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ポケットモンスター ダイヤモンド・パール - Wikipedia

ポケットモンスター ダイヤモンド・パール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ポケットモンスター ダイヤモンド・パール
ジャンル RPG
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 ゲームフリーク
発売元 株式会社ポケモン
任天堂
人数 1~8人(セーブデータは1つ)
メディア DSカード
発売日 日本の旗 2006年9月28日
アメリカ合衆国の旗 2007年4月22日
オーストラリアの旗 2007年6月21日
欧州連合の旗 2007年7月27日
韓国の旗 2008年2月14日
価格 日本の旗 4,800円(税込
韓国の旗 33,000ウォン
対象年齢 CERO: A(全年齢対象)
ESRB: E(Everyone)
PEGI: 3+
OFLC: PG(Parental Guidance)
売上本数 日本の旗 約550万本 (2008年4月現在)
世界 1477万本 (2008年3月末現在[1])
その他 ニンテンドーWi-Fiコネクション対応
  

ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』は、ゲームフリーク開発、株式会社ポケモン任天堂発売のニンテンドーDS専用ゲームソフト


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


目次

解説

このゲームは『ポケットモンスター ダイヤモンド』と『ポケットモンスター パール』の2つのバージョンからなる。

基本的に2つのバージョンとも同内容だが、過去の作品と同様に登場するポケモンの種類や出現率、ポケモン図鑑の説明文などに多少の違いがある。パッケージを飾るポケモンは『ダイヤモンド』がディアルガ、『パール』はパルキア

日本では、発売初週(9月28日~10月1日)の4日間で販売本数が158万本と、ニンテンドーDSで発売されたソフトとしては最速でミリオンセラーを達成し、シリーズ最高の出足となった。また、12月27日には発売元である株式会社ポケモンより、出荷本数が500万本を突破したと発表される(インプレス記事)。DSタイトルとしては初の500万本突破作品となる。

日本ゲーム大賞2007年度ベストセールス賞受賞。

マイナーチェンジ版である『ポケットモンスター プラチナ』が2008年秋に発売予定[2]

概要

DS発売前からタイトルと開発が明らかにされていたソフトのひとつである。 舞台となるシンオウ地方には事前に劇場版ポケモンに登場したゴンベマニューラルカリオ等、既存のポケモンの進化系や新種など多くの新ポケモンが登場し、新たな冒険が繰り広げられる。今回も主人公は男女から選ぶことができ、選ばれなかった方は主人公の応援にまわる他、どちらの主人公でもライバルは共通という、『ルビー・サファイア・エメラルド』と『ファイアレッド・リーフグリーン』を合わせたような設定となっている。また、敵組織として「ギンガ団」が登場する。

本作に登場するポケモンは492種類で、新たに105種類のポケモンが追加された。中でも、これまでに登場したポケモンの新たな進化前、進化後の姿が多いのが特徴。また、所々に『金・銀』『劇場版ポケモン』の人物や設定が登場し、ファンを喜ばせている。

ポケモン図鑑の「完成」に影響しない「幻のポケモン」を除いた図鑑の最低限のコンプリートには『ダイヤモンド』『パール』の他に、「GBAソフト『ルビー』と『サファイア』」または「GCソフト『ポケモンXD』とGBAソフト『エメラルド』」、「『エメラルド』とGBA同士でポケモンを移動する手段(GBA本体2台もしくはGCソフト『ポケモンボックス』等)」またはGCソフト『コロシアム』、さらに『ファイアレッド』と『リーフグリーン』の、計4本以上のソフトが必要であり、コンプリートのハードルは非常に高い。なおGCソフトから本作にポケモンを送り込むためにはGBA本体とGBA版ポケモンのソフトが必須となる。

各作品において最初にもらえるポケモンや伝説ポケモンを始めとする74種類は『ダイヤモンド』『パール』のみでは入手不可である。うち39種類はダブルスロットにより、特定のGBAソフトのカートリッジがあれば本作でも直接入手(あるいはそれらを進化させることで入手)できるようになる。ただしそのうち2種類はダブルスロットを使わなければ入手条件を満たせない。また図鑑完成に影響しない「幻ポケモン」は、前作から引き継いだものも含めて9種類が発表されている。

本作では初めてフィールド画面が3D表示となった。これにより、建物を横から見ると側面が見えたり、物体を高いところから見ると小さく見えるようになるなど遠近法が強化された。加えてイベント時には簡単なポリゴンによってポケモンや建物が描かれるようになった(前作まではすべてドット絵だった)。しかし、その副作用として移動時に滑らかな動きができなくなり、違和感のある表示となった。またニンテンドーDSの液晶の表示能力がまだ未発達であるためポリゴンも不完全である。このような理由でディスプレイは必ずしも前作より発展したと言い切ることはできず、プレイヤーからは賛否両論の声が上がっている。

