ゼルダの伝説 夢をみる島
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ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム |
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対応機種 | ゲームボーイ ゲームボーイカラー |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
メディア | 4Mbitロムカセット |
発売日 | GB版 1993年6月6日 1993年8月 GBC版 1998年12月12日 |
価格 | GB: 3,800円(税別) GBC: 3,500円 |
売上本数 | GB: 約54万本(日本) 約383万本(世界累計) GBC: 約32万本(日本) 約222万本(世界累計) |
『ゼルダの伝説 夢をみる島』(ゼルダのでんせつ ゆめをみるしま、The Legend of Zelda: Link's Awakening)は、任天堂から発売されたゲームボーイ用コンピュータゲームソフトである。欧米版のタイトルは『Link's Awakening』。
携帯ゲーム機では初めて(日本ではゲーム&ウオッチ版のゼルダは発売されていないため)の「ゼルダの伝説シリーズ」である。1993年6月6日に初代(白黒の)ゲームボーイ用ソフトとして発売された。この時のCMは主人公(リンク)らゲームキャラクターの人形がゲーム内容を表す歌にあわせて動き踊る人形劇風。
1998年12月12日に、カラーならではの追加ダンジョンなどが収録されたゲームボーイカラー対応のリメイク版(ゼルダの伝説 夢をみる島DX)が発売された。
目次 |
[編集] 概要
「神々のトライフォース」の後に出た続編である。基本的なボタン配置などシステムはむしろファミコン版である「ゼルダの伝説」をパワーアップさせたものを踏襲している。シナリオは「神々~」の後日譚という扱いになっている。そのため「神々~」を遊んだことのあるプレイヤーは抵抗なくゲームを始めることができる。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
冒険の目的は一貫して「島を脱出すること」であり、そのために「(脱出するための道具を護る)世界の秩序を乱す者」を退治する必要がある。 物語の序盤ではこれに何の疑義を挟むことなくストーリーが展開していくが、中盤からリンク自体が「(島を脱出することで)世界の秩序を乱す者」であるという設定が明かされる。
外伝的なストーリーのため、ゼルダやガノンといった主要キャラクターは出てこないが、ヨッシーやリチャード王子など他の任天堂のキャラクター達が顔を出している。また、ギャグ的要素(剣や盾に自分の名前を書く等)が多く含まれ様々な任天堂作品のパロディがふんだんに盛り込まれている。音楽はストーリーに深くかかわっている。
また、「ムジュラの仮面」では、ゾーラの音楽バンド「ダル・ブルー」の伝説の曲として「風の魚」というタイトルがあるが、関連は不明。
[編集] ストーリー
ハイラルを救った後リンクは剣の修行に出た。修行を終え、ハイラルへ帰る途中の航行中、リンクの船は巨大な嵐に遭遇し、雷に打たれて意識を失った。リンクは懐かしいゼルダ姫の声で目を覚ました。しかし声の主はゼルダ姫ではなくマリンという少女だった。彼女は、リンクが浜辺に打ち上げられていたところを発見し、一緒に住むタリンの家に連れ込み介抱していたのだ。コホリント島を脱出するため、リンクの冒険が始まった。
[編集] キャラクター
- 主人公
- 本作の主人公は名前が設定されていない(プレーヤーが4文字以内で任意に設定可能)が、彼の外見がリンクと酷似しており、また、CMでリンクと呼ばれていた為、彼も後述のコミカライズ作品などでリンクと呼ばれることが多かった。前編に当たる神々のトライフォースの主人公と同一人物であり、こちらも名前は設定されていない。本作では一貫して「目覚めの使者」という役割を負っている。
