ゼルダ (ゲームキャラクター)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゼルダ(Zelda)は、任天堂より発売されているコンピューターゲーム『ゼルダの伝説』シリーズに登場する架空のキャラクターである。
[編集] 概要
リンクと同様に、続編を除くと基本的に作品ごとに別人である。
ハイラル国の姫。ハイラル国の姫は代々ゼルダという名前を持つ、という慣わしを持った時代もあるが、大半の作品はその時代が舞台になっていないと思われる。毎回リンクにアイテムや助言を与え、物語の象徴的ヒロインとしての役割を果たす。作品によってはリンクと最初から面識が有ったり、幼馴染であったりする。また、作品によっては知恵のトライフォースを有する。
声優は『時のオカリナ』『トワイライトプリンセス』では水沢潤、『風のタクト』『4つの剣+』『夢幻の砂時計』では橘ひかり。
なお、ゲームのタイトルが『ゼルダの伝説』ということから、主人公リンクの名前がゼルダであると勘違いされることがたびたびある。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 作品ごとのゼルダの状態、行動
- ゼルダの伝説
- ハイラル地方の小王国の姫。自らはガノンに捕らわれるも、知恵のトライフォースを8つにわけ、各地へ隠す。
- ゲーム中の登場はエンディングにおけるドット絵だったが、発売前に配布されていたチラシにイラストが載っていた。ピンクのドレスにボリュームのある栗毛のボブカットという風貌。
- リンクの冒険
- 初代ゼルダ姫。昔、ハイラルをひとつの国として統治していた王より勇気のトライフォースのありかを知るが、そのありかを巡り兄と争った際、魔術師に呪いをかけられ、眠りについてしまう。彼女が眠りに付いたことにより、勇気のトライフォースは実質行方不明になってしまった。この事を忘れないため、それ以降王家の姫には代々ゼルダの名が付けられるようになったが、上述の『ゼルダの伝説』に登場したゼルダ姫が何代目なのかは不明である。勇気のトライフォースが見つかったことにより、呪いが解け眠りから覚める。
- ちなみにイラストからは年老いて死んだはずの父王に対して、彼女と兄王子は少々若すぎる印象を受ける。単に父王が晩婚だっただけともとれるが、後述の『ふしぎのぼうし』においてもそれは同様である。
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース
- ハイラル国の王女。賢者の子孫である6人の娘と共に司祭アグニムに捕らえられる。
- 牢獄の中からテレパシーメッセージを送り、助けを求めた。このメッセージを受け取ったリンクとの序盤の出会いのシーンは特に有名。
- その後、マスターソードを獲得したリンクの救出が間一髪間に合わず、闇の世界に送り込まれるが、6人の娘達と力をあわせ、闇の塔の結界を解く。
- ゼルダの伝説 夢をみる島
- ゲーム中では名前のみ登場。『神々のトライフォース』のゼルダと同一人物。今作品のヒロインであるマリンは彼女に非常によく似ているという設定。
- ゼルダの伝説 時のオカリナ
- 神に選ばれしハイラル国の姫。夢のお告げにより、盗賊王ガノンドロフの企みを知る。リンクと運命的な出会いを果たし、彼にハイラルの危機を伝え共にハイラルを救うことを約束する。
- ガノンドロフの企みを防ぎきれず乳母のインパに連れられ城から落ち延び、リンクとも離ればなれになるが、7年後、時の賢者として覚醒、ガノンドロフを封印する。
- その間と7年後の世界ではある姿に変身し、リンクを助けていた。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズDX』に登場するゼルダはこの作品の大人版デザインを踏襲している。
- ゼルダの伝説 ムジュラの仮面
- 回想シーンにのみ登場。リンクに時のオカリナを想い出の品として託す。『時のオカリナ』のゼルダと同一人物。
- ゼルダの伝説 ふしぎの木の実
- 知恵のトライフォースを宿すハイラルの王女。巫女を守るため、乳母のインパを遣わす。
- なおリンクシステムを使用すると2作目に選択した作品に、さらなる悪夢を見てリンクを心配したとして登場する。彼女を助けガノンを倒す真のラストダンジョンとエンディングも用意されている。
- 『神々のトライフォース』のゼルダと同一人物という説もある。
- ゼルダの伝説 風のタクト
- 海賊団のリーダー。ゼルダとしての自覚を無くしており、真相を知るまではテトラと名乗っている。
- 海賊という設定のため、粗野でぶっきらぼう。だが性格自体は優しく、少女らしいところを見せることもあり、所々でリンクを助ける行動をしてくれた。
- 物語の途中でゼルダとして覚醒。最終決戦ではリンクと共に光の矢を使ってガノンドロフと戦い、共に新天地を目指す事になった。
- 歴代ゼルダ姫の中で最もストーリーに関わってくるゼルダ姫とも呼ばれている。
- ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
- 神の力に選ばれしハイラルの王女。ハイラルに侵攻してきたザントにやむなく投降し、囚われの身となる。哀悼の意のためか終盤まで喪服のようなローブを羽織っている。
- 中盤で瀕死のミドナに自身の力を与えるが、ラストではガノンドロフに憑依され、リンクに襲い掛かることになる。その後、光の矢をつかって共にガノンドロフと戦う。
- 『大乱闘スマッシュブラザーズX』に登場するゼルダはこの作品のデザインを踏襲している。
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣
- ハイラルの王女。神殿を守護していたが、封印が解かれ、復活したグフーに攫われてしまう。
