービィと同じく多段ジャンプによるホバリングが可能だが、攻撃力・耐久力共に低く、地上での移動速度がとても遅い。また、シールドブレイクを起こしただけで、真上に大きく吹き飛び星になってしまうという貧弱さを持つ唯一のプレイヤーキャラである。このように『スマブラ』においては、基本的なパラメータが(意図的に)弱く設定されている節があるが、その一方で空中移動・復帰能力に関しては全キャラ中1,2を争う程高く、(『X』では空中移動の性能が大幅にアップし、異常なほど遠くまで飛べるようになった)この能力を上手く活かして立ち回れば、普段は隠れがちな強力な個性が一層際だつキャラクターとなる。
必殺技は、その場で「はたく」、歌を歌って眠らせる「うたう」、そしてスマブラにおけるプリンの最も特徴的な必殺技である「ねむる」がある。「ねむる」は、その場で眠って一定時間動けなくなるという、一見ただの挑発的行為のように見える技だが、敵に密着した状態で使えば大きなダメージと吹っ飛びを与えることができ、特に『DX』では下手なパワーキャラの攻撃よりも強く、これに大きな魅力を感じるプリン使いが続出した(なお『X』では吹っ飛びの威力が弱まったかわりに、くらった相手の頭上に花(一定時間微弱ながらダメージを与える状態になる)が咲くようになった)。『DX』では新たに、回転をつけて転がり相手に突進する「ころがる」が追加されている。『X』での「最後の切りふだ」は、プリン自身が空気を吸い込み何十倍にも巨大化するオリジナルの技「おおきくなる」。巨大化する無敵状態のプリンとしぼむ際に吐き出す突風とで敵を場外へ追い出す効果を持つが、チーム乱闘の際はチームメイトまでも場外へ飛ばされてしまう。またこの技には巨大化したままになる裏技(バグ)も発見された。
[編集] アニメでのプリン
声優はかないみか(アドバンスジェネレーションでは池田千草)。
歌が得意で、相手に聞かせるのが好きだが、歌い終わった時には確実に付近の人やポケモン達は全員寝てしまっている。その事に不満を抱き、マイク型油性マジックペンで顔に落書きをして去っていく。歌に関して嫉妬深く、注目の的となっていたアイドルのププリンコンビを理不尽に苛めている。それ以降何度か出演。歌のメロディはチルットと同じで、上記のゲームで聞ける歌のアレンジとなっている。アドバンスジェネレーション・バトルフロンティア編では、「プリンの歌!パパの歌!!」で登場していて、歌うを使って眠らせても落書きをせず、火炎放射やハイパーボイスなどを使うかなりの強敵として登場。
古代の巨大ポケモンゲンガーとフーディンの戦いを鎮める巨大プリンも登場。かなり野太い声がしている。このときも周囲の者は全員眠り込んでしまい、朱墨を付けた筆で落書きをしていた。
ポケモンリーグ検定試験での「●←このポケモンは?」という問題に対して「上から見たプリン」という引っかけ問題としか言えない解答例があった。なお、このクイズはNINTENDO64ソフト『ピカチュウげんきでちゅう』のシルエットクイズでも採用されている。
[編集] ポケモンカードでのプリン
無色タイプのたねポケモン。コロコロコミック1996年11月号に付属したカード(ピカチュウとの2枚セット)で、製品版に先駆けて登場した。製品版での初登場は1997年3月発売の拡張パック「ポケモンジャングル」である。
「ポケモンジム」シリーズではエリカのポケモンとして登場した。「やさしいパンチ」は少ないエネルギーで大きなダメージを与えられるが、既にダメージを受けている相手に対しては与えられるダメージが激減する。このカードは殿堂入りカードに指定され、公式大会での使用が制限された。
このほか実際のゲームでは使用できないが、ジャンボカード「ピカチュウとプリンとピッピ」がコロコロコミック1997年7月号の付録となった。同誌(A5判)と同じくらいの大きさである。
[編集] 映画でのプリン
・短編映画「ピカチュウのなつやすみ」で、ケンカをしていたピカチュウ、ライチュウに踏まれるという脇役として登場。それ以外の映画には一切登場していない。
[編集] その他におけるプリン
- 漫画『ポケットモンスターSPECIAL』では、ブルーのポケモンとして登場する。ニックネームは「ぷりり」。体を膨らませて飛行し、ブルーの主要移動手段として用いられる。
- ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャーではレギュラーキャラの一匹。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ The 64DREAM 1999年5月号 桜井政博インタビューより
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