- マリン
- 海岸に漂着した主人公を救った、メーベ村の少女。外見はゼルダ姫に瓜二つ。親切でおしとやかな少女に思えるが、中盤彼女と同行する際に、いろいろな場所に行ってみたり、とあるアイテムを使ってみたりすると意外な一面を披露する場合がある。「かぜのさかなのうた」をよく歌っている。
- タリン
- マリンの父親(らしい)。説明書には明記されているが、開発スタッフが攻略本で「ゲーム中では断言してませんよ。マリンはタリンを呼び捨てにしているし……」と語っている。おおらかで能天気な好人物で、キノコが大好物。夢をみる島DXでは主人公とマリンとタリンで写真を撮るときにさりげなく主人公とマリンの間に入ってくる。モデルはマリオ。
- フクロウ
- 序盤から登場し、主人公を鼓舞し次なる冒険の舞台へ導いてくれる謎のフクロウ。ただし冒険の真の目的については口を閉ざしている。また島の方々に「フクロウ像」が設置されており、冒険のヒントや島の秘密を教えてくれる。
- かぜのさかな
- 島の中央部、タマランチ山の頂上にある巨大な卵の中で眠り続けている島の神。島を脱出する為には、かぜのさかなを目覚めさせなければならないという。
- うるりらじいさん
- メーベ村に住む島の生き字引的な老人。とても無口なのに、なぜか電話越しに会話すると非常に饒舌となり、ゲームの進行度に応じて役立つヒントを教えてくれる。
- 気まぐれトレーシー
- 気まぐれなお値段で「元気のヒミツ」を塗ってくれる。塗るとライフがゼロになったとき、自動的に全快する。ただし重ね塗りは出来ない。
- リチャード
- カナレット城の王子様。魔物によって家来が洗脳されてしまったので城から逃げ出したが、宝物を置いてきたらしい。困っている割には態度が大きいのは貴族の血統か。城から逃れ、カエルだらけの家に住んでいる。「カエルの為に鐘は鳴る」からのゲスト出演。
- マンボためごろう
- 島のどこかにいるマンボウの子供。あるアイテムを持っていると、ピンチのときに役立つ「マンボウのマンボ」を教えてくれる。
- カエルのマムー
- 島のどこかにいるソウルシンガーのカエル。プロなのでボランティアはしないが、まとまったお金とあるアイテムを持っていると、死んだ魂までもビンビンになる「カエルのソウル」を教えてくれる。「夢工場ドキドキパニック」ならびに「スーパーマリオUSA」からのゲスト出演。
- オバケ
- 中盤でいきなり主人公に憑りついてくる。彼(?)がいる間はダンジョンに入れないが、願いを叶えてあげると成仏する。かぢばあたるの漫画版では「ナクラ」という名がある。
- シュール・ドナピッチ
- どうぶつ村に住むワニ。自称芸術家で、マーサの入江にある人魚像の作者でもある。ただしスケベ。
- コッコ
- 伝説の空飛ぶニワトリ。何処かで永遠の眠りについている。
- ニワトリ小屋のおじさん
- コッコとは旧知の仲のおじさん。コッコと比べて最近のニワトリたちは根性がなっていないらしい。どうしてあんなところで1人で生活できているのかは謎。モデルはルイージ。
- 写真屋さん
- DXのみ登場。写真を取るのが大好きなネズミ。一度会って写真を取ってもらった状態で、リンクがコホリント各地で特定の行動を取ると写真を撮ってくれる。取った写真はポケットプリンタで印刷できる。
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- 他に、島のあちこちに色んなものを欲しがっている人(動物)たちが大勢いる。「わらしべシステム」に従い彼らの欲しい物を交換していくと…
[編集] ゲストキャラクター