- ゼルダの伝説 4つの剣+
- ハイラルアドベンチャーに『神々のトライフォース&4つの剣』と同一人物のゼルダが登場。再度捕まってしまう。もう一つのメインモード「ナビトラッカーズ」では『風のタクト』と同一人物のテトラ(ゼルダ)がゲームの司会・進行を勤めるナビゲーター役として登場。持ち前の威勢のよさでプレイヤーを応援する。GBAがメイン画面というシステム上、テトラ(ゼルダ)はフルボイスでゲームの状況を知らせてくれる。
- ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし
- ハイラル王国の王女でリンクと幼馴染みという設定。オープニングでリンクをデートに誘い、盾をプレゼントする。
- その後祭りの剣術大会で優勝したグフーの呪いにより、石化してしまうが、そのグフーの求める『フォース』こそがゼルダが自身の体に宿し、受け継いでいたものである。
- ラストではその力をも抜かれ、完全に石化されそうになるところをリンクに助けられる。
- なお、EDによるとこれが「リンクとゼルダの最初の冒険」とのこと。
- ゼルダの伝説 夢幻の砂時計
- 終始テトラの姿で登場。航海中に出会わせた幽霊船に進入するが、捕らわれ、連れ去られてしまう。
- リンクによって助けられるが、ベラムーによって石の姿にされた後だった。
- リンクがベラムーを倒したことにより、元の姿に戻る。
[編集] ゼルダの伝説シリーズ以外の出演作品
- プレイヤーキャラとして登場。デザインは『時のオカリナ』の大人ゼルダ仕様。素手の攻撃力は低いが、それに魔法を纏わせることにより力を強化しているという設定である。必殺技に『時のオカリナ』でリンクが使用した「ネールの愛」「フロルの風」「ディンの炎」の3つの魔法を持つ。
- また、ゼルダを大きく特徴づけているのがもう一つの必殺技「シークチェンジ」である。これを使用するとシリーズでお馴染みの謎解きの効果音と共にシークに変身し、容姿、技や能力のほぼ全てがガラリと変化する。シークのときに同じ操作をすると元に戻る。
- ゼルダをカービィが吸い込むと『時のオカリナ』の子供ゼルダの頭巾をカービィがかぶる。
- 前作に続きプレイヤーキャラとして登場。デザインはリンク同様『トワイライトプリンセス』仕様となっているが技の変更はほとんど無し。ちなみに、色換えで『時のオカリナ』タイプに似たものにも変更可能。今作もシークチェンジは使用可能で、シーク自体は『トワイライトプリンセス』には登場していないものの、開発中に考案されていたという「トワイライトプリンセス版シーク」のデザインに基づいたものとされている。
- 「最後の切りふだ」はゼルダ、シーク共に光の弓矢を放つ技。
- アドベンチャーモード『亜空の使者』ではスタジアムでマリオとカービィの試合をピーチと観戦していたが、突如亜空軍が現れ、ピーチ共々ボスパックンのカゴに閉じ込められてしまう。プレイヤーのプレイによってゼルダかピーチどちらかを救出可能だが、ストーリーが進むとピーチ共々フィギュアの状態で戦艦ハルバードに幽閉されてしまう。ハルバート奪還のために侵入したスネーク、ルカリオ、メタナイトに救出され、スネークからこの場に残るよう指示されるが、シークに変身してピーチと共に脱出。ハルバートのデッキを散策していたところハルバートと交戦中だったフォックス操縦のアーウィンの攻撃がピーチに当たりそうになり、空中にいるアーウィンに飛び移り拳でコックピットのガラスを破壊。その後落ちてきたフォックスと一戦交えそうになるが、ピーチが二人に差し出した紅茶を何の躊躇もなく飲むというお姫様らしいマイペースさで戦闘を回避した。
|
|
---|---|
シリーズ作品 | ゼルダの伝説 - リンクの冒険 - 神々のトライフォース - 夢をみる島 - 時のオカリナ - ムジュラの仮面 - ふしぎの木の実 - 風のタクト - 時のオカリナGC - ゼルダコレクション - 神々&4つの剣 - 4つの剣+ - ふしぎのぼうし - トワイライトプリンセス(キャラクター) - 夢幻の砂時計 |
派生作品 | チンクルのルッピーランド - チンクルのバルーンファイト - リンクのボウガントレーニング |
キャラクター | リンク ‐ ゼルダ ‐ ガノンドロフ ‐ チンクル ‐ ドドンゴ ‐ オクタロック |
その他 | ハイラル城 |
|
|
---|---|
マリオシリーズ | マリオ - ルイージ - ヨッシー - ピーチ - クッパ - ドクターマリオ - ワリオ |
ドンキーコングシリーズ | ドンキーコング - ディディーコング |
ゼルダの伝説シリーズ | リンク - ゼルダ / シーク - ガノンドロフ - こどもリンク - トゥーンリンク |
メトロイドシリーズ | サムス / ゼロスーツサムス |
星のカービィシリーズ | カービィ - メタナイト - デデデ |
スターフォックスシリーズ | フォックス - ファルコ - ウルフ |
ポケットモンスターシリーズ | ピカチュウ - プリン - ミュウツー - ピチュー - ポケモントレーナー(ゼニガメ・フシギソウ・リザードン) - ルカリオ |
F-ZEROシリーズ | キャプテン・ファルコン |
MOTHERシリーズ | ネス - リュカ |
ファイアーエムブレムシリーズ | マルス - ロイ - アイク |
その他の任天堂キャラクター | アイスクライマー - Mr.ゲーム&ウォッチ - ピット - ピクミン&オリマー - ロボット |
ゲストキャラクター | スネーク - ソニック |
オリジナルキャラクター | マスターハンド / クレイジーハンド - 謎のザコ敵軍団 - ギガクッパ - サンドバッグくん - 亜空軍 / タブー |