1980年のオールスターゲーム (日本プロ野球)
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[編集] 試合概要
前年、初の日本一を達成した広島東洋カープの古葉竹識監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、パ・リーグ優勝チーム・近鉄バファローズの西本幸雄監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)の指揮を執ったオールスターゲーム。
両軍の主力打者として数々の名勝負を繰り広げた王貞治(巨人)・野村克也(西武)が揃って出場。2人とも1980年のシーズン終了後に引退した。
第1戦は1980年代幕開けを象徴すべく、阪神タイガースのゴールデンルーキー・岡田彰布が全セの代打で登場した4回に勝ち越しのソロホームランを打ち、早速MVPを獲得した。第2戦は前年の日本シリーズでも活躍した広島・山根和夫(全セ)のピッチングと近鉄・平野光泰(全パ)のバッティングが光った。なお、この2チームは1980年も日本シリーズで対決している。その広島の守護神・江夏豊は第3戦で前年の日本シリーズよろしく9回1死満塁のピンチの場面で江夏の21球ならぬ江夏の16球で全パ打線を仕留めた。
[編集] 試合結果
[編集] 第1戦
7月19日 西宮球場 開始18:33(試合時間:2時間50分) 観衆数/26,729人
全セ | 1 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全パ | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 6 |
(セ) ○小林(神)、大野(広)、福士(広)、S江夏(広)-若菜(神)、大矢(ヤ)
(パ) 井本(近)、●間柴(日)、松沼博(西)、高橋直(日)、倉持(ロ)、木田(日)-梨田(近)、野村克(西)
MVP 岡田彰布(神)
[審判] パ岡田哲(球) セ太田、パ馬場、セ竹元(塁) パ中川透、セ田中(外)
[編集] 第2戦
7月20日 川崎球場 開始18:30(試合時間:2時間3分) 観衆数/22,285人
全セ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全パ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | X | 3 |
(セ) 山根(広)、梶間(ヤ)、西本聖(巨)、平松(洋)-木俣(中)、若菜
(パ) 村田(ロ)、鈴木(近)、山内新(南)、S倉持-梨田、加藤俊(日)
MVP 平野光泰(近)
[審判] セ鈴木(球) パ中川透、セ竹元、パ馬場(塁) セ田中、パ五十嵐(外)
[編集] 第3戦
7月22日 後楽園球場 開始18:30(試合時間:2時間45分) 観衆数/33,910人
全パ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全セ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 2 |
(パ) 木田、●高橋直、仁科(ロ)、間柴、松沼博-加藤俊、野村
(セ) 江川(巨)、○山本和(神)、北別府(広)、梶間、野村収(洋)、S江夏-大矢、若菜
MVP 江夏豊(広)
[審判] パ五十嵐(球) セ田中、パ岡田哲、セ太田(塁) パ馬場、セ鈴木(外)
[編集] テレビ・ラジオ中継
[編集] テレビ中継
- 第1戦:7月19日
- 第2戦:7月20日
- 第3戦:7月22日
[編集] ラジオ中継
- 第1戦:7月19日
- 第2戦:7月20日
- 第3戦:7月22日
[編集] 特記事項
前年までMVPは「殊勲選手賞」として表彰されてきたが、1980年度から「最優秀選手賞」と名称変更され、敢闘賞・打撃賞・優秀投手賞・優秀選手賞は優秀選手賞に一本化された。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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