前述通り、本作では任天堂の他作品キャラクターが多数ゲスト出演している。こうした演出はセルフパロディとしてプレーヤを楽しませた。また逆に、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」及び「ゼルダの伝説 ふしぎの木の実」(大地の章)、「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」ではマリンとタリンがマロンとタロンとしてゲストキャラ出演を果たしている。なおモンスターキャラクターには、ゼルダシリーズの他作品にも登場するものが多いが、それらは同一世界の作品であるため省略した。
- 「マリオシリーズ」から
- ヨッシー(ヨッシー人形)、ワンワン、マムー※、クリボー、トゲゾー、テレサ、パックン、プクプク、ゲッソー、ドッスン、ヘイホー、サンボ、ピーチ姫(写真のみ)
- ※マムーは「夢工場ドキドキパニック」及び「スーパーマリオUSA」のキャラクター
- 「カエルの為に鐘は鳴る」から
- リチャード
- 「シムシティ」から
- Dr.ライト
- 「星のカービィシリーズ」から
- カービィ、ゴルドー(ウニ)
- 任天堂社員から
- とたけけ(戸高一生)※本作のサウンドディレクターで、同じ「とたけけ」の名称で「どうぶつの森」にも登場。
ちなみに、マリンは『大乱闘スマッシュブラザーズDX』に隠しフィギュアとしても登場している。「マロン」ではなく「マリン」のままで他作品に登場しているのは、これまでのところこの作品のみ。
[編集] コホリント島
物語の舞台となる南の孤島。自然豊かなフィールドと沢山のダンジョンが存在する。
[編集] フィールド
- メーベの村
- 主人公が最初に目覚める村。村人たちの家、商店、アミューズメントショップ、図書館と一応の施設は揃っている。他にも秘密があり、物語の最後まで最重要となる場所。人間の集落はこの村だけで、他に村から離れて暮らしている人もいる。
- トロンボ海岸
- メーベの村の南、主人公が最初に向かう場所。ウニ(ゴルドー)がいっぱい。
- ウクク草原
- メーベの村の東にあり、ダンジョン、墓地、お城など様々な施設が存在する広大な平原。
- カナレット城
- リチャード王子の居城(だった)。王子の宝物が隠されている。
- どうぶつ村
- その名の通り、どうぶつたちが暮らす平和な村。メーベの村とは姉妹提携都市で、村民の交流も活発なようである。
- ヤーナ砂漠
- どうぶつ村の東にある砂漠。不吉なメッセージを語るフクロウ像や喋るガイコツもいる。
- マーサの入江
- どうぶつ村の西にある入江。ドナピッチが手がけた人魚像がある。
- 顔の神殿
- 南北2つの神殿からなる、コホリント島の古代遺跡。南の神殿には重要な事実を伝える壁画がある。
- タルタル山脈
- 島の北端に位置する山脈。訪れるとアップテンポなBGMに変わる。タマランチ山を挟んで東西に分かれる。遙か彼方に水平線が見える美景を楽しめるが、洞窟や落石が多い危険地帯。
- タマランチ山
- タルタル山脈の中央にある巨峰。頂上には聖なる卵があり、かぜのさかなが眠っている。
- コホリント平原
- 不思議の森の東にある平原。気まぐれトレーシーの薬屋さんや魔法の粉を作るお婆さんなどもここにある。
[編集] ダンジョン
かぜのさかなを目覚めさせるために必要な「セイレーンの楽器」が眠るダンジョン。DXのみ登場するダンジョンもある。
- L-1 テールの洞穴
- メーベの村のとトロンボ海岸の間にある最初のダンジョン。しっぽの形をしている。
- アイテム:ロック鳥の羽根 ボス:デグテール 楽器:満月のバイオリン
- L-2 壺の洞窟
- ゴポンガ沼にある。入り口の花はある動物が食べてくれる。壷の形をしている。
- アイテム:パワーブレスレット ボス:ツボ魔王 楽器:巻貝のホルン
- L-3 鍵の穴蔵
- ウクク草原にある。鍵の形をしている。なぜか攻略すると小さな鍵が1つ余る。
- アイテム:ペガサスの靴 ボス:デグゾル 楽器:海百合のベル
- L-4 アングラーの滝壺
- タルタル山脈の南、タルタル高地にある。横から見ると魚の形をしている。