本作は、『ポケットモンスター生誕10周年』という記念すべき年に発売されたためか、最初の地方で出現するポケモンの数は第一シリーズと同じ151匹であり、過去には『クリスタル』『エメラルド』のみに導入されていたポケモンのアクション機能の標準化、従来は行われなかった野生ポケモンの2体同時エンカウントの導入(一部区間)、前シリーズのような映画でのイベントポケモンの配布、前ハードではリメイクのみに存在したふしぎなおくりものの標準導入、ポケギア~ポケナビと進化してきた主人公の通信機器(ポケッチ)、主人公とライバルそして主人公の味方として登場する「もう一人の主人公」などそれまでのポケモンシリーズの集大成的な作品となっている。

インターフェース

本作ではニンテンドーDSの機構を生かしたシステムが多数用意されている。例えば戦闘中ポケモンに指示を与える際、タッチスクリーンである下画面に表示されたメニューを従来通りボタン選択する他、項目を直接タッチすることによってもできるようになった。他にもタッチスクリーンやマイクを利用したミニゲームが存在する。

過去の作品で採用された時計機構も内蔵されているが、本作ではこれまでのものと異なりDSの内蔵時計を利用したものとなっている。これにより前世代のアドバンス版や前々世代のゲームボーイカラー版のようにソフト本体の電池切れによるRTCの停止といった不具合が起こることはまず無くなり、これに伴い記録方式も他のDSカードと同様にバッテリーバックアップ方式で無く、不揮発性フラッシュメモリ(容量は512KiB相当)による記録となった。

戦闘システム

今作から戦闘システムに大きな変更が加えられた。これまで技の攻撃系統(物理、特殊)は攻撃タイプに依存していたが、今回からはその概念が廃止され、同じ属性でも物理攻撃と特殊攻撃に分かれるようになっている。

コンピュータの操作するトレーナーの思考力が上がっており、道具の使用はもちろん、状態異常を起こした「しぜんかいふく」持ちのポケモンを引っ込めるなどの戦術を採ることもある。またハクタイの森でのイベントのように、今作は野生ポケモンが2体同時に飛び出してくることもある。

そして、前作まではタマゴから孵化したポケモンの初期レベルは5だったのが、今作では初期レベルが1に変更されている。本編においてレベル1のポケモンが登場するのは本作が初めてである。

通信

ニンテンドーDSのダブルスロット機能を生かし、これまで発売されたGBAソフトからポケモンを送ることができる。ただし、逆に『ダイヤモンド・パール』からGBAソフトにポケモンを送ることは出来ない。

ニンテンドーWi-Fiコネクションを使うことによって、国内外を問わず遠く離れた場所のプレイヤーと直接通信交換・対戦、ボイスチャットを行える他、見ず知らずのプレイヤーと条件が合ったポケモンをGTS(グローバル・トレード・ステーション)で交換したり、他のプレイヤーがアップロードしたポケモンのデータと戦うことができる。恒例の主人公の部屋のゲーム機は本作が発売された時点ではまだ本体が発売になっていなかったWiiが置かれている。連動ソフトである『ポケモンバトルレボリューション』との通信が可能。

プレイヤーの現実世界における所在地を登録することができ、ポケモンの交換を行った際に相手の所在地が地球儀「ジオネット」に表示される。日本版ではプレイヤー所在地として日本国内の地名しか登録できないが、国外版においては世界各地を登録可能であり、日本版もそれと通信交換することで世界中の地名が表示されるようになる。現時点でポケモンのゲームの販売やニンテンドーWi-Fiコネクションへの接続を行っている地域は先進諸国に限られているが、将来的には全世界中との通信を目指していることが窺える。

2007年9月15日より、GTSの状況が世界共通のサイトで確認できるようになった。主に世界各地でどのポケモンが最も多く交換されたりなどが確認できる。

登場人物

ポケットモンスターの登場人物を参照

世界

ポケットモンスターの地名一覧を参照

その他

特殊な操作をすることで壁の中に入りこみ元に戻れなくなるバグが存在し、DSステーションから配信される修復プログラムを実行することにより、データを消去することなくゲームを再開できる。外部リンクを参照。また2007年11月27日より、Wiiみんなのニンテンドーチャンネルでも修復プログラムが配信されており、自宅での修復が可能になっている。

また、ある場所で あるひでんわざを使う事により、本来通常プレイではいけないような所にいってしまうことがあるが、一歩間違うとデータを破損する事があり危険である。

なお、一部の攻略本の初版に「ディアルガ・パルキアは倒しても殿堂入り後に復活する」という間違った情報が記載されていた。実際は「戦闘から逃げた場合、殿堂入り後に戻ってくる」である。

本作はゲーム起動時に電源ランプが数回点滅するが、その際にワイヤレス通信は機能していない。よって、航空機内でも通信機能を使わなければプレイすることはできる(ただし、離着陸時のプレイは航空法違反なので注意)。[3]


以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。


CD

攻略本

ほか、各社より発売中。

脚注

  1. ^ 「平成20年3月期 決算短信」任天堂 http://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2008/080424.pdf
  2. ^ 『ポケットモンスター プラチナ』公式サイト|ポケットモンスターオフィシャルサイト
  3. ^ http://www.nintendo.co.jp/ds/wireless_info/index.html?link=dstopics

外部リンク

GTSを通じて世界各地で現在交換されているポケモンの状況等が確認できるサイト


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