- アイテム:アングラーの水かき ボス:アングラー 楽器:潮騒のハープ
- L-5 ナマズの大口
- マーサの入江にある。ナマズのような不規則な形をしている。この頃から物語の真相が明らかになり、ボスがそれに即した断末魔の悲鳴を上げるようになる。
- アイテム:フックショット ボス:フッカー 楽器:嵐のマリンバ
- L-6 顔の神殿
- 顔の神殿の北部。角が生えた顔の形をしている。
- アイテム:パワフルブレスレット ボス:マットフェイス 楽器:珊瑚のトライアングル
- L-7 大鷲の塔
- タルタル山脈東部にある。仕掛けが本作中最難関との声も多い。何でも吸い込む星の人がいる。塔の形をしている。
- アイテム:鏡の盾 ボス:アルバトス+ピッコロ使い 楽器:夕凪のオルガン
- L-8 亀岩
- タルタル山脈西部にある。1階層だが本作中最大面積を誇る。亀の形をしている。
- アイテム:マジックロッド ボス:デグフレイム 楽器:遠雷のドラム
- 聖なる卵
- タマランチ山頂上にある。突入には全ての「セイレーンの楽器」とあるアイテム、踏破にはあるアイテムで得られる知識が必要。
- ボス:シャドー6形態 1:ゾルの影 2:アグニムの影 3:デグテールの影 4:ガノンの影 5:名称不明 6:シャドー
- 服のダンジョン
- DXのみ登場の隠しダンジョンで、クリアしなくてもゲームの攻略は可能。ゲームボーイカラー以降のハードでプレイしないと中に入る事は出来ない。ウクク草原の墓地に隠されている。「力」を手に入れた状態且つ「一人」で行かなければ中には入れない。服の形をしている。妖精の女王から授かる服は交換可能で、赤は攻撃力と移動スピード、青は防御力を上昇させる。
- アイテム:赤の服or青の服 ボス:ド・ポーン
[編集] アイテム
※各アイテムの装備、ならびに使用方法は「神々~」とほぼ同じ。
- 剣
- リンクが最初から持っていた剣。リンクが流れ着いた浜辺に刺さっている。当面はこれを武器に進めていくことになる。またある条件を満たせば、強力なL-2の剣を入手できる。L-2の剣は攻撃力が格段に高く、ライフが満タンのときは剣ビームが出せる。
- 盾
- リンクが最初から持っていた盾。オープニングでタリンから渡される。本作ではただ持っているだけではなく、ボタンを押すことで目の前に構えることができる。これによって敵を弾いたり、敵の撃つ弾から身を守ることが出来る(防げないものもある)。鏡の盾(L-2の盾)を手に入れれば、防げる攻撃の種類が増える。
- スコップ
- 地面を掘ることができるスコップ。地面を掘ることでアイテムを入手できることもある。メーベの村の商店で200ルピーで売っている。
- オカリナ
- 不思議なオカリナ。ただし最初は吹いても何も起こらず、特定のキャラクターに曲を教えてもらうことで初めて効果を発揮できる。
- 弓矢
- 直線状の敵を攻撃できる。矢は消耗品なので、当然ながら矢がないと使えない。爆弾と同時に使うと強力な爆発する矢になる。弓矢のセットはメーベの村の商店で980ルピーで売っているが、購入以降は安価な矢のみを補充していけばよい。
- 爆弾
- 特定の壁や岩を破壊できる爆弾。敵を倒すこともでき、置くだけでなく持ち運びも可能。本作では持ち上げている間は爆発しないようになっている。
- ネボケダケ
- ふしぎの森に生えているキノコ。ある人物に渡すことで魔法の粉を作ってくれる。
- 魔法の粉
- モンスターの姿を変えたり、燭台に火をつけられたりと様々な効果がある不思議な粉。
- ロック鳥の羽根
- ジャンプが出来るようになり、1マス分の穴なら飛び越えられる。ペガサスの靴と組み合わせればより遠くへジャンプできるようになる。
- パワーブレスレット
- 岩や壷を持ち上げられるようになる。L-2の「パワフルブレスレット」はさらに重い石像なども持ち上げられるようになる。
- ペガサスの靴
- 装備するとダッシュが可能になる。特定のブロックを破壊可能。
- アングラーの水かき
- 装備アイテムではなくセレクトアイテム。水の中を泳げるようになり、短時間だが潜ることもできる。
- フックショット
- フックで敵の動きを止めたり、ブロックに引っ掛けて遠く離れた場所へ移動できる。
- マジックロッド
- 火炎弾を発射できる魔法の杖。神々のトライフォースに登場したファイアロッドに近いが、本作には魔力の概念がないため無限に撃てる。ゲーム終盤に入手でき、非常に強力。
- ブーメラン
- 詳しくは後述の裏技の項目を参照。
[編集] 通常版とDX版の違い
- ゲームボーイカラー対応となっているため、画面がカラー表示になる。
- 関連して、このカラー表示を利用した「服のダンジョン」が追加されている。
- タイトル画面の聖なる卵に、DX版にはドーナツ状の雲が掛かっている。
- ダンジョンでヒントを得られる方法が、通常版では石版だがDX版ではフクロウの石像。
- ダンジョン内の宝箱から得られるアイテムが一部変更されている。ただし、各種キーアイテムや鍵などといった重要アイテムについては変更なし。
[編集] 裏技
- この作品にはメーカーのいたずら心で仕込まれたと思われる裏技が多数存在する。普通にプレイしていては気付きにくいもので、ゲームクリアに必要なテクニックではないが、後述の4コマ漫画ではこれをネタにした作品もあり、ファンにはポピュラーな演出である。
- 隠しBGM
- ゲーム開始時の名前入力欄で、「ぜるだ」もしくは「とたけけ」を入力するとそれぞれ違ったBGMを聴くことができる。またリチャードの部屋でしばらく何もしないでおくと音楽が変わる。これはリチャードが登場する『カエルの為に鐘は鳴る』のフィールド音楽のアレンジである。
- 隠しメッセージ
- 貝殻の館の前に立っている大木に話しかける、ヤーナの砂漠にあるガイコツや成仏した後のオバケの墓に魔法の粉をかける、などで聞くことができる。喋る大木はゼルダシリーズの他作品にも登場するポピュラーな裏技。
- どろぼー
- メーベの村の商店では、店主の目を盗み代金を払わずに商品を持ち逃げすることができる。ただし、その後、ぬけぬけと戻ってくると、店主が待ち構えていて「死んでもらう」と謎の光線で攻撃され、ライフをゼロにされてしまう。加えて、その後は最初につける名前に関係なく島の人に「どろぼー」と呼ばれるようになってしまう。クリアだけを目指すなら盗む必要は無いのだが、DX版で写真をコンプリートしたい場合は盗まなければならない。ただしこの裏技を使うと後述の「真のエンディング」を観ることはできなくなる。この店長はどんな方法を使っても倒すことができないためにゼルダシリーズ最強の敵との声も名高い。
- ニワトリ
- メーベの村にいるニワトリを逃げられない場所に追い込み、一定数斬りつけると仲間のニワトリがどこからか集団で襲い掛かってくる。この仲間たちは倒すことができず、出現したら逃げるしかない(ただし最初に攻撃したニワトリを魔法の粉やマジックロッドで倒すと襲ってこなくなる)。神々のトライフォースにも登場した、ゼルダシリーズではポピュラーな裏技。
- ワンワン
- 序盤でのワンワンの散歩の際、ワンワンはあらゆるモンスターに食らいつくが、トロンボ海岸に行くと「とたけけ」すら食べることができる。「とたけけ」は主人公のあらゆる武器が通じず、ペガサスの靴でアタックしても逃走するだけで絶対に倒せないモンスターである。また秘密の貝殻が隠された場所へ行くと、反応を示して教えてくれる。
- マリン
- 中盤でのマリンとのデートの際、様々な場面で様々なイベントに遭遇する事ができる。「メーベの村のはやりのゲーム屋へ行く」、「メーベの村の井戸へ飛び込む」、「住宅内のツボを割る」、「タンスを調べる」、「スコップで地面を掘る」、「ニワトリを切りつける」……など。またダンジョンへ行くと、入っていた時間や残りライフ数、ゲームオーバーの有無で違うメッセージが聞ける。
- かぜのさかなのうた
- マリンから教わる「かぜのさかなのうた」には特殊効果がある。あるモンスターを一瞬で全滅、ある中ボスの目を開く、など。
- マジックロッド
- ゲーム終盤で入手するマジックロッドは特殊効果がある。「モンスターのギブド(ミイラ)をスタルフォス(ガイコツ)に変身させる」、「メーベの村にいるニワトリやキツネを攻撃できる」など。
- ブーメラン
- あるアイテムを入手後にトロンボ海岸の謎の洞窟に行くと、所持アイテムの1つと交換してくれる。返却、他アイテムでの再交換も可能。武器としても非常に強力でモンスターによっては特殊効果があるほか、草を刈ることもでき、フックショット同様遠くのアイテムを取ることができる。(飛距離ではフックショットに劣る)
- 真のエンディング
- ゲーム中、一度もゲームオーバーにならずにエンディングを迎えると、少しだけ演出がプラスされたエンディングを観ることができる。その内容はノーマルとDX(カラーでプレイ時のみ)では異なるが、共に作中のある会話が伏線となっている。
- セレクトワープ
- これは裏技というよりバグである。移動中の画面が切り替わる瞬間にセレクトを押すと、移動先のさらに先の画面へ飛べるというもの。このバグを用いると鍵や特殊アイテムが必要な場所を通過することが出来たり、壁の中を動き回ったりできる。そのため序盤でアイテムを入手したりボスを倒さずに楽器を入手したりでき、ワンワンやマリンと離れずにゲームを続けられたり、敵キャラもついてくる。ただしバグであるためソフトに悪影響を与える恐れが強く、濫用するとゲームのフリーズやデータの破損、消失が起こる。なお後期生産分やDXでは修正されているため、実行できない。
[編集] 漫画
- 『ゼルダの伝説 夢をみる島』(かぢばあたる・1994年)
- 月刊Gファンタジー(エニックス)連載。全2巻。主人公の名は「リンク」。オリジナルのメインキャラクターとして楽器を運ぶ妖精の「フェリサ」が登場。リンクとマリンはお互いに好意を持ち、リンクはマリンに「一緒に…俺のふるさとへ来ないかい?」とプロポーズめいた言葉まで言う。しかしコホリント島の「真実」がリンクに重く伸し掛かることになる。
- かぢばあたるは『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の漫画も描いているが、『夢をみる島』のほうが連載が先でシリーズ第1作である。
- 『ゼルダの伝説 4コママンガ劇場』シリーズ
- エニックスより出版。全8巻。4~5巻の全てと6~8巻の半分が『夢をみる島』の4コマで、6~8巻は『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の4コマ漫画が一緒に収録されている。4~5巻は表紙と背表紙に夢をみる島と小さく書かれている。
- 主な執筆作家は牧野博幸、新山たかし、きりえれいこなど。
- 『ゼルダの伝説 夢をみる島DX4コマギャグバトル』
- 光文社より出版。全1巻。DX発売と合わせて出版されたもので、カラーページなどでDXならではのネタが盛り込まれている。
- 主な執筆作家は古賀亮一、飛鷹ゆうき、美川べるのなど。
[編集] 外部リンク
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シリーズ作品 | ゼルダの伝説 - リンクの冒険 - 神々のトライフォース - 夢をみる島 - 時のオカリナ - ムジュラの仮面 - ふしぎの木の実 - 風のタクト - 時のオカリナGC - ゼルダコレクション - 神々&4つの剣 - 4つの剣+ - ふしぎのぼうし - トワイライトプリンセス(キャラクター) - 夢幻の砂時計 |
派生作品 | チンクルのルッピーランド - チンクルのバルーンファイト - リンクのボウガントレーニング |
キャラクター | リンク ‐ ゼルダ ‐ ガノンドロフ ‐ チンクル ‐ ドドンゴ ‐ オクタロック |
その他 | ハイラル城 |